もはや延命するにはこれしかない…岸田総理の奇襲「12月にやぶれかぶれ解散」がありえる「3つの理由」
11/22(火) 現代ビジネス
にわかに言われだした解散風
辞任ドミノ。
寺田稔総務相の辞任が決まり、一気に永田町に解散風が吹いた。
「もう岸田では戦えない、解散の前に総裁選だ」(自民閣僚経験者)
旧統一協会問題で一向に支持率が上がらない岸田政権。
おまけに1ヵ月に3人も相次ぐ閣僚の辞任に政権浮揚の糸口が見いだせない。
党内は岸田おろしだけでなく次期総裁を狙う猛者達が続々と準備をはじめており、永田町では明治維新を彷彿する政局を迎えている。
「このままでは来春の統一地方選で自民党は歴史的大敗をしてしまう。
多少の衆院議席を減らしても足腰である地方議員を守らないと。統一地方選後の解散だとさらに衆議院の議席が減ることになるでしょう」(自民党中堅議員)
確かにそのはず。
自民党の基盤は何と言っても地方議員の組織力。集票力だけでなく、国政選挙時の実働部隊や下支えを担っている。
このまま支持率が下がり、来春の統一選まで支持率が上がる要素もない。
各地域の自民党員も今の政権に対する苦言も多くみられ、自民党はかなり苦しい統一地方選を強いられるだろう。
衆院「10増10減」熾烈を極める自民党候補者調整
衆院小選挙区を「10増10減」して「1票の格差」を是正する改正公職選挙法が11月18日の参院本会議で可決、成立した。 過去最多となる25都道府県・140選挙区で区割りが見直される。
これは大きな自民党内でのシノギ、下手をすれば党内の大抗争となる可能性がある。
減少となる、山口県、岡山県、滋賀県、愛媛県は全て自民が議席を独占している。
つまり1減ということは誰かが降りざるをえない。
選挙区が4から3に減る山口県は、高村正彦元自民党副総裁の息子の高村正大衆議院議員、安倍氏実弟の岸信夫衆議院議員、林芳正外務大臣、故安倍晋三元総理の補選も想定され、有力議員がひしめいており調整が最も難航している。
動き出した茂木幹事長
なかなか調整しきれない岸田総裁に変わりグイグイとキャスティングボートを握る行動に出ているのが、次期総裁を狙う茂木幹事長だ。
今の区割りで選挙を行える
3つ目は10増10減問題の解決。
10増10減の区割りは、実は最短の選挙では施行されない。
11月22日に閣議決定予定、28日に公布予定だ。
公布日から起算し、1ヵ月後に施行される。
つまり上記スケジュールで行くと、仮に12月28日までに解散・選挙公示が行われた場合、10増10減前の区割りでなく、今の区割りで選挙を行えることが出来、難航の調整を先送りに出来る。
12月28日以降の解散総選挙の場合、10増10減の調整がついていなければ、事実上岸田総理の解散権が縛られることになり、岸田総理の伝家の宝刀が使えなくなる。
12月解散を行った場合、自民の議席が減るのは間違いなさそうだが、圧倒的な野党の準備不足、そして立憲、維新、共産などの野党共闘の準備も全く追いつかず、自民党は必要最低限の議席減で抑えられる可能性も高い。
何が何でも来年5月に地元広島開催のG7サミットを、自らの手で開催したい岸田総理。
その後の6月以降に解散がセオリーだったが、全くそうはならない状況になってきた。
しかし、10増10減施行前の奇襲解散を行えば岸田総理のイニシアチブは保たれ「岸田総理延命」という意味では有力な選択肢だ。
12月にやぶれかぶれ解散はあるか。
一寸先は闇。行くも地獄、戻るも地獄である。
大西 健嗣(政治アナリスト)/週刊現代(講談社)
大きな決断と影響力にもつながる政局と感じ、「10増10減」の対象である15都道県連代表者を12月初旬にも党本部に集め、地方組織内で検討を急ぐよう支持をする見込みである。
なんとこんな中、ウルトラC解散案を岸田総理も検討し始めているという。
官邸も独自の情勢調査を行っており、今解散を行えば、70議席前後の議席減も想定される。
なぜ解散のカードを岸田政権は考えるのか。
1つ目は前述した統一地方選挙。
地方議員の大敗を防ぐためにも、リセットが出来る。
「現在は国会議員が中心の旧統一教会とのつながりも、統一地方選が近づけば必ず国民は、地方議員への追及にシフトしていく。
旧統一教会の質問権行使をからめて、『旧統一教会の解散へ向け信を問う』と選挙戦を戦えば、議席は減らすものの保守層の回帰で大幅減までにはいたらないのではないか。
何よりそれで終わりのない旧統一教会の問題をリセット出来るメリットがある」(官邸関係者)
2つ目は旧統一教会関連議員の排除。
現在の支持率の低迷の根幹は統一教会問題。
関連していた議員は選挙では落選する可能性が高くなる。
特に安倍派議員の関わりが多く、派閥争いでは安倍派が減る。
そんな中、シノギを削り当選すれば「旧統一教会と決別」したと禊を済ませたとなる。
つまり解散総選挙により「自民党は生まれ変わった」と旧統一教会問題を収束できる。