2023年11月26日

何としても痴漢・盗撮を疑われたくない男性たちの努力 「電車内では鞄を前にしてバンザイ」「女性の後ろではスマホをしまう」

何としても痴漢・盗撮を疑われたくない男性たちの努力 「電車内では鞄を前にしてバンザイ」「女性の後ろではスマホをしまう」
11/24(金)  マネーポストweb

 痴漢や盗撮被害が後を絶たない。
警視庁の「令和4年中の迷惑防止条例等違反(痴漢・盗撮)に係る検挙状況の調査結果」によると、令和4年の痴漢検挙件数は前年度(1931件)から約16%増の2233件、盗撮は前年度(5019件)から約14%増の5737件だった。

 痴漢・盗撮被害は個人の尊厳を踏みにじる行為で、断じて許されるものではないが、一方で「冤罪」を恐れている人たちもいる。
常日頃から電車内や駅構内で、痴漢や盗撮を疑われないよう、必死の努力をしている男性たちの声を聞いてみよう。

バンザイのポーズが基本、鞄でガードも
 50代男性・Aさん(メーカー勤務)は、「女性から『この人、痴漢です』と声を上げられてしまえば、もし本当は違っていたとしても注目される事実は変わらない。
そもそも疑われないように、女性に間違って触れないように、自己防衛は欠かせません」と明かす。
 満員電車では「“バンザイ”のポーズが基本」だと言う。
「鞄を肩にたすき掛けして、吊り革や手すりを両手で持つ。
リュックサックなら、前にかかえてその上に両手を置く姿勢を取る。手を降ろしていると下で何をしているかがわからないと捉えられかねないからです。
両手を挙げ、“何も触れない”というアピールをすることが大事だと思っています」

 そのうえで、さらなる対策を講じている。
「両手を挙げていても、下半身をすり付けられたと思われたらいけないので、鞄でガードしたり、女性に対して背を向けるように心掛けています。
最近では『匂いをかがれた』『息を吹きかけられた』という被害の告発もあるようなので、マスク着用も欠かせません」(Aさん)

女性が隣に座ってきたら席を立つ
 満員電車だけでなく、極力女性に近づかないことを徹底している人もいる。
30代男性・Bさん(商社勤務)は、「女性の隣には座らない」というマイルールがあると話す。
「自分が座っていて女性が隣に来たら、さり気なく席を立つこともあります。
言い方は悪いですが、自分が意図しないところで、何をきっかけにとばっちりが降りかかってくるかわかりません。
例えば、女性が眠っていて向こうから寄りかかってきたのに、『痴漢』と言われてしまったら、お手上げですから」(Bさん)

 痴漢だけでなく、盗撮を疑われないようにすることも重視している。
「女性の近くでスマホを使わないのも鉄則です。
エスカレーターや階段は女性の背後に立たない、立ってしまった時は距離を置いてスマホはポケットにしまいます。
疑わしい行動をなるべく排除するのが大切だと思います」(Bさん)

痴漢冤罪リスクを考慮して保険に加入
 痴漢冤罪リスクを考慮して保険に入った人もいる。
40代男性・Cさん(IT企業勤務)が保険に加入したのは、実際に痴漢を疑われた経験からだという。
「満員電車で、スマホを取り出そうとしたんですが、バッグかポケットか、どこに入れたかわからなくなって、ちょっとモゾモゾしていたんですよね。
そうすると、近くにいた女性からめちゃくちゃ睨まれたうえ、『何してんの?痴漢? 盗撮ですか?』と声を張られてしまったんです。
それ以来、満員電車に乗ることが怖くなりました。
そのことを妻に相談すると、保険加入を勧められました。

 痴漢に間違われた時、弁護士に電話すればアドバイスをもらえたり、現場に駆けつけてくれるという保険です」
 女性も男性も心地よく電車を利用できるのが一番だが、痴漢・盗撮の被害が後を絶たない現実がある。
李下に冠を正さず。
たとえ無関係であっても、“防衛策”を講じる男性は今後も増えていくのかもしれない。(了)
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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