2023年12月08日

大東亜戦争は「侵略戦争」だったのか 「米軍に惨敗」「アジアを植民地支配」の定説≠検証 歴史を正し、誇りを未来に伝える義務

東大亜戦争は「侵略戦争」だったのか 「米軍に惨敗」「アジアを植民地支配」の定説≠検証 歴史を正し、誇りを未来に伝える義務
12/7(木) 夕刊フジ

【井上和彦 歪められた真実】
「日本軍は米軍に惨敗した」「日本はアジアを植民地支配した」「特攻隊は無駄死だった」…。
おまけに昭和の大戦は「日本の侵略戦争だった」などと、これまで大東亜戦争は一方的な批判にさらされてきた。
そこで私は、大東亜戦争を実際に戦った数多の日本軍将兵を取材し、激戦地だった場所に足を運んで、これらの定説≠検証した。
すると、学校で学ぶ歴史やメディアが伝える内容は、真実を著しく歪(ゆが)めていたことが分かったのである。

「日本はなぜ勝てない戦争を始めたのか」
戦後の日本社会に蔓延(はびこ)る大東亜戦争に対する批判は、この後出しジャンケンともいえる雑な批判をベースとしていることが多い。
ましてや、「こうすれば勝てた!」と得意げに語気を荒らげる輩の戦略論なるものは聞くに堪えない。
そもそも、戦争に打って出た日本は、相手に大きな打撃を与えたところで講和に持ち込もうという日露戦争型の「講和勝利」を考えていた。
こうしたことは世界情勢や軍事に明るかった当時の日本の指導層は誰もが分かっていたであろう。

もっとも日本が戦争に突入していたのは米国の謀略であり、国家存亡の危機に立たされた日本は、この挑発に受けて立つ以外に選択肢はなかったのだ。
そしてもう一つ、大東亜戦争は「欧米列強による植民地支配からアジアを解放する戦い」でもあった。
その理念が大東亜共栄圏構想であり、これにアジア各民族が共鳴して日本軍を歓迎したのである。
このことはアジア各国を訪ねて地元の肉声に耳を傾ければすぐに分かる。

にもかかわらず大東亜戦争は、かの東京裁判で「侵略戦争」の汚名を着せられたのだった。
加えて、日本軍は米軍に一方的にやられっぱなしではなかったことも知っておかれたい。

戦争中盤以降でも、日本軍は圧倒的物量を誇る米軍相手に勇戦敢闘し、大きな戦果を挙げていたことも多かったのである。
もちろん敗戦の原因を検証し、個々の作戦の失敗に対する反省が必要であることに異論はない。
しかし、結果からさかのぼってその失敗の原因をあげつらい、得意げに批判をすることに、一体どのような意味があるのだろうか。

そんなことよりも、まずは未来の日本のために精魂込めて戦ってくれた先人への感謝と顕彰があってしかるべきだろう。
大東亜戦争の実戦経験者が次々と黄泉(よみ)の国へと旅立たれ、その肉声が消えてゆく今、歪められた大東亜戦争の歴史を正し、真実とこの国の誇りを未来の日本人に伝えてゆかねばならないと考える次第である。

■井上和彦(いのうえ・かずひこ) 
軍事ジャーナリスト。
posted by 小だぬき at 05:51 | 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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