検証!自宅の「固定電話」は、いる、いらない?
経済評論家が調べつくして「解約」することにした「決定的なワケ」
1/25(水) :現代ビジネス
自宅の「固定電話」使っている?
「固定電話」ってどれくらいの家庭で使われているかご存知ですか?
総務省の通信利用動向調査によれば固定電話の世帯全体の普及率は66.5%だそうです。まだ一般家庭の3世帯に2世帯は電話が置いてある状況ですね。
それではこの固定電話がどう使われているかというと、少なくとも私の家の場合、変な電話がかかってきて時間がムダに取られる以外の用途ではほとんど使われていませんでした。
多くの人にとって、セールスや迷惑電話しかかかってこない固定電話は「電話代がかかるので、もういらないのでは・・・」と思うかもしれません。
そこで3年かけて検証し、ようやく解約したところ、実は意外なことが判明してしまったのです。
それは、解約しなければよかったかも・・・と後悔するようなものでした。
今回は、私が3年間かけて検証した結果と、実際に固定電話を解約して起こったことを詳しくご紹介しましょう。
セールス電話のオンパレード
さて、固定電話といえば、「はじめまして。簡単なアンケートにお答えいただきたく、、、」「〇〇カードの利用者の方に保険のご案内でお電話しております」みたいな電話しかかかってこないことがほとんどです。
極めつけは不動産会社からのセールスの電話です。
「鈴木〇太郎さんのお宅ですよね」 「違います」 「いや、お宅の鈴木〇太郎さんがお持ちのマンションについてご相談があるのですが」 「ですからそのような者はうちの家族にはおりません」 「〇〇ハイツの〇〇号室をお持ちですよね」 「いや持っておりません」 というような電話が、なぜかさまざまな不動産販売会社からかかってくるようになりました。
どうも業者に出回っている電話番号リストが何らかの事情で間違ってしまっているようです。
鈴木〇太郎などという名前の人物は鈴木家の一族郎党にはひとりもおらず、業者のリストに掲載されている不動産物件もまったく心当たりがありません。
でも鈴木〇太郎宛のファックスまで届くのです。
そんなことがもう何年も続いてきていたので、うちもいよいよ固定電話を解約しようか、ということになりました。
検証!固定電話は解約したほうがお得なのか?
ただ不安だったのは、固定電話を解約するとどんな困ったことが起きるのかがわからないということでした。
「固定電話を解約しても銀行口座は作れるのかな?」 という不安。 大丈夫、作れます。
「固定電話がなくなったら取引が打ち切られるんじゃないのか?」 という不安。 よく考えたら取引先は携帯番号しか知りません。 悩んで考えた限りではなんとなく固定電話を解約しても大丈夫そうです。
国民の平均的な固定電話への一か月の支払はほとんど使わない場合は2,594円だそうです。
インターネット回線の附属サービスとして月550円で固定電話を敷いている家庭もありますが、うちの場合もだいたい毎月2,594円ぐらいの料金をもう40年以上支払ってきました。
そう考えると年間で3万円ちょっとの出費は、まったく無駄です。
なにしろ無駄な電話しかかかってこないうえに、電話の用事は全部スマホで済ませているわけですから。そんなことから固定電話を解約しようと決めました。
それが今から3年ほど前のことでした・・・。
果たして、鈴木氏は「固定電話」を解約してしまってもよいのだろうか。
さらに後編記事『自宅の固定電話「いる、いらない論争」ついに終止符! 3年間悩んだ末に「解約」してわかった、意外な「おとしあな」のヤバすぎる中身』で鈴木氏が3年にわたり検証した「固定電話解約リスク」と、実際に解約しておこった大問題について、更にくわしくレポートしていく!
鈴木 貴博(経営戦略コンサルタント)