麻生副総裁「河野さんは閣内に残らない方がいい」の真意…“クビ宣告”なのか、親心か?
2023.7.12 日刊ゲンダイデジタル
「9月中旬軸」と報じられている内閣改造・自民党役員人事。
焦点は茂木幹事長と河野デジタル相の処遇などと言われているが、これについて麻生副総裁が9日付の「北國新聞」の「総理が語る」で毎度の言いたい放題。永田町で話題になっている。
まず改造人事の時期について<常識的に考えればお盆明けから9月にかけてではないですかね>と話し、昨年はお盆前に改造があり「夏休みがなくなった」と不評だったため、<お盆前にはやらないのでは>と言う。
茂木氏については<間違いなく仕事をしていて、評価も高いと思います>
<難しい話をさっと簡単に説明してみせる頭の良さがあります>と絶賛した。
連立を組む公明党と選挙区調整でギクシャクしたことなどから、「茂木幹事長が交代し、後任は森山選対委員長が有力」と噂されているが、茂木本人は続投を望んでいるとされる。
麻生氏はその後押しか。
注目は麻生派に所属している河野氏についての発言だ。
騒動になっているマイナンバー問題に触れ、
<突破力も、押し切る力も全く問題ないのですが、やはり丁寧さが必要です>と苦言。
そのうえでこう言うのだ。
<私は、河野さんは閣内に残らない方がいいと思っています。
もっと党務や閥務で汗をかくことが、河野さん自身のためにもなると思います>
やはり親分からも“クビ宣告”なのか。
マイナを巡って河野は、自治体に責任転嫁したり、自主返納の動きを「微々たるもの」と過小評価したりと相変わらず物議を醸している。
世論調査で「総理候補」トップを誇ってきたが、最近は評判ガタ落ちだ。
「いや、麻生さんの親心でしょう。
岸田さんはマイナ問題で河野さんを前面に立たせて、自分は火の粉をよけている。
河野さんを『総理候補』から脱落させるには、デジタル相を続投させ、防波堤にし続けた方がいいわけです。
留任なら岸田さんの“思うツボ”。
麻生さんとしては『もうそろそろいいだろう。河野を解放してやってくれ』という岸田さんに対するメッセージじゃないですか。
麻生派内に向けても『ボスは子分を守る』という姿勢を見せている形です」(自民党関係者)
ま、確かに、上から目線の発言が目に余る河野氏は、雑巾がけからやり直した方がいい。