2023年05月30日

お金は「物」よりも「経験」に使ったほうが人生をより豊かにする!?

お金は「物」よりも「経験」に使ったほうが人生をより豊かにする!?
ファイナンシャルフィールド の意見
2023.5.29 ファイナンシャルフィールド

「経験」にお金を使うとよい理由は人間の本質?
人間にはもともと「順応力」が備わっています。
順応力とは、環境の変化に合わせて、自分の性質や行動が変わることです。
そのため、ずっと欲しかった物を購入しても、そのうち、その物がある生活に慣れてしまいます。
購入したときは満足度が高く、幸せを感じますが、慣れるうちに、幸福度は低下してしまうのです。

対して「経験」にお金を使った場合は、経験によって得た記憶が、思い出として永続的に残ります。
そのときの「楽しかった」「よい経験をした」という記憶が薄れることはなく、むしろ、喜びや幸福感が増していくとされています。
生活するための物を購入することはもちろん必要ですが、高いブランド物などを購入する際の幸福感は、一時的かもしれません。
同じお金を払うのであれば、物を買ったときの一時的な喜びよりも、経験や体験によって永続的に得られる思い出のほうが、価値が高いといえるのではないでしょうか。

「経験」は幸せホルモンを増やす効果が期待できる 多くの人が、「幸せホルモン」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「幸せホルモン」とは、人が幸せを感じるために重要とされている、
脳内ホルモンの一種です。

代表的なのは、セロトニン・オキシトシン・ドーパミンの3種類です。
そのなかでもドーパミンは、目標を達成して褒められたときや、新しいことに挑戦して、刺激や達成感を得たときに分泌されることが分かっています。
もちろん、食べる物や生活環境も大きく影響しますが、「経験」で得られる可能性もあるのです。

ドーパミンには、幸福感を得ることによる意欲の向上や集中力アップ、考え方がポジティブになるなど、よい効果が期待できます。
これらは、人生の充実感につながるでしょう。

「物」に多くのお金を使うことのリスク
ここでは、「物」に多くのお金を使うことで考えられる、リスクや問題点をまとめました。

物を購入した後にストレスを感じることがある
物を購入することによって感じるストレスもあります。
例えば、高級ブランドバッグを購入した場合、買ったときはとてもうれしくて幸せな気持ちでしたが、汚してしまったり、新作が出て、自分のバッグが古くなったりして、ショックを受けることもあるはずです。
また、新しいバッグを購入したため、前に使っていたものが必要なくなり、どう処分するかを迷うことも少なくないでしょう。

このように、物を購入したことによって、ストレスを感じる可能性もゼロではありません。

物は時間がたつにつれて価値が下がる
物は一般的に、時がたつにつれて、古くなったり汚れたりして、価値が低下します。
ただ、古着やヴィンテージ物などのように、時がたつにつれて価値が上がるものもありますが、それは限られた一握りのものです。

対して経験は、時がたつにつれてよりよい思い出となり、ときには、自分を成長させてくれるきっかけとなります。
旅行や体験で得た思い出は、いつまでもポジティブな感情とともに記憶に残り、さらにそれを人に話すことで、楽しい時間を過ごせます。

万が一、大きなことに挑戦して失敗してしまっても、その経験を次に生かして、自分を成長させられるかもしれません。
このように経験は、どんどん積み重なって、自分にとって大きな価値をもたらすでしょう。

お金を使う「経験」は状況に応じて選ぶことが大切
「経験」にお金を使うことはよいことであるとお伝えしてきましたが、なんにでも、お金をたくさん使えばよいというわけではありません。
「経験」には大きく分けて2パターンあります。
旅行などの、普段の生活では体験できないことを経験することと、自分のスキルアップのための経験です。

前者は、リフレッシュ効果やポジティブな感情を得ることができて、楽しかった思い出や刺激として記憶されます。
一方で、スキルアップのための経験も、人生において重要とされています。
いわゆる「自己投資」といわれますが、スキルや知識の習得のためにお金を使うことは有効です。
これは、キャリアアップや収入を増やすきっかけになることもあります。
結果として、人生の幸福度や満足度を、さらに向上させることにつながるでしょう。

「経験」にお金を使い人生をより豊かにしよう
お金の使い道や価値観は、人それぞれです。
しかし「物」ではなく、心を豊かにするための「経験」を重視して、お金を使っている人が多いことも事実です。

自分の人生をより豊かにするためにも、貴重な体験や自己投資などの「経験」に、お金を使ってみてはいかがでしょうか。

出典
内閣府 世論調査 令和元年度 国民生活に関する世論調査 2
調査結果の概要 2. 今後の生活について

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
posted by 小だぬき at 12:30 | 神奈川 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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