トップ『ワクチン』や『予防接種』のあとお風呂に入るのはNGってホント?→医師が教える“驚きの答え”とは
2025.10.12 powerd-byTRILL
出典:photoAC
最近では新型コロナウイルスのワクチン接種をはじめ、季節性のインフルエンザや子どもの定期予防接種など、ワクチンを受ける機会が増えています。
そんなときによく聞かれる質問のひとつが「ワクチンを打ったあとお風呂に入ってもいいの?」というもの。
身体に針を刺すわけですから、感染や副反応の心配からお風呂を控えるべきか迷う人も多いと言われます。
この記事では、医療者がよく受けるこの疑問に対し、最新の考え方や注意点をわかりやすく紹介していきます。
ワクチン後のお風呂は大丈夫?
医師がよく聞かれる理由を分析
ワクチン接種の後にお風呂に入ってよいか否かは、多くの人にとって気になるポイント。
これは、主にお風呂で身体が温まることや水による影響が、接種部位の状態や体調にどう作用するかが不安だからでしょう。
とくに注射部位の痛みや赤み、腫れが起こるケースもあり、そこを温めたり刺激することで症状が悪化しないか気になるところです。
また、発熱などの副反応が出た場合にお風呂が体に与える影響を心配しがちです。
熱があるときは体への負担を考え、シャワーや入浴は控えめにしたほうがいいのではと推測されることから、この質問がよく挙がります。
ただし、ワクチン接種自体は感染や体調不良のリスクが高まるものではなく、多くの医療現場の見解では、発熱や強い副反応がない場合はお風呂に入っても問題ない場合が多いとされています。
実際には個々の体調に合わせて判断するのがよいと示されています。
知っておきたい!ワクチン後の入浴に関する具体的なポイント
医療機関では、ワクチン接種後のお風呂やシャワーについては次のような考え方が示されることが多いです。
接種部位の状態をチェック
注射した場所に強い痛み、赤み、腫れや熱感がある場合は、その部分をゴシゴシこすったり強く刺激せず、ぬるめの湯で短時間にとどめるのが推奨されます。
温めることで血流が良くなり、副反応が和らぐ人もいれば、痛みが強まる人もいるため、様子を見ながら入浴しましょう。
全身の体調を優先
発熱や倦怠感など強い副反応が出ているときは、体力の消耗を防ぐために長湯や熱すぎるお湯は避けるのがよいでしょう。
シャワーだけにする、短時間で済ませるなどの工夫が考えられます。
清潔の観点
接種部位は清潔に保つことが基本ですが、お風呂での洗浄は控えめに。無理にこすらず優しく洗い流すようにしましょう。
これらはあくまでも体調や副反応の程度によって異なるため、自分の状態をしっかり観察することが重要です。
また、中には接種後のシャワーや入浴を控えたほうがいい場合もあるので、必ず接種後医師に確認をおこないましょう。
ワクチン後のお風呂は体調に合わせて無理せず
ワクチン接種後のお風呂については、多くの人が気にするポイントですが、副反応が軽度で体調が良ければ入浴は可能な場合が多いとする見解があります。
ただし、注射部位の痛みや赤みが強い場合や発熱、倦怠感があるときは、無理せず短時間のぬるま湯入浴やシャワーにとどめるのがよいでしょう。
体調に伴い柔軟に対応する姿勢が大切です。
心配なときは、接種を受けた医療機関やかかりつけ医に相談することもおすすめ。
情報が多い今だからこそ、冷静に判断して安心して毎日を過ごしましょう。
監修者:浅草橋西口クリニックMo 頴川 博芸

