日本を襲う「値上げラッシュ」…給料がこんなに安い国では「コンビニにも行かず、ガソリン代に苦しむ」
1/20(金) :現代ビジネス
平均年収443万円――これでは普通に生活できない国になってしまった。
なぜ日本社会はこうなってしまったのか?
話題の新刊『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』では、〈昼食は必ず500円以内、スタバのフラペチーノを我慢、月1万5000円のお小遣いでやりくり、スマホの機種変で月5000円節約、ウーバーイーツの副業収入で成城石井に行ける、ラーメンが贅沢、サイゼリヤは神、子どもの教育費がとにかく心配……〉といった切実な声を紹介している。
連日の値上げラッシュ…… 毎日のように、「値上げ」が大きなニュースとなっている。
マクドナルドにブラックサンダー、スーパーカップ、ペッパーランチ、オリーブ油・こめ油、さらには銭湯まで、値上げラッシュが止まらない……。
「物価が上がるが給料は上がらない」国で、平均年収前後で暮らす人々は何を感じているのだろうか。
話題書『年収443万円』では、さまざまな物価上昇などに悩み、日々節約する人々のエピソードを掲載している。 〈日々、節約するしかないですよね。コンビニは高いから行かない。そんなの基本中の基本。
やっぱり行くなら、安いスーパーの「まいばす」(「まいばすけっと」)ですよ。〉(『年収443万円』より)
〈車の維持費は、ガソリン代が1リットル160円。安いところを探して150円で入れるようにしています。
ガソリン代、年々上がっていて、本当に高くて参ります。
コロナ感染が拡大し始めた頃は1リットル120円くらいだったのが、130円になり、140円になって。今は160円。高いでしょう、これ。高すぎますよ〉(『年収443万円』より)
『年収443万円』では、「子どもに知的障害、借金地獄……マクドナルドにも行けない窮状」と題し、世帯年収400万円の介護ヘルパーの方のエピソードも紹介している。
〈「マクドナルド」でハンバーガーが食べたいと言われても、ダメ、ごめん、給料日前だから行けない、って。
だって、マックも高いじゃないですか。 セットを頼んだら800円くらいもするんですよ。
平日のランチタイムで600円ほど。「ハッピーセット」じゃ量が足りないし、買えないですよ。
家族で3000円も4000円もかかるから、「dポイント」を使って買うしかないです。
そうした子どもの「行きたい」「食べたい」という願いを叶えてあげられる収入があったらなぁ。〉(『年収443万円』より)
平均的な収入を得ていても、日常の些細なところで節約などが迫られる現実。
「物価が上がるが給料は上がらない」国は、本当に変わることはできるのだろうか。
現代新書編集部