【危険!】「楽しいことが何もない」と感じたらヤバい…。極限状態に陥る前にやってほしいこと
6/6(木) with online
こんにちは。人生や人間関係を上手くいかせたい共働き女性に向けて本質思考をアドバイスする、リアライフカウンセラーの藤本シゲユキです。
僕がかつて別の仕事をしていたときの友人と最近話す機会があったので、そのころ仲良くしていた経営者の男性が今どうしているのか聞いてみたんですね。
そしたら衝撃の答えが返ってきました。
「あの人、1年ほど前に自殺してん」
「自殺するような人には見えなかったのに、いつも元気で冗談ばかり言ってたあの人が亡くなったのか…」とものすごく複雑な気持ちになり、今年に入ってから一番驚いてしまいました。
そういえば当時彼は、「睡眠薬がないと寝れへんねん」と言ってたのですが、表の顔は明るく振る舞っているけど、その頃から裏ではいろんな悩みや葛藤を抱えていたのかもしれないなと思いました。
「死ぬ勇気があれば」という理不尽な励まし
何が原因で、彼が自死を選んだのかは分かりません。
「男は金と仕事のことで自殺し、女は男と恋愛のことで自殺する」なんて言いますが、詳細は分からないけど、死にたいぐらいつらいことが立て続いて、生きる意味を見いだせなくなってしまったのは間違いないのだろうと思います。
よく、「死ぬ勇気があるんだったら生きる方がましでしょ」と言う人がいますが、自死を選ぶ人は生きていくことに疲れて希望を見いだせないから、勇気云々の話じゃないんですよね。
苦しいし痛い思いをするのを分かって死を選ぶのだから、それ以前の話だということです。
なので、苦しまずに死ぬ方法を探している間は、まだ生きることに多少の執着があるのかもしれません。
「もう死にたい」と言ってる人はなかなか死なないけど、本当に死ぬ人って誰にも言わずにこの世から去るとよく言われています。
自殺しそうな人を止めるのには、生きていることを約束させるのが一番なんだとか。
たとえば、「3日後にまた会いに来るからね。絶対約束だよ」というように。
世の中には、「自殺する人の意味が分からない」という人が一定数存在していて、かつての僕もその中の1人でした。
でもそれは、生きることへの希望がある人の意見であって、「何も楽しいことがなく嫌なことしかない」という状況が立て続いたら逃げたくもなるし、逃げられなかったら死にたくなることもあるはずです。
なので、逃げられる状況って実は恵まれているし、それを選択できる自我があるという証拠でもあるんですよね。
勘違いを防ぐために補足させていただきますと、この場合の「逃げる」というのは、劣悪な環境から抜け出すためのルート変更のことであって、都合の悪いことをなかったことにする「逃げ癖」のことではありません。
人が無力感に苛まれるのは、一体どのようなときなのか?
どうやっても逃げられないという状態が続いたとき、人は学習性無力感に陥ります。
学習性無力感というのは、何をやっても無駄だ、無意味だと思うようになって、自ら何も行動を起こさない状態のことです。
サーカスで飼われている象が、その気になれば杭と鎖を破壊して逃げ出せる力があるのにそれをしないのは、この学習性無力感が一つの理由であると言われています。
学習性無力感に陥ってしまったとき、そこに衝動性が加わると自殺を考えてしまうというわけです。
言うまでもありませんが、生きていくことは大変です。
楽しいことばかりじゃないし、ときにはつらいことも苦しいこともあります。
物価や電気代が上がり、以前よりも国全体の治安が悪くなったと感じるのは、きっと僕だけではないはずです。
それでも、できるだけ楽しい毎日を送ることに全振りしていれば、生きていく希望をなくすことはないんですよ。
楽しみがあれば人間は死ねないし、死にたいと思わないのです。
極限状態に陥る前にやっておいた方がいいこと
そして、今からお話することが一番大切なので、どうか忘れないでください。
●「何も楽しいことがない」「何もする気が起きない」という状態が立て続いたとき、自分はかなりよくない状態にいるのだと自覚することを。
●その次に、昔の自分を思い出してください。
楽しく生き生きと過ごしていた頃の自分をまず思い出してみましょう。
●次に、何が原因で何も楽しいと感じなくなっているのか、その理由を突き止めて、離れることができるなら離れることを目標にして動くことです。
その原因を作っているのは、職場かもしれないし、家族や友達の皮をかぶったエネルギーバンパイアかもしれない。
離れる時期を逃してしまったばかりに、そこからどんどん病んでしまい、自死を考えてしまうケースってものすごくよくあるんですよ。
自己肯定感や自信は、自分が原因で下がったりなくなったりするものだと思っている人が多いですが、それは大きな間違いです。
関わっている人や環境のせいで、自己肯定感を下げられてしまい、自信をなくしてしまうのです。
つまり、ずっと劣悪な環境な身を置き、あなたを否定してくる人間と関わっている限り、自己肯定感が上がることはないし、自信を身につけることもできないんですよ。
しかも下げられ奪われてしまうのは、自己肯定感や自信だけではありません。
目に見えて運気も下がります。
そういった理由から、あなたが楽しくないと感じる原因を突き止めることができたら、できることならその対象から離れましょう。
なので、「最近何も楽しいことがないなあ」とぼんやり考えることや、何もやる気が起きないことが立て続いたら、今お話した内容を実践してみてください。
「やる気出ないのに、離れる元気はどこから出るの?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、そのために、今の自分の状態は「よくない・ヤバい」と自覚することが必要なんです。
人間は、自分に対して危機感を持つことができれば、勝手に動いているので、そのためにまずは今の自分の状態を客観視することが大切なんですね。
そのときやらないといけないことは、楽しいことを探すことではありません。
自分の活力や好奇心を奪っている対象から離れることなんです。
もちろん今お話している内容は、自分で自分の機嫌が取れない人が言う「何も楽しいことがない」ではないので、追い詰められすぎた人限定になります。
自分のことを人に話すという大切さ
それから、自分がそのような状態になったときに抜け出すことも必要ですが、周りに「全然楽しいことがない」「何もする気が起きない」と言ってる人がいたら、気にかけてあげた方がいいかもしれません。
話し相手になるとか、それだけでも救われることってありますし、このコラムをご覧いただいているあなた自身もそれは同じです。
自分の話ができるだけで気持ちが楽になることは沢山ありますし、前述した経営者の男性は、もしかすると誰にも相談できなかったのかもしれません。
「何も楽しいことがない」という状態になる前は、死ぬほどつらいという状態が訪れます。
このコラムを読んでくださっているあなたが、そんな状態にならないことを切に願っておりますが、1人で抱え込みすぎてどうしてもつらいときは、思い切って信頼できる誰かに気持ちを打ち明けてみましょう。
「この人になら話してもいい」「この人なら受け入れてくれそう」と思える人であれば、誰だってかまいません。
もしそういう人が周りにいない場合は、無料のカウンセリングサービスを受けてみるとか、匿名でできるチャット相談を利用してみてはいかがでしょうか。
ほかにも、現代ならではの心の拠り所づくりで、ライバーの生配信に参加してみるという手もあります。
「あの人も頑張っているから自分も頑張ろう」と思えるような「推し」ができれば、きっと死にたいと思うことはないはずです。
ちなみに推しにする対象は、現実に存在する人間じゃなく、二次元のキャラクターでもOKです。
むしろ、その方が裏切らないかもしれません。
「しんどい・つらい」という感情は、自分基準であることが重要
「もうちょっとだけ頑張ろう」「世の中捨てたもんじゃない」と少しでも思うことができれば、生きる希望は湧いてきます。
日本人はとくに、自分のストレスや心の状態に鈍感な人が多いので、「つらい」「しんどい」という状態が続いたときに、「すでに自分は無理をしすぎているのかもしれない」と疑ってみてください。
「周りは頑張っているから」とか「これぐらいでへこたれたら笑われる」とか、そんなことはどうだっていいのです。
人それぞれ何にダメージを受けて何にストレスを感じるかはバラバラなので、あなたの「つらい」と「しんどい」は他者基準であってはいけないのです。
これは大事なことなので、絶対に忘れないでください。
そして、これも大事なことですが、楽しいことや楽しみにできることは、元気なうちに沢山作っておきましょう。
うつ病になった人に推奨される行動は、元気なときじゃないとできないことがほとんどだと言われているように、普段から楽しみにできることを作っておかないと、いざとなったときにすがるものがないという状態になりかねません。
それに、楽しいことがあればあるほど、極限状態に追い込まれることを回避できる場合が多いので、抑止効果にもなるんですよね。
なぜなら、楽しいことを守るために、自分を苦しめる環境や人から距離を置こうとするからです。
もうすでに頑張りすぎている人は、これ以上頑張る必要はないし、できるだけ楽しい毎日を送ることに全振りしてみてください。
日本人は、もっと休んでいいし、もっと遊んでいいのです。
このコラムを読んでくださっているあなたが幸せであることを、僕は心より願っております。