2026年01月11日

高校無償化=無料は誤解!入学時に46万円?私立も公立も出願前に知っておくべき実際の出費

高校無償化=無料は誤解!入学時に46万円?私立も公立も出願前に知っておくべき実際の出費 #エキスパートトピ
末冨芳
日本大学教授・教育政策・こども政策・子ども若者の権利
1/10(土) YAHOOニュース

高校無償化は高校にかかるお金は無料という誤解をしていませんか?

高校入試の出願シーズンがやってきました。
4月からは所得制限のない高校無償化が始まるということで、私立高校に出願をお考えの方も多いと思います。
しかし、高校無償化といっても高校にかかるお金が無料になるわけではありません。

ひとり親支援団体の調査では、すでに授業料無償化されてきた低所得世帯なのに高校入学時に平均46万円の出費があるという調査結果も。

先行する東京・大阪でも、高校無償化=高校にかかるお金が無料と思いこんだ保護者によるトラブルが起きています。
注意点をまとめました。

ココがポイント

いわゆる高校無償化については、年収に関わらず(略)支給上限額:11万8800円(公立)、 45万7200円(私立)
出典:文部科学省「高等学校等就学支援金等」 2025/12/26(金)

入学に必要なお金、高校46万円、大学120万円 物価高騰で高校制服代も1万4000円値上がり
出典:しんぐるまざあず・ふぉーらむ「調査・政策提言」 2025/12/18(木)

公立高等学校(略)「通学関係費」の27.8%(約9万8千円)、私立(略)「通学関係費」の18.6%(約14万3千円)
出典:文部科学省「結果の概要-令和5年度子供の学習費調査」 2024/12/25(水)

高校進学に当たっては、学校の学力やブランド力のみならず、お金の部分もきちんと比較・計画して検討する必要があります。
出典:Fin Wing|野村の金融経済教育サイト,
「2026年度から所得制限なしで高校授業料無償化」で話題の高校費用を分析 公立学校進学者と私立学校進学者での学習費(高校編)」 2025/8/29(金)

エキスパートの補足・見解

注意点を整理します。

(1)高校無償化は私立の場合「授業料を上限45.7万円まで無償」にする制度であり、超過分や授業料以外は保護者が負担

(2)授業料が35万円の私立高校の場合には35万円しか無償化されない(45.7万円が家計に入るわけではない)

(3)私立は入学時に授業料を支払い、後で無償化分が家計に払い戻される制度で、一度授業料を保護者が立て替える必要

(4)入学金・施設設備費、通学費、教科書代、タブレット端末代等は保護者負担

文科省調査でも、通学費や制服代に保護者負担が大きく、物価高の中で令和5(2023)年調査より保護者負担が重いと考えられます。

私立だけでなく公立高校や国立大学付属校も「授業料以外の教育費」は保護者負担です。無料ではありません。

特色ある教育活動のため公立高校でも多額の保護者負担がある学校もあります。

受験時に安易な学校選択をせず、「授業料以外にいくらかかるか」を学校のHPや説明会、わからないときにはメール・電話などで問い合わせをすることも大切です。

低所得・中間所得層向けの授業料以外の高校生等奨学給付金も拡充予定ですが、まだ制度設計は明らかではありません。

4月以降に学校の案内に注意してください。

末冨芳
日本大学教授・教育政策・こども政策・子ども若者の権利
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 教育・学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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