2024年12月01日

「一晩寝かせて考える」は本当に賢明か? 最新の心理学実験でわかったこと

「一晩寝かせて考える」は本当に賢明か? 最新の心理学実験でわかったこと
11/29(金) クーリエ・ジャポン

難問を解けずに行き詰まったら、どう突破口を見いだせばよいのだろう。

とりあえず寝るべしと豪語した偉人たちもいる。
しかしそれは科学的に有意義なことなのか?
 そうした睡眠の効果を検証した最新の研究を、英国の心理学者が紹介する。

「夜に解くには難しい問題も、睡眠委員会が取り組んでくれた翌朝に解決しているという経験はよくある」と言ったのは、作家のジョン・スタインベックだ。

ほかにも多くの人が、夢のなかで突破口や革新的なアイデアを思いついたと主張してきた。
こうした言い分が現代科学によって裏づけられていることが、近年の睡眠の科学研究から示されている。

2024年のある研究で示されたのは、睡眠のおかげでわれわれはより合理的で、充分な情報に基づいた判断ができ、紛らわしい第一印象に惑わされずに済むということだ。

米デューク大学の研究者たちが実施したこの実験で、ガレージセールのバーチャルゲームに参加した被験者たちは、不要品が入っている箱をいくつもあさった。

箱に入っている品の大半は大して価値がなかったが、そこにはより高価な特別のものがいくつか混じっていた。
被験者たちは数箱あさり終わってから、気に入った一箱を選ぶよう求められ、その箱に入っている品物の価値に相当する報奨金を獲得することになった。

どの一箱を選ぶかすぐさま決めなければいけなかった場合、被験者たちはその中身全部ではなく、最初に見た数品によって箱を査定しがちだった。
つまり、被験者たちは遭遇した最初の情報に過度に影響され、その後の情報を判断材料として考慮しなかったのだ。

一方、睡眠をとって翌日に一箱を決定した場合、被験者たちはより合理的な選択をし、高価な品が箱のどこにあったかはその決定に影響しなかったようなのだ。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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