松尾貴史 新旧閣僚の言い訳の低次元ぶりにあきれ「国民もレベルが低いから許される、と思っている」
11/26(土) スポニチ
俳優でタレントの松尾貴史(62)が26日、TBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」(土曜前9・00)に生出演し、辞任した閣僚や新閣僚の姿勢に疑問を口にした。
岸田内閣では、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点をめぐる言動で山際大志郎前経済再生担当相が、死刑をめぐる軽率な発言で葉梨康弘前法相が、それぞれ辞任。
20日には政治資金問題が発覚した寺田稔前総務相も職を辞した。3人とも事実上の更迭とみられる。
この「事実上の更迭」という言葉に、松尾は違和感を覚えたという。
「更迭じゃなくて辞表を出させるからでしょう?これって印象操作じゃないですか?
責任を取って辞めさせるんだから、クビにすればいい。
罷免すればいいじゃないですか?
それをなぜしないのか。印象をちょっとでもワンクッション置いておこうかということでしょう?」。
安倍晋三元首相の国葬について、政府が一貫して「国葬儀」と表現したことにも言及し、「国葬のことを国葬儀とわざわざ印象操作していたことと通じていて、すごく国民が見くびられている気がするんですよね」と不快感を示した。
寺田氏に代わり、総務相に就任した松本剛明氏は、就任当日の参院本会議で居眠り疑惑が浮上。
当初は「あまり目が大きいほうではないのと、話したりする前に、考える時に目を細める癖がある」と苦しい言い訳を口にしていたが、その後「駄弁を弄しました点をおわび申し上げる」と一転、謝罪した。
こうした政治家たちの言動に、松尾は「言い訳の質がものすごく全員が(低い)。
どの人を取っても言い訳がここまで低レベルかって、目が細いなんてことを言い訳にする。それで謝っちゃうわけでしょう?」と疑問を呈した。
さらに「言い訳のレベルが低いというのは、彼らのレベルが低いだけじゃなくて、国民もレベルが低いからこれくらいの言い訳で許してもらえるだろう、と思ってる。
国民がなめられている、見くびられていることの表れが、この現象じゃないかなって思います」とも指摘した。
大臣の任命権を持つ岸田文雄首相にも、昨年の衆院選の際に提出した選挙運動費用収支報告書に、宛名などが空白の領収書が98枚も存在したことが発覚した。
松尾は「1枚や2枚とかじゃなくて、わざとということがこの数字で分かるじゃないですか?
人を任命している場合じゃないですよ?
そんな資格がない人が総理大臣、日本の最高権力者になっているということですよ」と、憤りをあらわにした。