【2026年版】確定申告を「e-Tax」で完了するために、いますぐ済ませておきたい3つの手続き
1/9(金) BUSINESS INSIDER JAPAN
確定申告期限直前となっては間に合わない。
確定申告の手間が大きく減るe-Taxの利用者は、全体の約4分の3にのぼる。
しかし、その恩恵を受けるためには、それなりの「準備」が必要だ。
すでにe-Taxの開始届を提出済みの人に向けて、確定申告期限直前に慌てないためにも、事前に済ませておきたい手続きをピックアップした。
今年度も確定申告シーズンが、いよいよ始まる。
2025年度(令和7年度)分の申告期間は、2月16日(月)から3月16日(月)までだ。
ちなみに、所得税申告のオンラインによる申告利用者の割合、つまりe-Tax利用者率は2024年度では74.1%となり、すでに約4分の3が利用している。
2020年度(令和2年度)の確定申告から、確定申告に必要な書類がオンラインで取得できる「マイナポータル連携」がスタートし、確定申告にかかる手間は大きく減った。
しかし、その恩恵を受けるための「準備」を忘れていないだろうか。
すでにe-Taxの開始届を提出済みの人に向けて、確定申告期限直前に慌てないためにも、事前に済ませておきたい手続きをピックアップした。
1. マイナポータル連携対象となった書類の「初回連携作業」
2023年度(2024年2月〜)の確定申告から、マイナポータル連携による申告書への自動入力対象が拡大した。
特に大きいのは「給与所得の源泉徴収票」だろう。
また、フリーランス向けにも「国民年金基金掛金」「iDeCo」「小規模企業共済掛金」の証明書等のデータも一括取得・自動入力の対象となり利便性が高まった。
しかし、簡単便利な自動入力にはマイナポータル連携が欠かせない。
すでにe-Taxアカウントと連携済みの人も、自動入力対象となった書類を確定申告書へ自動入力できるようにするためには、初回手続きが必要だ。
「給与所得の源泉徴収票」
e-Taxマイページから「本人確認/情報取得希望」を登録する必要がある。
タックスアンサーの手引きにも「なお、事前準備を行ってからe-Taxからの情報取得が可能となるまでには、数日を要する場合があります」とあるように、登録から利用可能になるまでタイムラグがあるので注意しよう。
e-Taxサイトから、「マイページ>本人確認/情報取得希望」を開き、「本人確認/情報取得希望」の項目に「希望していない」とあれば、「設定する」ボタンから取得希望に変更しよう。
「iDeCo(小規模企業共済等掛金払込証明書)」「小規模企業共済掛金」「国民年金基金掛金」
いずれも確定申告に必要な証明書等を一元管理できる「e-私書箱」にアカウントを作成し、それぞれの「手続きサービス・手続きポータル」と「e-私書箱」との連携が必要となる。
「e-iDeCoサービス」「小規模企業共済オンライン手続きポータル」「国民年金基金オンライン手続きサービス」との連携手続きは「e-私書箱」内で行うこととなるが、注意が必要なのが、各オンライン手続きポータルの利用可能時間だ。
e-Taxは確定申告期間は24時間稼働、e-私書箱も24時間稼働しているが、各オンライン手続きサービスから電子交付を行う際に、
利用可能時間が平日の8時〜23時(土休日や年末年始は利用不可)
利用申込から利用登録完了数営業日を要する
夜間の申し込みの場合、交付は翌営業日
などのタイムラグがあり、週末を挟むとオンライン手続きなのに数日かかることもある。早めに連携を行っておこう。
また、連携にはカードタイプのマイナンバーカードとパスワードが必要となる。平日であれば、連携手続きは1〜2時間程度で済むだろう。
2.「各種証明書の発行・申請」は今すぐに!
マイナポータルへの登録およびe-Tax、「e-私書箱」との連携が済めば、「寄附金控除(ふるさと納税)」「医療費控除」「社会保険料控除」「生命保険控除」「損害保険控除」「住宅ローン控除」など、そのほかの控除申請に必要な書類もオンラインで取得できる。
これらには、自動で取得されるのではなく、電子交付の申請が必要になる。
マイナポータル連携が完了したら、自分に必要な証明書等を把握して、すぐ申請を行っておこう。
電子交付の申請を一度行えば、翌年からは自動で交付されるようになる。
申請からデータがダウンロードできるまで、発行元企業・団体によって1営業日〜5営業日かかるケースもある。
土日を挟むと1週間かかってしまうケースも考えられるため、今週中には控除に必要な証明書を申請しておきたい。
ふるさと納税:証明書電子発行申請から1〜4営業日
社会保険料(国民年金保険料)控除証明書:申請から3〜5営業日(電子データでの再交付の場合)
生命保険料控除証明書:申し込みから約2営業日(控除証明書電子交付サービスへの申し込みから本登録完了まで)
3. e-Taxソフトや申告に使う「PC・スマホのセットアップ」
「PCやスマホを新調した」「PCは同じだがOSを更新した」「WindowsからMacへ買い替えた」「デフォルトで利用するブラウザを変えた」「ICカードリーダライターを買い替えた」など、e-Taxを利用するPC環境やスマホの機種が変わった人は要注意だ。
提出する書類や電子データが手元にそろい、e-Taxにログインして申告を行う前に、「事前準備セットアップツール」や「拡張機能」など事前準備セットアップが済んでいるか確認しよう。
ICカードリーダライターを買い替えた人は、デバイスドライバーを含む基本ソフトウェアの最新版をインストールしてあるか、確認したい。
以下にe-taxソフト(Web版)とWindwsにインストールするe-taxソフトを利用する際の、事前準備項目をまとめた。
e-Taxソフト(Web版)Windowsユーザー向け
e-Taxソフト(Web版)対応のOSバージョン・ブラウザの確認
「事前準備セットアップ」ツールのインストール
ブラウザの拡張機能「e-Tax AP」のインストール
e-Taxソフト(Web版)Macユーザー向け
e-Taxソフト(Web版)対応のOSバージョン・ブラウザの確認
「事前準備セットアップ」ツールのインストール
e-Taxソフト(Web版)スマホユーザー向け
e-Taxソフト(Web版)対応のOSバージョン・ブラウザの確認
e-Taxソフト(Windows PC版のみ)向け
電子証明書(ルート証明書)等のインストール
信頼済みサイトおよびポップアップブロックの許可サイトへの登録
e-Taxソフトのアップデートと税目プログラムのインストール
また、マイナンバーカードに組み込まれている電子証明書の有効期限の確認も忘れないようしたい。
マイナンバーカードの有効期限は成人で10年だが、電子証明書の有効期限は発行から約5年(発行日から5回目の誕生日まで)。
有効期限の2〜3カ月前に、自治体から有効期限通知書が送られているはずだ。
電子証明書の更新には、市町村窓口での手続きが必要となる。
特に今週から来週に誕生日を迎える人は、3月15日の直前に電子証明書の期限が切れていないか確認しよう。
まとめ
窓口での申請よりもラクと言われるe-Taxだが、e-Taxの公式サイトから自分自身で必要な情報を確認するのは、かなり骨の折れる作業だ。
申告の期限が迫っている今の時期にはなおさらだろう。
これから確定申告作業のラストスパートを迎える人は、最終日を心穏やかに迎えられるように、ぜひ以上の3点を確認してもらいたい。
常山剛[編集者・ライター]

