「夏バテ」なぜ起こる? 未然に防ぐ4つのポイント 専門家に聞く
8/23(水) 大分放送
まだまだ暑い日は続く見込みですが、そんな今の時期、気になるのが「夏バテ」。
夏バテ防止のポイントについて専門家に聞きました。
■長時間のスマホ利用に注意
全国的に記録的な暑さとなっている今年は、7月の平均気温が多くの観測値で平年値を上回りました。
暑い日が続く中、街の人は体調管理はどうしているのでしょうか?
街の人:
「日差しが強いときや外で仕事をしているときにクラクラとするので水分をとるようにしています」
「ちょっと夏バテっぽい感じはあります」
「喉が乾くので出かけたら飲み物を買ったりしてます」
「あんまりご飯が食べられなかったりします」
症状を訴える声が聞かれたのが「夏バテ」。
食欲不振や脱水、体のだるさなどに悩んでいる人が多いようです。
暑さはしばらく続きそうで気象庁によると9月中旬まで平年より気温が高くなる見込みです。
大森麻以気象予報士:
「平年は夏の空気と秋の空気を分ける秋雨全線が南下して日本付近が秋の空気に覆われて暑さが落ち着きます。
ただ今年は夏の高気圧の勢力が強いため、秋雨前線の南下が遅れ暑さが続きそうです」
これからも注意が必要な「夏バテ」。そもそも、何が原因なのでしょうか?
岡本医院・岡本将英院長:
「やはり何といっても自律神経の乱れというのが大きいです。
あとは水分不足やミネラルの不足です。
そういったものが原因で起こることが多いと言われています」
暑い屋外と冷房の効いた室内との気温の差「夏特有の寒暖差」が自律神経の乱れにつながる指摘。
また、最近の生活習慣も一因に。
岡本医院・岡本将英院長:
「夜寝る前に長時間スマホを見てしまうと、睡眠の質が落ちてしまって自律神経のバランスが壊れるというのも最近は言われています」
■夏バテ防止の主なポイント4点
岡本医師は夏バテ防止の主なポイントとして以下の4つをあげ、長く続く暑さで疲労の蓄積もあるので特に気をつけてほしいと呼びかけます。
・規則正しい生活
・十分な睡眠
・こまめな水分補給
・バランスのとれた食事
岡本医院・岡本将英院長:
「一旦なってしまうとなかなか治りにくい。そして夏バテで寝苦しくなると、それによって自律神経がさらに悪くなるという悪循環もあるので、規則正しい生活をどこかで始めるとか、病院に行って点滴をしてもらうとかそういったことで改善してもらえればと思います」
一方、予防にとって重要なのが「食事」。
薬膳の料理教室を主催する小倉倫子さんはこうアドバイスします。
薬膳おおいた・小倉倫子さん:
「酸味は汗のかきすぎや、疲れの出過ぎというところを止めてくれますので、カボスや梅干しなどを少し添えることが効果的です」
また、ナシやダイコン、ヤマイモなど粘り気のある食材をはじめ、キュウリなど体の暑さを冷ます食材もおすすめとのことです。
薬膳おおいた・小倉倫子さん:
「夏バテ防止メニューは全体が白っぽく仕上がると思います。
白い食材というのは体に潤いを入れてくれる食材になります。
夏の間にかいた汗や気というものを白い食材で補っていくという食べ方が今の時期にふさわしいです」
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