自民党 高市早苗新総裁ってどんな人? 漫画、バイク、自動車好き 学生時代はヘビメタバンドでドラマー
10/4(土) スポニチアネックス
石破茂首相(自民党総裁)の辞任に伴う自民党総裁選が4日、投開票され、高市早苗前経済安全保障担当相(64)が新総裁に選出された。
決選投票で小泉進次郎農相(44)を破り、初の女性総裁誕生となった。
高市氏は1961年(昭36)3月7日生まれ、奈良県出身。
神戸大経営学部卒業。松下政経塾に入り、ニュースキャスターなどを経て、93年の衆院選で初当選した。
総裁選には3度目の出馬。昨年9月の前回は、1回目の投票で党員票を最多の109票を集め1位。
石破茂首相と決選投票に進出したが、議員票が伸びず逆転負けした。
目標とする政治家は、英国初の女性首相、故マーガレット・サッチャー氏。
かつて「彼女は“たまたま女性であった”と話した。
私もたまたま女性、政治家で国民の代表」と話していた。
バイブルは人気漫画「バリバリ伝説」。
バイク好きだった青春時代から愛読し、今も単行本全38巻を所有する。
主人公の巨摩郡(こま・ぐん)について「格好いいから大好き」と目を輝かせた。
峠の走り屋だった郡がバイク競技で頂点を目指す物語だ。
高市氏も高校時代からバイクにまたがり、カワサキ「Z400GP」やスズキ「KATANA GSX400S」などの名車を乗り継ぎ、進学した神戸大そばの裏六甲の山道などを駆け抜けた。
国会議員になってからは「万一の事故で国会を休んではいけない」と愛車を手放したが、現在の姿に重なる面もある。
2021年、総裁選に初出馬した際に「今はハングオンという感じ」とバイクを地面スレスレまで傾けて駆け抜ける走法になぞらえ「ギリギリを攻めてます。ヒザも擦ってます」と苦笑いした。
今年9月の総裁選出馬会見では「今の暮らしや未来への不安を、夢と希望に変える政治」が必要と強調し、世界に向け「ジャパン・イズ・バック!もう一度、声高らかに言わなければならない」と訴えた。
「不法滞在者対策や土地取得規制の検討を進める」「男系の皇統を守るための皇室典範の改正」と、保守層の奪還に向けた政策を並べた。
前回の敗戦を踏まえ、強すぎる保守色が敬遠された面があったことから、陣営は今回、マイルド路線でいくことを進言。
昨年は、首相になっても靖国神社に参拝するとの趣旨の発言をしたが、この日は「まだ総裁選に立候補した段階」と明言を避けた。
物価高対策としてこれまで訴えてきた「食料品の消費税を0%に」も「時間がかかる」と封印。
給付付き税額控除の制度設計に着手するとした。
一方、党関係者によると「勢力を増す参政党と対峙(たいじ)できるのは高市さんしかいないとの声も上がっている」と新たな支持が広がっていた。
課題だった党所属議員との交流も「苦手な飲み会。私としてはよくやった」とこの一年、積極的に顔を出した。
☆生まれ 1961年(昭36)3月7日生まれ、奈良県出身
☆最終学歴 神戸大経営学部卒業
☆家族 04年に自民党衆院議員の山本拓氏と結婚し17年に離婚。21年に再婚
☆ドラマー 学生時代は軽音学部に所属しヘビーメタルバンドのドラムを担当。
YOSHIKIやデーモン閣下のファン。過去にはテレビ番組の企画で「X JAPAN」の「Rusty Nail」」を披露
☆ライダー 16歳から37歳までバイクに乗る。これまでの愛車はカワサキ「Z400GP」など
☆自動車 スポーツカー好き。トヨタ「セリカXX」から乗り継ぎ、トヨタ「スープラ」へ。20年以上にわたる愛車となった。
☆阪神タイガース 筋金入りの虎党。公務の合間にプロ野球中継に耳を傾けるのが、数少ない息抜き。

