実は…「ニセ情報」の拡散は「善意の気持ち」からも 「被害者」にも「加害者」にもならないために必要なことは?
2/6(金) 中京テレビNEWS
目前に控える、衆議院議員選挙の投開票日。
インターネット上にあふれる選挙や政治についての、その情報は「正しい」のか、「ニセ情報」なのかー。
情報の真偽を正しく判断するために必要なこととは。
高校生が考案したゲームのテーマは「ファクトチェック」
豊橋西高校の生徒が考案したもの
一体どんなゲームかというと…その名も「M&Mメディア命題ゲーム」。「情報の真偽を見極める力」を養うためのゲームです。
2025年、愛知教育大学と連携した「フェイクニュース時代の情報メディアリテラシー育成プロジェクト」の活動の中で、考案したといいます。
気になる、その遊び方とは?
提供:豊橋西高校
【遊び方】
@このゲームは4人で行う
Aゲームマスター1人が「問題カード」を提示し、他のプレイヤー3人は「記事カード」を1枚ずつ持ちます
Bプレイヤーはそれぞれの「記事カード」を読んだ後、その「記事カード」を隣のプレイヤーに渡す
Cプレイヤーは3枚の「記事カード」を見た後、それらの内容をもとに「問題カード」に書かれたテーマの真偽を判断する
これは、1枚の記事カードの内容だけでは、真偽が判断しづらい「情報」について、複数の記事カードから情報を比較することで正しい「情報の判断」へ至ることを体験させるゲーム。
1つの情報だけでなく、複数の立場から書かれた情報を見て考えることの大切さを伝えます。
提供:豊橋西高校
考案した生徒:
「いろいろな手段から情報が簡単に手に入る時代だからこそ自分の身を守るために必要だと思う」
「情報を発信することの難しさ(=決して簡単ではないということ)に気づいてほしくこのゲームを考えたが、結局は、自分たち自身が『情報を発信することは、とても慎重にならなくてはならない』という点を実感することになった」
情報の真偽を確かめる上で、豊橋西高校の生徒たちが伝える、「関連情報を確認する」ことの大切さ。
「世の中には星の数ほど、間違った情報がある」
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インターネット上の情報の真偽を検証する「日本ファクトチェックセンター」の古田編集長は、「ニセ情報」にだまされないために、以下3つのポイントを確認することが重要だと話します。
ポイント@【発信源】
「情報を発信している人は、その情報を知り得る立場にいるか」
ポイントA【根拠】
「世の中の多くの情報には根拠が書かれていないにもかかわらず、信じてしまう。
“自分の価値観に近い情報は正しいと思い込んでしまう癖”が人間にはあり、逆に自分の価値観から遠い情報は瞬間的に間違っていると思ってしまう。
自分の価値観は関係なく、きちんと『根拠』を確認する」
では、その根拠があってもなくても大事なのが3つめ。
ポイントB【関連情報】
「ある情報を見た時にその情報だけで何かを信じるのではなく、その情報に関連している公的機関・研究機関・報道機関がどんな情報を流しているかを、きちんと確認する」
政治や選挙の「ニセ情報」が増えた転換期は、2024年
中京テレビNEWS
日本ファクトチェックセンター・古田大輔 編集長:
「2024年に東京都知事選挙・兵庫県知事選挙・衆議院選挙と3つの選挙があり、YouTubeによる選挙・政治の情報発信が非常に増えた。
YouTubeやSNSのプラットフォームのアルゴリズムは、『見る人が多いトピック』はより多くの人に届けようとするアルゴリズムが生じる。
そうすると、それまでつくっていなかった人も「これはバズる」とつくり始める。」
「『多くの人がつくる』→『多くの人が見る』→『アルゴリズムが多くの人に届けよう』とするそのサイクルが、日本でも2024年に回り始めたので2025年以降は政治や選挙に関するニセ情報が非常に増えています」
ニセ情報の広がりは「善意」の気持ちからも…
引用:日本ファクトチェックセンター(JFC)
日本ファクトチェックセンター・古田大輔 編集長:
「注意しないといけないのは『ニセ情報』は悪意を持ってる人達だけが広めているわけではないんです」
「2024年、日本ファクトチェックセンターとGLOCOMが共同で実施した国内の2万人を対象とした調査では、人は間違った情報を見た時に、間違っていると気づけたのは、『平均14.5%』。『51.5%』の人がその情報を正しいと信じており、『34%』が判断できない結果となりました」
「そして、同じ調査では、ニセ情報を見たことがある人のうち、『17.3%』がそれを拡散。ニセ情報をシェアする人々の動機は、『情報が興味深い』『重要だと思ったから』という理由が多いです。
これらの人々は善意でシェアしていますが、検証せずにシェアすることが問題です」
「ニセ情報」をシェアしてしまうと、「自分が被害者」であると同時に「加害者」にもなり得ると話す、古田編集長。
衆議院選挙の投開票日まであとわずか。インターネット上にある「情報」を有効に活用するためには、各個人でも慎重な判断が求められます。

