2024年06月02日

お風呂につかると得られる三つのメリット 十分に健康効果を得られる入り方は?

お風呂につかると得られる三つのメリット 十分に健康効果を得られる入り方は?
6/1(土) 読売新聞(ヨミドクター)

風呂やサウナと健康について考える「浴なび」

 風呂やサウナの医学的な効用、注意点などを専門家らの談話やエピソードを交えながら紹介します。
岩盤浴、足湯など、様々な温浴方法の効能についてもお伝えします。

 大型連休に広島県尾道市を旅行しました。
街歩きをしてラーメンを味わうと、いつの間にか夕暮れに。
街の一角で見つけた温泉施設で風呂に入った後、海を望む椅子でひと休みしました。
 街の明かりが水面を彩り、近くで中年の男性がギターで奏でるビートルズの楽曲が聞こえてきて、そよ吹く潮風がゆっくりと体を冷ましてくれました。本当に良い夜でした。

お風呂の主な健康効果
 「お風呂は健康にいい」とよく言われますが、どういう仕組みでしょうか。
医師として25年以上、入浴医学を研究してきた東京都市大教授の早坂信哉さんに聞きました。

 主な健康作用としては
〈1〉温熱作用(血流アップ)
〈2〉水圧作用(むくみを取る)
〈3〉浮力作用(筋肉や関節を緩める)――があるそうです。

 体が温まると血流が良くなり、栄養分が体中に運ばれ、老廃物も回収されます。
水圧で全身がもみほぐされる効果があり、むくみが取れます。

 さらに浮力で関節や筋肉にかかる体重の負荷は10分の1ほどに軽減され、緊張が緩みます。
尾道の温泉施設で広い浴槽の底に両手をつき、足を伸ばして浮いてみると、とても解放感がありました。

 こうした効果を十分に得られるのは全身浴の場合。

早坂さんは「入浴の基本は全身浴です。
毎日、40度のお湯に10分つかるのがお勧めです」と話します。
半身浴では効果が低くなり、シャワーは体の汚れを落とす効果しか期待できないそうです。

 ただ、心肺機能に懸念がある人の場合、全身浴の水圧では体に負担がかかることがあり、半身浴がお勧めです。
また、長時間の入浴を楽しみたい人には半身浴の方が適しています。うまく使い分けましょう。

 温泉地でよく見かける足湯は、温熱作用などは弱いのですが、長い時間つかることができ、旅先で友達とおしゃべりを楽しむには最適と言えそうです。(竹井陽平)
posted by 小だぬき at 17:00 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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