河野デジタル相「微々たる数」「問題にならない」発言が火に油!マイナ自主返納さらに加速
2023/07/10 日刊ゲンダイデジタル
集中企画・マイナ狂騒(15)
河野デジタル相が連日、言いたい放題だ──。
全国でマイナカードの自主返納が急増しているのは、国民の不信や不安の表れだ。
ところが、河野大臣はこうした動きを小バカにする発言を連発。
自主返納を“些細なこと”にして、フタをしようと躍起になっている。
◇ ◇ ◇
河野大臣は8日、静岡市内で「(自主返納が)増えているという人がいるが本当に微々たる数だ。
マイナンバーカードの申請数は1日1万人を超えている。
あまり『返納』『返納』と言わない方がよい」と強調。
さらに、9日は兵庫県洲本市で「返納についてはほとんど数がないと聞いている。問題ではない」と「問題」にすらならないと言い放った。
しかし、自主返納は「微々たる数」で、片づけられる動きなのか──。
日刊ゲンダイは報道や自治体発表を基に自主返納の件数を調査した(別表)。
自主返納の件数を集計していない自治体もあり、報じられていない県も少なくないが、それでも全国であまねく拡大していることがわかる。
マイナ不信、全国に急拡大で焦り?
河野大臣は件数だけを捉えているが、注目すべきは増え方だ。
横浜市は4、5月が十数件だったが、6月は140件と約10倍。
佐賀市は4、5月ゼロだったのに6月は13件も発生している。
沖縄は4月8件、5月19件、6月80件とトラブル発覚に比例して激増している。
「共通番号いらないネット」の原田富弘氏が言う。
「私はマイナンバー制度に反対の立場で、もちろんマイナカードも取得しませんでしたが、マイナカードを自主返納している人は、そういう人ではありません。
カードに期待したか、少なくとも、所持することに問題はないと判断して取得したはずです。
その人たちがあえて自主返納する動きが、目に見える数字で全国津々浦々に広がっています。
河野大臣は『微々たる数』で済ませようとせず、自主返納に込められた国民のメッセージにしっかり耳を傾けるべきです」
連日、自主返納を矮小化する発言を繰り返しているのは、世論の盛り上がりを警戒した“焦り”の裏返しなのだろうか、これらの発言により、火に油が注がれている。
ネット上では〈河野大臣が発言すればするほど #マイナンバーカード大返納運動 が起こる〉
〈この人は返納した人の気持ちとか、今のトラブル中とか何も感じてないんだな〉
〈微々たると言い張る河野ビビってる〉と大炎上だ。
河野大臣の「上から目線」の不遜な態度は、自主返納の動きをさらに加速させることは間違いない。
河野大臣が「ギャフン」と音を上げる日は近いか。