2013年01月22日

立ったまま靴下履けない?寿命を縮める「ロコモ」とは…

立ったまま靴下履けない?寿命を縮める「ロコモ」とは…
2013.01.22 17:00 NEWSポストセブン

5年程前から“メタボ(メタボリックシンドローム)”という言葉が世の中に浸透してきましたが、最近はそれに加え“ロコモ”という言葉も出てきています。
これは国民病ともいわれていて、近年問題となっているもの。
メタボや認知症と並び、健康寿命を短くする要因の1つとなっています。

正式名称ロコモティブシンドローム(運動器症候群)、”運動器の障害”により”要介護になる”リスクの高い状態になることをいいます。
歳を重ねるとどうしても筋肉が衰えてしまうのですが、若年層にもこのような問題が起きているのです。
階段を使わない、乗り物で移動する、歩かないということから昔よりも早い年齢で運動能力の低下が目立ってきています。

■ロコモ度をチェック!
下記に当てはまる項目を数えてみてロコモ度をチェックしてみてください。
(1)片脚立ちで靴下がはけない
(2)家の中でつまずいたり滑ったりする
(3)階段を上るのに手すりが必要
(4)横断歩道を青信号で渡りきれない
(5)15分くらい続けて歩けない 
いかがでしたか? これらに1つでも当てはまる方は要注意です!
■若者の急激な運動不足がロコモを増やしている!?


通常一般の方であれば、筋肉は20代後半から衰え始めます。
もちろん急激に衰えるのではなく、じょじょに低下していきます。
日頃の運動量、活動量にも影響しますが、近年は特に、昔に比べ若い世代から運動する機会がとても減り、衰えが早くなっているようです

確かにエレベーターやエスカレーターなど便利にはなってきたけれども、身体を動かす機会はぐっと減ってきていますよね。
■日常生活を利用した運動でロコモ予防


日常、身体を動かす機会はどこにでも実はあるのです。
駅では階段を使う、電車に乗ったら立つ、座ったとしても背筋を伸ばして深い呼吸を続ける、湯船の中で身体を腰からひねってその状態を保つ、テレビ見ながら足上げ、歯磨きの時にスクワットなど、“○○しながら”身体を動かせば、一石二鳥。


身体は動かさなければ衰えるし、逆に動かせば筋肉もついて若々しい運動能力を付けることができます。


チェック項目に1つでも該当するものがあった方は、日頃の運動不足を解消して今年は“ロコモ脱却”を目標にしてみませんか?


【参考】

※ ロコモティブシンドローム – 公益社団法人 日本整形外科学会
posted by 小だぬき at 18:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月24日

香山リカのココロの万華鏡:新しいプライド

香山リカのココロの万華鏡:新しいプライド
毎日新聞 2013年01月22日 東京地方版

 話題の本、「新幹線お掃除の天使たち」を読んだ。
停車中の7分間で新幹線の車内清掃を完璧に仕上げる会社の現場リポートだ。この会社のすごさは、清掃の速さや仕上がりの丁寧さだけではない。
清掃の前後にはスタッフたちは一列に並んで深々とお辞儀、ホームで困っている乗客がいれば進んで手を貸す。


 笑顔を絶やさず、ミドルからシニアの清掃員たちも制帽に季節の花のアクセサリーをつけるなど、とてもおしゃれで楽しそう。
一度でも仕事ぶりを見た人たちは、「すごい!」「どんな会社なの?」と驚き、気になるに違いない。
実は私も長いあいだ、「どうしてこんなにイキイキと働けるんだろう」と不思議に思っていたのだ。


 今回、このリポートを読んで、その秘密が少しわかった。
経営者は現場の声を何より大切にする「全員経営」を目指し、スタッフからの提案、アイデアをすぐに実行する。

何よりすごいのは、現場の主任がスタッフの“よいところ”を見つけ、それを「エンジェル・リポート」という壁新聞のスタイルにまとめ、張り出すことにしているのだ。
全スタッフの7割以上がこの「エンジェル・リポート」の対象となって、誰かに自分の良さを見つけられ、ほめられている計算になるそうだ。


 本には、エンジェル・リポートに基づいたスタッフたちの体験談が紹介されている。60歳をすぎてから働き出した女性は、仕事はすぐ好きになったが「お掃除のおばさん」をしていることをちょっと恥じていた。
しかし、荷物運びを手伝った乗客から「ありがとう」と言われたり、偶然、自分が清掃した車両に乗っていた義妹から「新幹線のお掃除はすばらしい、ってニュースでも見た。
すごいじゃない」と言われたりしているうちに、こう思うようになる。
「私はこの会社に入るとき、プライドを捨てました。でも、この会社に入って、新しいプライドを得たんです」


 新しいプライド。
いい言葉だ。
それはお金や地位、世間からの称賛で得られるものではない。
まわりの人たちに「おっ、今日もがんばってるね」と認められ、自分でも「けっこう楽しいな。
やってよかった」とうれしくなる。
それだけで十分、「そう、これでいいんだ」と自分に自信と誇りを感じることができるものなのだ。

 そして、この会社に勤めなくても、ふだんの生活の中でも私たちは、この「新しいプライド」を手に入れることができると思う。
失敗しても挫折しても、だいじょうぶ。
まわりの人たちと自分の笑顔のため、胸を張って生きていけるはずだ。

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2013年01月25日

憂楽帳:ジェネリック

憂楽帳:ジェネリック
毎日新聞 2013年01月25日 12時31分

 また、この季節が来てしまった。
毎年1月、決まって体がだるくなり、鼻水に軽いせきという風邪の初期症状が続く。一昨日、ついに目がしょぼしょぼし始めて、診療所に駆け込んだ。
例年通り、花粉症だと申告して抗アレルギー薬を処方してもらった。
これまでと違ったのは、薬の名前だった。


 「ジェネリック(後発薬)ですが、成分は全く同じです」との説明。
どれぐらい安くなるのか聞いてみた。
先発薬なら1錠100円近くするところが3分の2。
それで効き目が同じなら使わない手はない。
これから毎日1錠ずつ、数カ月もお世話になるのだ。


 安価な後発薬使用の旗振りを国がするようになったのは近年のこと。
社会保障費の増大を少しでも抑えたい財政事情からだが、医療費の負担に苦しむ健保財政も、我々の家計も助かる。


 規制緩和などで産業の高コスト構造が改善すれば、競争力は上がるけど、モノやサービスの値段は下がる。
給料も物価も上がるのが「デフレ脱却
」。
その処方箋を書くのはなかなか難しい。
                                     【平田崇浩】

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2013年01月26日

さあこれからだ:心は負けていない=鎌田實

さあこれからだ:心は負けていない=鎌田實
毎日新聞 2013年01月26日 東京朝刊

 東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市で昨年11月、新しい在宅ケアのネットワークを作るための、初めての勉強会が開かれた。

介護や看護、医療の専門家約100人が集まった。
うわさを聞いた市民たちが、さらに50人ほど加わった。
ぼくはこの勉強会に、ボランティアで講演を頼まれた。


 町の復興とは、建物や商店街をつくるだけではない。
「年をとっても安心」という在宅ケアのネットワークをつくることも大切だ。
高齢者にやさしい町は、障害者にも、子どもたちにもやさしい町になる。
在宅ケアを充実させることで、若者の雇用の機会も広がる。


 勉強会の翌日、仮設住宅の巡回診療に行くと、認知症で寝たきりの母親を、息子さんが介護していた。
キャンプ場の管理人をしていたが、震災後、仕事がなくなった。
やがて、介護施設で働くことになった。

息子さんが働いている時間は母親を見る人がいないため、娘さんが仕事を辞めて介護することになった。

 娘さんの子どもは、震災後に不登校になったという。
震災の傷は複雑で深い。それでも、介護と子育てに真正面から取り組んでいた。


 新しい在宅ケアのネットワークは、こういう家族に寄り添い、身近なパートナーになってほしい。そう思った。


 ところで、ぼくが陸前高田を訪ねたのは、勉強会で講演するためだけではなかった。
実は、あるケアマネジャーの女性を応援したかったのだ。

彼女に会ったのは昨年夏。広島で開かれた日本ケアマネジメント学会で講演した際、楽屋を訪ねてきた。

仕事を続けるかどうか、迷っている、という。

 聞けば、3人の子どもを残して最愛の夫が津波で亡くなった。
家も流された。眠れない夜が続き、仕事中に自動車事故を起こしてしまった。

 7カ月入院。3回の手術を受け、右腕を失った。
一度に多くのものをなくし、仕事に気持ちが向かわない−−。


 ぼくは、あえて厳しい口調で言った。


 「仕事を辞めてはダメ。仮設住宅で介護をしている人も、介護を受けている人も、つらい状況にいる。
苦しい思いをしているあなたなら、困難のなかで生きる人たちの気持ちがわかるはず。
苦しいだろうけど、仕事を続けていれば、回りまわって自分のためになる時が必ず来る」

 もしも仕事を続けていたら応援に行く、と約束した。


 その後、彼女が被災した要介護者のためにいい仕事をしていると知った。
約束通り応援に行った。

勉強会の後の懇親会で、彼女と再会した。
ハグをしたとき、義手に触れた。
彼女はこの手で、悲しみを抱えた被災者の皆さんを支えているのだ。

 エライなあ、と思った。

この町では、1500人以上の人が亡くなっている。
行方不明や災害関連死まで入れると2200人近い。


 みんな悲しみを持っている。
勉強会を通じて、こうした人たちがつながることが大事だ。


 企画したのは、市の保健師さん。
彼女も被災者だった。
家を新築し、あと1週間で引き渡しという時に、津波が来た。
新築した家も、住んでいた家も流された。
一度も泊まっていない新築の家のローンだけが残された。それでも負けていない。


 勉強会後の懇親会では、県立高田病院の院長、石木幹人先生と隣り合わせになった。
「諏訪中央病院の地域医療が、ずっと気になっていた。
町の再生に役立てたい」と話してくれた。
後で分かったが、石木先生も奥さんを津波で亡くしていた。


 なんてことだ。
みんな悲しみを抱えながら、歯を食いしばって生きているのだ。


 仮設住宅の一角に、しゃれた建物を見つけた。
昼はデイサロン。
夜はみんなが自分でお酒を持ち込み、即席の「居酒屋」になる。
仮設住宅に住む人たちの孤立化を防ぐ、地域の拠点だ。


 外は荒涼として寒々しい。
津波の爪痕がまざまざと残っている。
でも、デイサロンの中からは楽しげな笑い声が聞こえる。
のぞいてみると、おばあちゃんたちが10人ほど集まり、おしゃべりに興じていた。


 あまりの明るさに、ついバカな質問をしてしまった。

 「このなかで、家を流された人?」

 すると、みんな一斉に「全員、全員」と笑い出した。
家を流されなければ、ここにはいないのよ


 それはそうだ。でも、おばあちゃんたちは明るく、家を流されたことさえ笑い飛ばしている。


 復興は遠いけれど、心は負けていない、と思った。


 陸前高田の景色は、震災直後とほとんど変わっていない。
もうすぐ2年になろうとしているのに。
市長さんに話を聞きに行くと、高台移転を計画しているという。
時間はかかるが、必ずいい町をつくるという。


 みんな、あきらめていない。
あたたかい町づくりをしよう、と情熱を持つ人たちが大勢いるのは、この町の大きな希望だ。
ぼくも、なんとか応援を続けたい。
                                 (医師・作家)

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2013年01月30日

香山リカのココロの万華鏡:90代の詩人の励まし

香山リカのココロの万華鏡:90代の詩人の励まし
毎日新聞 2013年01月29日 東京地方版


 101歳の詩人、柴田トヨさんが亡くなった。
90代になってから詩を作り始め、新聞に投稿。
それが話題となり、第一詩集「くじけないで」は150万部を超えるミリオンセラーとなった。


 詩集の表題作となった「くじけないで」には、こんなフレーズがある。
「私 辛(つら)いことが/あったけれど/生きていてよかった」。
「生きていればいいことがあるよ」と若い人を励ますのは簡単だが、90代のトヨさんが言うのだから説得力が違う。


 しかも、トヨさんがこの詩を書いたときはまだ詩集も出ていなかったはずだから、ベストセラー作家でもない。
それどころか、トヨさんは夫を亡くしてから長いあいだ、ひとり暮らしをしてきた。
テレビなどで何度か紹介されたが、豪華な邸宅でも新しいマンションでもなくこぢんまりした一軒家だった。


 では、その頃のトヨさんは、どうして「生きていてよかった」と思えたのだろう。
トヨさんの詩を読んでいると、ひとりでいるときにも日ざしや風を感じたり、若い頃のことを繰り返し思い出したりして、そこに喜びや自分への励ましを感じながら暮らしていることがよくわかる。


 私たちはともすれば、誰かにはっきりと「すごいね」とほめられたり、収入や昇進などで評価されたりしなければ、生きている意味がないと思いがちだ。

昔の思い出に浸ることも、「すぎたことにしがみつくな」と否定されることもある。
いま活躍していたり、もてはやされたりしなければ、それは寂しくむなしい生活だと思ってしまうのだ。


 しかし、本当はそうではないはずだ。
やさしい月の光、季節の花、雨や雪にも心をときめかせ、それらと対話できる。

誰が見ていてくれなくても、過去の思い出やその時代にかかわりがあった人たちが、時間の中から「がんばってるね」「ちゃんと見ているよ」とささやいてくれる声を聞いたっていいはずだ。

それができれば、いくらいまはひとり暮らしでも、自分の理想とは異なる生活だったとしても、「生きていてよかった」と思えるのではないだろうか。


 診察室で「ひとりなので、笑うことも話すこともない」とつぶやいた人がいた。今度、その人が来たらトヨさんの話をして、「ひとりでも、声に出して笑ったり目に見えない何かと話したりしていいんですよ」と言ってみることにしよう。「それってオカルトですか」などと言われないことを祈りつつ。

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2013年01月31日

今年も猛威 インフルエンザ 症状出たらすぐ受診

今年も猛威 インフルエンザ 症状出たらすぐ受診
2013年1月22日  東京新聞

インフルエンザが猛威を振るう季節となった。
直接の死因でなくてもインフルエンザが原因で死亡する人は、国内で年間一万人に上る年もある。

高齢者や呼吸器疾患などの持病がある人は肺炎などを併発し、乳幼児もまれに急性脳症で重症化する恐れがあり注意が必要。
かからない、うつさないための注意点などを専門家に聞いた。
          (佐橋大、境田未緒) 

インフルエンザは普通の風邪と違い、三八度以上の高熱や関節痛、筋肉痛の症状が突然出て、その後に鼻水やせきなどの症状が現れる。



 愛知医科大病院感染症科の三鴨広繁教授は「症状が出たらできるだけ早く病院にかかること」
「発症から四十八時間以内に抗インフルエンザ薬を投与すると、早く治る。
投与が早ければ早いほど効果がある」と話す。


 ただし高齢者の場合、三八度まで熱が上がらない場合がある。
また一日で熱が下がっても、ウイルスの排出は続くため、第三者にうつさないよう外出は控える。


 文部科学省は昨年四月、学校保健安全法施行規則を改正。
児童生徒や学生がインフルエンザを発症した場合の出席停止期間を、「解熱後二日間」から「発症後五日を経過し、かつ解熱後二日(幼児は三日)を経過するまで」に見直した。
五日たてばウイルスがほとんどなくなることが分かってきたため決まった措置。

三鴨さんは「大人の場合も、同様の対応が望ましい」と語る。

主な感染経路は、せきやくしゃみで飛び散る水滴に含まれるウイルスが、周囲の人の口や鼻の粘膜について感染する「飛沫(ひまつ)感染」。
家族がいる人は、家の中でもマスクをして、こまめに手洗いやうがいをする。

     ◇

 予防では、まず思い浮かぶのがワクチン。
三鴨さんは「ワクチンを受けたらインフルエンザに必ずかからない、というわけではない。
たとえインフルエンザにかかっても重症化を防ぐためにワクチンを受ける」と話す。

特に高齢者は肺炎を併発しやすいため、肺炎球菌のワクチンも接種した方がいいという。
毎年、接種が必要なインフルエンザと違い、肺炎球菌ワクチンは五年ほど免疫が持続する。


 ウイルスの体内への侵入を防ぐには、手洗いが大切
洗い残しがないよう、せっけんで丁寧に洗う。
帰宅後のうがいも、気道についたウイルスの量を減らすので有効。
 マスクは、感染者がうつさないためにも必要だが、人混みに行くときは、感染を防ぐ目的でもつけたほうが安心。


 また空気が乾燥すると、飛沫が飛びやすく、喉の粘膜の防御機能が低くなるため、インフルエンザにかかりやすくなる。
乾燥しやすい室内では、加湿器などを
使って50〜60%の湿度に保つことも効果的という。  
今季のインフルエンザは昨年十二月中旬に流行入り。
患者数は関東を中心に昨年より速いペースで急増している。

 免疫力が弱っているとインフルエンザに感染しやすく、症状も重くなる恐れがある。普段から十分な睡眠や栄養をとっておくことも大切だ。

◆早い流行、注意報や警報も

今季のインフルエンザは昨年十二月中旬に流行入り。
患者数は関東を中心に昨年より速いペースで急増しており、群馬県では注意報、愛知県は警報を出して、注意を呼び掛けている。
東京都や千葉県、静岡県などでは休校も。

愛知県衛生研究所の皆川洋子所長は「例年同様、二月にピークを迎えると思うが、ピークがはっきりせず、三月ごろまでダラダラ続くパターンの可能性もある」と話す。

 全国的にA香港型が多く発生しており、長野県や愛知県などではB型も。
以前、新型インフルエンザと呼ばれていた「H1N1 2009」も出ている。
昨シーズンは前半にA香港型、後半にB型が主に流行。

A香港型にかかってもH1N1やB型にかかる恐れはあり、一度かかった人も注意が必要だ。
B型は、ゴールデンウイーク前まで小流行が続く年があるという。

現在、日本で使われているワクチンはA香港型、B型、H1N1に対応した三価ワクチン。
効果が出るまでに二週間ほどかかるが、三鴨さんは「ワクチンを打っていれば、発症しても症状が軽く済むので、受験生などは今からでも打った方がいい」と勧める。

posted by 小だぬき at 06:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月05日

静かな脅威“肺炎”の恐怖 日本人の死因第3位、風邪こじらせ…

静な脅か威“肺炎”の恐怖 日本人死因第3位、風邪こじらせ…
2013.02.05  zakzak   

インフルエンザが列島で猛威をふるっている。
高熱や筋肉痛などの激しい症状は、抗インフルエンザ薬の相次ぐ登場で、かなり緩和されるようになってきた。
もっと怖いのはインフルエンザを含め、さまざまな風邪をこじらせて肺炎に至るケースだ。
専門医に実態を聞いた。

 【30−40代もご用心】

 
2011年の人口動態調査(厚労省)では、死因第3位に肺炎が浮上した。
超高齢化社会と言われる日本では、高齢者が肺炎で命を落とすケースが増えている。
若い世代も油断は禁物だ。

 呼吸器内科専門医で杏林大学医学部長を兼務する後藤元教授が説明する。

「肺炎には、入院している人が発症する、院内肺炎、介護施設の入所者などの肺炎、そして、会社員など元気な人に起こる市中肺炎の3つがあります

前者は高齢の方が多いのですが、市中肺炎は30、40代の若い世代の人も発症しています。
中には、どんどん進行する劇症型の肺炎もあり、亡くなる方もいるのです」

 肺炎を起こす原因菌の種類はたくさんあり、効果のある薬も異なるそうだ。
的確に診断し治療を行う専門医選びが大切になってくる。

 【肺炎の土台は風邪】

 後藤教授による風邪と肺炎は症状や経過が違う。
原因となるウイルスや細菌が異なるのだが、なぜ風邪から肺炎へ移行するのか。

 「健康な状態であれば、肺炎を起こす原因菌は体内の防御機能で排除されます。しかし、風邪をひいてノドや気管支などの上気道の炎症が続くと、防御機能が崩れ、肺炎の原因菌が肺の奥に入って増殖しやすくなるのです。
肺炎の原因菌は多種多様なので、予防を考えるならば、土台を作る風邪そのものを予防することが大切です」(後藤教授)

 風邪で多い原因はライノウイルスやインフルエンザウイルス。
ノドや気道の粘膜が炎症を起こし、発熱や筋肉痛で全身の体力を奪う。
結果として防御反応が低下。
そこへ肺炎の原因となる肺炎球菌、インフルエンザと異なる細菌の一種・インフルエンザ菌などが押し寄せて、肺炎を起こす。

 【顔を触ってはダメ】

 インフルエンザや肺炎の代表的な原因菌である肺炎球菌にはワクチンがあり、予防することが可能。
でも、他のウイルスや細菌はアタックを退けることが難しい。
肺炎の土台になる風邪予防としては、マスク、手洗い、うがいといわれているが、それだけで良いのだろうか。

「風邪の感染経路は、飛沫からの感染よりも、ウイルスが手に付着し、その手で顔を触る『接触感染』が多いとの研究報告があります。

手で顔を無意識に触ることで感染しやすくなるのです。
それを防ぐためにもマスクは有効。電車内や職場で、鼻を触ったり、目もこすったりしないようにしましょう」(後藤教授)

 インフルエンザは感染すると10分程度で細胞内に入り、増殖を始めるという。
外出先では、10分ごとに手洗いやうがいなどができないだけに、マスクをしっかりつけることがポイント。

 「風邪をひいて長引くようなら、早めに医療機関を受診してください。また、ご高齢の方など体力のない人は、発熱や咳などの症状がなく、食欲の低下だけでも、肺炎を引き起こしていることがあります。
体調不良を感じたら放置しないことが大切です」と、後藤教授はアドバイスする。
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2013年02月09日

日本茶のプロがおいしいお茶の入れ方紹介「煎茶は70〜80℃」

日本茶のプロがおいしいお茶の入れ方紹介「煎茶は70〜80℃」
2013.02.08 07:00 
※女性セブン2013年2月21日号

 先月末、日本教職員組合(日教組)の集会で発表されたある報告が話題を呼んでいる。

「先生、この急須を火にかければいいですか」──昨年9月、福岡にある県立高校の家庭科調理実習で、1年の男子生徒が茶葉と水を入れた急須をそのまま火にかけようとした。
前年度にも同様の生徒がいたことから、教諭は1年生240人を対象に、「冬場、家庭ではどうやってお茶を飲むか」というアンケートを行った。

結果は、急須でお茶をいれる生徒は全体の約2割のみ。高校生の8割が「急須を使えない」可能性があるというのだ。

朝日新聞が、このアンケート結果を、<最近の高校生、急須使えず?>(1月27日付朝刊)と報じたことに、「まさか」と驚いた人も多かったはず。


 ペットボトルや缶入りの“緑茶ドリンク”の生産量は、1993年の26万6000キロリットルから、2011年の238万100キロリットルと、18年で10倍近くに増加している(日本茶業中央会調べ)。
そしてこの“ペットボトル”の普及が、急須を使う機会が減った一因なのでは、という説も。日本茶業中央会専務理事の柳澤興一郎さんはこう語る。


「はっきりした因果関係はわかりませんが、親御さんが30、40代の家庭だと、お茶をペットボトルで飲むのは当たり前になっているでしょうね。

嗜好品の中でも、紅茶やコーヒーに比べ、緑茶は20代以下と70代以上の世帯では、かける金額が年間7000円以上開きがあります。

核家族化が進み、緑茶を飲む高齢世代との団らんがなくなったために、急須を日常的に使う家庭が減少しているのでしょう

ひと口に「日本茶」といっても、さまざまな種類の茶葉がある。
そして、それぞれの種類に応じていれ方も異なるが、日本茶インストラクターの奥村静二さんによると、「日本におけるお茶の生産量のうち約7割が煎茶。
煎茶の場合、70〜80℃というキーワードを押さえておけば大丈夫」とのことだ。

紅茶(発酵茶)やウーロン茶(半発酵茶)が“香り”を楽しむのに対して、緑茶は、“渋み・苦み・うまみ・甘み”を味わうとされる。
いれ方次第で味わいが変わる繊細な飲み物だ。


「渋みはカテキンというポリフェノールの一種から、甘みとうまみはアミノ酸の一種のテアニンから感じます。
カテキンは高温で、テアニンは低温で浸出(成分がとけ出ること)されやすいため、玉露などの甘みを特徴とするお茶はぬるめのお湯でいれるのがおいしいとされます。
ただ、最終的には好みですから、自分やお客さまの好みに合わせて茶葉やいれ方を工夫してみてください」(奥村さん)

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2013年02月14日

診察室のワルツ:後悔しないために=岡本左和子

診察室のワルツ:後悔しないために=岡本左和子
2013年02月13日 東京朝刊


 まるでジェットコースターの頂上から落ちて行くようでした。
40年ほど前、ジャンボ機同士が千葉沖でニアミスを起こし、もし衝突していたら約500人の命が奪われ、当時としては史上最悪の飛行機事故になっていました。
私は、その一方のジャンボ機に乗っていました。
あの時の機内の叫び声は今でも忘れることができません。


 このニアミス以来、私は多少なりとも危険が伴うことをする時は、後悔しないために必ず「自分はどうしたいのか」と問うことにしています。

例えば、健康診断の胃カメラなどの内視鏡検査でも、「検査をした方がいいと思っている?」と自分に聞いてみます。
常に安全に気を配っている医療者の皆さんには申し訳ありませんが、これらの検査は危険がつきものです。
万が一の場合は自分の身体が傷つきます。
一方、検査を受けなければ、病気を早期発見できない危険が伴います。
受けるか否かについて、「担当医に言われたから」「会社の規則だから」と、誰かに責任を押し付けることはできません。
患者自身が決断するものなのです。


 治療のため患者が選択できない検査や処置もあります。
その時は「理由に納得した? 受けようと思った?」と自分に確認します。

私たちは日々、置かれた環境や社会通念、他人の思いに影響され、受動的に決めることが多くあります。

実は、これは「自分を見捨てている」ことになります。
一般に医療は治療計画に従い進められますから、「先生に言われたから仕方ない」となりがちです。

しかし、仕方ない選択であっても、患者が「主体的に選んだか」は、治療の進め方や結果に大きな違いをもたらします。
以前にも書きましたが、治療の結果は良くても悪くても患者が引き受けるのです。


 これは「自分の思いを押し通せ」という意味ではありません。
医学的な決断をする医師が、患者の思いを取り入れて治療をするには、患者が「自分はどうしたいか」をはっきり伝えなければなりません。

治療の折々に、「自分はどうしたいの?」と問いかけてみてください。
闘病中に忘れがちな自分の思いに耳を傾け、自分自身を大切
にする方法でもあります

(おかもと・さわこ=医療コミュニケーション研究者)


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2013年02月15日

“大人の水ぼうそう”帯状疱疹 加齢・免疫低下で発症率が上昇

“大人の水ぼうそう”帯状疱疹 加齢・免疫低下で発症率が上昇
2013.02.15 zazak
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130215/dms1302150710007-n1.htm

ほとんどの人が幼児期にかかる水痘(水ぼうそう)。
その原因ウイルスは水痘が治った後も脊髄近くの神経節と呼ばれる部分に潜んでいる。
加齢や疲れ、ストレスなどで免疫機能が低下すると、ウイルスは再び暴れ出し、水疱(水ぶくれ)や激しい痛みが特徴の「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」を引き起こす。

日本人では50歳以上の帯状疱疹の年間発症率は1・07%で、免疫力が低い人は高い人に比べ5・6倍発症しやすいことが分かった。

 ■激烈な痛み

 帯状疱疹では、最初に体の左右どちらかに「ピリピリ、チクチク」とした痛みやかゆみ、感覚異常が生じる。
やがて同じ場所に赤い発疹や小さな水疱が帯状に現れる。
神経節に潜伏していた「水痘・帯状疱疹ウイルス」が再び増殖を始め、神経を伝わって皮膚に到達するために起きる症状だ。

 水疱はうみがたまった膿疱やただれになることもあるが、数週間で改善し乾いてくる。
通常、皮膚症状が良くなるころには痛みもなくなる。

 だが、患者によっては痛みが長く残ることがある。
「焼けるような」「電気が走るような」などと形容される激烈な痛みは「帯状疱疹後神経痛(PHN)」と呼ばれる。
ウイルスの攻撃で神経がひどく傷ついた場合に起きる厄介な後遺症だ。
研究班は地元医師会や自治会の協力を得て、小豆島の50歳以上の住民約1万2000人を2009年から3年間追跡調査した。

 ■皮内検査

 「島は人口の出入りが少なく追跡しやすい。
50歳以上が対象なのは、この年代から発症が増え始めるため」と、主任研究者で医薬基盤研究所(大阪)の理事長を務める山西弘一さん(ウイルス学)は解説する。

 月1回、登録者全員に電話で発疹や痛みの有無などを聞き取るほか、うち約5700人には水痘の抗原を腕に注射して、発赤の大きさからウイルスに対する免疫力の強さを調べる「皮内検査」を実施、その後の発症との関係を探った。

 調査の結果、3年間の発症者は396人で、年間発症率は1・07%。70歳以上は70歳未満に比べ1・53倍、女性は男性に比べ1・51倍発症しやすいことが分かった。

 皮内検査では、発赤の長径が10ミリ未満の陰性者は、10ミリ以上の陽性者に比べ5・6倍発症しやすく、長径が5ミリ未満の人は5ミリ以上の人に比べ、PHNのリスクが14・3倍も高まることが判明。
つまり、ウイルスに対する免疫が低いほど、発症も重症化もしやすいことが明らかになった。

 ■ワクチン開発

 「皮内検査で陰性の人が陽性になるようなワクチンを開発すれば帯状疱疹は予防できる」と山西さん。
実は、小児用水痘ワクチンを高齢者に接種すると、陰性を陽性に変えられることが既に確認されているという。
「今後大人で治験を行えば、水痘ワクチンを帯状疱疹ワクチンとして早期に使えるようにできるはず」と山西さんは期待する。

 横浜市にある杉田皮フ科クリニックの杉田泰之院長によると、現在、帯状疱疹の治療では抗ウイルス薬が用いられ、必要に応じ鎮痛剤も併用される。
しかしPHNになると、従来の鎮痛剤では対処できないことも多い。

 2010年、痛みを伝える神経伝達物質の過剰放出を抑える新薬プレガバリン(一般名)が登場した。
「これまで対処できなかった痛みにも有効」(杉田さん)で、欧米では第1選択薬となっている。

 一方、ふらつきや眠気などの副作用が出やすく、「安易に高齢者や車の運転をする人に処方すると転倒や事故の危険がある。慎重に使うべきだ」と指摘する。
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2013年02月16日

基準値下げて患者急増する高血圧疾患 年間2兆円の医療費

基準値下げて患者急増する高血圧疾患 年間2兆円の医療費
2013.02.14 07:00  NEWSポストセブン

健康診断の結果を見ながら、「高血圧の基準値、昔はこんなにf厳しかったかな?」と首をひねったことはないだろうか。
 現在、日本高血圧学会が示す正常血圧は上(最高血圧)が130未満、下(最低血圧)が85未満というもの。
健康診断などではこの数字を上回ると再検査や治療が必要とされる。


 この基準値は年々引き下げられてきた。
1987年の旧厚生省の基準では上が180未満、下が100未満でいわゆる正常値とされ、当時の高血圧症の患者数は170万人だった。


 その後に基準値はどんどん引き下げられ、2008年からスタートした現行の基準を上回る日本人は約2700万人とされる(日本総合健診医学会の健診結果と厚労省「2008年人口動態統計」による推計)。
20年あまりで高血圧症と診断される人が約16倍に増えたのだ。


 この厳しい基準値の問題点を指摘するのは東海大学名誉教授(元医学部教授)の大櫛陽一氏だ。


常識として知っておくべきなのは、血圧は歳を取れば高くなるのが自然ということです
加齢とともに血管の弾力性がなくなり、その中で心臓が体中に血液を行き渡らせようとするから血圧が上がる。
体が正常に反応している証拠であり、必要な変化でもある。
すべての年齢に同じ基準値を当てはめるのはあまりに非常識なのです」


 大櫛氏は年齢の違いに着目して、全国約70万人の健診結果から男女別に年齢ごとの血圧の基準範囲を求めた。
その結果は、20代であっても上は145まで問題ないというものだった。


「血圧が高くなると血管が破れる疾患が起きるとされてきましたが、米国では血管の弱った脳梗塞治療患者でも185までは血管がすぐに破れる恐れはないという研究結果があり、それに基づく治療が行なわれています。


 血圧は状況によって変わりますから少し余裕を見る必要はありますが、例えば50代前半の男性ならば上が155、下が101、
50代後半ならば上が161、下が102までは正常範囲内と言えます。


 また、160を大きく超えるような状況でも、薬を使うかは慎重に判断すべきです。

薬で急激に血圧を下げると血液の流れが悪くなり、脳の血管が詰まる脳梗塞などを起こしやすくなる。
特に高齢者の場合は高血圧より下げ過ぎのほうが危険です」(大櫛氏)


 基準値引き下げで“患者数”が激増したことにより、高血圧性疾患には年間2兆円近い医療費が使われ、そのうち約9000億円を薬代が占める。
安易な投薬は健康と国の財政に悪影響を及ぼしている。


※SAPIO2013年3月号

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2013年02月21日

「山谷のホスピス」から見る超高齢社会の課題=山本雅基

これが言いたい:「山谷のホスピス」から見る超高齢社会の課題=山本雅基

毎日新聞 2013年02月21日 東京朝刊

◇在宅型終末ケアの拡充を−−きぼうのいえ施設長・山本雅基

「きぼうのいえ」は東京の下町、通称山谷地区にある元ホームレスや行き場をなくした人が住むホスピスケア施設である。
定員は別館を含めて32人。

入居者はさまざまな疾病を抱えた上に関わる身寄りがなく、かつ余命に限りのついた人々である。


 02年に開設されて10年、その間に148人をみとった。
入居者の約75%が路上生活経験者である。
入居してくる人は路上から救急搬送された時点から、生活保護の医療扶助のレールに乗っている。

ここに転居してくる際にも、ホスピス医、訪問看護、介護保険によるヘルパー派遣、そしてきぼうのいえのスタッフ・ボランティアによる手厚いケアが保証されている。

学術上の表現は「在宅ホスピス対応型集合住宅」であるが、「ホスピス旅館」「ホスピスアパート」あるいは「路地裏ホスピス」などと呼びならわして、われわれの生活感覚にできるだけ近いものとなるように心がけている。


 現代のホスピスは、競うように風光明媚(めいび)な場所に設置されることが多く、豪華なホテルのようなしつらえを誇っているものも少なくない。
まるでそうしなければ円満な死を迎えられなきがごとくであるが、それほどの高価なベッド代を負担できる家庭はそう多くはないだろう。

 きぼうのいえは、生活保護水準で入所することが可能なように利用料金が設定されており、おおむね1部屋4・7畳の全室個室で、3食付きで月額13万円程度で生活できる。


 入所者のほとんどは第二次世界大戦以後の日本の復興を陰ながら肉体労働を通じて下支えしてきた人々である。
そういう人々をドヤ(簡易旅館)の片隅で、あるいは生活保護も受けぬまま高齢になりホームレスとさせ、一人孤独で死なせていいはずはない。

 高齢者施設はいずれも絶対数が需要に追いついていない。
病院は急性期中心で、入院は長くても3カ月まで。

特別養護老人ホームは数百人の入居待ち、有料老人ホームは過大な入居金がかかり、年金生活者では月額の利用料が払えない。

そんな中で資産を持たぬいわば、古い表現を借りれば無産階級の人々が、劣悪な環境でしか人生の終末期を過ごせないとは嘆かわしく、悲しむべきことである。


 きぼうのいえは、インドのマザー・テレサがインドのコルカタに創設した「死を待つ人の家」を、社会保障制度がある程度成立している先進国で実施する日本版である。

しかし、住む人々は「死を待つ」というより「与えられた命を精いっぱい生き抜く家」として日々を送っている。

マザー・テレサは生前、来日した際、「皆さんがインドに来てくれるのはありがたいが、自分の足元を見てください」と言った。 

そこにはインドに劣らずに孤独におびえる人々、物乞いをして生活をする人々、人生の悲しみに打ちひしがれた人々がいるはず。
そういう人々に愛を示しなさい」と言った。 
                      
               *

 これからのホスピスケアは、緩和ケア病棟の展開より、在宅を核にしたケアの路線に進むのではないか。

その中でも、独居高齢者が今後ますます増加し「老老介護」、お互い認知症の「認認介護」が進む時代の中にあって、きぼうのいえのような血縁を持たない高齢者が共に住み、それを若年層がケアするという居住形態が必要となってくるであろう。

 現代の都市環境で崩壊してしまった、かつての地域共同体、村落共同体を再興させることが必要となってくる。
そういう意味で、きぼうのいえは、超高齢社会のありようを示す一つのモデルである。

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2013年02月24日

憂楽帳:やっかいな…

憂楽帳:やっかいな…
毎日新聞 2013年02月23日 大阪夕刊

 勤務する支局の周辺に野良猫が居着いている。
黒とブチの2匹。実質的な飼い主は近所のおばあさんだ。
腰を痛め長年営んできた食堂も休業。
1人暮らしの身に2匹は格好の癒やしとなっている。でも、こちらにとっては困った存在だ。


 何が気に入ったのか、支局の敷地に入って来ては玄関マットや車のボンネット上にでんと構える。
足跡だけならまだしも、側溝をさらって出た砂などにふん尿をするからたまらない。
深夜の鳴き声もひどく、ちょっとした公害だ。


 「何とかして」。
苦情を言おうとしていたある日、敷地を掃除する人影を見かけた。
おばあさんだった。
「猫のふんを片付けるついでにね」。

そういえば、猫だけでなく散歩の犬のふんやポイ捨てされたごみも、知らぬ間にいつも消えていた。
初めてその訳が分かった。


 トラブルが起きた時、相手の努力を知っていれば話は早い。
おばあさんとは前向きに相談していけそうだが、あの姿を見ていなかったらどうか。

汚染物質が風に乗ってくる「越境公害」も、当事国の努力が見えにくいところにやっかいな根がある気がする。
    【斉藤貞三郎】

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2013年02月26日

「自分は認知症?」高齢者治療に対するストレス

「自分は認知症?」高齢者治療に対するストレス
読売新聞 2013年2月22日 
         石田苗子(いしだ みつこ)健康術

(新聞の切り抜きを持って診察室にいらっしゃる方が増えています)


 日本の現在の認知症の治療は、遅れているというより、手さぐり状態という言葉が適切ではないかと私は思います。


 自分が自分でよく把握できない、自分の記憶が不確かになっていく、これほど不安なことはないでしょう。

その方がどんな職業に就いていたかとは全く無関係に、認知症になったり、アルツハイマーと診断されることがあります。
簡単に言えば、日頃の行いというものが当てにならないと言うことです。


 先日、認知症と診断された夫について妻が「夫の職業は裁判官だったんです! どうして認知症なんかになるのでしょうか? それはそれは規則正しい生活を送っていたのに」と涙ぐまれる様子があり、先生も私も返す言葉がありませんでした。

心を鬼にして「職業や偏差値および生活態度に関係なくかかるものですから」と申し上げるしかない。

 最近は、診察室に認知症の治療に関する新聞の切り抜きを持って来られる人が増えました。
コラムのコピーを先生に見せながら、認知症の治療の不安を訴えられるのです。


 認知症患者本人の意思を無視して強い薬を与えられ、以前より意識レベルが低下したり、興奮状態になったという記事があり不安だとおっしゃるのです。
いわゆる「せん妄」と言われる状態が、家族にも目立ってきたとおっしゃるのです。これは薬の処方が悪いのではないかと訴えられるのです。

特にご家族に高齢者をかかえて介護をされている方からの質問が増えました。


 これは緊急に対処を考える必要があるのではないでしょうか。


 薬の処方は医師しかできません。
診断してから処方を考えるのですが、これまでの歴史の中で高齢者の認知症の処方は歴史が浅いのではないかと思います。

しかし、いつ自分がそうなるかもしれない。
これは癌予防と少し異なる不安ではないでしょうか。
糖尿病も含め生活習慣病とは異なるものです。
予防方法が明確ではない。


 そうなると、単なる物忘れでも、ある日を境にそれが恐怖になったりする。
これは人に悪いストレスを与え続けます。
結果的に必要以上に神経質になっていき、自分は認知症にかかってしまったのではないか、治療の薬がないのではないかとおびえる人が出てくることも考えられます。


 高齢者の場合、便秘や脱水状態などに注意をするほうが先決で、むやみに胃腸薬と抗精神薬を大量に処方することは、決して身体によくない事です。
薬局や薬剤師さんたちともっと密接な仕事の関わり合いを再考する必要があるのではないでしょうか。


 高齢者に見られる独特な症状を医療者はもっと研究し、これから10年の日本社会の高齢者医療を真剣に考えていくべきだと思います。

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2013年02月27日

香山リカのココロの万華鏡:トラウマに効く言葉 

香山リカのココロの万華鏡:トラウマに効く言葉 
毎日新聞 2013年02月26日 東京地方版

精神医療関係者のサイトを見たら、「子どものトラウマ対策に糸口なし」という衝撃的なフレーズに出合った。

アメリカの学会の研究によれば、災害や事故などで命の危険にさらされるような経験をして、“心の傷”つまりトラウマを負った子どもに対して行われた治療のち、「これぞ効果的」と考えられるものはほとんどなかったのだという。

また、有効と思われた一部のカウンセリング的な治療にしても、その後の追跡調査はほとんど行われていない。

結局のところ、「長い目で見たときに、トラウマを受けた子どもの治療として何が有効なのかはよくわからない」ということだ。


最近の研究では、命にかかわるようなショッキングなできごとを経験すると、一部の人の脳にははっきりと目に見えるような変化が起きて、フラッシュバックなどの症状が表れることがわかっている。 

トラウマじたいは脳というより心の問題だが、それが実際に「脳の故障」を引き起こすということだ。


 「恐ろしかった」「本当に驚いた」という経験や、誰かからの強い脅しの言葉などが、脳を悪い方向に変化させることがある。

ということは、脳の機能をアップさせたり、トラウマによるマイナスの変化を食い止めたりするのに役立つ経験や言葉もありそうだ。

一般的には何でも前向きに考えるポジティブシンキングが脳によい、とされているが、はっきりと画像などで確認されたわけではない。


 いま、学校やスポーツ指導の場における体罰が大きな問題になっている。
それを受けた子どもや選手は単にからだが傷つくだけではなくて、心にも大きなダメージを負って、生きる意欲をなくす場合さえある。
ある意味で、トラウマにも匹敵する経験だ。

加害者である教師やコーチを交代させたり罰したりしても、本人が受けた心のダメージじたいが回復するものではない。


 「あなたは悪くない」「あなたにはよいところがたくさんある」と失われかけている自信をチャージするような言葉のシャワーが必要かもしれない

それも特定の誰かではなくて、家族、教師、友だち、カウンセラーらいろいろな立場の人が励まし、支える必要があるのではないだろうか。

そして、専門家は一日も早く有効なトラウマ対策を示せるよう、研究を進めることが必要だ。
子ども時代にトラウマを受け、立ち直ることができた人に、私もききたい。
あなたを地獄から救ったものは何ですか?

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2013年03月01日

発信箱:お年を考えると=青野由利(論説室)

発信箱:お年を考えると=青野由利(論説室)
毎日新聞 2013年03月01日 00時27分


 1月半ほど前、突然、目の隅に影が見えるようになった。
受診した近所の総合病院で若い女医さんが何度も繰り返したのは、「お年を考えると」という言葉。

「はいはい、老化だっていいたいんですね」と心の中でつぶやきつつ、ふと、頭に浮かんだのは再生医療だ。


 iPS細胞を使った再生医療1号と目されるのは加齢黄斑変性。
名前の通り加齢に伴う目の病気だが、失明の恐れもあるというから考えると、「お年を考えると」、ではすまない。

これ以外にも、脊髄(せきずい)損傷や心筋梗塞(こうそく)など深刻な病気の治療への期待は高い。


 一方で、加齢に伴うさまざまな不調を「再生医療でなんとか」と願う人も増えていくはず。
とすると問題は、どこまでを「治療」の対象とし、どこから「老化」と納得してあきらめるのか。

思い出すのは、10年前に米国の大統領諮問委員会がまとめた報告書「治療を超えて」だ。

 白熱教室のサンデル先生も委員で、「不老の体」をバイオ技術で実現することの倫理を検討していた。
「老化遅延」は歓迎されても、世代交代への意欲が減るかもしれない。
老化は治療されるべきかも問われるようになるだろう、と分析している。


 考えてみれば、卵子提供による妊娠・出産も同じ問題をはらむ。
最近登場した国内初の卵子あっせん団体は、対象を40歳未満の早期閉経や染色体異常の人に限るというが、40代、50代に卵子をあっせんする組織は海外にたくさんある。
技術と人間の欲望の切っても切れない関係を改めて思う。


 私の担当医の診断では異常は見あたらず。「治らないけど、慣れます」ときっぱり。本当にそうだといいんですが。

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2013年03月03日

自由診療は何が自由なのか

日野原重明の100歳からの人生

自由診療は何が自由なのか
2013年2月27日 読売新聞

 最近は、医療の内容が非常に進歩してきました。
どんなに高額な医療費でも、それを払える富裕な階層の人には好都合とはいえても、一般の人たちには関係のないことなのかといった声をよく耳にします。


 そこで、「自由診療」について解説することにしましょう。

診療には、大きく分けると保険診療と自由診療の2つがあります。

みなさんが病気をしたり、けがをしたりした時には、みなさんの誰もが持っている健康保険証を病院や診療所の窓口に出せば、一部負担で、診療や検査をしてもらったり、処方された薬をもらうことができます。

この場合、経済的な事情で医療費を支払えない人は、生活保護の認定を受ければ、無料で診療も受けられますし、入院することもできます。 


 これに対し、自由診療は、保険診療では認められていない最先端の検査や治療を自費でうけることをいいます。

どのような治療法が自由診療かというと、まぶたを二重にすることや隆鼻術などの美容整形があります。
歯科では、抜歯や入れ歯や歯周病の治療は保険診療になりますが、入れ歯の代わりにインプラントという人工歯をあごの骨に埋め込む処置はすべて自費で、いわゆる自由診療となります。


 がんの粒子線療法という高額な治療は自費です。
患者の血液からリンパ球を採血して、それを加工して再び体内に注入する免疫療法も、保険の対象外です。

 幹細胞治療については、最近、問題になっているものは保険診療としては認められていません。


 お金を払ってでも自由診療を受けたいと願うのであれば、内容や効果、そして危険性について、その方面の専門医に相談して、診療を受けるかどうかを十分に話し合うことが必要です。

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2013年03月04日

社説:混合診療 全面解禁には反対だ

社説:混合診療 全面解禁には反対だ
毎日新聞 2013年03月04日 02時32分
 
 政府の規制改革会議や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に関する議論で混合診療が注目されている。
混合診療の一部は現在も認められており、必要性に応じて慎重に広げるべきだが、患者の安全や負担の面から全面解禁には反対だ。


 病気で治療を受けると公的医療保険から治療代や薬代が支払われる。

どの治療や薬を保険適用とするかは値段も含めて国が決めており、それ以外の自由診療は患者の自己負担となる。

合診療とは保険適用の治療と自由診療を併用することで、この場合は保険適用分も含めてすべて患者が負担しなければならない。重い自己負担を課すことで、質的に自由診療を制限しているのだ。


 海外で使われているのに国内では未承認の医薬品、先進的な医療技術を用いることに意欲のある医師は少なくない。
希望する患者も多いはずだ。
自由診療の拡大は製薬企業や医療機器メーカーだけでなく民間保険会社も歓迎するだろう。


 しかし、一般の商品やサービスと医療は違う。
消費者の立場である患者より医師の方が圧倒的に専門知識がある「情報の非対称性」、医療が本質的に持つ不確実性を考えねばならない。

もしも大事な家族が病気となり、未承認で費用もかかるが効くかもしれない治療法があると医師に言われたら、借金をしても頼みたくなるのが人情ではないか。

有効性や安全性の判断は最終的に医師に委ねるしかなく、効果や副作用を後で患者が検証することも容易ではない。


 国内外で承認された薬でさえ不適切な使用で多くの副作用被害を出した例はいくらでもある。
市販後に新たな副作用や不具合が確認された薬や医療機器も珍しくない。そのために公的な審査機関で何重ものチェックをしているのだ。


 現在、100種類以上の高度先進医療が混合診療を認められているが、国が指定する医療機関で行われ、有効性や安全性が確認されれば保険適用となり、そうでなければ混合診療から外される。
その枠を広げることは検討すべきだが、個々の医師の判断にすべてを任せるのは無謀だ。
最高裁も安全面などを考慮し現行制度を認める判決を出している。


 高齢化や医療技術の革新に伴って公的医療費は年々増えている。
医療費抑制への圧力が強まる中で混合診療を解禁したら、患者負担の自由診療が広がるのは目に見えている。

毎日多数の患者を診察して疲弊している現場の医師にとっても高収益の自由診療は魅力的なはずだ。
今でさえ医師不足や医療崩壊が叫ばれているのだ。
保険診療しか受けられない患者は医師探しに苦労することになりはしないか。

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2013年03月07日

香山リカのココロの万華鏡:ピュアすぎる引きこもり

香山リカのココロの万華鏡:ピュアすぎる引きこもり 
毎日新聞 2013年03月05日 東京地方版

大阪市で30年間、引きこもりを続けた40代の男性が、生活を支えてくれた姉を逆恨みして刺殺するという事件があった。

地裁は、男性が発達障害であることを理由に「社会に受け皿がない」として、求刑の懲役16年を上回る懲役20年の判決を宣告した。

しかし控訴審では一転、「出所後は公的機関の支援があり受け皿はある。
量刑は重すぎて不当」と求刑を下回る懲役14年が言い渡された。


 発達障害があることで刑を重くしたり減刑したりしてよいのかという問題もあるが、10代の息子が引きこもりぎみと相談に来た女性は、「30年間の引きこもりですか。ウチもそうなるのでしょうか」と暗い顔をした。


 実際、診察室には、引きこもり歴35年とか40年の子どもを持つ親も来ている。
“子ども”とはいってもすでに50代、両親は80代というケースもある。
しかも、「いつか立ち直るはず」と見守り続け、つい最近になってからいよいよ自分たちも高齢になったので、とはじめて相談に来るという例もしばしばだ。


 そんな“引きこもりのベテラン”たちと実際に会ったり、メールのやり取りをしたりする機会もある。
そこで感じるのは、「親が心配しているほど社会性がないわけではない」ということだ。
多くの人はたくさんの本を読み、テレビやラジオ、インターネットからいろいろな情報や知識を得ている。
小説を書いている人もいれば、抜群のユーモア感覚を持っている人もいる。

無責任な意見かもしれないが、「この人の30年はムダじゃなかったんだ」と思うことも多い。


 ただ、この人たちの能力や知識は、すぐに職業や収入に結びつくものではない。

仕事となると毎日、同じ時間に同じ場所に通う体力や、気の合わない同僚ともうまくつき合う要領の良さなども必要となるからだ。
自分の世界で好きなことをやり続けてきた人にとって、満員電車での通勤や職場での作り笑顔は意味がなく、不純なことのように見えてしまう。
つまり、彼らはピュアすぎるのだ。

10代のピュアな心のまま、40代、50代になった引きこもりの人たち。

 社会は彼らがそのまま自分の能力を生かせる場を用意すべきなのか、それとも、彼ら自身に「もっと世俗的になれ」と指導すべきなのか。

診察室でいつも頭を抱えてしまうが、高齢の両親には「これがただの気休めに終わりませんように」と祈りながら、こう伝える。

「息子さんには見どころはあるのです。それをうまく生かしきれないまま、ここに至ったのです」

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2013年03月13日

香山リカのココロの万華鏡:明るい話題の陰で 

香山リカのココロの万華鏡:明るい話題の陰で 
毎日新聞 2013年03月12日 東京地方版


 「株価がリーマン・ショック前を超えた」といった明るい話題が報じられるたびに、「これを見て喜べる人とそうでない人との割合は、どれくらいなのだろうか」と考えてしまう。


 自分の体調が悪いとか家庭に悩みごとがあるなど、個人的に深刻な問題を抱えていれば、いくら社会で明るい話題が出たとしても、とても喜ぶことはできないだろう
診察室にはそういう人たちが大勢、やって来る。


 たとえば「がんの疑いがあります」と言われて検査を進めているときに、「オリンピック候補地、東京が有力か」などというニュースを見たとしても、「いいぞ!」と心をときめかせたりはできないと思う。
そういう人はテレビを見るのもつらい。


 そうだとしたら東日本大震災の被災地の人たちはどうなのだろう、と気になる。
家族や住まい、職場を失って大きな喪失感を抱えたままの人が大勢、生活を営んでいる。
「時間が止まったまま」という人も少なくないはずだ。


 しかし、当然のことながら、被災地でもテレビをつければ「景気が回復してます」「東京で新しい施設がオープン」といった明るい話題も流れてくる。

それを見ながら「世の中は私とは関係ないところで、前へ前へと進んでいるんだ」と孤立感を強めている人はいないだろうか。

 
 もちろん、被災地の人たちも日本中の人がいつまでも悲しみ、暗い顔をしていてほしい、と思っているわけではないだろう。

たとえ自分とは関係ない話ではあっても、がんばっている人の姿や業績をあげた企業の姿を見て励まされ、自分を奮い立たせている被災者も大勢いる。


 ただ、私たちはどんなときも忘れてはいけない。
自分やまわりが楽しかったりハッピーだったりするときにも、どこかで悲しみに暮れたり重い悩みで苦しんだりしている人がいる、ということを。


 楽しむな、というわけではないが、悲しんでいる人に寄り添う準備はいつもしておくべきだ。
「社会は前に進んでいるんだから、あなたも早く笑顔になって追いついて」などと強制してはいけないことは、言うまでもない。


 自分がうれしいとき、楽しいときこそ、そうでない人たちにも心配りができるか、その人の真価が問われる。

経済に明るい兆しが見えてきた日本も同じ、今こそ被災地の人たちの深い悲しみに心を寄せたい。

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2013年03月15日

石井苗子健康術:傾聴するなら仕事くれ!!

石井苗子の健康術
2013年3月12日  読売新聞

(本音なんでしょうが、びっくりしました)


 傾聴とは心理学の専門で「耳を傾けるようにしてその人の話をじっと聞く」という意味です。


 先日、「被災地の環境復興」に貢献しているボランティア活動者たちのフォーラムがあったので参加してきました。


 傍聴席に座っていて周囲を見たら、みなさん宮城県の活動者ばかりでしたので、パンフレットを見ると「宮城県の支援グループの集まり」だったようで、私はいつものように早合点してしまったのですが、福島県で活動しているのは私ひとりだけなので、よい機会だと思ってずっと座っていました。


 最初のスライドが「町民を社会資源化して取り組む被災者支援」となっていたので、「ほ〜、どうやるんだろう」と興味をもちました。


 そこでは、ボランティアリーダーの方々が、毎朝集まって早朝企画会議を開き、地域の状態を把握し、引きこもりがちになっているご夫婦の訪問などを、仕事がない元気なお年寄りの誰にしていただくかを相談して決め、「孤独死」を予防しているのだそうです。

老老介護の活動のアイデアでした。
ところが多くの「引きこもり」の方から、「話を聞きに来られては気が引ける。それより何かうまい仕事の話を持ってきてくれ」と言われてしまうのだそうです。

それだけ働きたい中高年が多い。また、無職の若者からも特にそう言われるらしく、「話を聞きにこられるのはたくさんだ。都会に出て仕事がしたい」といわれると。
まさしく「傾聴するなら仕事くれ!」若い方はご存じないでしょうが、これは女優・安達祐実さんの主演ドラマ中のセリフで「同情するなら金をくれ!」という当時流行った言葉をもじったものです)なのだそうです。
これには驚きました。

福島県の医療支援を震災当時からやっている私としては「傾聴」という言葉は一番大切だと教わりました。
しかし、その難しさが今、身にしみて分かったような気がしました。傾聴なんかしてられないと言われることもあるのだと。


 参加者の中で、ある若いお父さんが、「自分の娘からどうしてこんなつまらない町で私を産んだんだ」と言われて愕然となりました

と、悲痛な顔をして発言していらっしゃいました。被災したこの町をなんとか魅力的な町に変えてほしいとおっしゃっていましたが、そのプランが、街角にコンビニエンスストアが何軒も出来て、ソーラーエナジーを設置することで東京から人を呼び現地の雇用を増やし、電柱を家の裏に立て替え、そのうしろに畑をと、夢は大きいのですが、先の困難さを感じました。


 かつては農業や漁業が中心の地域ではありましたが、津波がくる以前から決して若者が定着していた町ではありません。

人口が都会へ流れていき少子高齢化のいきおいが激しくなってきていたところに、地震と津波に襲われた。
そこが前と同じような町として栄えるということは非常に難しいと思います。

地元特産の海産物をなんとか高値で売りたい。
農業や漁業を復活させたい。
でもその労働人口は集まってきません。

除染の仕事や土木の仕事で大手の会社がいっぱいやってきて、ホテルは満杯、繁華街は繁盛していると聞いているが、その利益はどこに流れていっているのだろうという不満も出ていました。


 あらゆるボランティア活動を行っている人たちが「もう傾聴はいいから、早く仕事をくれ」と言われるとは、誰が思ったでしょうね。
月日がたつのは早く、人の気持ちもうつろうものです。


 医療従事者数は全く足りず、高齢者数が増えてきているのもさることながら、病気ではないのだが家の電球が取り替えられなかったり、トイレットぺーパーがなくなったときにすぐに持ってきてくれるような人がいなかったりという独り暮らしが多くなっている
いわゆるかゆいところに手が届くことを24時間やってくれるのは有料サービスということになります。
こうしたことにボランティア活動員を揃えるのにもお金が必要です。

そのフォーラムでも最後には募金のお願いをしていました。どこも同じなのだなあと思って帰ってきました。

いつも思うことがあります。
それは被災地に行くと「ここに住んで常駐サービスをしてほしい」という現地の要望です。
「この町に住んで私たちの仲間となって一緒に働いてください」。
これはなかなかかないません。

私たちの「きぼうときずな」の活動も3年目に入りましたが、地元出身の保健師さんを東京で探して、福島県で短期間地元の保険センターの保健師さんと協力して働いてもらい、その下部組織として東京から派遣保健師や看護師を送るという作戦に変えつつあります。

ボランティア組織も事業化しなければ個人のモチべーションだけではやっていけません。
予算も企画に基づいて福島県庁とかけあっています。

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2013年03月16日

年金のマクロ経済スライドは高齢者にとってお先真っ暗な制度

年金のマクロ経済スライドは高齢者にとってお先真っ暗な制度
2013.03.16 07:00 NEWSポストセブン

 年金は“お上のお慈悲”ではない。
国民が保険料を支払った結果として得る当然の権利である。
国は国民からお金を借りているといっていい。


 しかし、国民に返済すべき借金は踏みにじられ続けてきた。
年金制度開始以来、保険料が値上げされ続ける一方、1986年改正ではサラリーマンの給付額が25%カットされた。
2001年には年金の支給開始年齢が65歳に引き上げられた。


 その建前は高齢化、少子化、経済停滞、財政危機……。
だが、それらはすべて年金改悪を正当化するための方便だ。

年金官僚はまともな年金資金の運用を怠った上に、「年金財源は自分のカネ」とばかりに湯水のように流用してきた。
全国に大規模リゾートを建設し、豪華官舎や専用のゴルフ練習場をつくるなど勝手放題。その総額は6兆8000億円に上る。


 その結果、年金財政は破綻寸前まで追い込まれた。
そこで年金官僚は必死に悪知恵を巡らせた。
“どうしたら国民に知られることなく、年金支給を減らし、自分たちの財布を守れるか”──。
その結果考え出されたのが、2004年の年金改正で導入が決まった『マクロ経済スライド』というややこしい年金の計算方法だ。


 ごく簡単にいうと、『マクロ経済スライド』とは、インフレになった際に毎年毎年受給額を目減りさせる仕掛けだ。


「年金博士」こと、北村庄吾氏(社会保険労務士)が怒る。


「急激なインフレになっても年金生活者が困らないように、物価や賃金の上昇率に応じて受給額を毎年増やしていく『物価スライド』は年金制度には必要不可欠な仕組みです。
民間の個人年金や保険では不可能なことであり、だからこそ公的年金は高齢者の生活を守るセーフティネットとして機能してきました。


 しかし、2004年に『マクロ経済スライド』が導入されたことにより、それまでの物価スライドが放棄されました。
世界ではスウェーデンにだけ制度がありますが、適用されたことはありません。
インフレになってこの悪魔のような仕組みが発動されれば、日本の高齢者の生活はお先真っ暗です」


『マクロ経済スライド』はインフレ率から「スライド調整率(厚労省は0.9〜1.4%を見込む)」を引いた改定率を毎年適用して、年金額を決めるというルールだ。
スライド調整率は、年金財政を支える現役世代の減少率と平均余命の伸び率から導き出すことになっている。


 たとえば、物価が上昇し、インフレ率が2%、スライド調整率が1%であった場合、それまでの制度であれば2%増えたはずの年金額が、インフレ率からスライド調整率を引いた1%しか増えないことになる。


 さすがに狡猾な年金官僚だけのことはある。
ただでさえ複雑な年金システムを、一段と複雑怪奇な計算式で包み込み、物価が上がっても受給額はできるだけ低く抑え込むという、いわば「年金自動引き下げ装置」を発明したのである。


※週刊ポスト2013年3月22日号

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2013年03月17日

彼岸の入り:墓参り、聞くことを躊躇わない

震災の影響の残る水戸の菩提寺に「墓参り」にいきます。

贅沢にも スーパーひたちグリーン往復割引切符です

JRからいろいろなイベント切符が出ています、知らないと 高い切符を買うことになります。
駅員や案内係は「イベント・企画切符は ないですか?」の問い合わせが合ったら 教えるという姿勢のようです。

旅行や帰省の際、自販機でなく 窓口で 聞く習慣が必要です。

親子3人なら 回数券使用の方がお得になります。

行政も「申請主義」といって、役所も申請しなければ 福祉や減税などの適用がなされません。
身近な例ですと 「年金」「就学援助」「準用援助」・・・など多岐にわたります。

市民ガイドや市政ニュース、市のお知らせなどは、読むことを習慣にしてください。

受けられるサービスを受けるのは「権利」です。
知らないこと・わからないことがあれば、行政機関や民間窓口で聞きましょうね。

*今日のご挨拶は 17時過ぎになると思います。お許しください。
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2013年03月20日

一人の悪意が99人の善意より強烈なのはなぜ?

1人の悪意が99人の善意より強烈なのはなぜ?
2013.3.18   読売新聞  yomi.Dr  海原純子

 「あの人さえいなければ職場はどんなに過ごしやすいか!」
 「あの人さえいなければご近所は住みやすいのに。あの1人なのよね」


 私たちはよくこんな言葉を耳にしたり口にしたりします。
そうなんです。
「あのたった1人のために・・・」嫌な思いをしたり悩んだりすることがいかに多いか。皆さんも経験があるのではないでしょうか。


 私はこんな相談を受けると、「それは人間関係の完璧主義のせいでしょうね」などと答えたものです。

「すべての人とうまくいきたい。すべての人に好かれたい」
願望だから、人間関係完璧主義はやめましょうよ、と提案し、「全員に好かれ、全員とうまくいく人なんていませんよね
ということで、この嫌な気分を乗り切ろうとしてきました。


 それにしても1人の悪意はなぜこれほど強烈なのでしょう。

私にしても、例えば、講義をしていてたった1人あくびをしている学生がいると、たった1人なのに不快になることがありますし、書いた原稿や述べた意見に対して、たった1人不適切な反論をされるとその反論が全く根拠のないものであっても嫌な気分になったりします。


 
時々出かけるスポーツクラブで、とても感じが悪い人が1人いるというAさんは、その他の人たちとはうまくいっているにもかかわらず、その1人のためにスポーツクラブに行くのをやめようと思っているとさえ言っています。


 「それは1人のことなのだ」「人間関係完璧主義をよそう」と思っても、やはり「その1人」によって嫌な思いにさせられるのです。


 最近見つけたダニエル・カーネマン(認知心理学者・心理学者にもかかわらずノーベル経済学賞を受賞しています)の著書「ファスト&スロー」で、「怒った顔は大勢のニコニコ顔の中から飛び出して見える」という実験の一説を読みました。

動物の脳は、悪いニュースを優先的に見つけ、処理するメカニズムが組み込まれ、危険をはらむ言葉や出来事に敏感に反応するのだという。


 怒った顔がたくさんいるところから1人のニコニコ顔を見つけるのは大変なのに、怒った1人の顔をすぐに察知するのは、生物学的なメカニズムなのだ、と納得。


 つまり、私たちは危険にすぐに対処しようとして「1人の悪意」に反応するメカニズムを持っている。
だからこのメカニズムに気づきつつ、心をいい方向に向けていくトレーニングが心のケアには必要ということなのでしょう。


海原 純子(うみはら じゅんこ)

 1976年東京慈恵会医科大学卒業。白鷗大学教授。医学博士。
2000−2010年、ハーバード大学及びDana−Farber研究所・客員研究員。
現在はハーバード大学ヘルスコミュニケーション研究室と連携をとりながら研究活動を行っている。

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2013年03月25日

さあこれからだ:共生社会のスタート=鎌田實

さあこれからだ:共生社会のスタート=鎌田實
毎日新聞 2013年03月23日 東京朝刊

  2020年東京五輪の招致活動でにぎわった1月から2月にかけて「もう一つの五輪」が開かれていたのをご存じだろうか。

13年スペシャルオリンピックス冬季世界大会・ピョンチャンである。
111カ国から、3000人以上の知的障害のある選手団と、約7800人のボランティアが参加し、韓国のピョンチャン(平昌)などで熱戦を展開。
日本からも選手団84人が参加した。


 スペシャルオリンピックスは、知的障害のある人たちがスポーツを通して体力増進を図り、自立への意識と自信を高めながら、地域社会と交流することを目指している。


 日本でも05年、長野で冬季世界大会が開かれた。
閉会式であいさつしたのは、当時スペシャルオリンピックス日本の理事長だった細川佳代子さん。
第79代首相・細川護熙さんの夫人である。


 「今日はゴールではございません。スタートです
「10年後の2015年までに、障害の有無などに関係なく、すべての人が地域社会で生き生きと助け合い、共生できる社会にしたい」

 力強い宣言だった。


 この人の馬力は途方もない。スペシャルオリンピックスの理事長を元マラソン選手の有森裕子さんにバトンタッチすると、障害者理解のための教育や就労支援に取り組むNPO法人「勇気の翼インクルージョン2015」を設立。
もっと多くの人にスポーツの素晴らしさを体験してほしいと考え、フロアホッケーの普及に努めている。


 フロアホッケーは、障害の有無にかかわらず、みんなで一緒に楽しめるスポーツだ。
11〜16人のチームに知的障害の人が3人以上いて、必ず全員1回は出場しないといけないルールだ。
今は全国に広がり、熊本、山形、長野には県連ができたという。


 長野県の鉢盛中学では、1学級が障害のある人とともにフロアホッケーを始めた。その後、毎年4時間ずつ、障害者理解の授業を行っている。

その結果、生徒たちは障害がある人とどうかかわればいいかを真剣に考えて行動したり、いじめが減ったり、助け合うことの大切さを実感したりするなど、いい効果が生まれているという。


 細川さんは、障害を持つ子どもの職場体験「ぷれジョブ」にも取り組んでいる。


 特別支援学校の卒業生は、働きたい気持ちを持っていても、約7割は就労できない。
そこで、在学中に仕事体験を通じて活躍の場をつくり、地域の絆をつくるのが「ぷれジョブ」の狙いだ。
岡山県倉敷市の支援学校の西幸代教諭が考案した。

 生徒たちは「ジョブサポーター」という地域ボランティアの付き添いのもと、放課後に週1回1時間程度、ガソリンスタンドやコンビニ、食堂、魚屋さんなどで仕事体験をする。
最長で6カ月ごとに仕事の体験場所を変える。
賃金は支払われないが、いろいろな仕事を体験することで、その子にどんな能力があるかを見つけることができる。
「ぷれジョブ中」という腕章を巻いて仕事体験をしていると、お客さんから「えらいわね」などと声をかけられることもある。
生徒たちが生き生きとしてくる。


 生徒たちを受け入れた側も、その一生懸命さに心を動かされ、ぷれジョブの日を楽しみにしてくれるようになった。
職場の空気も和み、かえって生産性が上がったところもあったという。

こうした経験の積み重ねが、やがて障害者への偏見をなくし、障害者とともに働き、暮らす社会へとつながっていくのだろう。


 ボランティア活動に「ハードルが高い」と感じる人も多い。
しかし、細川さんはそのハードルを下げて、多くの人に扉を開いている。


 細川さんが理事長をしている「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」は「僕のルール・私の理由」という独自の方法で寄付を募っている。


 プロ野球ソフトバンク(当時)の和田毅投手が「投球1球につきワクチン10本、勝利投手になったら20本、完封したら40本のワクチンを送る」と決めた「僕のルール」は、当時大きな反響を呼んだ。

以来、建設業の人が「トンネルを1メートル掘ったらワクチン2本」とか、保険会社の社員が「契約1本につきワクチン10本」とか、「本を1冊読むごとにワクチン1本」など、それぞれのルールを決めて世界の子どもたちを守る運動に加わる人が続々現れた。


 ぼくもルールを決めた。

 諏訪中央病院には医学生や研修医、看護学生などが年間百数十人、研修や視察に来てくれる。
ぼくは、研修や視察に来た医師や看護師の卵1人につき、20本のワクチンを寄付することにした。
   研修や視察に来てくれた医師や看護師の卵たちは、知らないうちに世界の子どもの命を守る活動に貢献しているのだ。


 細川さんは今、自ら設立したNPOの活動で国内外を走り回っている。
「夫の世話は焼けてないの。夫が弱くなったら、尽くします。しばらくは弱い人のために生きます」


 人とお金を集めるパワーはどこから来ているのかを聞いてみた。

 「1歳の時から、朝起きるとリウマチで寝ている隣のおばあさんの布団に入って過ごしたの」人が喜ぶ顔を見るのが大好き。これが私のボランティアの始まり」


 それが70歳の現在まで続いているのだ。
脱帽。

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2013年03月27日

香山リカのココロの万華鏡:膝を打つネーミング 

香山リカのココロの万華鏡:膝を打つネーミング
毎日新聞 2013年03月26日 東京地方版

 名前はとても大事だ。

 警視庁はこのほど、高齢者などからお金をだまし取る「振り込め詐欺」にかわる新しい名前を募集する、と発表した。

最近では、犯人が被害者の家などに出向いて、直接、現金を受け取るケースが増えており「振り込め詐欺」では実態にあわなくなっている。
いつまでもこの名称だと「振り込むように言われていないから、これは詐欺じゃないよね」とだまされてしまう人もいそうなので、もっとピンとくる名前にかえよう、というのだ


 実は、精神医療の世界でも、病気の名前の変更が行われたことがあった。
それは今から10年以上前の2002年のことなのだが、それまで長く「精神分裂病」と呼ばれていた病気の名前を、より軽めの印象を与える「統合失調症」にかえることにしたのだ


 この病気は、かつては原因も治療法もはっきりせず、幻聴や妄想といった症状が長く続き、その後も重い後遺症に苦しむ人が少なくなかった。
学校や仕事を辞めなければならない人も多く、本人にとっても家族にとっても恐ろしい病気、それが昔の「精神分裂病」だったのだ。


 その後、この病気は心の病ではなく、「脳・神経の障害」ということがはっきりしてきて、同時に薬物療法やリハビリも著しく進歩した。

早い段階できちんと治療をすれば、社会生活も続けられるし、後遺症も防げる“ふつうの病”になったのだ。
「『精神分裂病』などという強烈な名称はもはや実態に見合わなくなった」という声が上がり、検討を重ねた結果、「統合失調症」という名称にかわったというわけだ。


 10年が経過した頃、大がかりな調査が行われ、一般の人たちも「この名前のほうが、自分や身近な人がなった場合でも抵抗なく使える」とこの変更を評価していることがわかった。

昔のように「恥ずかしい、受け入れられない」という声も減り、「統合失調症と診断されたらすぐに治療をしたい」と答える人が増えた。
やはり名前は大事なのだ。


 「統合失調症」の場合は強烈なものから軽めのものへの変更だったが、

「振り込め詐欺」はその逆だ。
「詐欺には振り込むものと振り込まないものとがある」という意味を含み、なおかつわかりやすいネーミング。

一般の人たちから応募される中に、ぴったりの名前があるだろうか。
警視庁は例として「息子ピンチ詐欺」「母さん助けて詐欺」などをあげているが、もっと「なるほど!」と膝を打つ名前に決まればいいななどと考えている。
 

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2013年04月02日

止まらない若者の流出

止まらない若者の流出
2013年4月1日 東京新聞「私説・論説室」

 介護の現場から、去るのは若者ばかりだ。


 東日本大震災から二年がたったのに、被災地からの人材流出が止まらない。

 福島県老人保健施設協会の調査結果を見て気が重くなった。


 県内六十八の介護老人保健施設に状況を聞いている。
避難を理由にした退職者は、震災から昨夏まで百四人いたが、その後現在までさらに十七人いる。

 その八割以上が二十〜三十代だ。
若者が辞める傾向は続いている。


 本間達也会長は「やはり放射線への不安です。
特に若い人は将来を考え不安が募っている」と話す。


 子どもの小・中学校への入学を機に県外に転居する女性職員が少なくない。
二年先の子どもの入学に合わせ転居を考える人もいる。


 除染は進むが同じ地区でも線量はバラバラ。
どこに高線量が潜むか分からない不安が絶えずつきまとう。


 本間会長の施設では被災直後から、職員が分担して施設や自宅周辺の線量を測り続けている。
職員たちは数値の変化に敏感になっているという。
「みんな先の見えない不安を抱えている」と担当者は言う。

 人材養成施設では定員割れ、求人にも応募がない。


 原発事故は続いている。

 被災地では建設分野に多額の復興予算が投入されている。
一方で、介護職員は給与が低く離職者が多い。
「復興のためせめて給与を上げられないか」との思いは切実に思う。 
              (鈴木 穣)

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2013年04月04日

発信箱:ある心理実験=榊原雅晴

発信箱:ある心理実験=榊原雅晴
毎日新聞 2013年04月04日 大阪朝刊

  こんな心理実験が海外であったそうだ。


 まず女子大生を何人か集める。
その中から1人を選び、ある問題を与える。


 残りの学生はモニター画面を通して、その模様を別室で観察するのである。

 ひどい話だが、与えられた問題に正解を出せないと被験者に電気ショックが与えられる。


 苦痛にゆがむ女子学生の表情や叫び声に他学生は初め動転し、「仲間が不当な苦しみを受けている」と感じる。
だがしばらくすると同情は薄れ、課題をうまくこなせない仲間を逆に侮辱するようになった。
苦痛が大きくなるほど軽蔑の度合いが大きくなったというから、冷たいものだ。


 次は京都の小学校であったいじめの例である。


 運動会の練習で失敗したのをきっかけに被害児童が「うざい」「きもい」などと悪口を浴びせられるようになった。
そのうちにトイレ掃除のブラシを顔に押し付けられたり、殴る蹴るの暴力へと日増しにエスカレートしていったという。


 同じ仲間なのに「一段低く見てよい存在」とひとたび認定すると、いわれなき差別に歯止めがかからなくなる。
人間とはそんな生き物らしい。


 生活保護などの受給者がパチンコや競輪で浪費することを禁じ、市民に通報義務を負わせる条例が兵庫県小野市で成立した。
ギャンブルにうつつを抜かすことは好ましくないし、それを「市民が見守る」という理屈はもっともらしく響く。


 だが私は不安だ。
苦痛を叫ぶ仲間を一段低く見る。
そんな非情が人間の心には潜んでいる。


 貧しい身なりの男性がパチンコ店で周りから小突き回されている。
おぞましい光景が、つい頭に浮かんでしまうのだ。

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2013年04月06日

余録:「今どんな夢を見ていたのか」と問いつめられ…

余録:「今どんな夢を見ていたのか」と問いつめられ…
毎日新聞 2013年04月06日 02時21分

  「今どんな夢を見ていたのか」と問いつめられるのが落語の「天狗(てんぐ)裁き」である。
寝言を言っていた八五郎が女房に起こされ、どんな夢だったかと聞かれる。
思い出せない八五郎は「夢なんか見てない」といったので大げんかになった

▲かけつけた隣人も八五郎の夢が気になり問いつめる。
またけんかとなり間に入った大家、次には奉行にも夢を聞かれ、ついに天狗にさらわれ山中へ。
天狗も夢を問いつめるが、答えられず「助けて」と叫んだところで目覚めた。すると女房が「どんな夢を見てたの」

▲まあ、夢ばかりは人の究極的な個人体験である。
どんなに問いつめられても口をつぐんでいれば他人に知られない。
だが、やがて人の夢もテレビのようなもので他人が見られるようになるのだろうか。
そんな未来すら予感させる驚きの「夢の解読」の研究結果である

▲寝ている人の脳の活動を計測し、見ている夢の内容を読み取ることに成功したのは国際電気通信基礎技術研究所などの研究チームだ。
実験では3人の男性が眠っては起き、どんな夢を見たかという報告を200回以上も繰り返したそうだから八五郎もびっくりである

▲この夢の内容を「車」「本」「女性」など約60種類に分類し、その画像を見た時の脳の活動のパターンと睡眠中のそれを比較した。
すると15種類の夢では約7割の確率でパターンが一致したという。
つまり見ている夢の内容が脳活動のパターンで推測できたのである

▲この分だと将来は見たい夢を見ることができ、悪夢は見なくてすむ時代が来るのか。
八五郎なら大歓迎だろうが、夢をあらかじめ知る人生もちょっと味気ない。
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2013年04月10日

香山リカのココロの万華鏡:「よくやったじゃない」

香山リカのココロの万華鏡:「よくやったじゃない」
毎日新聞 2013年04月09日 東京地方版

 小説家の佐藤亜有子さんが、43歳の若さで亡くなっていたことがわかった。
アルコールと睡眠薬を併用したことによる急性薬物中毒だそうだ。
どちらかを大量摂取してしまったのだ。とても残念だ。


 佐藤さんは、女子大生が自分の体をモノのように扱い、契約で他人に提供する「ボディ・レンタル」という作品でデビュー。 
08年発表の「花々の墓標」では、幼い頃に受けた肉親からの性的虐待というトラウマと闘う女性を描くなど、どのテーマも衝撃的だが、現代を語る上で切り離せないものだった。

 作品の多くは、実体験をもとにしているとも言われた。
そうだとしたら、小説家として社会で認められることで、
少しでも「私は私、これでいいんだ」と自分を認められるようになりつつあるのだろうか、と思っていた。

 佐藤さんに限らず、「子どもの頃に親から愛されなかった」「虐待を受けていた」という心の傷が、大人になってからも癒えない人は少なくない。

それが原因で友人や恋人をなかなか信頼できず、わざと相手の愛情を試すようなことをしてしまって関係が破綻する例もある。

逆に「この人なら」と思う相手にもたれかかりすぎて「重すぎる」と思われる場合もある。「相手の自分への関心が薄れないように」と、必要以上にサービス精神を発揮し、その結果、疲れ果ててうつ状態に陥る人もいる。

 いま子育て中の人には理由や条件抜きで、子どもに「世界一かわいいわね」「こんなにお利口さんはいない」と、声をかけてあげてもらいたい。

「私が私であれば大丈夫」という基本的な自信を、子どものうちに与えてあげてもらいたいのだ。


 そんな自信を身につけないまま、大人になってしまった人はどうすればいいのだろう。
私は、その自信は10代、20代になっても自分で身につけられるはず、と信じている。
家事をする。
本を読む。
散歩に出かけるなど、日常のことをこなすたびに、自分で「よくやったじゃない」「ほら、大丈夫だよ」と軽く声をかける。
誰かから「あなたの歌、上手ですね」などとほめられたら、疑わずに「そうですか」と信じてみる。

そんな小さな積み重ねが、いつか必ず「きっと何とかなるよ」と、自分をゆったりと信じる力にかわるはずだ。
もちろん、カウンセラーなどもその助けをしてくれるだろう。


 不幸な子ども時代をすごした人にこそ、
自分や他者を信じて、笑顔いっぱいの人生を歩んでほしい、と心から願っている。

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2013年04月15日

中国での猛威の鳥インフル 日本発生なら死者64万人の予測

中国での猛威の鳥インフル 日本発生なら死者64万人の予測
2013.04.14   zakzak

 中国で鳥インフルエンザ『H7N9』が猛威をふるっている。
中国の報道では、2人が死亡。
そのうち、87才の男性は2月19日に発病して3月4日に亡くなっている。
しかし、それが発表されたのは3月31日。
つまり、死亡から1か月近く経ってからの発表だったわけで、この“空白の1か月”で、ウイルスがすでに日本に上陸している可能性があるというのだ。

 日本と中国を行き来する人は年間約500万人超。
1か月で実に40万人以上が往来する。
さらに中国は4月4日から6日まで「清明節」に伴う3連休だった。
この間、約100万人が上海駅を利用するなど、中国各地が多くの人でごった返し、中国人の観光客や邦人の一時帰国などで日本への渡航者は激増していた。

 感染症学と公衆衛生学に詳しい医学博士の中原英臣氏が語る。

 「これだけ感染源の国と行き来があれば、感染者が日本に入り込んでいても不思議ではありません」

 外務省も「清明節による人の移動でウイルス感染が拡大する恐れがある」と注意を喚起しており、現地の日本企業でも対応に追われた。

 上海に拠点を持つ家電大手のシャープは「市場では鳥に触ったり近づいたりしない。
外出する際はマスクを着用すること」と社員に呼びかけた。
中国で幅広く展開するセブン&アイ・ホールディングスでも社員が体調を崩したら速やかな検査を奨励している。

 緊迫が増す中で、さらに懸念されるのは、中国当局の情報隠蔽だ。

 「今回の鳥インフルエンザ騒動では、中国当局は国内メディアに対し、独自報道を禁止する報道統制を行っています。
2003年に新型肺炎SARSが大流行したときも当局は情報を隠蔽し、被害が拡大しました。
今回もすでに、報道以上に感染が拡大していることは充分に考えられます。すでに、ウイルスが人から人への感染力を持っている可能性だって否定できないんです」(中国の報道関係者)

 仮にウイルスが「人→人」感染に変異していたとしたら、被害規模はどのくらいになるのか。

 厚労省は2008年、日本で強毒性の新型インフルエンザが発生したときのシミュレーションを発表している。
それによると、人口の4分の1である3200万人が感染し、200万人が入院。死者は最大で64万人に達するという。

 これは決して大げさな数字ではない。
過去のパンデミックでいえば、1918年に世界中で大流行したスペイン風邪も鳥インフルエンザから変異したもので、このときはなんと世界で6億人が感染し、死者は5000万人に達している。

 WHOは、『H7N9型』の治療に既存の抗インフルエンザ薬「タミフル」「リレンザ」が有効であるとの見解を発表し、現在は、予防用の新たなワクチン製造に着手している。
しかし、新型ワクチンの製造には半年近くかかる。

 「ワクチンが完成するまでは、基本的な予防策を徹底して被害を最小限に食い止めるしかないんです」(前出・中原氏)

 予防策は通常のインフルエンザと同じ。

 ●調理の前後、食事の前、トイレの後は手洗いをする

 ●肉類はしっかりと加熱してから食べる

 ●外出時はマスクをする

 ●外出先から戻ったときは、うがいと手洗いをする

 ●人ごみを避ける

 もしも疑わしい症状が出たら、自己判断せず、すぐに病院で診断してもらおう。

 ※女性セブン2013年4月25日号
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2013年04月16日

週3回以上は注意?「こむら返り」に潜む病気とは

週3回以上は注意?「こむら返り」に潜む病気とは
2013.04.15 20:00   NEWSポストセブン

 ちょっと体勢を変えた時や運動しているとき、足がつってしまうことってないですか? 
足がつるのは“こむら返り”とも言われ、足の筋肉が縮んでしまって伸びなくなった状態なのです。 つった時は、立っていられない程の痛みですが、すぐに治まるので、あまり気にしない方も多いと思いますが、このこむら返りには重要な病気が潜んでいることもあるのです。
■つりやすいのはミネラル不足
つってしまう原因は様々なのですが、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルバランスが崩れた時や、水分不足、ミネラル不足の時に起こりやすいのです。


運動の時につりやすいのは、汗をかくため体内の水分、塩分バランスが崩れ、つりやすくなるのです。
汗をかくような運動をするときはミネラルウォーターやスポーツドリンクを飲みながら行いましょう。

■睡眠中につるのは“疲れ”

ミネラルバランス以外にもつることがあります。
寝ている時につる場合は筋肉疲労が考えられるのです。
筋肉疲労により筋肉と神経とのつながりがうまくとれなくなった場合に起こりやすいのです。
よく歩いた日や立ちっぱなしなど、筋肉をよく使った時は、お風呂や寝る前にマッサージをするのがおすすめです。

■1週間に3回以上つる人は……

お酒を飲むと体内のミネラルバランスが壊れやすいので、つりやすくなってしまいます。
“つる”ことは、アルコール依存の離脱症状の1つでもあるのです。

飲酒習慣がある人で、1週間に3回以上つる場合は、お酒の飲み過ぎによるミネラルバランスが崩れている可能性があります。
■よくつるのは病気の可能性も!

片方の足がつりやすい、痛む、歩くと比較的短い距離でも足が痛くなったりつったりするけれど、休むとまた歩けるようになる、という場合状態のときは”閉塞性動脈硬化症”という病気のこともあります。
動脈が細くなり、血流が悪くなってしまう病気なのです。

その他にも、妊婦さんは胎児に栄養を補給しているので、つりやすくなります。
つっている状態は、筋肉が収縮してしまっているので、筋肉をほぐしてあげるようにします。
ただ、頻繁につるようならば、早めに病院で相談してくださいね。

【取材協力】

※ 一原亮・・・医学博士。
美容皮膚科 横浜銀座クリニックにて院長、小田原銀座クリニックにて特別顧問を勤める。
消化器・内科全般が専門で、内側(体内)からのアンチエイジングをクリニックで展開している。

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2013年04月17日

香山リカのココロの万華鏡:家族のことから離れよう 

香山リカのココロの万華鏡:家族のことから離れよう]
毎日新聞 2013年04月16日 東京地方版


 4月に入り、診察室の中でも外でも、相談の件数が増えた気がする。
「長く悩んできたけれど、新年度こそは何とかしたい」と思う人が多いのだろう。


 中でも目立つのは父親のアルコール依存症、母親のうつ病、弟の引きこもり、妹の拒食症など、家族の問題を何とかしたいという相談が後を絶たない。

特に、「長女」にあたる人が相談に来るケースが多い。
実際の長女ではないが、「長女役を果たしている誰か」という場合もある。
責任感も使命感も強い彼女たちは、「父を何とかするのは私の役目」
「悩んでいる姉を身捨てるわけには」と自分の事のように苦しみ、自分が動くことで何とかしたいと真剣だ。


 しかし、実際にはいくら健気で賢明な娘たちががんばっても、本人がやる気を持たなければ問題は解決に向かわない。
また、他の家族の協力も不可欠だ。


 そういう中で、最初は「私さえしっかりすれば」と意気込み、希望を胸にやって来た娘たちは、次第に自分の前に立ちはだかる壁に気づいて焦りや不安を感じ始める。

「やっぱり問題のお父さん本人にも来ていただきたいですね。
できればお母さんもいっしょに」と繰り返す私に、「やってみます!」と元気で答えていた娘たちの声が、面接を重ねるうちに小さくなってくる。
「どうしてオレが精神科なんかに行かなきゃならないんだ、と怒鳴られました……」


 疲れた顔を見せる娘に、私は言う。
「ところで、自分の時間も大切にしてますか? 楽しみやストレス解消は?」。
すると、ほとんどは「それどころじゃないですよ」と首を振る。

私はすかさず、「そう思うのであればあるほど、むしろ息抜きや発散も必要ですよ。ちょっと家族のことから離れて、友だちと会ったり旅行に出かけたりしてみるのはどうでしょう」と勧める。


 そう、誰だって家族に悩んでいる人や、病と考えられる人がいれば心が重くなるし、できれば自分が何とかしてあげたいと思うだろう。
しかし、家族全体とは別に、そこにいる一人一人の人生も続いている。
もちろん、その感心な娘たちにも自分自身の人生があり、それ自体は家族の問題とは別のものであるはずだ。


 「あなたは十分よくやっています。でも、一人で全部を解決するには限界もあるよね。それよりも自分の人生、見直してみませんか」。

家族のために孤軍奮闘する娘たちは「この春こそ」と、やる気と焦りを感じているかもしれないが、私はあえてそう伝えたい。

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2013年04月24日

香山リカのココロの万華鏡:歯を食いしばらない 

香山リカのココロの万華鏡:歯を食いしばらない 
毎日新聞 2013年04月23日 東京地方版

 歯や歯ぐきが痛くて歯科を受診したときのこと。
レントゲンを撮ったり、口の中の状態を見たりして、歯医者さんはこう言った。
「これ、歯の食いしばりが原因ですね。知らない間に随分力を入れてかみしめているみたいですよ」


 私は驚いた。
特に奥歯をガッチリ食いしばり、顎(がく)関節が痛くなったり空気を飲み込んで胸が苦しくなったりする人がいることは知っていたが、まさか自分がそうなるとは。

しかも、かみしめはストレスが原因とも聞いている。
私は焦って歯医者さんに聞いた。


 「先生、私ストレスとは無縁の生活なんですよ! いったいどうすればいいのですか。食いしばり防止のマウスピースがあると聞きましたが、それを作ればいいのでしょうか」


 すると、歯医者さんは少々あきれたような顔をしながら、こう答えたのだ。
「ストレスがなくてもかみしめちゃう人もいます。いきなりマウスピースを作らなくても、『食いしばっている』と気づいたら、ちょっと緩めて上と下の歯を離すだけで効果ありますよ」


 なるほど、そのつど力を抜くだけでいいのか。
それから意識して口の中を緩
めるようになった。
すると、確かに歯の痛みは消えた。


 その経験をして以来、診察室で患者さんの顔を見ると、「歯を食いしばっていないかな。
顔に力が入りすぎていないかな」と気になるようになってきた。

精神科の診察室に来る人は深刻な表情をしている場合が多いが、中でも額にしわを寄せ、頬やあごにグッと力が込められているのがわかる人がいる。


 そういう人には、「ちょっと顔や口の中を緩め、だらーんとしてみては?」と促してみる。
「ほら、ちょっとポカンと口を開け、ほわっとため息をついて……。
そうそう、顔が緩んだでしょう」と、「にわか講師」になってリラックス法を指導
することもある。


 私たちは日ごろ、緊張の連続で知らない間に顔全体に力がこもり、グッと歯を食いしばっているという人も少なくないだろう。

そういう人にはぜひ、顔の力をフッと抜くだけで楽になる「顔緩め健康法」を勧めたい。
「顔を緩めるだけで健康になれるんですか?」と聞かれたら、「いや、まだデータは集めてなくて」と正直に言うしかないのだが、簡単にできるリラックス法としてはなかなかいいのでは、と思っている。


 さあ、皆さんも一、二の三で、顔をだらーんと緩めてホッとため息。ガチガチの体とココロが少しほぐれるはずです。

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2013年04月26日

どうして春になると眠くなるの?

どうして春になると眠くなるの?
マイナビニュース 4月25日(木)21時10分配信

春になると眠くなったり、倦怠(けんたい)感におそわれる人が多くなります。
これは気のせいではなく、人間の生理学的な反応です。

「原因の一つには、陽気の変化による体内の変化にあります」とベルリン・シャリテー病院のDr.アレクサンダー・ブラウ氏。

冬の間、私たちの体温は夏に比べ低いのですが、春の到来と共に気温も上昇。その変化に体が合わせようとして血管が広がります。
その結果、血圧が低下し眠気やだるさを招くのです。

「もう一つの原因はホルモンにもあるでしょう」
人間の体内では「冬眠」を経て、睡眠を促すホルモンであるメラトニンがなかなか減少せず、眠気を招くのです。

この春の眠気を追い払うには何をすれば良いのでしょうか?ブラウ氏はこう言います。

・外へ出て、動くこと
・体を暖かい気温に慣れさせるため、軽い散歩などは効果的。
・日光を浴びること
・日光を浴びるとセラトニンという幸せホルモンが増産される。
   このセラトニンがメラトニンを減少させる働きを持っている。

体が春の陽気に慣れるには4週間ほどかかるそう。
何だか眠いから病気ではないかと思う方もいるかもしれませんが、これは人間の生理現象のため病欠の理由にはなりません。

※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー()の協力により執筆されました。

[マイナビニュース]最終更新:4月25日(木)21時10分
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2013年05月07日

香山リカのココロの万華鏡:「待ち疲れ」ならぬように 

香山リカのココロの万華鏡:「待ち疲れ」ならぬように 
毎日新聞 2013年05月06日 東京地方版

 旅行会社が大型連休前に発表したところでは、この休みの期間中の旅行者は過去最高なのだとか。
理由は「安倍政権の経済政策『アベノミクス』で景況感が改善しているから」と分析されていた。
ここでポイントになるのは、実際に景気が良くなり現実にお金がたくさんあるのではなく、あくまで景気の状態に対する印象の「景況感」が改善しているだけ、ということだろう。


 一方、週刊誌のコラムなどには、「もうかるのは一部のお金持ちだけ。
大半の人たちは恩恵を受ける前にバブルがはじけ、生活がより苦しくなる危険も」とも。
もしそうなら、「株価が上がったから、そのうち私の給料も上がるはず」などと浮かれてもいられない。


 診察室で会う人からは、まだ「アベノミクスで大もうけです」といった言葉は聞こえてこない。
相変わらず
「このバイト代では生活できない」
「パートの仕事を打ち切られた」
「ローンが払えないので家を手放す」など“景気の悪い話”ばかりだ。

誰もが「大手企業の業績が好転」というニュースを横目に「その効果は私まで回ってくるのか」と期待半分、不安半分で待っているというところだろう。


 もちろん、不安一色よりはいいのかもしれないが、それでも「ただ待つ」のには限界がある。

歌謡曲「岸壁の母」の母親は、戦地から帰らぬ息子を待ち続け10年間、港に通い続けるという設定だが、これは特殊なケースだろう。
一般的にどれくらい待てばよいのか。
期間も示されずにただ待つということ自体、私たちには大きなストレスになる。
しかも、待ったあげく「あなたへの恩恵はありませんでした」と、外れる場合もあるとなれば、ストレスはさらに倍増。


 「株価がどんどん上がっている。
私は株を持っていないが、今にきっとバイト代も上がるはず」と、楽しみに待っている人も
「あれ? まだ生活が苦しいままだぞ」と疑問を抱くようになり、「いつまで待てばいいのか」と、次第に待つストレスから気持ちが不安定になっていく。

そのうち、待ってもダメみたい」とあきらめが生じる頃には社会全体がパニックになるかもしれない。


 アベノミクスへの期待が膨らむ一方の今だからこそ、政権には一般の人たちにも、「いつ頃まで待てば給料や生活にこういう改善があります。
それまでにこんな努力をしてくださいね」というロードマップを示してほしいと思う。

そのうち診察室に「待ち疲れうつ」の人があふれることだけは避けたいものだ。

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2013年05月13日

なにが「自立支援」と言えるのか

石井苗子の健康術
なにが「自立支援」と言えるのか
2013年5月10日  読売新聞

(支援するたびに、依存が増すようでは困るのです)

 何かをやろうと思っても、ひとりではできないから専門家に助けてもらう。
同時に少しずつやり方を学習していき、最後には自分で出来るようになる。
「自立支援」は、ひとりである事が出来るようになるのを支援すること
、と看護大学で習いました。


 しかし、ともすればこの基本的な考え方を私たちは忘れがちになってしまうということを最近、学習しました。


 「自立支援」で大切なことは、相手が何を自立したいと思っているのかをよく理解することです。
相手の希望に沿って支援しなくてはなりません。
逆を言えば、これを助けてあげるあれを支援してあげるといったような、支援の押し売りをやってはならないということになります。


 2011年から3年目に入る福島県支援でも、同じことが言えます。


 医療的な自立はまだまだ追いついていない所は多くあるでしょうが、それらを指摘して「手伝ってあげるから」という感じで話を持っていくと、被災地で一生懸命復興している方々にとって、いかにも上から目線で物を言っているようにしか聞こえないのだということを学習しました。


 福島県いわき市には、住民票を郷里の町に残したまま避難してきている町民や村民が増え続け、問題視されていました。
いわき市は、いわき市で被災した、いわき市民の方にしか支援の幅を広げることができません。
税金を払わずに、いわき市に避難している県民をどのように支援するかは、大きな問題になっていました。


 どの町の人がどこの借り上げ住宅にどのように暮らしていて、現在の健康状態はどうなのか、孤独死の予防対策はどう立てればいいのか、そういったことを誰がやるのか、あるいは町や村に代わって他の誰がやるのかと言ったことも課題になっていました。
しかし、人材もノウハウも持っているところ、たとえば特定のNPOなどにお金を降ろして助けることが、はたして地元の保健活動の「自立支援」につながっていくのかという考え方もありました。


 私たちの「きぼうときずな」プロジェクトも何を支援したら「自立支援」につながるのかを考えないと、さきほどの支援の押し売りになってしまうと、悩んでいました。


 何もかも「こちらに任せておきなさい」では、町や村は支援をやってくれる所に依存していくことになります。
まして支援活動が一過性のものだったり、都会から時々やってくるだけで、常駐とか滞在とかはしないとなれば、町や村は医療支援活動においていつまでも自立できてないことになります。


 ゆっくりでも、たとえ充分でないにしても、自分たちでやっていくことが重要なのであって、それを支援することが「自立支援」という基本に立ち返ることにしました。


 震災から3年目。
福島県のある町ではいわき市に在住している町民と、郡山市に在住している町民を再度、全戸訪問することを決めました。
しかも町の保健師たちだけの力でやることにしました。
「きぼうときずな」が2年前に作った資料が、どのぐらい役に立つかどうかは分かりませんが、今回は、町の保健師が一世帯一世帯を訪ねます。


 そのときに、どのような調査票で何を調べれば、不活動になりがちな人々の生活習慣や孤独で社会的接点がないために閉じこもっている人々の状態を正確に把握することができるか、そのアイデアを出してもらいたいと頼まれました。


 この支援は責任重大です。多くの科学論文に使用されている人間の生活活動に関する調査票はあるのですが、はたしてそれが、今回の震災から3年経った避難住民の皆様にふさわしいかどうか、そこをよく話し合って研究しなければなりません。


 聖路加看護大学の看護実践開発研究センターとしては、これまでの医療支援活動も大変でしたが、この調査票作成と分析の依頼は、もしかしたらもっと責任が大きい仕事かもしれないと私は思っています。
でも、町の方からその提案を出していただけたことを、うれしく思いました。

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2013年05月16日

診察室のワルツ:不満を聞き取り信頼構築=岡本左和子

診察室のワルツ:不満を聞き取り信頼構築=岡本左和子
毎日新聞 2013年05月16日 東京朝刊

 患者やその家族から苦情を受けたとき、「それを私に言われても、という内容で困った」という病院スタッフの相談をよく受けます。

例えば、「MRI(磁気共鳴画像化装置)検査の結果が出て説明を聞きに来たが、A医師の『特に悪いところはありません』という一言で診察が終わった。

検査をした腕が痛く、日常生活にも困っているのに、もっと丁寧な診察と説明の仕方はないのか」と、病院の事務や薬局、または受付で患者が怒ったとします。
「あなた」が病院スタッフだとしたら、このような苦情をどうしますか。


 同様の話をセミナーで紹介したとき、「私に言われてもなあ」とつぶやいた人がいました。
聞いてみると、「治療や診察内容なので、事務や薬局は『すみません』としか言いようがない」と言うのです。

しかし、自分の役割や担当範囲を主張しているだけでは、患者・家族の不満や苦情は理解できません。
そればかりか、双方が納得できる対応ができず、何かのきっかけで悪い方向に広がる可能性を含みます。


 苦情を持ち込んだ患者の側に立つと、どうでしょうか。
「検査で異常がなくても、痛くてたまらないのだから、他の原因はないのか」と、医師に聞くことができなかったのでしょう。

一方、全く関係ない部署の人には言いやすく、助けてほしかったのです。
患者・家族が治療で世話になる医療者に、直接苦情を言うことは難しいものです。
ささいなことであっても、患者・家族が疑問や苦情を言葉にするときは、声を荒らげるくらいの気合がないと言い出せないこともあるようです。


 患者・家族の話は「私だから言ってくれたのだ」と思って聞いてください。
最初の例は、「もう少し説明がほしいそうです」と担当医に伝えたり、診察室まで一緒に付き添ったりするだけでも、患者には大きな助けになります。


 医療機関内のどの部署も、どの病院スタッフも患者・家族の不満や苦情を聞き取る力をつけることは、医療者と患者・家族の関係を支え、信頼構築の第一歩につながります。
患者・家族の小さな疑問や思い違いをため込ませない工夫が必要です。

(おかもと・さわこ=患者・家族と医療をつなぐNPO法人架け橋理事)

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2013年05月27日

医師レベル低下・・・

医師レベル低下 
患者具合悪いも「彼女の誕生日で休みます」
2013.05.26 16:00  newsポストセブン

 医師といえば、昔は「頭のいい人」の象徴だった。
しかし、医療や医学の技術が飛躍的に進歩していく一方で、近年、医師の学力低下がさけばれている。

少子化と定員増で偏差値60を切る医学部もでているという。
その結果、医療の現場では信じられないような事故も起こっていた。
『病院はもうご臨終です』(ソフトバンク新書)の著者で医師の仁科桜子氏は、こう指摘する。


「私は医師がハサミを忘れた現場を見たことがあります。
術後のレントゲンですぐに気づき、大事には至りませんでしたが、医療器具は臓器の裏に入り込むこともあるので、本当にあってはならないことです」


 もちろん、医療の現場が過酷であることや、患者を救おうと必死で働いている医師が多くいることは重々承知している。

しかし、医療事故の発生要因の9割を占める「医師の経験不足や知識不足」に起因する事例は枚挙に暇がないのだ。


 ここ最近も、報告は相次いでいる。
先月末、愛知県内の市民病院が、胃がんを潰瘍と誤診し、治療を約2年放置していたことを公表。


 同じく先月末、横浜市の病院が、女性患者の栄養チューブに高濃度の酢酸液を注入、約2週間後亡くなったことを公表。

 今月8日には、大阪市が、市内の病院で肛門管がんと診断された女性患者が、直腸を切除後にがんではなかったことが判明し、慰謝料を支払って患者側と和解したことを公表。


 がんでない人をがんと診断したり、がんを見落としたり、わが身や家族に置き換えると、たまったものではない。


 もちろん、取り上げたような事例には、ベテラン医師も含まれ、若い医師だけがミスを犯すわけではない。
しかし、今後、学力や能力が疑問視される“医師の卵”たちが、現場に入ってくると、大丈夫なのかといいたくもなるだろう。
前出・仁科氏は、既に若い医師の質の低下を感じているという。


「研修医制度が変わり、研修医になる直前の試験の成績で就職先を選択できるようになりました。
中には成績だけはいいが、技術ややる気が伴わない医師が人気のある病院に振り分けられることもあります。

そこでは、患者さんの具合が悪くても、『5時なので帰ります』とか、中には『彼女の誕生日なので休みます』という医師までいる。
信じられないですよね」


 ある病院の中堅医師も、こう嘆く。

「担当医なのにオペに遅刻したり、オペの前日に飲み過ぎたりする。
こういう連中を指導するとなると、相当根気がいる。
実際に手術を経験させるまでの期間はどんどん長くなっています」


 こうして、能力も経験も不足した“ボンクラ医師”が増えていくのである。

※週刊ポスト2013年5月31日号

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2013年05月30日

心のゆとりが生むユーモアの力

心のゆとりが生むユーモアの力
2013年5月27日  読売新聞
     「海原純子のハート通信」

 いつも興味深い論文を見つけては「こんな面白い研究があるよ」と教えてくれる先輩の心理学の教授が先日、またちょっと笑えるテーマの研究論文を教えてくれました。
 チューリッヒ大学のウルスラ・ビーアマンらの研究テーマは「自分自身のおかしな表情の顔を笑えるゆとりのある人はどんな人か」というもの。

デフォルメされた自分の「変な顔」を見て、それに「おかしさ」を感じるか「イヤだ、見たくない」と嫌悪や拒否反応を示すか、について大学生を対象に調べた研究です。


 結果は、デフォルメされた自分の「変な顔」をおかしいと感じたのは、ふだんからユーモアがあり、陽気な性格傾向を持つ学生だったということです。

「笑い」や「ユーモア」は、客観的に自分自身を見ることができる心のゆとりがないと生まれないもの。
この研究結果はそれを示したと言えそうです。


 さて「自分のした失敗」も過失のことになると「笑い話」にできることはありませんか。
失敗直後には客観的になるゆとりがなく、失敗の心の痛みで落ち込んでしまうものですが、次第に、それが「あんなこともあったなあ〜」「昔は出来が悪かったな〜」などと笑い飛ばせるようになるものですよね。

そのように客観性ができるにつれて、失敗の痛手から回復できる訳です。
ユーモアはストレスを乗り切る大事な能力とも言えそうです。
*******************
コメント
[論より証拠]2013年5月27日


人生の味付けをするユーモア。
人間だれしも自分が健康で、生活に満ち足りているときは、相手や自分が置かれた局面を受け入れられる余裕が生まれるものです。

さあそれがある日突然、がんなどと診断されたら狼狽してしまい、「ユーモア」なんて言っていられなくなります。
これから「変わり果ててゆく」将来の自分勝手に想像し、描き出しがちです。
過去を振り返って、「自分の失敗」を悔やむ人はいても、笑い飛ばせる人は少ないでしょう。

そんな局面に追い込まれたとき、人々が望むのは、ユーモアに満ちた人よりも、思いやりのある、自分の窮状を心底に理解してくれる人との出会いかも知れません。

乳がん予防のため、両乳房の切除・再建手術を受けた女優アンジェリーナの叔母が、乳がんのため死去したというニュースが流れました。
叔母は遺伝子変異が見つかって、2004年に、がんと診断されていたそうです。
九年前から数えると5年生存率は100%ということになります。

彼女は、摘出手術を受けたのか。
放射線治療、抗がん剤投与を9年間続けていたのか、諸々の治療は、信頼度の高いエビデンス(証拠、根拠)に基づいて判断されて、決定されたのか大事な点です。

患者が、自分の病症について抱く疑問点を、しっかりと受け止めて、優しく説いてくれる医師ならば、ユーモアのセンスなぞ多少欠けても、治療に励む患者の心にはゆとりが生まれてくるのではないでしょうか。

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2013年05月31日

うつや脳梗塞も…怖い病気が潜む“汗のかき方”に注意

うつや脳梗塞も…怖い病気が潜む“汗のかき方”に注意
女性自身 5月30日(木)0時0分配信

  梅雨どき、蒸し暑さから汗に悩む人も多い季節。
その汗のかき方、汗の出る場所によっては、危険な病気が潜んでいる可能性もあるので注意が必要だ。

 全身に大量の汗をかくケース、まず考えられるのはホルモン分泌の異常だ。
なかでも多いのは甲状腺機能亢進症
特徴としては動悸がしたり、体重が妙に減ったりする。

また頭痛を伴う極端な汗をかくときには、副腎髄質の腫瘍も考えられる。

脳下垂体など中枢神経の障害では、体温調節中枢に影響するため汗が多くなったり、かきにくくなったりする。
自律神経失調症でも全身に汗をかくことが。

 上半身ばかりに汗をかく場合。
更年期障害などは下半身が冷え、上半身が火照る症状なので、いわゆるカーッとしてスーッと冷えるホットフラッシュを引き起こす。
糖尿病でも上半身を中心に汗が増えることがある。
末梢神経に障害をうけ、減った汗を補おうとする代償性発汗として上半身の汗が増えるそうだ。
また、脳梗塞発症の可能性か高い場合もあるので、突然の汗には注意を。

 ノートが濡れてしまうほど手のひらに汗をかくのは手掌多汗症の可能性あり。
緊張などで手のひらに汗をかくのは普通のことだが、ふだんでも汗をかいているのが特徴といえる。
更年期障害では頻繁に起こるが、自律神経と深く関わるため、精神的な疾患、うつなどが原因で起こる可能性もある。

 足裏の多汗症、足蹠(そくせき)多汗症にも注意。
誰でも緊張や暑さで汗はかくが、それ以外のときにもたくさん汗をかくなら疑ったほうがいいかも。
水虫やしもやけになりやすいなどの症状が出て、大変ツライものだ。
おもに精神性緊張のことが多いといわれているが、慢性関節リウマチの可能性もある。

 顔や頭部にかく汗で「シャワーのあとのように汗で髪がぬれる」「ひたいから汗が流れ落ちてメークが落ちてしまう」ほどの汗をよくかく、という人。
直接的な原因は自律神経にある。
顔ののぼせや火照りによって更年期障害などがもとで症状が出ることも少なくない。また、パーキンソン病では全身の汗が減る代わりに、顔の汗が多くなるという。くれぐれもご注意を。
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2013年06月04日

「カルトは恐怖心で人を支配する」

脱マインドコントロールのスペシャリストが警告!
「カルトは恐怖心で人を支配する」
2013年6月4日(火)6時0分配信 週プレNEWS


 マインドコントロールを利用した詐欺や悪徳商法も許せないが、より深刻なのが人生を台なしにしかねないカルト系の宗教や団体だ。
数多くのカルトを相手に信者や財産を奪還してきた紀藤正樹弁護士に、その実態を聞く。


■カルトをやめても「自分が悪い」と言う


マインドコントロールとは、他者の働きかけによって人格が変わってしまった状態のことをいいます。マインドコントロールにかかっているか否かは、客観的事実から判断するしかありません。


そうした視点で元オセロの中島知子さんの一件を見ると、マインドコントロールされた状態だったといえるでしょう。
推定年収が数千万円あったはずの人が家賃を払えない状況になり、社交的だった人が引きこもりのようになっていた。
これは明らかに人格の変化があったわけです。

そもそもマインドコントロールは人の心を動かすためのテクニックで、一般社会でも普通に使われています。
ですから、カルトと敏腕セールスマンの手法は、すごく共通点があるんですね。


中島さんの場合は占い師と同居していましたが、理性のない人がマインドコントロールの手法を使ったところが最大の問題でした。
当時の中島さんのように占い師に相談するような状態の人が、従属心と依存心を持つのは当たり前。
それを利用して相談者の財産を収奪するなんて、明らかに職業倫理に反しています。


残念ながら、世の中には肩書に関係なく悪い人がいる。
そうした人から身を守るためにも、世の中には悪いヤツがいると常に認識しておいてください。


マインドコントロールは一対一でも、カルトなどの集団でも使えます。
カルトが恐ろしいのは、社会規範に反し、法規範を逸脱していく過程で信者の人格を破壊していくからです。


1990年代後半から2000年代後半にかけて、X JapanのToshlさんがマインドコントロールされたホームオブハート事件がありました。
団体の事実上の主宰者は、「上場企業の役員の座も社会も捨てて、那須の自然とともに生きる」などと言っていたにもかかわらず、Toshlさんから吸い上げたお金で高級車を買いそろえていった。


その行為を見てToshlさんもあぜんとするわけですが、「おかしい」という葛藤が精神の限界を超えると病気になる人がいます。
Toshlさんは歌えなくなるほどの精神状態に追い込まれて入院し、自分を取り戻すまでに数ヵ月かかりました。


カルトをやめた人の多くは最初、「自分が悪い」と言います。
Toshlさんもそうでした。金銭を収奪されているのに「自分が悪い」というのは変な話ですが、「教えについていけなかった自分が悪い」と思わせられる。
マインドコントロールにはそうした離脱困難性があります。
単に人をコントロールするだけではなく、そのコントロール状態から離れられなくするところに恐ろしさがあるのです。


■正体のわからないミニカルトが増加中


数々の事件を起こしたオウム真理教では、多くのエリートがマインドコントロールによって支配されました。
それはオウム側から標的にされたからで、カルトも組織である以上、優秀な人材を狙うのは当然です。

一方、オウムに入ったエリートたちの側は、インスタント志向を強く持っていました。
理系の学生が大学院や企業の研究者として人の上に立つまでには、最低でも10年はかかるでしょう。
でも、オウムにハマった科学者や医師は「今すぐトップになりたい」という人ばかりで、そうした心のスキを突かれたわけです。


もちろん、カルトが狙うのはエリートばかりではありません。
お金持ちや、バリバリ働ける体力のある人も組織としてメリットがあるのでターゲットになります。


カルトについてハッキリ言えるのは、どんな団体も、勧誘の際に言っていたことと、入ってからやらされることに雲泥の差があること。
正体を名乗らない勧誘や、サークルの偽装活動には要注意。
冷静に考えたら、勧誘の際に名前を隠す集団はおかしいですよね? 

  発言や活動にウソや矛盾を少しでも感じたら、ノーと言うこと。
彼らのマインドコントロールの手法に染められると、もう気づけなくなってしまいます。
初期段階で気づくしか逃げる方法はありません。


ウソや偽装勧誘より怖い、恐怖支配というものもあります。


オウムでは麻原彰晃の教えに背くと無間地獄に落ち、未来永劫抜け出せないといわれていました。ウジ虫などに生まれ変わるのではなく、生まれ変わることすらできない。
そうした地獄を映像や音声で現実感のあるイメージとして恐怖心を植えつけ、やめられなくする。
まず最初に恐怖を感じた時点で、すぐ逃げるべきです。


オウム真理教事件が起きて以降の特徴として、日本ではミニカルト化が進みました。
麻原彰晃を含めて13人の死刑が確定しているオウムは現在、アレフとひかりの輪に分かれて存続し、アレフは信者の数が増えています。

地下鉄サリン事件を知りながらも入信する理由は、集団的な生活や、誰かに従属しないと生きられない人がいるからです。
ただし、以前のオウムは求心力と成長力を備えていましたが、今のアレフには求心力はあっても、成長力はありません。


しかし、成長力のない団体が安全かといえば、別の問題。
求心力だけの宗教はどんどん孤立するので、どこかで社会と折り合いがつかなくなる可能性がある。
その結果、いずれ暴発する危険をはらみ、現在、強い懸念が生じています。
アレフはここ数年、マスコミの取材に応じなくなっており、社会からの孤立化が進んでいます。


現代社会は悩みを抱える人が減らないので、カルトのニーズもなくなりません。
最近、目につくのはいわゆる“オフ会”からの広がりです。
悩みを抱えた者同士がネットなどで知り合い、周りの数人とちょっとした集団を形成して、次第にカルト的な色彩を示す傾向が強まっています。


私たちにとってこれが困りものなのは、相手の素性がわからないこと。
信者が何万人もいる団体ならば、脱会した信者がどこかにいるので聞き取り調査をすることができます。
しかし、個人で主宰しているものは実態をつかみづらい。
被害者からの聞き取りしか情報源がありません。
小さいカルト団体は、私たちも数年かけて交渉しないと本質が見えてこない。


規模の大小に違いはあっても、私たちのすぐそばに危険なカルトが数多く潜んでいる状況は昔も今も変わらないのです。

(取材・文/宮崎俊哉 中島大輔 渋谷 淳 撮影/伊藤晴世)


●紀藤正樹(きとう・まさき)

リンク総合法律事務所所長。
弁護士(第二東京弁護士会所属)。
1992年から日本弁護士連合会消費者問題対策委員会幹事を務め、宗教や霊感商法、インターネットにまつわる消費者問題、被害者救済などに精力的に取り組んでいる。
『マインド・コントロール』(アスコム)など著書多数

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2013年06月05日

年相応」の生活楽しんで 

香山リカのココロの万華鏡:「年相応」の生活楽しんで 
毎日新聞 2013年06月04日 東京地方版

 80歳でエベレスト登頂を果たした三浦雄一郎さん。帰国早々の記者会見では「次は8000メートル級の山でスキーを」と、新たな夢を語っていた。


 最近の80代、90代の「元気っぷり」はすごい。

書店に行くと80代の作家の本がベストセラーになっていたり、90代のピアニスト、写真家の自叙伝が出ていたり。
私の知人で70代になってから語学留学を決意して友人に相談したら、「それ『グランママ留学』って言うんでしょ? 孫の世話が一段落した祖母たちの間ではやっているんですって」と言われ、拍子抜けしてしまったという女性がいた。
今や70代で新しいことを始めても、誰も驚かない時代になったのだ。


 とはいえ、誰もが健康に恵まれ好奇心も旺盛のまま、高齢になるわけではない。

「日常生活に制限のない期間」を「健康寿命」と呼ぶことがあるが、2010年度の日本の調査では男性の平均がおよそ70歳、女性は74歳。

「バレエを習い始めた82歳」や「毎週、山歩きを続ける91歳」というのは、例外中の例外ということがわかる。


 かつて、私の診察室に「何もやる気になれなくて。うつ病じゃないでしょうか」と訴える80代の女性が来たことがあった。
その人は夫に先立たれ、今は息子一家と同居しているのだが、慢性の腰痛などの持病を抱えていた。
しかし、話の内容はしっかりしているし、見た目も80代とは思えない。
今のところ、特に支障なく生活できているようだった。


 「うつ病とは思えませんよ。
あまり心配なさらずに、音楽を聴いたり友だちと電話したり、好きなようにすごせばいいんじゃないですか」とアドバイスをしたのだが、それでも納得のいかない顔をしている。
その人の頭の中にある80代とは、「はつらつと社会貢献をしたり、新しい夢に向かって走り続ける」イメージのようなのだ。


 もちろん、仕事にせよ趣味にせよ、現役のままで80代、90代を迎えるのは素晴らしい。
やりたいことがあれば「年だから」と遠慮せずに挑戦してほしいもの。
でも、誰もがエベレストに登ったりベストセラーを出版したりする必要はない。
そういう人はとても珍しいからこそ、世間から注目されるのだ。

「年相応」というのは近ごろはなんだか否定的な言葉にも聞こえるが、その年なりの病や老いとも向き合いつつ、静かにすごす高齢ライフがあってもいいはずだ。

楽しむけれど、無理はしすぎない。そんな生活を楽しんで、と人生の先輩たちには伝えたい。

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2013年06月06日

「末期がん」を宣告された日

サンデー時評:「末期がん」を宣告された日
2013年06月05日   サンデー毎日

◇岩見隆夫
いわみ・たかお=毎日新聞客員編集委員)

 高齢期に入って、自分の寿命はいつごろまでだろうか、と考えたことのない人は多分いない。


「そんなこと……」

 と思いたがる人はいても、頭のどこかにある。


 しかし、だれにもわからないのが、寿命問題の幻妙なところだ。

手のひらの生命線を見る手相見が結構繁盛するのを見てもわかる。
私の生命線は長い。若いころ、ほろ酔い加減で道端の手相見に見せたところ、
「おお、これは、これは、ご長命……」と驚かれたことがあった。

だが、何歳ぐらいとは決して言わない。
いい加減なものだと思いはしたが、悪い気はしないのである。
仲間が集まれば、
「長寿でなくてもいい。ピンピンコロリがいちばんだなどと笑い合うのが普通になったが、コロリはいいとして、その時期はやはり気になるのだ。長寿願望はいつの世も同じである。


 ところで、先日、私は寿命を直視しなければならない場面に突然ぶつかった。
がん宣告である。
私事にわたることで恐縮だが、同病者も少なくないと思われるので、ご参考までに記してみたい−−。


 この一カ月ほど、私は体調不良だった。倦怠感が続いている。
好きな酒も進まない。右腹部の鈍痛がとれない。
しかし、
〈がん〉の予感はまったくなかった。

自宅近くの大学病院でお世話になっている心臓病と糖尿病の医師に減量をすすめられ、約一カ月で五キロ近く体重を下げたが、
「一カ月の減量は二キロが限度。
やりすぎるとパワーダウンするなど体調がおかしくなる」
と言う人もいて、ああ、それだ、といったんは思い込んでしまった。


 だが、どうもおかしい。私は長年親しくしている東京都下公立病院のKベテラン内科医師に電話を入れた。

「ああ、洗いざらい全部調べましょう。あすいらっしゃい」と快諾してくださった。


 それが五月二十二日、新聞社時代の気の合った後輩とどういう加減かめずらしく痛飲して帰宅した夜だった。


 翌二十三日、私は後期高齢者の医療保険証と財布、たばこを持っただけで病院に出向いた。
待ち構えていたK医師は、
「とにかく検査を全部やります。血液検査、レントゲン、心電図……、ヨード造影剤を使用したCT検査、ちょっとその前におなかを触らせてください」と言いながら、しばらく触診していたが、「ぼくの指先に何か触る。あるんですよ」とつぶやいた。

検査場に向かおうとすると、
「もう一度お願いします」と再び腹部を押したあと、「やっぱり触る。予感がするなあ」と言って私を送り出した。


 手術のあと、女房が、
「先生、ゴールドフィンガーですね」と感激したのは、この時の二度の触診のことだ。

◇「アルコール性ですな」に声をあげて笑ってしまった

検査時間は約二時間。
終わるころ現れたK医師は、私に
「全部わかりましたよ。あとで私の部屋に来てください」とニコリともせずに告げたのだ。
これは吉報か凶報か。勘の鈍い男にはさっぱりわからない。


 部屋でK医師と向き合った。

「肝臓がんです。それも相当重い」
「……」


 肝臓だけは強い、と思い込んでいたのだが、ついに来る時が来たか、ぐっとくるものがあったが、私は沈黙していた。


 CT検査で腹部を輪切り撮影した写真を並べて、K医師は、
「右葉肝、左葉肝とも白く丸くなっているところがあるでしょ。全部腫瘍、がんです。
七つか八つ、一番の問題は、右葉に大きいのがあって、そこから出血している。
まずこれを止めなきゃならん。
再出血、大量出血となったら、失血死に直結しますよ。
ですから、きょうはお帰りいただくわけにはいかない。緊急入院です」

「末期がんということで……」


「ええ、まあ、末期ですかねえ。肝がんの場合、ステージが1から4までありますが、岩見さんのは3ですね」


 満州時代の子供のころ、よく使ったメイファーズ(中国語の「仕方ない」)を思い出していた。
そんな気分になりかけていた。

「あとどれくらい生きられるのでしょう」
「それはピンキリで……」
「原因は何です」

「肝臓がんはB型にしろC型にしろ、血液から移ってくるのがほとんどですが、検査の結果それはありません。
まあアルコール性、お酒ですな」


 ここで、礼を失するという自覚も乏しく、私は声をあげて笑ってしまったのだ。
納得、という言葉が、心のどこかでひらめいたらしい、とあとで理屈をつけてみたが、真剣に取り組んでくださっているK医師には、何とも不作法なことだった。


 医師は少々けげんな顔をして、
「私なら頭真っ白なんですがねえ。そうでもない?」と質問されてしまった。

返答のしようがない。
真っ白でないはずはないのだが、なにしろ約六十年間、ほとんど一日のすき間もなくアルコールを注ぎ込んできた人生の帰結、というあきらめみたいなものはどこかで働いていたのだろう。
そんな雰囲気を察知したのかどうか、
「きょうから酒とたばこはだめです」ときっぱり通告された。


 急拠、医師団が編成され、翌二十四日緊急手術。その後のことはまた書く機会があるかもしれない。

とりあえず、すべての仕事を休止した。
なかでもシアター・テレビジョンで一年半続いた中曽根康弘元首相との対談(月一回)の最終回が手術日と重なり、中止のやむなきに至った。
大勲位にお詫びのしようもない。
ただ「サンデー時評」だけは、病室で気軽に書き続けたいとお願いし、潟永編集長のお許しを得た。


<今週のひと言> 

 慰安婦以外に、もっと上質の政治ニュースはないのか。
(サンデー毎日2013年6月16日号)
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2013年06月08日

おにぎりは「手の菌をなすりつけてる」?

おにぎりは「手の菌をなすりつけてる」?
※AERA  2013年6月3日号
更新 2013/6/ 7 07:00

  蒸し暑い梅雨の時期に入り、食品の衛生管理にも気を遣わなければならなくなってきた。
賞味期限内だから大丈夫、と思っていても製造過程で菌が混入し、食中毒を起こしたという事例もある。

 だが、賞味期限が目安に過ぎないのなら、気になるのは、本当の“デッドライン”。どの家庭でも、賞味期限切れ食品を抱えているはず。
食べても大丈夫なのか、ゴミ箱行きなのか、判断する目安はあるのだろうか。
特に、納豆やヨーグルトなど、発酵食品は、かなり古くなっても大丈夫では?と思ってしまうが……。

「発酵と腐敗は違います。納豆菌や乳酸菌も生き物なので、なんらかの原因で死滅してしまうことがある。
腐敗菌は、食品によっても異なりますが、増殖するときに独特の刺激臭や色素、ガス、ネトという粘り気のある物質を出します。五感を研ぎ澄まし、違和感を感じたら、絶対に口にしないで下さい」(食品衛生が専門の小西良子・麻布大学教授)

 食の安全に詳しい有路昌彦・近畿大学准教授は、もっともリスクが大きいのは“家庭の味”だと指摘する。

「ジャムなど、家庭で保存食を作る場合、慣れているからといって、容器や調理器具の滅菌を怠ってはいけません。
多くの人が、自分の手が汚いということにあまりにも無自覚です。
おにぎりを素手で握るというのは、手の常在菌をなすりつけているようなものですから、長時間持ち歩く場合は、よく手を洗ってラップを巻いて握るなどの工夫が必要でしょう」

 有路さんは、ビン詰め食品を取り分ける時はアルコール消毒したスプーンで、調理後は毎回流しを洗い、アルコール消毒するなど、こまめな滅菌を心がけている。

 家族や自分の健康のために、良かれと思った選択が食中毒のリスクを高めることも。有路さんによれば、スーパーやコンビニにあふれる「無添加食品」も注意が必要だという。

「合成保存料や化学調味料は健康によくない、と敬遠されがちですが、無添加食品は、適切に保存料を使っている食品よりも早く腐敗するため、食中毒の危険だけでなく、廃棄率も高いのです」(有路さん)
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2013年06月12日

香山リカのココロの万華鏡:家族のことから離れよう 

香山リカのココロの万華鏡:家族のことから離れよう 
毎日新聞 2013年06月11日 東京地方版


 「梅雨時(つゆどき)って毎年、調子が悪くて」


 診察室でそんな話を聴く時期になった。
雨が多くて湿度も高いこの季節、気分も体調もすぐれないのは当然、という気もするが、ただの「気の持ちよう」ではないらしい。

温度、気圧などの気候が人間の健康や病気にどう影響を与えるかを研究する「気象医学」によれば、梅雨時は前線の通過で急激に気圧が変わることから、頭痛や息苦しさが出やすいそうなのだ。


 このように、「気の持ちよう」と思われていた具合の悪さが、その後の研究あるいは検査の見直しから「やっぱり体の問題から来る症状でした」と判明するケースは、実は少なくない。


 その一つとして、いま注目を集めているのが慢性疲労症候群
突然、激しい全身倦怠(けんたい)感に襲われ、それから長期にわたって疲労感や微熱、頭痛、もの忘れや気分の落ち込みが続く。

血液検査などをしても何も異常が見つからず、医師からは「気の持ちようかストレスでしょう」などと言われることが多いのだが、1988年に米国の疾病対策センターが「慢性疲労症候群」という全身性の疾患の可能性があると報告した。


 それ以来、各国で同様の報告が相次ぎ、世界の医師たちが「免疫の病気か、はたまたホルモンの異常か」などと、この病の正体を突きとめようとしているが、いまだにこれといった決め手が見つかっていない。

ただ、「確かにこういった症状に苦しむ人はいる」ということ。
そして「うつ病などの心の病でもなければ、気の持ちようでもない」ということだけは確かなようだ。


 私もこれまで診察室で、心の病でもなければ、はっきりした体の病気も見つからず、ただ休んでも休んでも取れず、体の底にこびりついているような疲れだけを訴え続ける患者さんに何度か出会った。
その人たちには抗うつ薬も効かなければ、カウンセリングをしても、これといった問題が見えてこない。


 「これ、慢性疲労症候群かもしれませんね」と、病名を伝えることはできるが、だからといって治療法が確立しているわけでもないので、その後が続かない。
「漢方薬が効くという論文もあるから……。
使ってみますか」と、こちらの声もつい自信なさげになり、「これでは患者さんも余計に不安になってしまう」と、反省することもある。


 「病も気から」も真実だが、なんでも「気の持ちよう」ですませるのも危険。自分にもいつも、そう言い聞かせている。

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2013年06月24日

精神疾患労災が過去最多

精神疾患労災が過去最多】
過労死防止法求める声 遺族訴え、議連結成も
共同通信  2013/06/24 14:53

 職場での対人関係やハラスメントなどが原因の精神疾患の労災認定が2012年度は過去最多となった。
専門家は「近年、若い世代の精神疾患が増えている」と指摘。
職場環境の悪化を背景に、過労死も後を絶たない。
遺族を中心に「過労死防止基本法」の制定を求める声が強まっており、国会議員が議連を結成する動きも出てきた。


 ▽若年層


 「どういう育ち方をしてきたんだ」「人間として腐っている」。
飲食店を展開する会社の社員で、東京都内のカフェで働く20代前半の女性は店長から何度も長時間 叱責 された。
客の前で、お盆で殴られたこともあった。


 昨年7月に入社。
接客の仕事は今でも好きだが、度重なる店長のパワーハラスメントで不眠になり勤務中に体調を崩すようになった。
「周りに迷惑がかかる」と我慢して働き続けたが、今年5月に入って心療内科で「適応障害」と診断され、6月休職に追い込まれた。


 厚生労働省の集計で12年度、心の病で労災認定されたのは前年度比150人増の475人。
申請も1275人と高止まり状態だ。
「嫌がらせやいじめ」「上司とのトラブル」「セクハラ」といったハラスメントが急増。
労働局の個別労働紛争解決制度への相談件数も、12年度はパワハラ関連が最多を記録した。


 今年で活動25年の「過労死110番」に携わってきた 川人博 弁護士は「近年は精神疾患の相談が半分以上で、20〜30代が多い」と明かす。
いわゆる「ブラック企業」で長時間労働や残業代不払いなど劣悪な環境にさらされ、あげく退職を迫られる若者たち。


 関西大の 森岡孝二教授(企業社会論)は「正社員の労働時間はバブル時から減っていない。
職場に余裕がなくなり、新入社員も即戦力として長時間労働を強いられている」と話す。


 ▽次の犠牲


 精神疾患による過労自殺(未遂を含む)の認定も過去最多の93人。
脳・心臓疾患による過労死も123人と依然多い。


 「もう夫は帰ってこないが、次の犠牲を出さないようにすることはできる」。
6月6日、東京・永田町で開かれた過労死防止基本法制定を求める集会。
介護施設勤務の夫を亡くした女性が切々と訴えた。


 遺族グループや弁護士、学者らが作成した法案に「過労死はあってはならない」と明記。
国に対し、職場での過労やストレスの実態を把握するための調査研究を求めた。


 昨年、住宅メーカー勤務で恒常的な長時間労働だった35歳の長男を亡くし、労災申請中の 安井敏一 さん(63)=大阪府藤井寺市=は「基本法は企業への一定の圧力になるはずだ」と強調する。


 ▽超党派


 遺族の訴えは、国際社会にも届いた。
国連の社会権規約委員会は今年5月、過労死や過労自殺の多発に「懸念」を表明、日本政府に防止のための立法や規制措置を取るよう勧告したのだ。


 国会議員も動き始めた。
6日の集会には代理の秘書も含め約50人が出席。
6月中旬に、自民、公明、民主など与野党9党の議員らが集まり、議連結成に向けメンバーを募る方針を確認した。


 中心的に関わっている民主党の泉健太衆院議員は「経済界の反発はあるかもしれない。
しかし過労死防止に焦点を絞り、超党派でもって理解を得たい」と話す。
早ければ今秋の臨時国会に法案を提出する考えだ。

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2013年07月01日

「心のバリアー」から自由になる

さあこれからだ:鎌田實(医師・作家)
「心のバリアー」から自由になる
毎日新聞 2013年06月25日 東京朝刊

  6月上旬、障害や病を持つ人たちと一緒にハワイに行ってきた。
毎年2回開催しているバリアフリーツアーだ。


 最高齢の参加者は、95歳の秋池さん。
肌がぴかぴか輝いている。
「きれいですね」と声を掛けると、「化粧水も使わない、お化粧もしない。ただただ好きなことをしているだけ」と笑顔が返ってきた。

 趣味は旅行。
今年はサンディエゴやパラオ、香港に行ったという。
パラオでは転んで、腰を打った。
「今も腰が痛いけど、閉じこもらないようにしているの

  年齢なんて関係ない。人生を楽しんでいるのが伝わってきた。


 高齢者や障害者、病を患う人たちが旅を楽しむには、よりきめ細かい安全性の配慮が必要になる。
段差などの環境的なバリアーをできるだけ取り除くことも大切で、最近はだいぶ整備されるようになってきた。


 だが、なかなか取り除くのが難しいバリアーがある。
「高齢だから、障害や病を持っているから、もうダメ」という「心のバリアー」だ。


 77歳の勝間さんは、視力にやや障害があるが、積極的な女性だ。
片言の英語で、シルバーカーを押して、ハワイの町を1人で散策した。


 入所している介護施設のスタッフたちから、このハワイ旅行に参加することを反対されたという。
「けがでもしたら大変だ」というのが理由らしい。

 だが、勝間さんの意志は固かった。
私には私の自由があると思って、この旅に参加しました」

 そう、人には、自分で決めて行動する自由がある。
心配してくれるスタッフの気持ちは分かったが、勝間さんはやりたいことを選んだ。


 参加者の中に石田さん夫妻の姿を見つけ、ぼくは少し驚いた。
84歳の夫は、前回のハワイ旅行の最終日、意識を失った経験があったからだ。


 飛んでいって診察すると、脈が触れない。
心筋梗塞(こうそく)の既往歴もある。心筋梗塞ならば、一刻も早く救急車を呼んで、心臓蘇生をしながら病院へ運ばなければならない。


 一瞬冷や汗が出たが、幸い、心臓は動いていた。
脈が触れないのは、低血圧による意識消失発作だった。
ホテルのロビーに横たわらせていると、しばらくして意識が戻った。

 こんな出来事があれば、たいていはへこたれてしまう。
それなのに1年後、またハワイで再会できるとは。


 「死にかけたのによく来たね。一度不安なことが起きると消極的になるんだけどな」と冗談交じりに言うと、妻がニコニコしながら言った。

 「怖いものなんてないの。

旅をしなくなったら、夫はもっと動けなくなってしまう。
今回は初めてマウイ島を回って大満足。これからも、2人で旅を続けます」

この夫婦も「心のバリアー」から自由な人たちだ。
自分たちにとって大切なことは何か、自分たちの価値観をきちんと持っていて、ぶれない。


 九州からやって来た村田さんという母と娘がいた。
36歳の娘は、ぼくに会うなりこう言った。


 「いろんな旅行会社に電話をしたんだけど、私の障害を聞くと『無理です』と断られた。
この旅が初めて、私を受け入れてくれました」


 娘が生後1カ月の時、健診を受けに行った母が交通事故を起こしてしまった。
幼い娘は頭に外傷を負い、障害を持つ身となった。

どうすることもできないことが、人生には起きてしまう。
母親はずっと自分を責めてきたのだろう。


 母と娘ははじめ、硬い表情をしていたが、多くのツアー参加者と交流するうちに、娘の顔がどんどん輝いていった。
障害や病にとらわれず、自由に、時にはわがままに、旅を楽しむ参加者たち。

その姿に、彼女は心が揺さぶられたのだ。

 「来てよかった、来てよかった」
 娘の弾む声を聞きながら、母親は「私が一番救われる旅になりました」と涙した。


 旅は、人生のいろんなバリアーから自由になる機会をくれる。

社会通念や他人の価値観に縛られない心のバリアフリーが広がれば、この国はもっと元気に、もっと明るく、もっとやさしくなると思う。


 9月には東北を応援する旅に出る。
「鎌田實と行くドリームフェスティバルin会津」は、9月9日から2泊3日、星野リゾート・裏磐梯ホテルに宿泊し、秋の会津を楽しむ予定だ。

お問い合わせはクラブツーリズムバリアフリー旅行センター
電話03・5323・6915へ。

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2013年07月02日

効果にバラツキ?「ジェネリック医薬品」

効果にバラツキ?「ジェネリック医薬品」の
            普及率が伸び悩むワケ
2013.07.01 17:00  NEWSポストセブン

 ジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許が切れた後に、同じ有効成分を使って製造・販売される薬です。
特許料がない分、価格が安いのが最大のメリットです。
有効成分が先発品と全く同じなので「安くてお得な薬」と思っていらっしゃる方も多いでしょう。


ところが、「有効成分が同じだから、作用もすべて同じ」と考えると、実はそうではありません。


ジェネリック医薬品には有効成分以外に異なった点があり、“薬の効果にばらつきがある”のです。
価格の安さと引き換えにその効果のばらつきというリスクを負うことになります。

■医薬品の特許には3種類あり


先発医薬品の開発には膨大な開発費と時間がかかるため、構造や製造方法など特許権を取得しています。
問題は、その特許権にはいくつかの種類があり、ジェネリック医薬品で特許が切れたとされるのは薬の有効成分にかかわる”物質特許”だけなのです


ほかにも薬の成分を溶けやすくしたり安定させたりする添加物についての”製法特許”や、薬のコーティングなど剤形についての”製造特許”があります。


また、たとえ製造特許の有効期間が切れていたとしても、先発メーカーが製造方法を詳しく公開することはないので、製造方法の不明な部分を後発メーカーは独自の技術で補って製造しています。

■ジェネリック医薬品は効きすぎや効果不足の面も


添加物が変わると、薬の溶け方や吸収のされ方が異なります。
薬の形状も、錠剤、カプセル、粉状などさまざまで、同じ錠剤でもコーティングの仕方によって吸収のされ方や速度が変わります。
つまり、添加物や剤形が変わることで、薬の溶け方や吸収の速度が変わり、有効成分の分解のされやすさが変わってきます。


そのため、ジェネリック医薬品は、先発品と同じ有効成分であっても薬の作用が変化して“効きすぎや効果不足”といった現象を招くことがあるのです。

薬が効きすぎると副作用も多くなります。


大きさや味、においなどが異なる場合もあります。
ジェネリック医薬品は有効性の試験はあっても安全性の試験はないといわれています。

■選択権は患者にも


日本でのジェネリック医薬品のシェアは22.8%(平成23年9月の薬価調査に基づく集計値)と、6割を超える欧米諸国と比較すると普及は進んでいません。

なぜなら、“ジェネリック医薬品の品質や情報提供、安定供給に対する不安が医療関係者の間に残っているから”です。

医師がジェネリック医薬品を明確に否定する処方箋を出さない場合は、薬局で購入する患者に、ジェネリック医薬品を選ぶかどうか尋ねられることもあります。
その際は、効果が全く同じではないことを理解して、医薬品の投与期間や金額差に応じて考える冷静さが必要です。

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2013年07月03日

警察官から『共産党の生活相談所に行け』といわれた

交番に駆け込んだ生活困窮者 
        共産党の相談所行けといわれる
2013.07.02 07:00   NEWSポストセブン
※週刊ポスト2013年7月12日号

  首都・東京で異変が起こった。
日本共産党が、17もの議席を獲得し、民主党や日本維新の会を押さえ「野党第一党」の座に立ったのだ。

国民にとっ て「共産党」という党名と、その主義・主張に対するアレルギーは強い。

にもかかわらず
多くの有権者が“劇薬”を手にしたのは、それが国民に負担を強いる安倍・自民政治に対する究極にして唯一の「NO」の意思表示だったからではないか──。
 この際、先入観を捨てて見るならば、共産党の地方議員や組織が、党員のためだけでなく広く「市民のため」に地道な政治活動を展開してきたことは確かだ。


 同党の地方議員や候補者は事務所に「生活相談所」の看板を出し、収入が低い人への都営住宅入居や生活保護の申請手続きの支援から、解雇やサービス残業で困っているという人への労働相談まで24時間対応で受け付ける。


「生活に困った人が交番に駆け込んだら、警察官から『共産党の生活相談所に行け』といわれたといって来る人もいます」(共産党地区委員会のスタッフ)


 このようなセーフティネットは本来、行政が担う役割だが、その機能は行政の効率化の中で縮小されてきた。
その是正を掲げた民主党政権は結果的に「予算がない」といって放置した。
共産党がまさにそうした“究極のドブ板”活動で支持を広げていることもまた事実である。


 地方議会がオール与党化する中で、共産党が行政チェック機能を果たしてきたことも支持を集めた理由だろう。

東京・北区では、住民にはほとんど知らされないまま進められた道路建設を議会で追及し計画を棚上げさせた。

豊島区では、地元商店主らと一緒にタワーマンション建設に反対し、容積率緩和を阻止して低層マンションに変更させた。


 道路建設や再開発を止める政策が正しいかどうかは別として、行政の判断を追認するばかりの議会の中で、住民の意見を集めて行政のチェックを加えるのは議会(議員)の重要な役割である。

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2013年07月04日

先進医療は“最高医療”ではない!

あなたの認識はあっていますか?
                「先進医療」の誤解に注意
2013.07.03 19:00 newsポストセブン

 近年、耳にするようになった“先進医療”。
この言葉を聞くと、何をイメージされるでしょうか。
最先端の技術を利用した、最も新しい優れた治療方法を想像する方は多いはず。


しかし、“先進医療”とは、治療技術として優れているかどうかを指し示す言葉ではないことには注意が必要かもしれません。



■保険診療は安価で安全、安心


日本において医療を受ける場合、その多くが健康保険の適用された“保険診療”となります。
そのため、医療費の3割を負担するだけで、治療を受けることができるわけです。

厚生労働省の厳しい審査と評価を経て、安全性と有効性が認められることで健康保険が適用されているわけですから、私たちは様々な面で安心して治療を受けることができるのです。


■自由診療は全額負担


逆に、健康保険が適用されていないいわゆる“自由診療”の場合、厚生労働省による安全・安心と有効性が必ずしも十分に検証されていないものも少なくありません。

結果の自己責任だけではなく、医療費も全額自分で負担をしなければならないことは、ご存知の方も多いでしょう。


例えば、美容整形手術などは“自由診療”となりますので、それが高額医療になっている理由です。



■先進医療って何?


しかし、健康保険の適用を受ける前の医療技術であっても、新しく登場した効果や可能性の期待できる医療であれば、多少のリスクがあったとしても、受診したい人は少なくありません。
 そこで、健康保険の適用前の医療技術でも、“先進医療”として承認された治療であれば、患者の利便性を向上させるために、“保険診療”との併用を認められています。

もちろん、“保険診療”との併用が認められているだけで、先進医療の部分に関しては全額自己負担となります。


■先進医療は“最高医療”ではない!


“先進医療”とは、言うならば“新しい医療技術であるがゆえに、まだ評価が未知数”と言っても過言ではありません。
 全額自己負担であるにも関わらず、医療費は病院によって異なりますが、多くの場合で超高額な医療費となることも珍しくはないのです。



■先進医療でも効果は未知数


患者にとっては、医療費以外にも懸案事項は少なくありません。

同じ疾患への治療であったとしても、“先進医療”と“標準医療”を比べて、有効性が発揮された治療もあれば、ほとんど差異がない場合もあります。個人差もあることでしょう。
検証中の技術になるわけですから、高額医療費だからといって、その効果の確実性が保証されているわけではないのです。


言葉としては“標準医療”よりも“先進医療”の方が技術的に進んでいるような印象も受けがちです。
高額医療になってしまうこともそれに拍車をかけています。
 しかし、実際の意味や内容はちょっと違います。

医療とは、高額だから良いわけでも、新しいから効果的であるとは限らないということを理解したいですね。
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2013年07月06日

アイスに賞味期限の表示がない理由

アイスに賞味期限の表示がない理由
                 保存は−18℃以下が重要
2013.07.06 07:00   Newsポストセブン

 いよいよ本格的な夏を目前に控え、アイスクリームが欲しくなる季節になってきた。

このアイスクリーム、パッケージのどこを探しても賞味期限の表示がないのをご存じだろうか。いったいなぜか?


「アイスクリームは、温度管理がきちんとされていれば、細菌が減ることはあっても増えることはなく、長期間保存しても品質変化は極めてわずかといえます」
  こう解説するのは、日本アイスクリーム協会の小林景さん。


 そのため、厚生労働省の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」や、農林水産省の「加工食品品質表示基準」の規定により、「アイスクリーム類にあっては、期限及びその保存方法を省略することができる」と定められている。
つまり、賞味期限の表示は義務づけられていないのだ。


 しかし、パッケージをみると、こんな記載がある。

「ご家庭では−18℃以下で保存して下さい」
「要冷凍(−18℃以下保存)」


 小林さんが続ける。

「業界団体が定め、公正取引委員会で認定された『アイスクリーム類及び氷菓の表示に関する公正競争規約』では、賞味期限表示に代えて、枠などで囲われた一括表示の外側にこうした情報を記載して、アイスを保存するときの注意をお願いしています」
 保存には、このように−18℃以下ということが重要で、賞味期限表示がないといってもなるべく早めに食べたほうがいいという。


「冷蔵庫を開けたり閉めたりしていると温度変化がありますからそれだけで製品を痛めます。
また、冷蔵庫内に物がいっぱい入っていると冷えが悪くなってしまう。
ですから家庭で保存する際は、なるべく早く食べていただきたいですね。
アイスクリームは一度溶けると、状態が変化してしまい、元には戻りませんので
」(小林さん)

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2013年07月10日

ゆとり残し、ほどほどに 

香山リカのココロの万華鏡:ゆとり残し、ほどほどに 
毎日新聞 2013年07月09日 東京地方版

 過ぎたるは及ばざるがごとし。


 「過剰適応」と呼ばれる状態にある人を見ると、いつもこのことわざが頭に浮かぶ。この「過剰適応」とは、期待される役割にハマりすぎ、やりすぎてしまっている、ということだ


 それ自体悪いことではないのだが、やはりどこか無理があるので、長く続くと心身のエネルギーがすり減って疲労感に襲われたり、やりすぎが止まらなくなってまわりの人たちとトラブルが起きたりすることがある。


 就職活動中の学生にも、時々この現象が起きる。
うつむきかげんでボソボソしゃべるタイプだった学生が面接のトレーニングなどをしているうちに、相手の目を見てはっきり話すようになる。
リクルートスーツ姿のまま出席する授業でも、積極的に自分の意見を述べるようになってくる。


 最初は「頑張っているな」と、その変化をほほ笑ましく見ているのだが、どんどん声が大きくなる一方で目もランランと輝き、「おはようございます!」と深々と頭を下げたりし始めると、「ちょっとやりすぎじゃないの?」と心配になる。
「就職活動中の学生」というモデルに、過剰適応しているように見えるからだ。


 特に女性には「妻」「嫁」「母」という役割に過剰適応して、そのうち、しんどくなる人が多い。
立場が変わる時に一念発起して「別の自分になろう」と思うのはよいのだが、元の自分とのギャップがありすぎると、体も心も「いきなりは無理だよ」と悲鳴を上げる。


 今、まさに参議院選挙の真っ最中だが、候補者たちはどうなのだろう。
タスキをかけて満面の笑みで「よろしく」と手を振り続け、あの中には元々は内気な人や笑顔が苦手な人もいるはずだ。
ある意味で「候補者というイメージに過剰適応している」のだろうが、選挙が終わって疲れでバッタリなどということにならないのか、などとつい余計なことも考えてしまう。


 過剰適応の一番の問題は、自分で無理しすぎるあまり余裕がなくなり、周囲に対して厳しくなる人が多いことだ。

「私だってこれほど頑張っているのだから、あなたももっとやるべきだ」とピリピリして、まわりの手抜きやミスが一切許せなくなる。
そうすると雰囲気も悪くなって、結果的にはその人も孤立してしまうことになりかねない。

 何につけても、不自然な頑張りはよくない。
ありきたりの結論だが、「ゆとりを残してほどほどに」ということだ。

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2013年07月12日

熱中症 水・塩・冷で命を守ろう

熱中症 水・塩・冷で命を守ろう
2013年7月11日  東京新聞社説

 日本列島は早い梅雨明けと同時に急な猛暑に襲われている。
暑さから熱中症の被害が続出している。
重症化すると命の危険がある。
対処法や予防法を知り、本番を迎える夏を乗り切りたい。


 「酷暑」といえる暑さが連日続いている。
各地で日中に三五度を超える猛暑日となっている。


 梅雨明けから一気に気温が上がった。体が慣れず体調を崩しやすい。
注意が必要なのは熱中症だ。


 暑い環境では脱水症状や体内の塩分が不足し、体温が上昇しているのに調節する機能がうまく働かなくなって熱中症になる。


 軽症だとめまい、立ちくらみがして大量に汗をかく。
重症になると頭痛や吐き気、意識障害などを起こし最悪の場合は死に至る。


 熱中症で救急搬送された人は今月一日からの一週間で二千五百人を超えた。死亡者も出ている。


 熱中症を疑ったら対処は水分、塩分の補給と体を冷やすことだ。
水分は脱水症状を改善するため、発汗で体内の塩分が減ると熱けいれんを引き起こすので塩分補給も欠かせない。
同時に体を冷やし体温上昇を抑える。


 意識がない場合は周囲の人は迷わず救急搬送を要請してほしい。


 なにより予防が大切だ。水・塩・冷の重要さは変わらない。
こまめに水分、塩分を取り日中の外出を控え、涼しい場所で過ごそう。


 室内や夜間でも油断はできない。
東京都では七十代男性が朝、自宅で倒れているところを発見された。
未明に「体が熱い」と訴えていたといい熱中症とみられる。


 大分県でも八十一歳の女性が自宅寝室で亡くなっているのが見つかった。
いずれのケースもエアコンを使用していなかった。


 室内でも風通しが悪いと注意が要る。
東日本大震災で節電意識が高まっているが、命にかかわる。
遠慮せず冷房を使
ってほしい。


 高齢者は体温の調整機能が低下して気付かぬ間に体調を崩しがちだ。
子どもは汗をかく機能が未熟で体温調整がうまくできない。
周囲の気配りが必要になる。


 高齢者だけの世帯は体調を気づかう家族がいない。
近隣住民や訪問する介護・看護事業者の目配りを期待したい。


 子どもたちは運動中に熱中症になるケースが多い。
学校では状況を見て早めに部活動などを中止する対応が必要だろう。


 これから猛暑が続く。しっかり予防法を身に付け、健康に過ごしたい。

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2013年07月13日

殺人猛暑の次は“絶望寒波”が待っている!

殺人猛暑の次は“絶望寒波”が待っている!
2013年7月11日 日刊ゲンダイ掲載

  四季は「二季」に
  
 日本列島は、日の出とともに気温がグングン上昇し、各地で35度以上の猛暑日になっている。
10日は東京で、観測史上タイの4日連続となる猛暑日を記録した。
ジリジリと焼けるような暑さで、先週1週間に熱中症で救急搬送されたのは2594人。
うち3人が死亡、3週間以上の入院が必要な重症者は58人という。

“殺人猛暑”にはウンザリだが、夏は始まったばかり。
地獄はまだまだ続く。

気象予報士の森田正光氏が言う。

「日本の猛暑に強く関係するダイポールモード現象が起きています。
インド洋の海水温上昇が大気に影響を与える現象で、今はインド洋の東側、インドネシア付近の海水温が高く、雨を降らす低気圧がある。
その低気圧に押し出される形で、太平洋高気圧が日本上空に居座り続けるため、猛暑が続くのです」

 観測史上最も暑かった3年前の猛暑もダイポールモード現象が悪さをしていた。
その年の東京は、30度以上の真夏日が71日、猛暑日が13日。
今年の猛暑日は早くも4日だから、記録更新は間違いないという。

「例年の暑さは9月末までですが、ダイポールモード現象が起きると、暑さが長期化する。10月前半までは続くかもしれません」(森田氏)

 まだ7月前半なのに、10日は全国の観測点927のうち109地点で猛暑日を記録。
これから3カ月も“殺人猛暑”が続いたら、みんな干上がってしまいそうだが、異常気象はもっとサラリーマンを苦しめる。

「ひとつは、ゲリラ豪雨です。
猛暑になればなるほど、沿岸より内陸で起こりやすい。
もうひとつは、冬の寒波です。
ダイポールモード現象が起きると、厳寒化する傾向がある。

今年はペルー沖の海水温が低下して日本の厳冬を引き起こすラニーニャの兆候も重なるため、例年になく寒かった昨年の冬に匹敵する恐れも十分です」(森田氏)

 昨年の冬は、北海道から甲信越などの広い地域で豪雪になり、雪の重さで潰れる家屋も少なくなかった。

 北海道では、猛吹雪から娘を守った父が凍死するという悲劇が起きている。
“殺人猛暑”に続いて、あんな寒波に襲われたらたまらない。

「ここ数年は気象の振れ幅が激しく、今年は冬が長引いたせいで、春と梅雨はあったのか、なかったのかと実感に乏しい。四季のうつろいがなくなり、夏と冬の“二季”になったという人もいます」(森田氏)

 生きにくい世の中だ。

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2013年07月14日

「キョウヨウ」と「キョウイク」=「今日、用がある」と「今日、行くところがある」

朝日新聞「天声人語」
2013年 7月 14 日(日)付

体が引き締まり、日に焼け、すこぶる元気そうである。
すこし前に退職した会社の先輩と先日偶然会い、立ち話をした。
日々の暮らしぶりを楽しげに語ったが、そこには秘訣(ひけつ)があるらしい

▼「キョウヨウ」と「キョウイク」なのだという

教養と教育かと思いきや、さにあらず。
「今日、用がある」と「今日、行くところがある」の二つである
なるほど何も用事がなく、どこにも行かない毎日では張り合いがあるまい。
かつての同僚から聞かされて実践しているという

▼その同僚も誰かから聞いたというから、かなり流布している教えなのだろう。
調べてみると、『頭の体操』で知られる心理学者の多湖輝(たごあきら)さんの著書に行き着いた。
一昨年に出した『100歳になっても脳を元気に動かす習慣術』で紹介している

▼多湖さんも100歳に近い大先輩に教わったのだそうだ。「ボケないための頭の使い方」を実に巧みに表現した言葉だと絶賛する。
老後をどう生き生きと過ごそうかと誰しも考える。
この話はわかりやすく、納得感もあるから、伝言ゲームよろしく広がっていくのも道理だろう

▼日々の原稿に追われる身としてはまだ先の話と思いたくなるが、山登りや畑仕事に忙しい件(くだん)の先輩に諭された。
「いまのうちから考えておけ」。
たしかに定年を迎え、突然訪れた空白の時間の大きさに心身の失調をきたす人もいると聞く

▼生来のものぐさ向けのボケ防止策はないものか。多湖さんも勧めるようにせめてよく笑うことにしようか。
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2013年07月15日

生活保護改悪案 再提出を許さず完全廃案に

今日、朝から 水戸の菩提寺に墓参りに行ってきます。
訪問して下さった方に感謝して、でかけます。

***************************
主張  
生活保護改悪案
再提出を許さず完全廃案に
2013年7月14日(日)   しんぶん赤旗

 通常国会で廃案に追い込まれた生活保護法改悪案など2法案を、安倍晋三政権が参院選後の国会に再提出し、成立させることを狙っています。

生活保護を申請する権利を制限する仕組みを新設した改悪案は、生存権保障という本来の制度のあり方を百八十度転換させる重大な内容です。

再提出をすることなど絶対に許されません。
参院選で生活保護改悪を推進してきた各党にきびしい審判を下し、改悪策動を完全に葬り去るたたかいが重要です。

自公民がこぞって推進

 生活保護法改悪案と生活困窮者自立支援法案の二つの法案は、安倍・自公政権が、生活保護受給者の削減と保護費大幅カットを狙って通常国会に提出したものです。


 最大の問題は、福祉事務所の窓口で生活保護の申請すら認めない“水際作戦”を合法化する大改悪です。

現在は、口頭でも申請を受け付けているのに、
改悪案は文書による申請と給与明細や預金通帳などの提出がないと受け付けないことを大原則にしました。

こんな仕組みになれば、夫の暴力の被害者など着の身着のままで逃げて生活苦に追い込まれた人などは生活保護の申請すらできません。


 保護を申請した人を扶養する能力があると見なされた親族などへの福祉事務所の調査権限を強化する改悪も盛り込みました。
これは
事実上の親族扶養の義務化です。
「子どもや親に面倒をみてもらえ」と申請者を窓口で追い返す事態をさらに拡大するものです。

改悪案と一体の生活困窮者自立支援法案も、生活保護を利用させない手段にされる危険は明らかです。


 申請権を奪う、かつてない大改悪案にたいする国民の批判は大きく広がりました。

しかし、自民・公明両党と民主党などは“密室談合”をおこない、何の歯止めにならない「修正」をしただけで改悪案の衆院通過を強行しました。

世論を無視して法案を押し通した自民、公明、民主、日本維新、みんな、生活の各党の暴走には一片の大義もありません。


 通常国会の最終日に、参院で首相問責決議が可決され、2法案が廃案になったことは、生存権保障を願う国民と、生活保護改悪推進の自公民などとの矛盾の広がりの反映です。
世論と運動が政治を動かした重要な成果を踏まえ、たたかいをさらに広げるときです。
一度廃案になった法案の復活でなく、きっぱり断念がスジです。


 制定以来60年ぶりの生活保護法改定として、大改悪案を持ち出した安倍政権の生活保護攻撃は、戦後歴代政権のなかでも突出しています。

来月からは、食費や光熱費などに使う生活扶助費を過去最大規模で削減する計画です。
安倍政権が6月に閣議決定した「骨太方針」では、生活扶助費にとどまらない大がかりな保護費削減を打ち出しています。
生きる手段を失った国民の「最後の安全網」を切り裂く政治にストップをかけなければ、未来はありません。

命を守る政治いまこそ

 生活保護改悪を突破口に社会保障制度全体の大改悪に突き進もうとする安倍政権の暴走を、国民の連帯の力でおしとどめるたたかいがいよいよ重要です。


 日本共産党は生存権を保障した憲法25条の全面実現をめざし生活保護制度をはじめ社会保障の充実と改革に全力を尽くす決意です。

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2013年07月18日

そのままでいいのに

香山リカのココロの万華鏡:そのままでいいのに

毎日新聞 2013年07月17日 東京地方版


 精神科医としての仕事のほかに、大学の人文系学部で教員もしているが、医学部と一番違うのは「ゼミ」があること。
比較的少人数で学生たちが自主的に発表を行うスタイルの授業だ。


 そのゼミで先日、ある学生が「理想の笑い方」について発表した。

自分のアルバイト経験や文献などをもとに、具体的に「口のはしをこう上げて、上の歯をこれくらい見せて……」などと「理想の笑顔」を指導してくれたのだ。
学生たちは教員である私の講義とは比べものにならないくらい真剣に聴き入り、盛んに練習していた。

他にも「コミュニケーションの決め手は表情」「ダイエットをいかに成功させるか」など、人間の「外側」に注目し、その重要性を強調するような発表を行う学生は多い。


 「見た目も確かに大事だけれど、学生があまりに外見重視になるのは問題だな」と、複雑な気持ちになっていたのだが、参院選のポスターや候補者のホームページを見て「そうか」と膝を打ちそうになった。

今回の選挙は国政で初めての「ネット選挙」ということもあってか、候補者が自分の視覚的イメージにいつも以上にこだわっている気がする。
中には、「あれ、この政治家ってこんな人だっけ」と目を疑うほど、ガラリとイメージチェンジした候補者もいる。


 地味なスーツにネクタイから、青年実業家か作家のようなカジュアルなファッションへ。
硬い表情での演説から、あふれる笑顔でのソフトなトークへ。
おそらく誰かアドバイスをする人がいると思われるが、有権者たちは本当にその変身ぶりを見て「この人、感じいいじゃない」と好感を持つのだろうか。

もちろん、中にはそういう声もあるはずだが、変身前と後の変貌を知って、逆に「いったいどうしたの?」と疑問を抱く人もいるのではないだろうか。
また、変身の方向性が、みな似ているのも気になる


 診察室でも時々、同じことを感じる。対人恐怖症などで悩み、「自分を変えたい」とコミュニケーション講座などに通う人がいるのだが、「そのままでいいのに」というケースがほとんどなのだ。

小さな声、伏し目がちな表情などにこそ、その人の魅力が隠れている。
講座で身につけた満面の笑み、抑揚たっぷりの話し方に感心しながらも、「正直言って前のほうがよかったのに」と残念な気持ちになることもある。


 さて、イメージチェンジした候補者たちの当落はいかに。別の視点からも、今回の選挙に注目したいと思う。

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2013年07月22日

熱射病 数分間が子どもの生死を分ける!

数分間が子どもの生死を分ける!
    おさらいすべき熱射病の応急処置
2013.07.22 15:00  NEWSポストセブン

 今年も熱中症で亡くなったという痛ましいニュースが後を絶ちません。
大人と比べて体力の少ないお子さんをお持ちの親御さんには気が気ではない最近の暑さだと思います。


仮にお子さんが熱中症、中でも熱射病になって倒れた場合の対処はご存じですか? 最悪の場合、死にいたる熱射病。

万が一なってしまった場合、一刻も早い体温低下が予後の状況を左右します。そこで今回お子さんが熱射病にかかった場合の対処法を考えます。

■救急車が来る前にやるべき対処法


熱射病とは熱中症の一種です。
熱失神、熱疲労、熱けいれん、熱射病などを総称した暑熱トラブルを熱中症といい、

中でも命にかかわる重症を熱射病と呼びます。
熱射病の症状としては、意識に障害が表れ、激しい頭痛、吐き気、めまいなどが起こります。


熱射病になると血管が詰まり脳や心肺、肝腎機能などに障害を起こすケースも多く、最悪の場合は死につながります。
発症時にはすぐに救急車を頼み、集中治療室に運び込んで体温を下げ、意識を一刻
も早く回復させる必要があります。


また、救急車を呼んでから到着までの数分間で、母親や周辺の人間ができる対処法はたくさんあります。この際しっかりと学んでおきましょう。


(1)全身に冷水を掛けてあおぐ


お子さんの体に冷たい水をかけ、うちわなどであおいでください。単に冷水を掛けるだけよりも熱が逃げやすくなります。濡れたタオルを体に被せてあおいでも同じ効果が得られます。


(2)首の後ろ、脇の下、太ももの付け根を冷やす


首の後ろ、脇の下、太ももの付け根には太い血管が流れています。その血管を冷やすと体温低下にも役立つので、保冷材があれば首の後ろや脇の下、太ももの付け根に差し込んでください。お子さんのスポーツ大会などに応援で出掛ける際は、保冷材などを持参していくと安心です。


(3)水を口に含み、霧のように吹き掛ける


冷たい水や保冷材が近くになければ、水筒の水やペットボトルの水を口に含み、霧状にお子さんの体に吹き掛けても効果的です。霧状の水は蒸発しやすいので、体から逃げる熱の量も増えます。

■熱射病になる前に対処を


最大の熱射病対策は、予防です。
筋肉痛や筋肉のけいれん、大量の汗や頭痛、気だるさ、顔色の悪さ、吐き気などの諸症状が出たら、すぐにお子さんを涼しい場所へ連れていき、塩分の入った飲料、例えばスポーツ飲料を冷えた状態で飲ませてあげてください。


仮に水分摂取が口から上手くいかずに吐き出してしまうようなら、病院で点滴をする必要があります。
救急車が必要なら迷わず出動をお願いしましょう。

以上の応急処置を頭に入れておくだけで、死のリスクもある熱射病からお子さんを守れます。
熱射病にならないことがいちばんですが、いざというとき慌てず対応できるようにしておきましょう。

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2013年07月24日

香山リカ:どう防ぐ「感情の爆発」 

香山リカのココロの万華鏡:どう防ぐ「感情の爆発」 
毎日新聞 2013年07月23日 東京地方版

 広島・呉市で起きた16歳女子生徒の死体遺棄事件。

自首して逮捕された元同級生の少女やその友人たちは、スマートフォンの無料通信アプリを頻繁に使っていた。
出頭する際にも付き添っていた母親に少女は「(通信アプリで女子生徒に)悪口を書かれて腹が立った」と語ったともいわれる。
また、逮捕の前、友人たちに向けて「裏切ってごめんね」などのメッセージも書き込んでいるという。


 携帯電話などを使ったメールに比べても、このような通信アプリではさらに簡単な操作でメッセージを送ることが可能だ

また文字で表現するのがおっくうなときには、「スタンプ」と呼ばれる無数のイラストから、どれかを選んで送信してもよい。


 こういったアプリの登場で、若い人たちのコミュニケーションの機会は格段に増えた。
あらかじめ文章にまとめたり書いて直したりしなくても、「うれしい」「ガッカリ」と感じた瞬間に、難しい手続きは抜きでそれを誰かに伝えることができるようになった。

それを受け取った人たちも、条件反射のように「いいね!」などと短いフレーズで反応する。やり取りの基本は「なるべく速く短く」のようで、学生たちの会話を聞いていると「あの子は(メッセージの)返しが遅い」「(メッセージが)長すぎて読む気がしない」などという友人への不満が時々語られている。


 熟考、推敲(すいこう)よりもまず発信、そして反応。

 こんなコミュニケーションを繰り返していると、知らない間に自分の感情をコントロールする習慣が失われるということはないだろうか。

誰かの発言にカチンと来ても、これまでならそれを顔に出す前に、まずは自分の中で「ひどいなあ」などと感情をかみしめたはずだ。
そうやって「時間稼ぎ」をするうちに最初の怒りは少しずつおさまり、誰かに「こんなことがあってね」と話す頃には相当、落ち着いている。


 ところが、瞬間的にそれを多くの人に発信できる装置があれば感情を抑え込む必要はなくなる。
それどころか、過剰なイラストなどでその時の気持ちを表現できるので、逆に当初よりエスカレートすることさえあるかもしれない。


 感じたこと、思ったことを、常にすぐに顔に出し口にするのは、自分にとっても相手にとっても危険なことだ。
スマートフォンや通信アプリが実現させる瞬間的なコミュニケーションを楽しみながら、どうやって私たちは「感情の爆発」を防ぐことができるのか
難しい課題が一つ増えた。

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2013年07月26日

普通に働いて普通に子どもを育てたい

心理学者・小倉千加子氏
        「専業主婦こそ“普通”の生き方」
※週刊朝日 2013年5月31日号
(更新 2013/5/25 11:30)

  心理学者の小倉千加子氏は、仕事と子育てで悩む現代女性の生き方についてこう話す。

*  *  *
 若い女性にとって、「専業主婦になりたい」と言うことは、後ろめたいとまではいかなくても少し憚られるようなことであるらしい。

 専業主婦になることは、仕事を持って社会に出ようと努力している女性たちの足を引っ張ることになるらしいので、「申し訳ないですが、私には子育てしながら仕事もするというのは難し過ぎるのです。
自分だけラクな道を選ぶようで本当にスミマセン」と言い訳しなければならない圧力を感じるようなのである。

 考えてみれば、「女性の第一義的な役割は母親になって家庭を守ること」と、専業主婦の生き方を推奨している保守系の女性政治家自身が専業主婦ではないのである。
自らの信条や価値観を実践するなら、専業主婦として充足して生きてゆけるはずであり、政治家になどなるはずがない。

「母になって子育てもして、思い余って政治家にもなってしまった」のなら、「敢えてラクではない道を選んだ」ことになるので、「ラクをしてスミマセン」と言うことはできない。

 女性にとって「ラク」とは何かを問う番組があった。
NHKスペシャル「シリーズ日本新生 仕事と子育て 女のサバイバル2013」である。

 2012年現在、専業主婦になりたいと答える女性は44%いるという。
その3年前は28%だった。「普通に働いて普通に子どもを育てたい」。

 それができないのなら――実際できないのであるが――仕事と子育てのうち子育てを選ぶと女性たちは答える。
当然の選択だと思う。

 子どもを育てる間に育児休暇を取ることも現実には難しい。
あるメーカーは「リストラで既に余裕がないのに育児休暇を取る人員を抱えている余裕はない」と答えており、ある上司は個人的に「実績がないのに小休止する権利ばかり主張されても……」と嘆いている。

 1階に長時間労働の人がいて、2階に育児休暇を取得する人がいる。
1階の住人であるフルタイムの男性とフルタイムで子どものいない女性はずっと働き、2階のフルタイムで子どものいる女性とパートタイムの女性は小休止しながら働いている。

 2階の住人は家に帰ると子育てと家事があり、トータルすると1階の住人と同じくらいの時間働いてはいるが、2階のフルタイムの女性住人には保育所のサポートが必要である。
しかし、保育所一揆が起こるほど、保育所確保は難しい。

 ここから先はNHKの番組ではなく、私が勝手に考えたことである。

「普通に働いて普通に子どもを育てたい」と女性が言う時の「普通」とは、フルタイムで子どもを保育所と学童保育に預けながら働くか、結婚しないか、結婚しても子どもを持たないという選択肢の中には存在しない。
「専業主婦」こそ「普通」の生き方なのである。

 できれば3人は子どもを産みたい。夫は尊敬できる人であってほしい。

 一番下の子が幼稚園の年長になった頃から仕事への復帰を考える。
できれば週に何回か趣味や資格を活かした短時間の仕事を始めたい。
夕方には帰れる仕事で、土曜日は絶対に休みたい。

 そういうとても「常識的」なものである。

 NHKは「オランダモデル」を日本新生の鍵と結論づけていたが、フルタイムもパートも同じ賃金になって、結婚後も全員が「中時間労働」することを女性が望んでいるとは思わない。
妻の人生には充電のために中休止が必要であるが、夫には家族のため、世の中のために必死で働いてほしい。夕方から家にいる人を尊敬できるだろうか。
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2013年07月31日

手足口病、プール熱…夏に急増「子供の病気」侮るな

手足口病、プール熱…夏に急増「子供の病気」侮るな
2013年07月30日 17:33 ゲンダイネット更新

●手足口病

 7月に入ってから、患者が急増した。国立感染症研究所によると、7月8〜14日の患者報告数は全国で2万2000人で、昨年同時期の10倍に上っている。

 主に4歳以下の乳幼児に発症するウイルス性の感染症で、口の中、手、足などに水疱(すいほう)ができる。発熱や喉の痛みを伴うこともある。

 武蔵国分寺公園クリニックの名郷直樹院長は言う。
「このところ、感染した子供からうつってしまった大人の患者も増えています。
これといって特別な治療法はないので対症療法になりますが、ほとんどは軽症で1週間もすれば自然に回復します。
しかし、髄膜炎や脳炎などの合併症が生じたり、心筋炎になって心不全を起こすケースもあるので、頭痛や嘔吐(おうと)などの症状がある場合は注意してください

 手足口病の感染経路は接触感染や飛沫感染なので、子供が発症した際はこまめに手洗いやうがいをしたり、タオルを家族で共有しないといった基本的な対策を実践すること。ワクチンはない。

●プール熱

 全国で流行の兆しがあり、患者数が過去10年間で最多の水準に達した地域もある。
正式には「咽頭結膜熱」というウイルス性の感染症で、プールで感染しやすいことから「プール熱」ともいわれている。

 感染すると、38〜39度近い高熱が5日間前後も続く。喉の炎症や目が充血する結膜炎の症状を伴うことが多く、朝目覚めた時に目やにでまぶたが開けられなくなることも。
へんとう炎になるケースも珍しくない。

 主に中学生以下の子供に多いが、大人にも感染する。感染力が強いため、発症したら出歩くことは避けたい。

「プール熱も対症療法が中心で、1週間ほど安静にしていれば治ります。
ただ、肺炎などの合併症を引き起こすケースもあるので注意が必要です。
感染を防ぐためには、手足口病と同じようにこまめな手洗いやうがいを心がけ、タオルなどは共有しないこと。
家庭内に患者がいる場合は、濃厚な接触は避けた方がいいでしょう」(都内の小児科医)

●百日ぜき

 細菌による呼吸器感染症で、春から秋にかけての発生が多いといわれている。
感染すると潜伏期間を経て風邪症状が続き、徐々にせきが強くなっていく。
その後、激しいせきが2〜3週間も続き、回復まで3カ月近くかかるケースも。
大人は比較的軽症で済むが、乳幼児に感染すると、チアノーゼや嘔吐などが起こって呼吸停止へ重症化する場合もある。

「07年以降、20歳以上の成人患者が増加しています。
百日ぜきワクチンは、乳幼児期に4回接種した後、10歳以降で追加接種が必要ですが、日本では百日ぜきワクチンが含まれていないジフテリア破傷風ワクチンが使われています。
これが原因のひとつといわれていて、慢性せきに悩んでいる成人の1割は百日ぜきだとみられています」(名郷氏)

 大人の場合、抗生物質の投与による治療が一般的だが、風邪の症状に似ているため、病院で診察を受けない人も多い。
気づかないうちに自分が感染源になってしまう可能性もあるので要注意だ。

 成人用のワクチンはないため、これもこまめな手洗いやうがい、マスクをつけるなどして予防するしかない。

 
子供の病気だとタカをくくらず、思い当たる症状があったら、すぐに病院に行った方がいい。
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2013年08月13日

みんな違って みんないい

みんなちがってみんないい

   わたしと小鳥とすずと  
               金子みすず  
 わたしが両手をひろげても、  
 お空はちっともとべないが、  
 とべる小鳥はわたしのように、  
 地面をはやくは走れない。  
 
 
わたしがからだをゆすっても、
 きれいな音はでないけど、  
 あの鳴るすずはわたしのように
 たくさんなうたは知らないよ。  
 
 すずと、小鳥と、それからわたし、
 みんなちがって、みんないい。
 

私の大好きな「金子すず」さんの「わたしと小鳥と鈴と」の詩です。

生協の「一人は万人のために 万人はひとりのために」とのスーローガンに 何か違和感を感じていた私が 小学校2年生教科書にあるこの詩に出会ったとき、「そうなんだ、そうだよな」と心から共感できたのです。

「みんなちがって、みんないい」
と 心から思える社会が理想なんだと気づいたのです。

福祉医療・障害・病気」などに この考え方が土台にあれば どんなにステキな社会になるだろうか・・。

人が産まれ・成長していく中で その人の個性が形成されます。

なにも全員が ロボットのように 同じで完璧であることを目指す必要はないのです。

学力にしても みな七五三飴のようにどこを切っても同じ必要はないのです。
このことは 当たり前のようですが、以外に忘れられていることです。

違いばかりに眼を向けるか? 
いい点を見つけることに眼を向けるか・・・・

集団・グループにしても 同質性をもとめるか
各個性を引き出し協力できる」
かで 
同じ集団でも生きづらさ・生き甲斐に差や違いがしょうじるでしょう。

地域をみてもいえると思います。

なんとか「みんなちがって、みんないい」といえるような人間関係を作りたいですね。
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2013年08月14日

香山リカのココロの万華鏡:副作用の恐怖

香山リカのココロの万華鏡:副作用の恐怖
毎日新聞 2013年08月13日 東京地方版

 精神科医には、いろいろな意味で恐ろしい映画を見た。

「オーシャンズ」シリーズなど娯楽作も手がけるソダーバーグ監督の新作「サイド・エフェクト」だ。


 家族を愛する精神科医の前に、ちょっとミステリアスなうつ病の女性患者が現れる。
精神科医は、ある新薬を優先的に使用する契約を製薬会社と交わしており、彼女にもその薬を処方する。
たちまち彼女を悩ませていたうつ症状は改善するがある日、自宅から夫の刺殺体が発見される。


 警察は、彼女が新薬の副作用で夢遊病のような状態になって夫を殺害した、と断定。
そんな恐ろしい薬を処方した精神科医の社会的信用は地に墜(お)ちる。
家族にも見放された彼は「本当に自分が出した薬の副作用による殺人か?」と、独自の調査に乗り出す……。


 ここから物語は、社会派サスペンスの様相を呈し始める。
その詳細は語らないが、平凡な精神科医の背後にうごめく巨大企業や学界の欲望の恐ろしさに気持ちが重くなった。

一般の人たちは「うつ病の薬にはこんな副作用があるの?」と心配になるに違いない。
診察室でも「この間先生に出してもらった薬。ネットで調べたら副作用がすごいみたいで飲むのが怖くなりました」という話を時々聞く。


 かつて、うつ病の薬の副作用といえば「口の渇き、ふらつき、だるさ」などだった。

最近の薬にはそういった副作用はほとんどなくなったが、まれにイライラしたり衝動的に行動したくなったりすることがある。

睡眠障害の薬で、この映画のように夢遊病が起きることも。
いずれも頻度はとても低いのだが、いったん出現すると本人にとってもかなりショッキングな副作用だ。


 ほとんどの人は恐ろしい副作用なしに、その薬本来の効果で症状を抑えることができる。
私たち精神科医は「ほとんど可能性のない副作用を恐れて、せっかくの薬を使わないのは損」と考え、服用を勧める。
しかし、患者さんにしてみれば「たとえ1万分の1の確率でも、恐ろしい副作用が出るのは絶対にイヤ」と思うのも当然だ。

 この映画を見る人には、「ほとんどの精神科医は、製薬会社のためにではなく患者さんのために医療を行っているんです」と言いたい。

しかし、その一方で精神科医はしっかり自分の胸に聞いてみるべきだろう。
「私は本当に『患者さん本位』の医療をしているか? 患者さんの副作用の恐怖を理解しているか?」。

「患者さんにとって、ハッピーな心の医療」のあるべき姿
をもう一度考えてみたい

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2013年08月18日

近藤誠氏 自身が1990年代に確立の「がんもどき」理論を解説

近藤誠氏 自身が1990年代に確立の「がんもどき」理論を解説
2013年8月18日(日)7時1分配信 NEWSポストセブン

  慶應義塾大学病院放射線科の近藤誠医師はいま、がん治療に悩む日本中の患者を救う救世主となっている。

だが、2012年12月に出した著書『医者に殺されない47の心得』(アスコム刊)は100万部に迫る大ベストセラーになっているなど、「治療をするな」との意見を持つだけに医師の中では反発も多い。

25年もの間、不遇をかこつ身である近藤氏は、なぜ信念を曲げずに闘い続けることができるのか。


 近藤氏は1948年東京生まれで、父は小児科の開業医だった。
慶應義塾中・高を通じて成績は常にトップクラス。
当然のように医学部に進学し、大学でも5年生の成績はトップ。
卒業式では全学部の在校生を代表して送辞を読み上げた。
 
 大学5年生の2月に医学部の同級生と“できちゃった結婚”。
子育てを妻と一緒にするため、「楽そうだったから」と、卒業後の進路に慶應義塾大学病院の放射線科を選んだ。
 
 当時、がん治療といえば外科的な手術が主流で、放射線科は手術が困難な患者だけが回されてくるマイナーな存在だった。
研修医時代の近藤氏は、無惨に切り取られた乳房を眺めながら、「他にどうすることもできない」と思っていたという。
 
 しかし、31歳の時にアメリカに留学。
乳房を切らずに残す温存療法に出会ったことが、大きな転機となる。
当時、日本では乳がんの全摘出手術が常識だったが、世界的には乳房を切り取っても切り取らずに温存治療しても、生存率はほとんど変わらないという研究・臨床結果が出ていた。
ならば、なぜ女性の大切な乳房を切り取る必要があるのか──。
 
 近藤氏は帰国後、自ら温存療法を実践。
実の姉が乳がんになった際も、摘出手術ではなく温存をすすめた。
その姉は今も健在である。
 
 1990年代に入ると、乳がんの温存療法への認知度がしだいに高まり、一時期は日本の乳がん患者の1%、年間300人が外来で近藤氏を受診したこともあったほどだった。
 
 その一方で、彼は乳がんや以前から研究していた悪性リンパ腫の治療を通じて、他のがんについても研究を始めていた。
そうして1990年代はじめに確立したのが「がんもどき」理論である。
 
「がんには、他の組織に転移するがんと、いつまでたっても転移しない“がんもどき”がある。

初期のがんといっても1センチくらいの大きさにならないと見つからないので、転移するがんなら、その段階ですでに他に転移してしまっていて、手術しても手遅れ。

逆に、そのサイズまで転移しなかったものは、その後も転移しないから、治療しなくてもいい。
いずれにしても、治療や手術は必要ない。
基本的には、がんが見つかっても、本人が痛くもかゆくもなければ、放っておけばいいんです」(近藤氏)
 
 放っておけばいいのだから、見つける必要もない。
だから「がん検診」にも意味がないということになる。
 
 氏によれば、治療が必要なのは、固形がんの場合、呼吸困難で見つかったがんや、大出血によって発見された子宮頸がんなど、ごく一部だけだという。


※週刊ポスト2013年8月16・23日号

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2013年08月20日

ネット依存 付き合い方を考えよう

社説:ネット依存 付き合い方を考えよう
毎日新聞 2013年08月19日 02時32分

  インターネットに依存している疑いの強い中学、高校生が全国で約51万8000人にのぼると推計されることが厚生労働省の研究班の調査でわかった。
予想以上に深刻な実態だ。
多角的な取り組みが急がれる。


 10万人を超える中高生が回答した初めての全国調査だった。
パソコンやスマートフォンなどを使ったオンラインゲームやメール、チャットなどネットへの依存度を世界的に実施されているテストで調べた。


 「ネットで人間関係を台無しにしたことがある」「やめようとすると不安やイライラを感じる」など8項目の質問に答えるもので、「はい」が5以上だと「病的な使用で依存の疑いが強い」、3〜4だと「不適切な使用」と分類される。


 その結果、依存の疑いが強い生徒は、男子が約6%、女子は約10%で、全体では約8%だった。


 ネット依存の疑いが強い生徒には、睡眠の質が悪いとか、午前中に調子が出ないといった傾向が目立ち、健康や生活に大きな支障をきたしていることがうかがえた。

夜更かしから不登校になったり、ネットから離れられなくて栄養失調になったりする例もあるようだ。


 2年前からネット依存の専門外来を設けている国立病院機構「久里浜医療センター」(神奈川県横須賀市)では、これまでに約150人が受診し、今年11月まで初診の予約が埋まっている。


 今回の研究班メンバーでもある樋口進院長によると、患者の50%弱は中高生で、当初はオンラインゲームにのめり込む男子が多かったが、最近はスマートフォンでの友人との言葉のやりとりがやめられない女子が増えてきた。

依存のために心に深いダメージを受けた子もいるという。


 ネットは情報収集にも、コミュニケーションにも、便利な道具だ。
ネットから離れた生活は今や考えにくいだろう。
だからこそ、多方面から、この問題を考える必要がある。


 家庭で話し合って、深夜の使用を禁止したり、ネット使用の制限時間を決めたりするなど、ルールをつくることは有効だ。
子供の変化に気づいたら、早めに専門医の治療を受けることが望ましい。


 学校でネットとの付き合い方を教育する必要もある。
人との触れ合いやスポーツ、レクリエーションなど、リアルな世界の楽しさを味わうことも大切だろう。


 韓国では16歳未満が深夜にオンラインゲームに接続できない制度をつくるなど、国を挙げて対策を講じている。
今回の結果は現象の一面かもしれず、日本ではまず、詳細な実態調査を進めるべきだ。
そのうえで、専門の医療機関の充実や教育など、総合的に対策を練りたい。

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夏バテの原因と対処法

石井苗子の健康術
夏バテの原因と対処法
2013年8月20日   読売新聞 yomi Dr.

(競走馬が、走り疲れて足がバタバタするところから「バテる」となった?)


 「バテる」とは、体が「疲れ果てる」という意味ですが、競馬用語では、「馬が疲れて足並みがバタバタと乱れる」という意味もあるそうで、おもしろい例えだと思いました。

リズムが乱れるという意味においては、正確な「夏バテ」の説明です。


 現代人の夏バテの原因は、そのほとんどが自律神経のバランスがまさしくバタバタと乱れてくることから始まります。

自身の自律神経の働きを一定に保つための工夫が必要になります。


 この夏はずばり、エアコンの使い方でした。


 とはいっても、外出先でエアコンの調整が個人的にできるとは限りませんし、エアコンをつけっぱなしにしていると皮膚がカサカサになってしまうのがよく分かりますから、肌には良くないと思ってしまいがちです。


 外気温に合わせて、室内の温度を自動的に調整してくれるエアコンが、あるといいなと思います。


 人間は体温を一定に保つために血管を広げ、汗をかくなどして体にたまった熱を外に出そうとします。
無意識のうちにこうして体温のバランスを調節しているのですが、あまりに暑い日が続いたり、湿度が高い所に長時間いると自律神経の働きも活発になり、相当なエネルギーを使ってしまいます。

徐々に疲労がたまり、全身の倦怠(けんたい)感、思考力低下、食欲不振、下痢、便秘、頭痛、発熱、めまいといった諸症状が表れます。

かつては「夏やせ」もその現象のひとつでしたが、これらはむしろ、エアコンがなかった頃のお話です。


 現代人の夏バテは、エアコンによる室内の低温と、外気温と湿度の変化が大きすぎるストレスから、自律神経の調整が追いつかなくなり、体の冷えや睡眠不足をひき起こし、結果として同じような疲労の症状が表れてきます。


 今ではすっかり定着した「熱中症」という言葉ですが、中に非労作性熱中症と呼ばれる、エアコンをつけずにがまんして生活している人に起こりやすいものがあります。
比較的高齢者に多いのは、エアコンをつけることを贅沢(ぜいたく)と感じたり、夜にエアコンをつけて寝ることは体によくないと信じている方が多いからではないでしょうか。

「非労作性熱中症」の症状は、めまい、失神、頭痛、吐き気、高体温、異常発汗、または汗が出にくくなるなどで、時に救急で搬送され点滴治療を必要とするものもあります。

昔のように暑さと湿度による疲労に加え、脱水症状や栄養不足が原因であることが多いのですが、最近は若い方にも「非労作性熱中症」が増えてきています。
これはエアコンによる温度差の大きさからくるものです。


 猛暑の中をスーツ姿でアスファルトの道路を歩き、地下鉄に乗りエアコンでほっとし、また歩いてオフィスに戻って冷え、夕方は局地的大雨に遭遇し、夜はビールを飲み、普段より水分を多くとる努力をしているうちに、胃腸の様子もおかしくなったり、夏なのに手足だけ冷えるのですが、それでも夜は暑くて寝られないのでエアコンをつけっぱなし。

寝起きには肩の筋肉がコチコチになっていて筋肉痛や頭痛がする……。

こうした現象をがまんしているうちに夏バテになってしまったという方も多い。私はこれも「非労作性熱中症」のうちに入るのではないかと思っています。


 最近の局地的大雨や、頻繁に起こる地震の不安や、気温が40度を超えるような異常な猛暑では、老いも若きも体が自然についていけない状態になりつつあります。

馬ではありませんが、それぞれ足並みがバタバタになってしまっている。

現代人は年齢に関係なく、自律神経の働きを整える心がけがますます大切になってくるでしょう。


 冷たい物を避けて温かい物を飲む、日本茶にはビタミンも含まれていますし、急須でお茶をいれる心の休憩時間が大切です。

夏バテには、ビタミンとたんぱく質といわれますが、大豆、魚、豚肉、野菜を基本に、何を作ろうかと料理を考えることも大切です。


 私はこの夏の花火大会に仲間が8人も家に集まることになり、なにを作っていいやら悩み「疲れ果て」ましたが、なんてことはない、熱いみそ汁に野菜やキノコ類をたくさん入れたものが、一番おいしいと言われました。
冷たい物ばかり飲んでいて胃痙攣(けいれん)を起こした人もいたとかで、大豆と適度の塩分がおいしく感じられたのでしょう。
だしも十分とって、丁寧に作った甲斐(かい)があったと思いました。

エアコンでカチカチになった体にはビタミンAもよいでしょうが、朝早起きして起きぬけにお風呂で体を温めたり、ラジオ体操をやったりすると、最初は筋肉が痛く感じられても次第に血流がよくなってきます。

秋に向けて、明日からやってみてはいかがでしょうか。
*******************
石井苗子(いしい・みつこ)
誕生日: 1954年2月25日
出身地: 東京都
職業:女優・ヘルスケアカウンセラー

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2013年08月21日

香山リカのココロの万華鏡:もっと「SOS」発信して 

香山リカのココロの万華鏡:もっと「SOS」発信して 
毎日新聞 2013年08月20日 東京地方版

 熱中症で命を落とす人が相次いでいる。
特に一人暮らし、夫婦二人暮らしの高齢者が目立つ。


 訪問診療を多くしている内科医の知人が、かつて話してくれたことがあった。
「都会のビルの谷間に古くから残っている住宅密集地には、どの家のドアを開けてもお年寄りが一人、あるいは二人で暮らしている。
最新のビルのふもとでテレビだけが友だち。
ムッとした部屋の中で誰とも話さずに一日中、座っているだけという人がいるかと思うと、往診しながらやるせない気持ちになってしまうね」


 その人たちは「住み慣れた場所がいい」「独りが気楽」と言いながらも、実は「迷惑をかけたくない」という思いが強いという。
子どもがいても「大丈夫だから」と寄せつけない。
民生委員やケアマネジャーが訪ねてきても同じ。
「自分のことは自分で何とかしなきゃ」という「自助の精神」が、体に染み込んでいるのだ。


 そういう話を聞くたびに、「人の助けを借りるのは、本当に迷惑をかけることなのか」と考え込んでしまう。
一生懸命、生きてきて年を取り、体の自由が利かなくなったり配偶者を失って独りになってしまったりする。
それはごく当たり前のことで、失敗でも恥でもない。


 そうなった時に「私はこれからどうしたらいいんですか。
後はどなたかお願いしますよ」と、正々堂々とSOSを発信して、社会が「本当にお疲れさまでした。

どうぞご心配なく」と手を差し伸べる。
そして、体のケアも受けながら、なるべく快適に暮らせるような環境を提供する。

高齢になってからの心配がなければ、誰もが若いうちにもっと大胆に起業したり消費したりもできるはずだ。


 「高齢者がひっそりと家へこもり、熱中症で亡くなるだなんて本当にひどい。
そういうニュースが世界に流れることこそ、恥ずかしいと思うべきじゃない?」と怒っていたら、若い知人に「でも、増え続ける高齢者へのサービスを、これ以上手厚くするとしたら、その財源はどうなるんですか」と言われた。


 なんでも「財源は? 原資は? 費用対効果は?」と発想するのがイマドキ風なのかもしれないが、果たしてそれは正しい態度なのか。

世の中には「何をさておいても」ということがあるのではないか


「迷惑をかけたくない」と家へこもる高齢者の多くは、何も要求せず何も申し立てないので、その人たちに代わって、ここは私が大いに怒りの声をあげたいと思う。

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2013年08月22日

室井佑月 社会保障制度改革に「イヤになっちゃう」

室井佑月 社会保障制度改革に「イヤになっちゃう」
※週刊朝日 2013年8月30日号
更新 2013/8/21 16:00)


  なかなか進まない社会保障制度改革。
政府は現役世代に重くのしかかる負担を軽減するべくさまざまな方針を打ち出しているが、作家の室井佑月氏はこれらに疑問を呈している。

*  *  *
 国民年金と厚生年金と共済年金の格差をなくしていこうという話はどうなった?
厚生年金と共済年金は再来年に統合するらしい。
けど、国民年金は別だし、格差をなくすにはまだまだ時間がかかるみたい。

 7月30日付の毎日新聞によると、政府の社会保障制度改革国民会議は29日、高所得の年金受給者への課税強化を、8月6日にもまとめる報告書に盛り込む方針を固めたそうだ。

 なんでも、現役世代に偏る社会保障の負担を、「年齢別」から「能力別」にしたいらしい。

 ま、年金をあてにしなくてもいい金持ちのお年寄りはいるわけで、少子高齢化が進む中、今の状態だと若者の負担がハンパないものになるだろうから、それも仕方ないのかも。

 テレビのニュースに出てきた社会保障制度改革国民会議の会長の清家篤氏は、「できるだけ将来世代の負担の増え方が過度なものにならないように、それを我々世代の責任において、どういう風に軽減していくことができるか」といっていた。
画面に向かって思わず、「了解」と頷いた。

 弱者へのきちんとした配慮さえできるのなら、もうしょうがないね。
次世代の若者へのツケを残さないため、いたしかたないのかも、と思った。

 しかし、その翌日のことだ。
29日発売で読むのを忘れていた「日刊ゲンダイ」を眺めていたら、こんな記事が載っていた。
来年度予算はシーリング上限なし」という見出しの記事だ。
政府は2014年度予算の概算要求基準(シーリング)で、上限を示さない方針を固めたという。

 記事の中で法政大学の教授・五十嵐仁氏はこう語っていた。
「自民党政権は、国土強靭化計画で毎年20兆円、10年間で総額200兆円ものバラマキを行う方針です。
シーリングがなければ、役人はテキトーな理由をつけて、あれもこれもと予算を積み上げてくるでしょう」。

「大盤振る舞いを続ければ、消費税5%アップだけではとても支えきれません。
今はアベノミクスの異次元緩和で、国債をバンバン発行しても日銀が買ってくれるという甘えがあるのかもしれませんが、(略)将来にツケを回すだけです」

 だよね。「将来にツケを回さない」。
それは良いことだ。
だが、そのために頑張らされる人間は、もう決められているのよね。
普通の国民だ。

 国土強靭化計画で予算がつけられゼネコンは儲かっていいだろうという見方もあるが、そこで働く人たちにどれだけ還元されるやら。

 公務員を減らすって話はどうなった? 
  議員を減らすって話も。

 統括原価方式になっている電気料金と一緒だな。
なんもかんも一緒くたに上乗せして料金にすればいいってやつ。
電気はそこでしか買えないから、逆らうことはできない。

 国民もこの国で生きていくよりほかないから、国のやり方に逆らえないのか。

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2013年08月25日

石井苗子の健康術・ライバルに勝つには・・

石井苗子の健康術
     ライバルに勝つには
2013年8月23日   読売新聞 yomi Dr.

(なんて考えてはいけないと講演しているのに、やっていることは真逆です)


 夏休みを利用して、学校の先生たちを対象に「健康づくりセミナー」が各地で開催されているようです。
私も初めて講師になりました。


 受講される方々は1日だけ参加するのですが、講師は合宿のように同じメンバーが同じ内容を講演するようにスケジュールが立てられていて、判で押したように連日で同じことをやらなければなりません。
これは初めての経験でしたが、私は2日目でまいってしまいました。


 舞台と違って、相手は自分ひとりですから、簡単だろうと思っていたのですが、現実は逆でした。
ひとりで同じことを毎日話す。
これは大変なストレスがかかることを知りました。

にもかかわらず、私の講演タイトルは「ストレス社会を生きる〜ストレスコントロールと自己管理」なのです。
人にこんなお話をしている場合ではありません。私がストレスだらけの毎日になってしまいました。


 今回、パワーポイントで資料作って準備をしたのはいいのですが、いざやってみると、パワポの間に余計な話を挟んでしまって1時間30分という時間をどうしても守れない。

いつも時間が足りなくなってしまうのです。
パワポの作成中は「これで足りるかしら?」と心配していたのですが、始まってみたら「すみません、時間オーバーしていますので」といって最後まで行かないうちに終了ということになってしまう。

2日目が終わったところで大自己嫌悪です。


 あらかじめ時間を計ってパワポのリハーサルをすればいいのですが、大学院時代に論文発表で散々それをやらされ嫌な思いをしたせいか、やりたくない。

高齢者ほど「いいからオレの話を聞け!」とばかり時間オーバーしてもダラダラと話したがると、学会関係者から日頃、愚痴を聞いているのに自分がそうじゃないかと気が付きました。

小学生のころから予行演習が嫌いな悪い所が何も変わっていないのだと、ガツンと自己嫌悪に襲われました。


 以前は、どの講演会でもアンケート調査をやっていて、以前は好評だったアンケートのコピーを私に郵送してくださる主催者もいらっしゃって、受講生の人数から計算して自分の講演結果が想像できたのですが、最近は「個人情報保護法」の余波なのかそうした事もなくなり、講演会の結果に触れることがなくなりました。


 これは本当に恐ろしく嫌なことです。
試験なら点数、テレビなら視聴率、人気なら仕事のオファーの増減という目安がありますが、私の講演がどうだったのかは、さっぱり分からないわけです。


 今回は私の他に2人の講師が、それぞれ健康について講演されていました。
2人とも私の前に講演されるスケジュールなので、初日は東京から自分の時間に間に合うように駆けつけましたが、2日目は早起きをして2人の講演を最初から聞いていました。
同じ受講者が3人の講師を1日で聴くのですから、2人はライバルということになります。
受講者の皆様は、朝からぎゅうぎゅう詰めの状態で、エアコンがあまり利かない教室で座っているのですから、私の講演がよほど魅力的でない限り、疲労で眠られてしまうか、ほとんど聞いてないという結果になりがちです。


 初日は、怖いもの知らずで、ただ勢いよくやってしまいましたが、2日目は、他の講師たちの講演を聴いてしまったせいか、あれこれ余計な感想を思いつくまま入れてしまったりして、とうとうパワポを全部消化することができませんでした。


 「ライバルに勝つためには、ライバルをよく知ることだ」と多くの人からアドバイスをされながらここまで年を取ってきましたが、もはやライバルは自分ひとりになってしまったと実感しました。

他の若い講師たちは伸びやかに自信たっぷりにやっていました。
評価なんか気にしていない。
これからいくらでも修正して将来に向かってやっていくんだという生き生きとした態度に、嫉妬心すら感じてしまったぐらいです。

自分の野心を醜いと感じてしまいました。


 講師のおひとりが「みなさん、今の足の裏の色をみてみましょう」と、受講者の、靴から靴下まで脱がせるというパフォーマンスがあったのですが、

「ストレスがたまっている人は色が赤くなっていらっしゃいます、
ピンク色の方は健康です、
土ふまずの所が硬くて白になっていると緊張が強いです」の解説に、私の足の裏を見れば、真っ赤でカチカチ、しかも冷たくなっていました。


 「ストレス社会を生きる〜ストレスコントロールと自己管理」の鍵は、自分自身をよく知り、自立することです。

これが私の講演の趣旨なのです。
頭を抱えるほど逆を行っている情けない自分自身の発見に、パワポを一晩で全部作り直すという攻撃的な姿勢で後半のセミナーを乗り切ってきました。

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2013年08月29日

香山リカ:FBの書き込みに嫉妬 

香山リカのココロの万華鏡:FBの書き込みに嫉妬

毎日新聞 2013年08月27日 東京地方版

 
 米国のミシガン大学が、ネット上の交流サイト「フェイスブック(FB)」のユーザーの調査から、興味深い結論を導き出した。

このサービスを使えば使うほど気分が落ち込み、幸せ感や満足感が損なわれる可能性がある、というのだ。


 研究対象となったユーザーは82人、調査期間も2週間なので「これだけで結論づけるのは難しい」と思う人もいるかもしれないが、
「やっぱり! 私も交流サイトを見ると何だか落ち込んでしまう」と感じた人も少なくないのではないだろうか。

また、別の研究者たちは「FBを利用することによって生じる最も一般的な感情は、嫉妬である」という調査結果を発表している。


 ネットに載せるからには、なるべく楽しそうな写真や前向きな話題を選びたい。
「今日も仕事で叱られた」と愚痴をこぼすより、「こんなにおいしい夕食を食べました」とレストランのディナーの写真を載せるほうが、見る人も喜んでくれるに違いない。

そう考えて投稿するうちに、次第に「昨日よりもっと明るい話題を」とか「あの人よりきれいな盛り付けの料理を」などと去の自分や他人との競い合いになっていく。


 そして、「ハワイの別荘でくつろぎました」といった友人の日常を目にしたりすると、「うらやましいな」だけではなく、意味なく「負けてしまった」「あの人だけずるい」と敗北感や嫉妬心を抱くことになるのだ

。これでは、せっかくいろいろな人たちと日常の様子や関心ある話題を共有し、交流するためのサービスがイライラ、ギスギスの原因になってしまう。


 他人と比べるのは本当に意味がない、と診察室にいてつくづく思う。
どんな人でもそれぞれ悩みや苦しみがあり、多くの場合それを外には見せない。
私たちは表面に表れたその人の一番良い部分だけを見て、「うらやましい」「それに比べて自分は不幸」と勝手に思い込んでいるのだ。


 もちろん、疲れているときに楽しかった旅行の話をされたり、お金で悩んでいるときにぜいたくなディナーをした話をされたりすると、素直に「よかったね」とは言えないこともある。
でも、だからといって「私だけどうして不幸せなの?」と落ち込む必要はない。


 「今はネットの交流サイトを見る元気がないな」と思う時期は、思い切ってしばらく離れる勇気も必要だ。
あそこに描かれているのは、その人のすべてではないし、自分と比べるための何かでもないのだから。

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人は異常な状況に直面しても・・・

余録:人は異常な状況に直面しても・・・
毎日新聞 2013年08月29日 00時25分

 人は異常な状況に直面しても、「大変だ。これは非常事態だ」という心のスイッチがなかなか入らない。

災害の専門家が「正常化の偏見」と呼ぶ心理で、目の前の危険も「たいしたことはない」と考えてしまう平常時の心の惰性である

▲災害心理学の広瀬弘忠(ひろせ・ひろただ)さんの実験では、人のいる部屋に軽い刺激臭のある煙を徐々に充満させても7割の人が部屋にとどまり続けた。
逃げなかった1人は「体にいい煙と思った」と、心の中で異常を正当化していたという

▲この心理による津波からの避難の遅れが犠牲者を増やしたと見られる東日本大震災だった。
また同じ年の紀伊半島豪雨でも警報が避難につながらず、多くの人命が失われた。
これら痛恨の体験をふまえ、迫る危険を人々の心に刻みつけてもらう新たな取り組みである

▲気象、津波などで重大災害が予想される場合に気象庁が発表する「特別警報」の運用があすから始まる。

これまでの注意報、警報に加え、気象ならばその地域で数十年に1度の現象が起こりそうな場合、津波は高さ3メートルを超える波が予想される場合に特別警報が出る

▲そういえばすでに「経験のない大雨」の言葉を何度か聞いたこの夏である。
7〜8月の山口、島根、秋田、岩手の豪雨は特別警報に相当したという。
発令の際は避難も危険な切迫した状況がありうるため、気象庁は「直ちに命を守る行動をとって」と呼びかけている

▲何しろ「数十年に1度」が相次ぐ昨今の荒々しい気象である。
今度はそれが普通という「正常化の偏見」が心配になるが、
ここは特別警報を心の非常スイッチにしっかりと連動させたい災害列島の住人だ。
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2013年08月30日

<はたらく>休み明け 出社がつらい… 憂鬱な気分の切り替え法は

<はたらく>休み明け 
出社がつらい… 憂鬱な気分の切り替え法は
2013年8月30日  東京新聞「暮らし」

 まもなく九月。とはいえ、夏休み気分が抜けず、「仕事をやる気がしない」「会社に行きたくない」と感じている働く人も多いのでは−。
そんな休み明けの憂鬱(ゆううつ)な気持ちを、どう切り替えたらいいか。専門家に聞いた。 (発知恵理子)


 「休み明けに会社へ行きたくないのは、自分だけではない。
まずは『みんなそうだ』と思うこと」。

こう話すのは、看護師で産業カウンセラーの柳原里枝子さんだ。
企業や行政のメンタルヘルス研修などを行う「株式会社ハートセラピー」(東京都武蔵野市)の代表を務める。


 残暑が厳しく、夏の疲れも出やすいこの時季。
仕事への意欲が湧かないのは、きっと部下や上司も同じ。
そう力を抜いて考えれば、少しは気が楽になるのかもしれない。

一人で思い詰めないことだと言う。


 次に大切なのが出勤前夜の過ごし方だ。

夏場は涼しい夕方から活動しがちだが、「無理して遊んだり、ゲームやパソコンなどで夜更かししたりして睡眠不足になると、翌朝に力が出ない」と柳原さん。

 「明日、会社に行くのが嫌だと思っている人は、緊張や不安を感じている。意識して自分をいたわる時間をつくってほしい」。

ヨガやストレッチ、ぬるめのお湯につかる半身浴や、アロマオイルで好きな香りをかいだり、好きな音楽を聴いたりしてもよい。


 最も簡単なリラックス法として柳原さんが勧めるのが、深呼吸だ。緊張をゆるめ、心身を休息させる副交感神経の働きを高めてくれるという。
「職場やトイレでもできて、プレゼン前にも効果的。家では寝る前に行い、そのまま眠ればよい」


 方法は、軽く目を閉じ、五分くらいぼーっとするだけ。
呼吸は吐ききるのがポイントだ。
すると、吸わなくても自然に空気が入る。
(注.水泳での呼吸法=小だぬき)

職場などでは深呼吸の後、伸びなどをして少し体を動かすと、すっきりする。

     ◇

 休み明けがつらいといっても、いつもの職場で普段通りに仕事をするだけだ。
それなのになぜ、憂鬱になるのか。


 「本当の意味で休めていないから、心身とも回復していない」と話すのは、ストレスケア日比谷クリニック(東京都千代田区)院長の酒井和夫さん。
「今や誰もがスマホやパソコンの“奴隷”になっている。
会社や取引先から、いつ連絡があるか分からない状況では、休みきれない」


 現代人が疲弊している原因は、通信機器の発達のほかに、将来に希望が持てない時代背景も。


 「高度経済成長の時は、会社が楽しい場所だった。
景気が悪く、先の見えない今は、九割以上の人が会社へ行きたくないし、働くことを苦痛に感じている」


 そのため、「週休三日にするか、欧州のように、一年に一カ月のバカンスを取るくらいの余裕がないと、ストレス過多になる」と酒井さん。

解決法は、長めの休みを取ること。
「自分と家族のために、計画的に有給休暇を使い、リフレッシュする。
企業はもっと、社員に取得の推進を」と言う。


 「本当に休むとは、携帯電話の電源を切るなど、いろいろなものから完全に自由になること。
心身の調子が悪くなる前に、休暇を楽しむことが、うつ病などの予防になる」と話していた。

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2013年08月31日

漢方薬は使い方次第 -石井苗子の健康術

石井苗子の健康術
漢方薬は使い方次第
2013年8月30日  読売新聞 yomi Dr.

(長年悩んでいた蓄のう症が漢方薬でよくなった患者さまがいました)


 「漢方薬の使い方は、他の薬とどこが違うのですか?」と質問されることがあります。
別に目立った違いはありません。


 漢方薬を新たに処方する場合、私が研修している心療内科では、必ず1週間後に患者さまに外来に来ていただきます。

予約は4か月先までいっぱいですから、予約以外の薬だけの外来訪問という手段を取っております。


 予約なしで11時までに診察室にいらっしゃって、薬の効き具合だけを先生と話し、処方を続けるかどうか決めます。

漢方薬だからといって、すぐには効かないとか、飲み続けていればいつかは効くだろうということはありません。


 確かな効果は、1週間ぐらいで出る場合があります。
あるいはまったく効果が見られないか、副作用が大きいこともありますから、それを診ます。


 先日、長年の蓄のう症の治療に効果がないとおっしゃった患者さまに、漢方薬を処方しました。
辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)はエキス顆粒(かりゅう)で、効能は鼻づまり、慢性鼻炎、蓄のう症と書かれてありますが、内容は石膏(せっこう)、麦門冬(ばくもんとう)、黄芩(おうごん)、山梔子(さんしし)、知母(ちも)、升麻(しょうま)、百合(びゃくごう)、辛夷(しんい)、枇杷葉(びわよう)がそれぞれの割合でバランスを考えて混合され一包になっています。

この漢方薬で効果がかんばしくない場合は、その他に類似処方が2種類ほどあります。


 その患者さまの場合は、抗生物質を少量続けて服用していただきましたが、めざましい効果があったようで、大変喜んでいました。


 漢方薬を、その他の薬の処方とミックスする提案を私の研修先ではよくやりますが、それは担当医とかなり細かいコミュニケーションが必要とされます。

これまでどんな薬を飲んできて治らなかったか、治療方法はどんなものだったかの経緯を手帳などを見せていただき、説明していただきます。

ときおり「漢方だからいいでしょう?」とおっしゃって、決められた以上の用量でお飲みになる方がいらっしゃるのですが、電解質などのバランスが崩れてしまって、副作用がきつく出る場合もあります。

私もかつて、むくみを取る漢方薬をあせって勝手に飲んでしまい、脱水状態になったことがありました。
今では、常備薬として上手に使っています。


 漢方薬は市販されているものも多いのですが、医師の処方のほうが内容が充実していて、値段も安いという利便性があります。
たとえば、葛根湯(かっこんとう)などは肩こりに効果があることはごぞんじの方が多くなりましたが、結膜炎などの炎症性疾患にも効果があります。

私も時々、ひどい口内炎が出来ることがあり、その多くは疲労が原因なのですが、葛根湯を練って患部に綿棒で塗りつけてしばらく口を閉じて唾液とまぜ、そのあと口を常温の水でゆすぐという作業を1日に何回かやっていると、確かに治りが早い。
その他にビタミン剤を飲み、早く寝る、お酒をやめるなど工夫はしていますが、応急処置としては痛みを緩和するので大変助かっています。

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2013年09月03日

なぜ家族にすべての責任を負わせるのか

家族が720万円負担とは!
2013年9月2日   東京新聞「私説・論説室」

 なぜ家族にすべての責任を負わせるのか。
八月に名古屋地裁で出た賠償命令は、認知症の人の介護にかかわる家族や事業者に、大きな衝撃を与えたに違いない。


 判決はこうだ。二〇〇七年十二月、愛知県内に住む認知症の男性(91)が線路内に立ち入り、電車にひかれて亡くなった。

JR東海は遺族に「監督責任を怠った」として列車遅延に対する七百二十万円の損害賠償を要求。
同地裁は認め、妻と長男に全額支払いを命じた。


 男性は八年前から認知症状が出始めて、事故当時は「要介護度4」。

徘徊(はいかい)もあるため、介護は週六日のデイサービスと、八十五歳の妻と県外から引っ越した長男夫婦が協力していた。
事故は妻がまどろんでいた間に男性が外出して起きた。


 判決は医師の診断書などから事故を予見できたとし、「安全対策や注意義務を怠った」と断じた。
線路への侵入防止策を十分にとっていなかったJR側の責任は問わなかった。


 遺族は怒りでいっぱいだろう。
認知症の男性を部屋に閉じ込めておけばよかったのか?
 自宅でも、施設でも、ヘルパーに頼んでも、一瞬の隙もなく見守るなんてできないはずだ。


 認知症の人が人生最期までよりよく生きるために、家族や事業者たちは日々、悩んでいる。
老老介護。介護のあり方。

みんなで考える時代に逆行しない、もっと温かな視点を込めてほしかった。 (佐藤直子)

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2013年09月04日

9月の値上げラッシュは家計の“地獄”の通過点

9月の値上げラッシュは家計の“地獄”の通過点
2013年09月03日 16:30 ゲンダイネット更新

 アベノミクスのせいでサラリーマン家庭の食卓は、ますますショボイことになりそうだ。

円安と原材料価格の上昇などで、2日から食品メーカーの値上げラッシュが始まった。

 家計に一番響きそうなのが「調味料」だ。
例えば日清オイリオグループはきょうから、6年ぶりにマヨネーズ風調味料の出荷価格を7%引き上げる。
「他社も追随してくる可能性が高い」(業界関係者)という。

 ちなみに、総務省の家計調査(2人以上世帯、2010〜12年平均)によると、調味料は全国平均で年間3万6100円も買っている。
嫁サンの料理の味が薄くなったとしたら、それはアベノミクスのせいだ。

「ハム・ソーセージ」も平均8%値上がりする。
年間購買額は1万2700円だ。
ちなみに、横浜市では同1万4400円と、平均をかなり上回っている。
朝食からハムが消え、パンと目玉焼きだけになったら、横浜のサラリーマンは怒った方がいい。

「冷凍食品」に至っては最大10%値上げ。
全国平均の年間購買額は5700円だが、これはあくまで平均だ。
忙しくて冷凍食品に頼りがちな都市圏のサラリーマン家庭には痛い話だろう。

 経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。
「これで終わりではありません。電気、ガス料金も上がっています。
それにニュージーランドや中国の干ばつで、穀物や乳製品の価格は世界的に上昇傾向にある。
シリア情勢が悪化し、原油価格が高騰すれば、さらなる値上げラッシュも予想されます。まだまだ家計を直撃してきますよ」

<10月になれば「牛乳」も>

 その他、今月から「ワイン」と「ジャム」も値上がりする。
さらに追い打ちをかけるのが「牛乳」同1万5700円)で、来月から最大4%値上がりするのだ。前出の荻原氏がこう続ける。

「要介護度が比較的低い『要支援1、2』が介護保険の対象から切り離されるので、今後は介護に追われる主婦が増えていくでしょう。妻がパートに出て家計を助けたくても、それもできなくなるわけです。
食材のランクを下げるとか、オトーサンの小遣いをさらに減らすしかなさそうです」

 サラリーマンの働く気力はますます萎える。
今回の値上げラッシュは、家計の“地獄”の通過点に過ぎないのだ。
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2013年09月06日

石井苗子ーブラック企業集中取り締まり・・

石井苗子の健康術
ブラック企業集中取り締まりの余波
2013年9月6日  読売新聞 YOMI.Dr

(「ブラック企業」が原因でなるといわれる病気があります)

以前「燃え尽き症候群」という現象は、何かに極端に没頭してしまう個人の性格から起こると説明してきました。
しかし
今の日本社会は、個人の性格とは無関係に「燃え尽き状態」を作り出しているように見えます。


 若者に極端な長時間労働を強いるなどのいわゆる「ブラック企業」という名称は、メディアがその言葉で特集を組むまでになっているのでごぞんじの方も多いと思いますが、昔風に言えば「ブラックリストに載っている会社」でしょうか。

しかし、かつては経営状態に裏表(ブラック)があるかどうかが話題にされていましたが、今は解釈が違います。


 「ブラック企業」は、雇用状態が問題とされます。
社員に無報酬で残業を強いる、管理職という名目で体や精神が壊れるまで働かせる、個人が理解できない理由で突然解雇にする。

他にも、具合が悪いから遅刻や早退の希望を出す、通院のために有休を取るなどの行為について、それとなく本人が感じるような「いやがらせ」に似た労働を与えるなどして、心身ともに苦しくさせていく。

他にも細かく調べると、「いやがらせ」の対象者としてはまってしまった個人への精神的悪影響は、時おり想像を絶するものがあります。


 心療内科でも10年前までは「燃え尽き症候群」の個人に対して、「働きすぎるのがいけない。
バランスを取って休み休みやらないとまた同じ状態になる、生活習慣や自分の考え方の傾向などを観察し……」などアドバイスをしていたのですが、最近になってこれは個人の問題ではないと感じることが増えました。

 朝起きられない、体の倦怠(けんたい)感などを訴えていたのが徐々に「体中の痛みで動けない」という状態になっていく慢性疼痛(とうつう)の一種「線維筋痛症」になっていく患者さまも増えてきています。
当然会社を辞めなくてはならない身体状態になっていきます。

しかし、「もうこれ以上働けないところまで働いた、でも給料は増えないし、働けないならクビだと言われる、もう辞めるしかありません。
元の元気なカラダに戻してください!」と訴えられるのです。


 そこには個人を取り巻く周囲の疲労も見え隠れします。
必ずしも「愉快犯」のようにいやがらせをやっているようには見えません。

ひとことで言えば、他の人にも余裕がない。全員がギリギリで生活をしている、疲弊しているといった感覚が話を聞いているとこちら側にも伝わってきます。
他人を助けようというような優しい気持ちになれないぐらい、「職場のあちらこちらに心身ともにおかしい状態の人がいる」と訴える患者さまもいます。


 日本の社会は、男女とも年齢に関係なく、健康で心身ともに強いか、あるいは私生活に恵まれた者だけが生き残れる社会になりつつあると訴えられます。


 就職ができない人もたくさんいるのだから過酷な労働に耐えられる人、経験があって即戦力になれる人と取り換えたらいいといった経営側の考えも存在するようです。
契約社員やアルバイトをもっと増やす経営方針もあります。


 私が訴えを聞いた患者さまは、アルバイトでした。

朝9時から時給で働く仕事なのですが、ノルマをこなさないと「サービス残業」をしなければ仕事のオーダーに間に合わない。
朝9時から準備を始めたのでは1日の仕事が間に合わないのに、朝は天候に関係なくビルの外で正社員が9時ギリギリに来るまで立って待っていなければならない。

他のアルバイトもタイムカードを押すためにそうしている。9時からの仕事開始では準備が遅れてしまうから、鍵をあけるために30分早く正社員に来てもらうか、鍵の管理を特定のアルバイトに任せてくれないかと提案すれば却下される。

要領よくスピードを上げないからだとどなられる。
正社員は朝の9時前から働きたくない、鍵の管理をアルバイトに任せない、個人に信用を置いてもらってないとか、正社員との精神的な差別化を感じさせるものばかりだと他のアルバイト仲間に相談すると、クビになりたくなければ黙っていろ」と言われた。


 アルバイトから契約社員になっても時給はさほど変わらないが、正社員になるのは非常に難しい会社だったので、辞めて就職探しをしたら正社員になれた会社があった。
ところが今度は、アルバイトの欠勤を埋めるために自分が無報酬で働くようなポジションにつくことになり、体を酷使しているうちに慢性疼痛を起こし、指の先まで動かなくなってしまい退職したと訴える30代の男性でした。


 弁護士や議員のみなさんは、事実を集めて正当な訴えを起こすこと、労働組合に相談することなどを提案していますが、実行することができるエネルギーをためることができる人は、病に陥ることもないかと思います。

訴えが効果を出すまでには時間がかかり、必ずしも成功するとは限りません。
その間、医療の現場では患者の数が増加していくだろうと私は感じています。

 少子化による労働者の減少、働かずして高給をとる管理職、文句を出したらきりがないかもしれません。
でも、言ってもどうにもならないことは言わないほうがいいという考えは、間違っています。


 ストレスコントロールの最大の武器は、言いたいことの毒を吐き出すように言うことです。
吐き出すうちに解決策が見えたり、新しいエネルギーが湧いてくることもある。

「どこで、誰に向かって?」と聞かれますが、ときには医療の担当医とケンカをすることもいいかもしれない。

働く現場という意味では、医療者の働く現場も他と同じです。
患者さまを決して見捨てないという精神を強くしていくには、自分たちの働く環境にもしっかりとした信念が必要になってくるでしょう。


 社会全体のエネルギーは、人が人の潜在的エネルギーを諦めないことで大きくなっていくと、私は信じています。

その職種の特徴を見極め、労働状況の何を改善していけばその職種をのばしていくことができるかを、個別に考えていく時期なのだと思います。

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2013年09月10日

さあこれからだ: 東北を忘れない、応援続けたい=鎌田實

さあこれからだ: 
東北を忘れない、応援続けたい=鎌田實
毎日新聞 2013年09月10日 東京朝刊

この夏は猛暑が続いた。
東北の仮設住宅で暮らす人たちには、つらい暑さだろう。
東日本大震災の悲劇から、あす11日で2年半。
なかなか進まぬ復興に、心も体も疲れているに違いない。


 先週、ぼくは岩手県陸前高田市を訪ね、心と体の健康法について講演した。
同時に、新著「鎌田式健康ごはん」(マガジンハウス)に掲載した料理を振る舞うことにした。
缶詰や総菜を使うため、簡単でおいしく、体にいい。
話を聞くことと食べることで、頭と胃袋の両方から健康法を納得してもらおう、という戦略だ。
調理は、市内の栄養士さんたちが、ボランティアで協力してくれた。


 だが、ぼくの講演に来る人は女性が大半。男性を引っ張り出すにはどうしたらいいか、考えた。


 陸前高田は漁師町。
やっぱり演歌だな、と思った。
女性の演歌歌手に来てもらえれば、男性が集まるに違いない−−。


 神野美伽さんに連絡した。

 「陸前高田の人たちの心を温めてもらえませんか」


 神野さんは、ぼくが理事長をしているJIM−NETが、イラクや福島の子どもたちを支援するため実施している「チョコ募金」に賛同し、びっくりするほどの数のチョコを買ってくださった。
感激してお礼の電話をした。

その後、ぼくが出演している文化放送「日曜はがんばらない」にゲスト出演してもらった。付き合いといえば、この2回だけ。

ぼくは本当にずうずうしい。ダメもとだったが、何と、神野さんは二つ返事で快諾。デビュー30周年を迎え、新しいCDの制作やコンサートの準備が忙しいなか、駆けつけてくれた。


 陸前高田に着いた神野さんは、がれきが積み上げられたままの光景に、うっすら涙を浮かべた。
この町では、震災関連死も含めれば、2000人近い人が亡くなっている。


 介護老人保健施設「松原苑」に行くと、250人を超す人たちが待っていた。
認知症の人も、近所の人も、いっぱい集まっていた。

ぼくの話の時には眠りこけていた人たちも、神野さんの歌が始まると、顔を上げ、目を輝かせた。車いすの上で手拍子を打つ姿もあった。


 神野さんがお年寄りの中に入っていくと、握手を求めて、手を伸ばしてきた。
ある認知症の人は「すごい」「きれいだ」と何度も声を上げていた。
介護スタッフによると、その人のこんなに生き生きとした顔を見たのは初めてだという。

その後、地域の人が集会場として使っている「朝日のあたる家」へ。
神野さんと鎌田のトーク・アンド・コンサートを聴くために、入りきれないほどの人が集まっていてくれた。

神野さんがヒット曲「男船」を歌うと、割れるような拍手が起き、会場は興奮の渦に包まれた。
吉幾三さんの「酔歌」と、ロック調にアレンジしたソーラン節を歌った時は、ついにおばあちゃんが舞台に立って踊り出した。


みんなが歌い出した。笑い転げていた。
歌のパワーを見せつけられた。


 韓国でも歌手活動している神野さんは、韓国の親のいない子どもたちの支援活動を続けている。
チョコ募金に賛同してくれたこともそうだが、
普段から困っている人のことを助けたい、という思いがあるのだろう。


 こういう人は「共感する力」が強い。
被災地でもすぐに溶け込み、被災者の心をつかむ。
見事だなと思った。


 会場では、ボランティアが用意してくれたご飯も好評だった。
「鎌田式健康ごはん」の具だくさんみそ汁と、うの花ごはん、サバ煮缶を使ったキャベツ炒め……。
みんなに「良かった、おいしかった」と喜ばれた。


 こちらの狙い通り、男性もたくさん参加してくれた。
家族を亡くして1人暮らしの男性も多い。
これを機に、食生活をはじめ、もっと自分の健康に気を使うようになってもらいたい。


 町が復興するまでには、もう1、2年はかかる。
それぞれが仮設住宅から出ていくのにも、かなりの時間が必要だ。
その間に脳卒中で倒れないように、心が折れないように、みんなで応援していかなければいけないと思う。


 それにはまず、東北のことを忘れないこと。
東北を旅行し、仮設商店街でご飯を食べるだけでも応援になる。
東北の食べ物を「お取り寄せ」するのもいいと思う。
自分にできる方法で、応援を続けることが大事だ。
(医師・作家)

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2013年09月11日

香山リカのココロの万華鏡:「きょうだい」の義務とは 

香山リカのココロの万華鏡:「きょうだい」の義務とは 
毎日新聞 2013年09月10日 東京地方版


 最近、診察室に「引きこもりのきょうだいのことで……」とやって来る人が増えた。
具体的なケースを想定してみよう。


 相談に来たのは40代の女性。3歳年上の兄が、長い間実家で引きこもり生活を続けている。
両親が面倒を見ていたが2年前に父親が亡くなり、その後母親は認知症になって施設に入ることになった。


 「母親の年金は施設の費用になりますし、私には子育てや夫の親の介護があり、時間的にも経済的にもまったく余裕がありません。
今度、兄を連れてきますから病気なら治療して、何とか働けるようにしてください」


 これは架空のケースだが、相談の多くはこんな内容だ。
きょうだいから「今度はあなたが私の面倒を見て」と告げられ、うつ状態に陥った人もいた。


 家族には法律上、「扶養の義務」というのがあり、親子、きょうだいが窮地に陥っているのに知らんぷりをすることはできない。
しかし、きょうだい同士はその義務が少し緩く「自分の生活を犠牲にしない限度で援助する義務がある」となっている。

「何がなんでも」ではなくて、「自分にゆとりがあれば」助け合う。
それがきょうだい、と法律で決められているのだ。


 そうだとしたら、先ほど挙げたケースの場合、その引きこもりの兄の世話をする義務は妹にはない、ということになる。
とはいえ、事はそう簡単に運ばない。
もし、兄が生活保護を受ける相談に行けば福祉担当者は「どなたか親族で扶養してくれる人はいませんか」と尋ねるだろう。
その前に、本人から「なんとか援助してくれないか」と何度も連絡が来たり、施設に入っている母親が「申し訳ないけど面倒見てあげて」と言ったりするかもしれない。
法的にも感情的にも、「家族の縁を切ること」は簡単にはできないのだ。


 では、やはり自分の人生を犠牲にしてでもきょうだいの世話を引き受けるべきなのか。もしもそうなったら、その人は生活能力のない兄や妹を恨み、そんな状態にしたまま世を去った親を恨み、息も絶え絶えで、人生の後半を生きなければならない。


 長い間、親に依存して暮らしてきた40代、50代の引きこもりの人たちでも、一念発起してクリニックや相談機関を訪れ、そこから自立を果たす可能性もないわけではないが、残念ながらそれは極めてまれなケース。
「親が亡くなった後、誰が引きこもりのきょうだいの面倒を見るか」という事は、これからの深刻な社会問題だ。

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2013年09月13日

海原純子:人をサポートする人“燃え尽き”に注意

海原純子のハート通信
人をサポートする人“燃え尽き”に注意
2013年9月10日  読売新聞 yomi Dr.

 1970年代、バーンアウト(燃え尽き)症候群という言葉が流行語になったことがあります。
米国の精神科医が、医師や看護師など精神的な援助の仕事をする人にみられる職業障害と報告したことがきっかけです。


 人のサポートをするために自分の感情を抑え、無理をすることが続いたり、仕事に対する責任感が強く、理想に燃えてがんばったりする人が、あまり期待していないような結果になった時などに、
心の疲労感を感じてイライラしたり、人に会いたくなくなったり、不眠や体調不良になったりします。

そして仕事に対する熱意もなくなり、出勤したくなくなるような“燃え尽き”を起こすことが燃え尽き症候群です。


 人をサポートするような仕事に関わる人は、自分の生活を二の次にして仕事をすることもしばしば。

しかも、それが当たり前なこととみられてしまうことなどが、こうした症状の背景といえるでしょう。

仕事と同時に、自分の生活や自分の時間のゆとりとのバランスを考えたり、仲間同士でサポートし合ったりするなど、
人に関わる仕事につく人は、燃え尽きない工夫が必要です。

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2013年09月17日

余録:おなじみの「シルバー川柳」で…

余録:おなじみの「シルバー川柳」で…
毎日新聞 2013年09月16日 00時03分

  おなじみの「シルバー川柳」である。
暑いのでリモコン入れるとテレビつく」(75歳女性)、
お医者様パソコン見ずにオレを診(み)て」(74歳男性)。
わかるわかるとうなずく方も多かろう。
この川柳、公益社団法人全国有料老人ホーム協会が毎年募集し「敬老の日」に向けて入選作を発表している

▲右の2作は今回と過去の入選作など約90句を収めて今月刊行された「シルバー川柳3」(ポプラ社)から採った。
この本の表紙を飾ったのは56歳の女性の作で
来世も一緒になろうと犬に言い」。
言う人が男性か女性かは不明ながら、老いのさびしさは男女を問うまい

▲そんなお年寄りの孤独を癒(い)やし、言語・身体の障害改善にも役立っているのがセラピー犬だ。
国際セラピードッグ協会の大木トオル代表(62)は、訓練した犬たちを連れて高齢者らの施設を訪問している。
多くは殺処分寸前で引き取った犬たちだ

▲ブルースシンガーとして滞米経験が長い大木さんは米国で「動物介在療法」を学んだ。
日本に導入すると、自力歩行をあきらめた高齢者が犬と一緒の訓練で歩けるようになり、腕を動かせない人が犬をなでようと努めるうちに一人で食事ができるまでに回復した

▲「人は犬に心を開く。犬のすごさです。
なじみのセラピー犬を枕元に呼び、『ありがとう』と言って亡くなった人もいます」。
そう語る大木さんは犬たちを連れて福島へ通う。
仮設住宅で孤立した高齢者の自殺が目立つという

▲川柳では表現しがたい過酷な現実。
一度は人に殺されかけた犬たちが、今は人を慰め、死のふちから救おうと頑張っている。
私たちも負けてはいられない。
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ひとりを生きる:「終の住まい」将来、誰がお墓を見るのか=池田敏史子

ひとりを生きる:「終の住まい」
将来、誰がお墓を見るのか=池田敏史子
毎日新聞 2013年09月13日 東京地方版 

究極の「終(つい)の住まい」は、お墓かもしれない。
生前の住まい探しと同様に、亡くなった後の落ち着き先は大きなテーマになっている。


 先日、東京都立小平霊園で、樹林墓地の抽選があった。
その模様はさながら大学受験の合格発表のようで、喜ぶ人、落胆する人の表情がテレビで映し出されていた。
今年で2回目だが、今回も10倍の応募があったようだ。
生前に本人が埋葬を申し込むタイプがあり人気が高い。
お墓も自分で決めておく時代になった。


 一方で地方出身者が多い都市部住民は田舎に先祖の墓を抱えている。
将来誰も見る人がいなくなる墓地をどうするのか、悩む人も多いと思う。

我が家も千曲川を見下ろす長野の山の斜面に墓地がある。
半年は雪に埋もれ、夏場に行くとススキやハギ、ワレモコウなどに覆われ墓石は見えない。
それを刈り取りながら、景色はよいが、人影のないこの場所を終の住まいとするには寂しいと思う。
知らない先祖との同居にも遠慮があり、都市部で暮らす子供たちの負担も大きい。
かといって都市部にお墓を移せば、かなりの費用がかかるらしい。どうしたものか、まだ結論は出ていない。


 お墓に対する考え方も大きく変貌してきた。
今や一族の時代ではなく個の時代に入っている。
夫婦でも別々のお墓を希望する人も当たり前のようになった。
老後の暮らしと同様に、自分らしく生き、自分らしく葬られたいということだろう

 従って、遺骨の処理もさまざまで、お墓なしで散骨を希望する人も年々増えているようだ。
また、関西には納められた遺骨で10年ごとに仏様を一体つくる寺があり、毎日遺骨を抱えた人の行列ができているそうだ。

共同墓地のスタイルもさまざまで、埋葬希望者が生前に交流を深める女性専用の墓地もある。
共同墓地は毎日のように参拝者があることや経済的な側面も魅力の一つになっており、高齢者の住まいの多様化同様、最後の落ち着き先もさまざまだ。


 ちなみに、福祉施設や有料老人ホームでも共同墓地を持っているところが多い。
福祉施設の場合は、引き取る家族が誰もいないなど条件はあるが、民間ホームでは元気な間に契約をしておけば、ホームで永代供養もしてくれる。

<シニアライフ情報センター代表理事・池田敏史子>

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2013年09月18日

香山リカのココロの万華鏡:7年後のオリンピック

香山リカのココロの万華鏡:7年後のオリンピック
毎日新聞 2013年09月17日 東京地方版

 東京オリンピック開催に沸いた週末が明けた診療所。

患者さんたちの中に、さえない表情の人が目立った。
「どうしました? うつの症状がひどくなりました?」と聞くと
「オリンピックが……」という答えが
「え、好きじゃないんですか、オリンピック?」と言う私に、
「いえいえ、東京に決まって本当によかった」と、慌てて否定した人もいた。


 その人たちは「7年後」という現実味があるようでいて、それなりに長さもある年月に負担を感じ、気が重くなっているのであった。

ある人は、「7年後に、自分はもう50代かと考えるとめまいがする。
まだ独身か。仕事はどうなっているのかと急に不安になった」と語った。
別の人は、「それまでに大きな災害があったらどうしよう。
どこに逃げたらいいのかと想像してしまう」と話した。
「まだうつ病が治らずに、こうやってここで先生と話していたら、と考えると気がめいる」という正直な人もいた。


 「まあ、きっと大丈夫ですよ。元気になってオリンピックに熱狂してますよ」などと言いながら、ふと「自分はどうしているのだろう」と、我が身にも目が行く。
7年後に私は60歳。
世間で言えば還暦だ。
大学や病院の定年も近い。
退職後の備えはできているのか。
漫画やゲームからは卒業し、年齢相応の落ち着きを身につけているだろうか、などと途端にあれこれ心配になってくる。


 マスコミの仕事で会うテレビディレクターや編集者らは「ついに東京にオリンピックが来るね!」と、みんな手放しで喜んでいる。
中には60代もいるが、「絶対に現役でその日を迎えたい」「孫もその頃は大学生。
一緒に観戦へ行けるかと思うとワクワクする」と、新たな励みにしている人も少なくない。
広告代理店に勤める友人は「7年なんてあっという間。準備が間に合うかどうか」と、今から気ぜわしい。


 「7年後のオリンピック」を、明日のことのように楽しみにできるか。
それともその日までの時間の長さにぼうぜんとしたり、その時の自分や社会に良くないイメージを抱いてしまったりするか。
その違いで「今の心のエネルギー」を測れそうな気もする。


 とはいえ、張り切りすぎて息切れしてしまうようでは元も子もない。
「今よりきっと悪くなっている」と悲観する必要もないが、被災地の復興などやるべきことはきちんとやりつつ、気持ちを落ち着けてその時を待つ。
そうありたいものだと、自分にも言い聞かせた。

〔都内版〕
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2013年09月24日

「心の傷」見つめ沖縄から福島へ

〈あの人に迫る〉 精神科医 蟻塚亮二さん
(2013年8月23日) 【中日新聞】

「心の傷」見つめ沖縄から福島へ

  沖縄 で暮らす高齢者に太平洋戦争末期の沖縄戦の記憶が不眠や精神症状となって表れる。
こうした晩発性の心的外傷後ストレス障害(PTSD)を研究していた精神科医蟻塚亮二さん(66)が、今春から福島県相馬市のメンタルクリニックで働き始め、東日本大震災の被災者の心を支えている。
沖縄と福島を結ぶトラウマ(心的外傷)について聞いた。(安藤明夫)


 沖縄戦のトラウマに関心を持ったきっかけは。

 2010年8月に那覇の教会で金城重明牧師のお話を聞いたことです。
金城さんは渡嘉敷島の集団自決を生き延びた方です。

雨の夜、前には「鬼畜」と恐れられた米兵、後ろには「生きて虜囚の辱めを受けず」を強要する日本軍。
恐怖と恐怖の板挟み状況の中で集団自決に至った。
これは精神医学的にとらえ直すべき問題だと思った。
それで、戦争の精神被害について国内外の論文を読むようになりました。


 4カ月後の12月に「奇妙な不眠」の患者さんが2、3人続けて来ました。
年を取ってから発症した「中途覚醒型」、特徴的にはうつ病型なんだけど、うつ病がない。
これはおかしい。
で、戦争の時どこにいたかと聞いたら、家族が死んだとか、死体の上を走って逃げたとかいう話が出てきた。
それで沖縄戦の精神被害について簡単な診断指標を作って患者さんを診てきたら、半年ぐらいで100例ほどになりました。


 そこから「晩発性PTSD」という概念を報告されたわけですね。

 これまで世界保健機関(WHO)の診断基準では、トラウマ体験から半年以内に発症するとされていました。
でも、60年の時を経て発症するものもあるんです。

沖縄の高齢者たちも壮年期に頑張って働いていたときは問題がなかったけれど、引退してから不眠になった。
理由は2つあって、
1つは、引退した人は現実的な思考が減って心の中で「言葉にできない記憶」の領域が大きくなること。
もう1つは、老いを受け入れるために自分の過去をもう1度振り返って総括する際に、1番つらかった記憶に直面する率が高くなるということだと思います。

 他にもさまざまな精神被害があって、命日が近づくとうつ状態になる人、死体のにおいがフラッシュバックする人もいました。
認知症の人は、新しい記憶がこぼれ落ち、つらい記憶が先鋭化される場合もあります。
夜中になると「空襲だ。壕(ごう)に隠れろ」と叫ぶ人もいました。


 戦争の精神被害の問題が、どうして今まで注目されなかったのでしょう。

 日本の精神科医はこの問題に関心を向けてこなかった。
原爆が落とされた広島でも住民被害の調査はごくわずかでした。

島民の4人に1人が亡くなった沖縄でも、沖縄県立看護大の當山(とうやま)冨士子さんらが20年前に先駆的な聞き取り調査をされたけれど、精神科医は後に続かなかった。

 昨年から今年にかけて、當山さんたちが再び戦争体験者400人を対象にPTSDの調査をされ、私もお手伝いしたのですが、実に40%の人がPTSD症状を持っていた。
阪神大震災でのPTSDの出現率は22%ですから、とても高い数字です。

戦後、沖縄が貧困にあえぎ、基地問題に苦しめられてきたことも、大きく影響していると思います。
いまわしい戦争記憶を思い出さないようにと念じて生きてきた人たちに、空飛ぶオスプレイの爆音が、戦時トラウマの引き金となることを恐れます。


 今春から福島県相馬市に来られました。

 この地域は精神科医がいなくて、震災後、全国の精神科医が支援に駆けつける中で、診療所を造ろうという話になった。
昨年1月に診療所(メンタルクリニックなごみ)が開所したわけですが、その所長が辞めることになって私に依頼が来たわけです。
以前から福島で講演をしたりしてスタッフとも面識があったし、かみさんが東北出身で、親の介護の問題もあって。


 以前から地震被災者のメンタルヘルスに関心がありましたか。

 正直言って、福島の現状がよく分からなかった。
来てみて1番大変だと思ったのは、街の民生の復興の遅さですね。
街が街として成立するには、ある程度の人口とか産業とか就職先、保育所、老人施設、そういうものがなくちゃいけない。
それが今も機能していなくて、心理的には中ぶらりんです。
しかも、いつになったら復興するというめどがない。
就ける仕事は除染、がれき処理ばかり。

この状況で私が一番怖いと思ったのは、「軽い落胆」みたいなものです。
重篤なうつ状態ではないのに、もう死んだほうがいいかなと思ってしまうことです。


 うつ病で自殺したくなるのとは違うと。

 私自身、30代と50代でうつ病を体験しています。
うつ病ってのは、とても困難なことがあってそれに対して「生きたい」と思って発熱している状態なんです。
ある意味、相撲の徳俵に足をかけて踏ん張っている状態。
自己防衛・保存本能なんです。

ところが福島の「死にたい」は発熱して踏ん張っているのではない。
普通に生活してて、ふと「死にたい」と思ってしまう。
先の見えない不安。これが一番怖い。


 ここに来て3カ月ほどたったころから、患者さんから「実は放射能が怖い」って話が出てくるようになった。
それまで口に出せなかったんですね。
患者さんは増えています。
新患が月に50人とか60人。
街の復興が進まない重苦しさ、精神医学的にはもう限界に来ているのかと思う。


 福島で沖縄でのPTSDの研究は役立ちますか。

 不眠症の治療の場合、沖縄戦のPTSDの人には睡眠導入剤だけでなく、ごく少量の抗精神病薬を処方するようにしていました。
トラウマ記憶ってのは、睡眠を覚醒させる刺激なので、そこを抑えなくてはいけないからです。
福島で同じように処方したらよく効きます。
やはり、震災のPTSDなんですね。
それも2年たって発症する例がよくみられる。
これもWHOの診断基準に当てはまらないわけです。それについて「遅発性PTSD」と名付けました。


 教科書ではなく、患者さんの情報を大切にする視点を感じます。

 それは当たり前ですよね。最近の診断学ってのは、診断ガイドラインでこういう症状があればこうだって言うでしょう。
でもそれは本末転倒で、個を見ていないんですよね。
個別性を見ないと、医者が思考停止になる。
本に書いてないことはないことだ、ってことになっちゃう。
でも実際、本に書いてないことがあるんです。
ましてやトラウマの学問は日本ではとても新しいですから。


 私はうつ病体験を通じて気負いがなくなった。
これでなきゃいかんって思わなくなった。
分からんことは分からんて言うし。
自分の話もけっこうするようになった。
診察室の中で私たちが楽しくするから、患者さんの気持ちもほぐれる。
聞くべきことを聞ける。その意味で、医者は病気をするもんだって思いますね。

あなたに伝えたい

 個別性を見ないと、医者が思考停止になる。実際、本に書いてないことがあるんです。



インタビューを終えて


 安心感を与える雰囲気と確かな視点を備えた人だ。
「晩発性」「遅発性」のPTSDという概念は学問的には実証されていないが、患者の痛みを洞察し、聞き取る力があってこそ、見えてきたテーマだと思う。土台になっているのは住民を犠牲にしてきた日本政府への怒りだ。


 沖縄の多くの高齢者が大変な思いを重ねながら元気に長生きしてきたことについて、蟻塚さんは伝統文化の力を挙げた。
日常的に歌や踊りのある共同体が残っていることが、長寿の要因だと。
その意味でも、共同体そのものが破壊された福島の現状は重い。


 ありつか・りょうじ
 
1947(昭和22)年福井県生まれ。
高校時代は水泳の東京五輪強化選手だった。
弘前大医学部卒。青森県弘前市の病院に勤務し、精神鑑定、労災認定の仕事にも多く携わる。
30代で大腸がんとうつ病を発症。
50代で2度目のうつ病発症を機に2004年に沖縄へ。
沖縄協同病院心療内科部長を務める中で、沖縄戦の高齢者たちのPTSDの問題を報告し、注目を集める。
13年4月から福島県相馬市のメンタルクリニックなごみ所長。


 日本精神障害者リハビリテーション学会理事、欧州ストレストラウマ解離学会員。
著書は「うつ病を体験した精神科医の処方せん」「統合失調症とのつきあい方」(いずれも大月書店)「誤解だらけのうつ治療」(集英社)など。

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2013年09月26日

香山リカのココロの万華鏡:うつ病治療の世代交代?

香山リカのココロの万華鏡:うつ病治療の世代交代?
毎日新聞 2013年09月24日 東京地方版

 眠れない。気持ちが沈む。集中力もなく体がだるい。
でも、健康診断の結果は、「どこも異常なし」。


 あなたがメンタルヘルスに関心のある人なら、これだけで「あ、これがうつ病かな?」と思い、メンタルクリニックを訪れるかもしれない。

医師の診断は予想通り「うつ病ですね」というもの。
さらに、この分野にくわしい人なら、「きっと抗うつ薬が処方されて数カ月の自宅療養を勧められるな。
もう上司にも休みの許可は取ってあるから大丈夫だ」などと思うことだろう。


 しかし、ここで医師は思いがけないことを言う。
「では、こちらの部屋に来て、磁気刺激治療をしましょう。
あ、痛みも副作用もまったくないですよ。
ヘッドホンのような装置をつけて約30分。
週に3回くらい通ってもらえば結構です。
効果がある人は、すぐに効きますから会社も休まなくて大丈夫です」。
そして、通された部屋には歯科の治療台のようなチェアが並び、女性技師さんが頭につける装置を手に、「さあ、おかけください」とにっこり……。


 なんだかSF映画のような話だが、これが近い将来、現実になるかもしれない。


 今、米国では頭の表面に磁気刺激を与え、それが脳に伝わって血流を改善させることでうつ症状を改善させるという新しい治療、「経頭蓋(ずがい)磁気刺激」(TMS)に熱い注目が集まっている。

日本でも一部の医療機関が健康保険の利かない自由診療で実施しているのだが、このほど日本のメーカーも、この装置の市場に参入するなどして、さらに広まる勢いを見せている。


 うつ病の治療では抗うつ薬を使うことが多く、今は昔に比べて副作用などのデメリットは格段に小さくなったのだが、それでも「薬には頼りたくない」「抵抗がある」とためらう人は少なくない。
そういう人たちにとっては、「磁気による刺激だけで効果がある」というのは、大変な魅力だろう。


 「でも」と、私はちょっぴり心配でもある。
このTMSがうつ病の治療のスタンダードになったら、患者さんと医師との対話は必要なくなるのだろうか。診断をつけたら、後は治療は機械にお任せ。
本当にこれでいいのだろうか。

「病気になったのはつらい体験だったけれど、この病院に通って看護師さんや先生とゆっくり話せたのはよかった」と、治った後に語ってくれた人の笑顔が浮かぶが、それは今や“旧世代の精神科医”になりつつある、私のただの感傷にしか過ぎないのだろうか。

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2013年09月28日

石井苗子の健康術ー帰ろうかな、帰るのよそうかな

石井苗子の健康術
帰ろうかな、帰るのよそうかな
2013年9月24日  読売新聞 yomi Dr.

(被災地の子どもの1年と老人の1年、どちらが大事か…)


 高齢者の1年の方が大事とおっしゃるのです。
 これは福島県の役場で働くひとりの職員の意見でした。


 若者や子どもには未来があるが、年寄りは先が見えている。
震災で思い通りにならないことがあれば、「どうしてこんな終わり方なんだ」と焦る気持ちがある。
その意味で、高齢者の1年の方だとおっしゃるのです。


 しかし私の周辺では「雇用条件で苦しんでいる全国の若者がいるのに、社会におんぶしてもらって、震災で医療費もただになって、年寄りばっかり病院に来てる」と感情をあらわにする人もいます。


 たしかに医療費が無料なのはありがたいだろうなあと感じたことが最近、私にもありました。
ピロリ菌の除菌は疾患がない限りすべて実費とは知っていましたが、長く待たされた後に説明のパンフレットだけ渡され、問診は30秒、別の日に検査キットによる看護師の検査が20分、その後のドクター問診が「陽性なら除菌ですね」で終わり。
これで1万円を超える料金を取られました。
除菌すればさらに実費がかかります。30%負担がいかにありがたい社会かを実感できました。

そこのクリニックも高齢者で満員状態でした。
ほとんどの方が急性疾患ではないように見えましたけど、安いのであればお年寄りは身体のことが一番気になるでしょう。
その一方で、先の若者の苦情もわからなくはない気がしました。


 最近では「震災医療支援って、自分のアピールのネタ作りをしているだけでしょ」と名指しで私が批判をされることもあります。

なにかやれば否定されること
は先刻承知していますが、3年間福島県の動向を観察してきて、つくづく感じることは、人の気持ちはうつろうもので、ずっと同じではないということです。


 時間の経過に伴って変化する人の気持ちを想定内として、先見の明をもって政策を立てるのが政治家の英断なのですが、2013年になって汚染問題が浮き彫りにされてきてもまだ、福島県から避難してきた方々の「住み方」については後回しになったままです。


 福島県の市や町村の地理的環境がどうなっているのかを把握している人は意外に少ないのです。
浪江、双葉、大熊、富岡、楢葉などが被害が大きかった所です。
私が支援している富岡町も津波が来る危険性が高いといわれた地域でした。

新たな家を建てて住むことは許されていません。
(おひとりを除いて)富岡全町民が避難し、いつ帰れるのかはハッキリしていません。

家が全壊した家族は一時帰宅もないわけですから、避難住民となって全国のどこかで暮らしています。

生活力のある人たちはすでに生計を立て、親を住まわせ、子どもを学校に通わせていたりしています。
住んでいるところに税金を払っていない方もいらっしゃいますが、補償がなくなり住民票を移す日が来るとしても心の準備がすでに出来ている方は少なくありません。
もう故郷には戻らないと腹をくくることが出来た人々です。


 そうでない人々には、高齢者が多い。
ふるさとを諦めきれきれず生活力もないまま応急仮設住宅に住んでいる方々です。
多くの方が、なるべく故郷に近いところ、都市化が進んでいる便利な場所と言う意味で、いわき市で暮らしています。
周辺がいわき市に行くから自分も行くという人もいらっしゃいました。


 私の知り合いの地元の保健師は、こう言っていました。

「最初は仮設住宅に知り合いがいない、隣の声が聞こえるなど嘆いていた人が、この頃では『仮設で出来た友達と離れ離れになりたくない』になってきた。
人の気持ちは変わる、新しいコミュニティーを作ることができるんだと実感しています。

だから、早く国が土地を買い上げて、原発の影響を受けない安全な場所に新しいコミュニティーを作ってそこに誰でも入居して永久に住める町作りをすればいい。

国が今後何年間に町を作りますと言えば、それが30年かかるものであるなら、年寄りはもう生きてはいないと新しい心の準備が出来る。
そこを『帰りたいですか』なんて曖昧な質問するから宙ぶらりんになる。

そりゃ帰れるものなら帰りたいでしょ?
 そこに昔のように病院もあってお店もあって学校もあるなら帰りたいですよね?
 でも現実はそうではないんだから、除染なんかしても戻れないなら早くそう言えばいい。
早く国が永久に戻れないところを作り、新しい集合コミュニティー(合併地域)を作ればいい」


 「わが街に帰れずとも、新しい街で生涯を終わる」、これが実現すれば気持ちの整理もつくという意見でした。
そこにインフラも作っていけばいい。

私が「政治家の中にはご自身も被災者だという方もいるでしょう?
 どうしてそのように前進できないんですか?」とたずねると、「彼らは新しい町が出来たときに誰が初代町長になれるかということしか頭にない。
だからダメなんだ」というお答えでした。
政治家とはそういったもんだと諦め顔でした。

先に、住む人を移す場所を作ることからでしょうと。

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2013年09月30日

余録:人類は食べ残しのおかげで今があるらしい。はるか…

余録:人類は食べ残しのおかげで
                     今があるらしい。はるか…
毎日新聞 2013年09月29日 00時33分

 人類は食べ残しのおかげで今があるらしい。
はるかな昔、肉食獣の食べ残しから肉や髄(ずい)をこそぐため、石器を加工する技術をおぼえ、高い栄養価をとりこんで立派な体格になったという

しかし現代の食べ残し「食料廃棄」は私たちの未来を危うくする。
公開中のドキュメンタリー映画「もったいない!」は欧州、アフリカ、米国、日本で廃棄の実態や背景を追い、問題の根深さを描いている

▲環境への意識が高いはずの欧州も見事な捨てっぷりだ。
フランスのスーパーは賞味期限まで1週間あるヨーグルトなどを次々に廃棄し、
ドイツのパン屋は売れ残りでごみの山を築く。
「大きさが規格をはずれると出荷できない。
収穫の1割以上は捨てる」と憤るドイツのジャガイモ農家。

パリ卸売市場では輸送中に一部が熟しすぎたオレンジ8トンを捨て、担当者は「よくあることだ」と話す

▲国連食糧農業機関によると、世界で生産された食料の3分の1、約13億トンが毎年捨てられる。
このごみの生産には欧州大陸で一番長いロシア・ボルガ川の年間流量の3倍の水を使い、ごみとなった結果、温室効果の大きいメタンガスを大量に放出している

食べ物を捨てれば資源と労働力がむだになり、地球温暖化も加速させる。
映画は「先進国で捨てられる食料があれば世界中の飢えた人を3度救える」と語りかける。
私たちは自覚のないまま飢餓(きが)や貧困を助長し、テロの温床を生んでいるようだ

▲それでも救いはある。
この大問題は自らの無力を嘆き、動かぬ国連や政府、大企業に落胆しなくてもいい。
一人一人がきょうから行動を変えれば、解決への一歩が始まるからだ。
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2013年10月01日

猛暑が去った今が危険 「秋バテ」はこの手で乗り切れ

猛暑が去った今が危険
「秋バテ」はこの手で乗り切れ
2013年09月30日 08:27 ゲンダイネット更新

 最近「秋バテ」という言葉をよく耳にする。
夏の猛暑が去って涼しくなるため、体調を崩してしまう現象だ。

医学博士の米山公啓氏によると、体が暑さに慣れているときに気温がガクンと落ちると、人は神経のバランスが崩れ、めまいや吐き気、手足のしびれ、胃痛、疲れなどの不定愁訴に襲われるという。

「床につくときは室内が暖かくても、明け方に気温が落ちて体温が下がり、血行が悪くなったりします。
台風の到来で気圧が下がるとリウマチや頭痛が悪化することもある。
仕事中、寒いのに薄着でいると、体や意識がフラフラしたりします。
クルマの運転中はとくに危険です」

 対処法は体を冷やさないことだ。寝るときは長袖のパジャマやジャージーを着る。目が覚めたとき、血行を良くするためにストレッチや短い散歩をするのもいい。

「コーヒーを飲むとカフェインの効果で血行が良くなるし、手足が冷えているときはオイルを塗ってマッサージするのが効きます。
ぬるめの風呂にゆったり入ってから寝ると、体がリラックスするので密度の濃い睡眠が取れます。
外食のときはあまり冷たい飲み物を取らず、鍋料理などを食べて体を温めてください」(米山公啓氏)

 
適度な温かさで秋バテを完全ブロックだ。
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2013年10月03日

香山リカのココロの万華鏡:ドラマから学ぶ“許し”

香山リカのココロの万華鏡:ドラマから学ぶ“許し”
毎日新聞 2013年10月01日 東京地方版

 いくつかの雑誌などから、いつもとはちょっと毛色の違う取材申し込みがあった。


 「国民的人気の連続ドラマが終わって、心にポッカリ穴が開いてしまった人たちのために効果的な乗り越え方を教えてください」


 特にNHKの朝のドラマ「あまちゃん」は、半年にわたって月曜から土曜まで毎朝8時から15分間放映され、それを見ることがすっかり生活の一部になっていた人もいたようだ。
「あの軽快なテーマ曲で一日の活動が始まっていたのに、これからはどうすればいいのか」と、かなり深刻に悩んでいる人もいるという。


 岩手県の北三陸では新米の海女さん、東京の芸能界ではアイドルを目指す元気で素朴な少女を中心とした人間模様を描いた「あまちゃん」は、一言で言えば全ての人生を肯定する物語だ。

誰もがそれぞれ、いろいろな事情や過去、わだかまりなどを抱えながら、この生きづらい社会を精いっぱい生きている。


 その名が広く知られている人、全国を飛び回って活躍する人もいれば、地方の小さな町で一生を過ごす人、ほとんど誰とも交わらないで暮らす人もいる。

しかし、人生には本当の意味では勝ちも負けもない。
どちらの人生がより充実し、どちらがむなしいかという差もない。
どの人生にも等しく悩みや苦しみがあり、それ以上に、どの人生もキラキラと輝きを放っているのだ。


 そして、「あまちゃん」では、多くの“許し”が描かれていたのも印象的だった。
誰かとぶつかったり憎しみあったりしても、時がたてばお互いを許し、笑顔で語り合うこともできる。
また、ずっと目を背けてきた自分の過去も、いつかはやさしく許して受け入れられるかもしれない。


 他人を許し、自分を許す。
どんな人生も誰にも負けないくらい。
ドラマでそれを味わったら、今度は自分でそれを実践する番だ。
「私くらい運が悪い人間はいない」「私を苦しめた家族のことは一生、許せない」と決めつけずに、毎日の暮らしの中にすでにある輝き、きらめきを探してみる。

行き違いが続く人と和解のチャンスが訪れたら、「どうせダメだろう」とあきらめずにまずは対話を試みる。
それなら、ドラマの主人公でなくてもできるはず。
いや、「結局、連続ドラマは全然見なかったな」という人にだってできると思う。


 よい物語は、私たちを励まし生きる力を与えてくれる。
そのことを実感した秋だった。
さあ、次はどんな物語に出会えるだろうか。

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“痛恨の一撃”消費税増税が日本経済に与える深刻ダメージ

“痛恨の一撃”消費税増税が
日本経済に与える深刻ダメージ

2013年10月3日(木)
10時26分配信 日刊ゲンダイ


  「熟慮したうえでの私の結論だ」――と予定通り、消費税増税を実施すると安倍首相が発表した。
来年4月から消費税率は8%に引き上げられる。
再来年10月には、10%にアップされる予定だ。


 これで日本経済が、再び深刻なデフレ不況に逆戻りするのは確実である。国民はあまりピンときていないようだが、消費税増税の破壊力はとてつもない。


 そもそも、日本経済がデフレ不況に陥ったのも、97年に消費税率を3%から5%に引き上げたのが原因である。
あれ以来、日本経済は15年間もデフレに苦しみつづけている。
厚労省の統計によると、労働者の平均賃金は、97年度の446万円をピークに12年度は377万円へと、70万円もダウンしている。


 恐ろしいのは、今回の消費税増税が与える打撃は、97年の比じゃないことだ。


「97年の日本経済は、バブルは崩壊していたが、まだ体力がありました。
しかし、いま日本経済は15年間もデフレ不況が続き疲弊している。
雇用は壊れ、労働者の約4割は非正規雇用です。
貯蓄なし世帯は約30%に達している。
消費税8%は、8兆円の大増税です。
瀕死の状態なのに、8兆円もの大衆増税を実施したら、とても日本経済は耐えられない。
大不況に陥るのは目に見えています」(筑波大名誉教授・小林弥六氏=経済学)


<再び自殺者が増加する恐れも>


 消費税率が8%、10%となったら、国民生活はどうなってしまうのか。

 政府の「経済諮問会議」がまとめた資料によると、消費税率が8%にアップすると、国民1人当たり年間5万円の負担増になるそうだ。
4人家族だと20万円である。

ただでさえモノの値段が上がり、国民はカツカツの生活を強いられているのに、20万円も国家に吸い上げられたら、立ち行かなくなる世帯が続出しかねない。


 庶民の生活が苦しくなれば、モノは売れなくなり、ますますデフレは悪化していく。デフレ脱却は遠のくばかりだ。


 もっと苦しいのは、中小企業である。経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。

「消費税率が引き上げられても、中小企業は簡単に価格に転嫁できないと思う。
いま105円で売っている商品は、引き続き105円で売るようになるのではないか。
価格競争が激しいために、値上げすると売れないからです。
結局、消費税アップ分は、自分で負担するしかなくなるでしょう。
でも、中小企業は経営が苦しい。
負担することに耐えられるのか。
泣く泣く従業員の給与を下げたり、倒産に追い込まれる企業も出てくるでしょう。
それがまたデフレを加速していくことになります」


 もともと、消費税は滞納額が年間4000億円と、国税のなかでも飛び抜けて滞納の多い税だ。
消費者から預かったはいいが、経営が苦しくて使ってしまい、払いたくても払えない中小企業の経営者は予想以上に多い。
97年に消費税をアップした時は、自殺者が急増し、初めて3万人を突破した。


 問題の多い消費税は、アメリカだって「導入すべきじゃない」と、いまも採用を見送っている欠陥税制である。
デフレ不況下で税率をアップしたら、この国はそれこそ崩壊してしまう。

(日刊ゲンダイ2013年10月2日掲載)
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2013年10月05日

岩見隆夫:老化現象早見表26カ条で思う

サンデー時評:
老化現象早見表26カ条で思う
2013年10月02日 
◇岩見隆夫
(いわみ・たかお=毎日新聞客員編集委員)

老化現象早見表のことを知ったのは、亡くなった作家、小島直記さんの本である。
『人生まだ七十の坂』(新潮社・一九九〇年刊)を頂戴した時は私もまだ五十代なかばで、そのうちに、と本棚に収めておいた。


 病を得て暇ができたというのもおかしいが、生前何かとお世話になった小島さんのこの本を取り出してみると、男性の老い方徹底研究のような内容で、いまの私にはフィットする。
面白いだけでなく、人生勉強になる。なかに次の記述があった。


〈『サンデー毎日』に市川三郎という人の「只今商談中」というのが二十年間も連載されていたことがあり、私も愛読したものです。

その昭和五十五年五月十一日号にのった老化現象早見表とでもいうべき二十六カ条の老人性症候群は……〉


 市川さんの人気コラムは私も記憶が鮮明だ。洒脱(しやだつ)でワサビが利き、それでいてどこかとぼけたような文章の味が忘れられない。
さっそく、毎日新聞社にお願いして、市川コラムのファクスを送ってもらった。


 二十六カ条を一読してみて、失笑、苦笑なのだが、昭和五十五年と言えばいまから三十三年前、従って通用するものもあれば、しないものもある。

この年は、たしか大平正芳首相が急死して、衆参ダブルとか奇妙な選挙が行われ、政情騒然としていた。
しかし世相はそうでもなく、なんとなく浮ついていた記憶がある。


 まあ、二十六カ条の早見表をとりあえずご覧いただこう−−。


 (1)二日酔いするほど飲まなくなったとは、思いませんか。

 (2)近所の娘さんをお見それするようなことは、ありませんか。
 (3)駅の改札口で、駅名を三度ぐらいいわなければ、係員に通じないことはありませんか。
 (4)買い物に出かけて、何を買いにきたのか、忘れてしまうようなことはありませんか。
 (5)電話のダイヤルをまわしきらないうちに、指をはなしてしまうことはありませんか。
 (6)おしゃべりしているBGたちも、あなたの顔を見るとピタリとやめるようなことはありませんか。
 (7)会社のあなたのデスクの引き出しに、竹製の耳かきが入っていませんか。
 (8)憎まれ役を買って出ようと思ったことは、ありませんか。
 (9)奥さんに注意されるまでツメののびているのに、気がつかないことはありませんか。
 (10)きのうの新聞を、きょうの新聞だと思って読むようなことはありませんか。
 (11)あなたのシャレがバーのマダムにも通じないようなことはありませんか。
 (12)バスつきのルームでは温泉へきたような感じがしないと、思ったことはありませんか。
 (13)立ち上がるとき「どっこいしょ」と思わずいうようなことはありませんか
 (14)おでん屋のオヤジに「ダンナ、お気をつけなすってッ」とかえりぎわに、いわれたことありませんか。元気な人には絶対にいわないコトバですからね。
 (15)「新喜劇でも見に行くか」と、思ったことありませんか。
 (16)しかろうと思いながらも「まァいいさ、いいさ」というようなことはありませんか。
 (17)「愛情」ということばより「情愛」ということばに心ひかれるようなことはありませんか。
 (18)乾杯の音頭取りをたのまれたことありませんか。
 (19)よく気がつく女のコが相手だと、くたびれるようなことはありませんか。
 (20)パーティーへ行って、イスがほしいとは思いませんか。
 (21)バーやキャバレーに行っても「さァ、ボチボチ引きあげようか」と口火を切って、いちばん先に腰を浮かしたい衝動にかられませんか。
 (22)出張費を浮かすよりいい宿でゆっくり休みたくはありませんか。
 (23)だまされた経験ばかりだったと、ふと思うようなことはありませんか。
 (24)駅のベンチで、ヒトリゴトをいうようなことはありませんか。
 (25)宴会に出席しても、芸者に「まァ、ここへすわれ」といわなければ、芸者が素通りしてしまうようなことはありませんか。
 (26)「まァ、めずらしく甘いモノをほしがるのね」と、奥さんにいわれることありませんか。


〈以上、自分は達者だと思っていても、老化現象はソコハカトナクしのびこんできたのですぞッ〉

 というのが市川さんの締めの言葉。

◇高齢社会を生きる知恵〈老人らしさ〉を教えて

 小島さんによると、
高名な英文学者の中野好夫さんも、この二十六カ条を見ていて、
『私の消極哲学』というエッセーのなかで、(1)(5)(13)(16)(18)(20)(23)(25)の八カ条をピックアップし、

〈まことにドンピシャリである。もっとも市川氏によれば、これらはすべて老化現象の初期徴候だそうだから、すでに齢(よわい)喜寿を過ぎた筆者が、一針チクリと刺されるのはむしろ当然かもしれぬ〉

 と呑気に書いたそうだ。

このうち(5)だけは、いまの若い人にはわからない。

だが、中野さんはこの時すでに七十七歳(一九八五年八十一歳で死去)。
老化の初期徴候どころか、老人そのものである。
それがどうも曖昧なまま自覚されていなかったらしい。


 二十六カ条まで引用させてもらいながら恐縮だが、市川さん、小島さん、中野さんら先輩世代は、あのころ、〈老人〉という年齢的線引きのわきまえがなく、ぼんやり老化現象として眺めていた。
だから、早見表を見て楽しむ、日本はまだ結構な時代だった。


 いまは人口構成の状況がガラリと一変、六十五歳以上の高齢者(老人)が総人口のうち三千万人を超えてしまったのだ。

老化現象などと言ってる暇はない。高齢社会を上手に円満に生き抜くには、〈老人らしさ〉のほうが問われているように思う。

どなたか、〈らしさ〉の早見表をつくっていただけませんか。


<今週のひと言>

 ことのほか、秋がいい。あの夏のあとだから。
(サンデー毎日2013年10月13日号)
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2013年10月09日

香山リカのココロの万華鏡:時代のアンテナ 

香山リカのココロの万華鏡:時代のアンテナ 
毎日新聞 2013年10月08日 東京地方版


 10月1日に安倍晋三首相が記者会見で、消費税率を今の5%から8%に引き上げることを正式に発表した。


 翌日の2日は外来担当日。
予想
通り、診察室でこの話題を取り上げて「昨夜は眠れなかった」「不安でドキドキします」と語る人が何人かいた。


 「引き上げは来年4月とまだ先なのに『昨日の今日』で早くも不眠や不安を訴えるなんて大げさな」と、いぶかしむ人もいそうだ。
だが、昔から「精神科の患者さんは時代のアンテナ」などとも言われており、社会問題にとても敏感に反応しやすい。

中には、実際に自分の生活に直接関係のない海外の事件や紛争などを見るだけで恐怖や落ち込みを感じ、症状が悪化する人もいる。
その人たちは自分にも影響が及ぶかどうかというよりも、遠い国で苦しんでいる人の気持ちを想像し、あたかも自分が経験したかのようにつらさや怖さを感じているのだ。


 このようにニュースにいち早く反応して、やや過剰に心配したり遠い国の出来事に心を痛めたりしている人たちを見ると、いつも思うことがある。
それは「この人たちの心のほうがずっと健全なのでは」ということだ。


 今の社会、国内でも海外でもあまりにいろいろなことが起きる。
何もかもが不安定で、10年後の平和や繁栄を確約できる人など誰もいない。
特に、弱い立場にいる人たちの生活はますます厳しいものになりつつある。

そういう中で、どんな話題が報じられても「まあ大丈夫じゃないの」と気にしないとか、世界各地での痛ましい災害やテロなどを見ても「私には関係ない」と無視するというほうが、本当はかなり不自然な態度なのではないか。
もしかすると、そういう人たちは何かを感じ取る心のスイッチを切ってしまっているから、そんなふうに無頓着を装えるだけなのかもしれない。


 とはいえ、精神科医としては「消費税引き上げと聞いて、ますます眠れなくなりました」と訴える人に、「それが正常な神経です」と何も手当てしないわけにはいかない。
「そうですか。じゃ、睡眠を促すクスリを処方しますね」と言って「不眠症」などと病名をつけ、処方箋を書くしかないのだが、いつも複雑な気持ちになる。
本当に「病気」なのはどちらなのか。


 もしかしたら、「消費税アップ? また汚染水漏れ? いや、考えない、考えない」と心のスイッチを切ってしまい、何事もなかったかのように安眠している私のほうなのではないだろうか。

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2013年10月11日

現役ドクターが教える 「信用したらダメな医者」7パターン

現役ドクターが教える
 「信用したらダメな医者」7パターン
2013年10月09日 19:43 更新  日刊ゲンダイ

 信用できる医者にかかりたいと、だれもが思っている。しかし素人には、その見極めが難しい。数名の医師で運営する「21世紀の医療・医学を考える会」代表の岡本裕医師は、大阪大学でがんの臨床・研究を行っていたが、治療を“こなす”だけの医者が多いことを痛感。大学を辞め、インターネットを通して、患者の質問にホンネで答えるウェブサイト「e―クリニック」を立ち上げた。岡本医師に、「信用してはいけない医者」について聞いた。

<「とりあえず」とよく言う>

「この言葉をよく口にする医者は、患者個人の病状を深く探ろうとすることもなく、ただただ標準治療に沿った無難な治療を選択する傾向にあります。
要するに、患者さんにとって本当に効果がある根本治療ではなく、通り一遍の対症治療に終始しがちです。
『とりあえず』というあいまいな言葉を聞いたら、別の医者にかかり直した方がいい」

<初診から多種類の薬を処方する>

「医療業界では、腕のいい医者ほど処方する薬が少ないといわれています。
勉強不足で腕に自信のない医者は、どれかが当たって症状が治まるのではないかと、たくさんの薬を処方する。
ヘタな鉄砲も数打ちゃ当たるの論法です。
特に、初診から複数種類の薬を処方する医者は避けるべきです」

<薬のやめどきを説明しない>

「薬は必要悪であって、飲まなくて済むなら飲まないに越したことはない。
たとえば高血圧で降圧剤を長年飲んでいる人がいます。
高血圧が問題なのは、血圧が高いということではなく、動脈硬化によって心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなるから。
つまり、動脈硬化の治療をしっかり行うことが重要なのです。
それをせずに、降圧剤をダラダラ出し続けるのは、ダメ医者の典型的な姿です」

<セカンドオピニオンに難色を示す>

「すべての分野の最新知識を持っている医者はどこにもいません。
自分の立てた治療方針より優れた治療法がある可能性はゼロではないのです。
それなのに、セカンドオピニオンに難色を示す医者は、性格が傲慢(ごうまん)か、逆に自信がないかのいずれかです」

<治療を患者と一緒に選んでくれない>

「セカンドオピニオンを受けると、それぞれの医者が、別々の意見を言うことが往々にしてあります。
複数の治療を提示されても、患者にはどれがいいか分からない。
そういう時、それぞれの治療法の長所と短所、体質や病状にどれが合っているかを説明してくれ、〈私ならこれを選ぶ〉とまでアドバイスしてくれる医者がいい医者です。
〈先生だったらどれにしますか?〉と質問し、あいまいな返事をされたら、自分の判断に自信がない証しだと思います」

<すぐ検査する>

「CTやMRIの検査をすぐにしてくれる医者を信用できると思っていたら、大間違いです。
検査をたくさんすれば、病院にお金がたくさん入ってきます。
病院の経営や、CTやMRIの設備投資の回収のことを考えると、検査の回数は多ければ多いほどいい。
すぐ検査する医者は、患者さんに本当に必要かどうかを考えて行っているとは限らないのです」

<初歩的な質問に答えてくれない>

「専門的知識がない患者さんが、初歩的な質問をするのは当たり前。
それに答えるのは医者の義務です。
ところが、〈そんなこと聞いてどうするの?〉と邪険な対応をする医者が珍しくありません。
それでは、患者さんとよいコミュニケーションを築けない。
私から見れば、〈ここが分からない〉〈ここが不安〉と質問してくる患者さんは、病気に前向きに対処している人。
それに耳を傾けない医者は、問題です」  
 
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2013年10月13日

石井苗子の健康術ーうつ病になりやすい9つの癖

石井苗子の健康術
うつ病になりやすい9つの癖
2013年10月11日 読売新聞yomi.Dr

 (背筋伸ばし「生きることは、死ぬまでこれから」)  先週、以前にも書かせていただいた(「鎌倉建長寺第7代管長のストレス」)神奈川県鎌倉市にある建長寺の管長・吉田正道老師を仲間とたずねました。


 説法というお仕事を今でもやっておられる老師に、毎回ストレスや健康についてお聞きしているのですが、今回は「生きることは、死ぬまでこれから」とおっしゃってから、
毎日を死に切るといった思いで生きる、背筋を伸ばして座禅を組むということは、いつまでもま〜るくうずくまって考えず、悩んで悩んで考え抜いたら、背筋を伸ばして明日を見る。

私はロダンの考える人、あれが大嫌いでね、居眠り像なら好きになれるんだけど、あれを見ていつまでも考えてばかりいてはダメよ」。最後は冗談で笑わせてくださったのでしょうが、背筋を伸ばすことは、血流がよくなり、腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になり便秘の解消方法としてもよい動作と、予防保健の分野でも推奨していることです。


 背筋を伸ばすことはストレスにもよい。


 私が卒業したヘルスケアカウンセラーの養成講座で教えてもらった「考え方の癖」は、ロダンの「考える人」ではないですが、何かしらの癖に悩んだり、考えてばかりしている人の癖の分類でした。
中でも、うつ病になりやすい癖(専門的には「自動思考」と呼んでいますが)というのがあって、それに気がつくことと直すことに導くのがカウンセリングだと習いました。

うつ病になりやすい9つの癖

 順にあげますと以下になります。

  • とっさに浮かんだ根拠のない思い込みを信じる

     (ミスが発生すると途端に「もう終わりだ」と決めつけてしまう人は、その先に何かしら挽回のチャンスがあると思えるように変わることを身につける)

  • なんでも白黒をつけたがる

     (物事を曖昧にしておけず、善悪の価値で整理することが真面目な証拠と行動する人は、善悪の度合いを連続的に考え、決して悪いことばかりでもないと気づくように変わることを身につける)

  • 自分が着目しているところばかりに目がいく

     (たとえば「嫌われてるかな?」と思い始めると嫌われてそうな所ばかりに目がいってしまう人は、他人と楽しくできた自分もいた過去の場面を思い出すことを身につける)

  • 関心があることは大きくとらえ、そうでない物は極端に過小評価する癖

     (自分と考え方が異なる部分をことさら小さく見る傾向にある人は、みずからの行動を再点検することで、事象を冷静に見直すことで満足度を測り直していくことを身につける)

  • 「ああするべきではなかった」と長く思い悩む

     (「こうするべきだった」と自分の行動を責める人は、その「べき」の部分がそうでなければどうなるのかを具体的に予想することを身につける)

  • 少ない事例をあげ、だから先もうまくいくはずがないと決めつける

     (ひとつのことがうまくいかなかったら、すべてが同様にうまくいかないと諦める人は、判断基準や根拠について、現実的あるいは客観的に見直し、対処策を考えることを身につける)

  • 悪いことが起きると自分のせいだったと思い込む

     (誰にどのような責任があると整理して考えることができないで悩む人は、責任の所在を整理して書きだし、そこから自己責任を整理することを身につける)

  • その時の感情に基づいてなんでも判断する

     (第三者がどう感じたかを考えようとせず、自分の感情を冷静に見られない人は、自分という人間を外から眺める訓練をすることを身につける)

  • 「どうせまたダメになるに違いない」と最初からやる気をもたない癖

     (否定的な予測通りになっていくと思い込むことで失敗を繰り返している人は、その思い込みによる予言がどれほど信じられるものかを具体的に整理して、新しいことを考えることを身につける)


 9つありますが、私は勉強中にウンザリしたのを覚えています。
どれもこれも自分に当てはまるじゃないかと。

どうしたらいいかも書かれてありますが、およそ自信がありませんでした。
カウンセラーが何か言うより、悩んでいる人たちが直接教科書を読んだ方がよっぽどいいのではないかと思ったほどです。


 人が人の癖を指摘して、どうすればいいなんて指導はできないと思ったのです。


 上の「自動思考」のカウンセリング法のひとつに「認知行動療法」がありますが、癖というのはがんこなものですから、人から言われて直るぐらいなら苦労はしません。

でも、うつ病になってしまっては、苦しいのは本人なのですから、何かしら簡単に自分で出来る方法があれば喜ばれるでしょう。


 吉田老師は、座禅の時に板で背中を叩(たた)くのは眠っているのを起こすためではないとおっしゃっていました。
「ありゃ痛くはないのよ」とも。


 自分の癖のようなものが脳裏ににじみ出てきて、だんだん下を向いてうずくまってしまいがちな人に、「背筋を伸ばして深呼吸して」と注意を促すためにやっているのだそうです。


 背筋を伸ばして深呼吸
確かに自律神経のバランスを整えるには呼吸法がよいと言われており、科学的な論文も出るようになってきました。

高齢になったらゆったりとした気持ちだろうと思うのは、それこそ「思い込み」であって、高齢者ほど副交感神経の割合が低くなり、見かけとは逆にイライラ度が高い人がいるものです。

自分の思い通りにいかないストレスが心身ともに多くなってきている証拠でしょう。


 私の住んでいる町にあるお寺は、人影もなくお坊さんも見えず、閑散と薄暗く、怖くて行けません。

深呼吸をしたり背筋を伸ばしたりする場所を選んではいられないのです。
ということは、自分のデスクで仕事をしている「今でしょ!」になってしまいます。
思いついたら背筋を伸ばす
排ガスとコンクリートばかりの信号待ちの数秒間でも、背筋を伸ばしてみようかと思い始めました。

9つの癖も悩んでばかりいないで、背筋を伸ばして、死ぬまでこれからと思って生きてみることにしました

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2013年10月15日

関東「寝冷え注意報」暖気追いやられ気温急降下

関東「寝冷え注意報」
暖気追いやられ気温急降下
2013年10月14日読売新聞   yomi Dr.

 関東地方を中心に今月は最高気温が30度を超える真夏日が続き、13日も25度を超える夏日となった。


 しかし夜は一転して冷え込み、寒暖差が20度を超える所も。
この急激な気温の変化はなぜなのか――。

23.6度も下降

 気象庁の観測では、東京都心の気温は11日に30.2度、12日に31.3度まで上昇。
1875年の統計開始以来、最も遅い真夏日の記録を2日連続で更新した。

栃木県真岡市では、12日午後に31.8度を観測後、翌13日朝には一気に冷え込み、10月下旬並みの8.2度に。


 同庁によると、10月になっても衰えを見せない太平洋高気圧から暖かい南風が流れ込んだ影響で気温が上昇したが、その後、大陸側から来た移動性高気圧で関東地方上空の暖かい空気が太平洋側に追いやられたという。
13日も各地で夏日を観測するなど日中は平年より気温が高かったが、14日以降は、少しずつ秋が深まるとしている。

温度調節に注意

 昼夜の寒暖差が大きくなると体調管理への注意が必要だ。

真岡市内の神社の禰宜(ねぎ)、柳田耕史さん(36)は「12日は昼間とても暑かったので、夜は布団をかけずに寝ていたら寒さで思わず起きてしまった」と語った。


 稲松孝思・東京都健康長寿医療センター顧問(感染症内科)によると、冷たい風に当たったり空気が乾燥したりすると、気道の働きが落ちて体内に取り込まれたウイルスを排出しにくくなるという。

「日中暑いからといって、薄着で外出することはもちろん、窓を開けたまま寝てしまうのはよくない。

外出時には上着を準備したり、室内の温度調節を行ったりすることなどが重要だ」と呼びかけている。

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2013年10月16日

石井苗子の健康術:君ストーカーをすることなかれ

石井苗子の健康術
君ストーカーをすることなかれ
2013年10月15日 yomi Dr.
  (「罪を憎んで、人を憎まず」は理解されにくい)


 先週は、高校3年生の女子が自宅の自室でストーカーに襲われて刺殺されるという痛ましい事件がありました。

家に戻って、ホッとしたのちにクローゼットから今一番怖いと思っている人が現れ、殺される。
こんな恐ろしいことが他にあるでしょうか。
しかも警察に安否確認の電話受けたあとで、犯人の恐ろしい感情とともに襲われたのです。


 死に至るまでの間、少女のこの世に対する恨みと未練がどれほどだったかを思うと、身が凍るような気持ちになりました。


 ストーカー規制法を改めて読んでみました。
 これによって罰せられる行為は、恋愛感情などの好意の感情または、それが満たされなかったことによる恨みの感情を伴って行われるものと書かれてあります。


 この「恋愛感情が介在する必要がある」が誤解を招きやすい。
恋愛感情とはどういうものかは個人が感じるものだからです。

その他の理由(例えば金銭問題など)と違って、専門家の説明がいらないものだからです。

個人が勝手に恋愛の善悪を決めてしまう危険性があります。
この辺がストーカー事件が起きるたびに、「自業自得」という心ない言葉を発生させてしまう原因になっていると思います。
個人的な異性に対する考えが、そう口走らせてしまうのでしょう。


 恋愛感情そのものに善悪があるのではなくて、ストーカー行為という行動に罪があるということを忘れてはならないと思います。
人を好きになる気持ちが罪なのではなくて、その人間がストーカーに変身したことに罪がある。


 ストーカー規制法では、下に書いたような行為を繰り返し行った場合がストーカー行為になるとしています。  

1.つきまとい。待ち伏せ。進路の立ちふさがり。住居、勤務先、学校などの付近において見張りをしたり住居などに押し掛けること。

2.行動を監視していると思わせるような事実を告げたりすること。
3.面会、交際その他理由のないことを要求すること。
4.著しく粗野・乱暴な言動をすること。
5.無言電話をかけたり、拒まれたにもかかわらず、連続して、電話やファクシミリ装置、電子メールを用いて送信すること等。
6.汚物、動物の死体などを送付すること等。
7.名誉を害することを告げること等。
8.性的羞恥心を害することを告げ、または性的羞恥心を害する文書、図画等を送りつけたりすること等。


 6、7、8番目ぐらいになると、犯罪に近くなってきますが、それでも「昔は仲良かったことがあったのに」などと被害者が一方的に言われることもあります。

1〜5に書かれてあることは、元夫婦だった場合や不倫行為があった場合に、相手や相手の周辺に存在を知らせようとする目的で行われることもあります。


 しかし「一度は仲が良かったことがあった」という過去の事実があると、どの時点で警察に相談するのかの判断を誤ることもあります。
なんとか事を穏便にすませる方法はないものかと思うからです。
それは人として当然のことでしょう。

自分でなんとかできないか、友人、知人、家族に守ってもらえないかと考える。
これも人として当然の気持ちではないでしょうか。

大ごとになる前に相手が冷静になってくれればいいと願うのは当然な気持ちだと思います。
そうして時間が過ぎていってしまうのです。


 ストーカー規制法には、ストーカー自身の特徴が詳細に書かれていません。
しいて言えば「繰り返し」という言葉に表現されていますが、繰り返しとは何回のことを言うのでしょう。
一度でも嫌だと思う人はいませんでしょうか。

相手は粘着性をおびた繰り返しの行為を、恨みの感情とともに徐々にエスカレートさせていきます。
これがストーカーの特徴です。


 だんだん静まるのと反対の方向に向かっていくところに特徴があります。「バカらしくなってきた」と諦めるとか、「何をムダなことをやっているのだろうか自分は」と反省するといった方向とは真逆に向かい、1〜8に書かれてあるような行為が悪化していくのが特徴です。

これは対象とされている男女の性格や過去の行為とは全く無関係で、ストーカー個人の閉ざされた世界で育っていく感情に押されて繰り返される行為です。

この心理状態を正確に把握し、危険を回避するために徹底的に被害者の身柄を守るという行為を警察の仕事とすることが理想的なのでしょうが、そこがいつなのかの判断が、難しいのでしょう。
どの時点で警察に行けばいいのかすら判断しにくいストレスがあります。

感情がエスカレートしていくというストーカーの特徴から言えば、「よくも警察に訴えたな」という強い憎しみの感情を逆なでし、次の行為につながってしまわないか?という躊躇(ちゅうちょ)が判断を鈍らせます。


 ストーカーは、相手をいとしいと思った過去があったころ、相手からも優しくされていたことを思い出すたびに、その状態に戻りたいという焦りと悔しさが支配して憎しみという感情になり、規制法にあるような行為を繰り返すようになっていきます。
最終的には、殺人という行為すら正当化できると思ってしまうところまで気持ちが高ぶっている。


  こうしたことを考えると、被害届を早く出し、とにかく被害者の身柄を安全な場所に確保することが大切だと思うのです。
しかし天災や火事、交通事故などのようにいつ降りかかってきてもおかしくないこととは違って、いつの時点で一般化するのか難しい点があります。

恋愛感情が原因の被害は自己管理を怠ったために起こるというのは正論でしょうが、自己管理は常に相手次第、自分次第なのです。
自分もいつ、どういう感情に走るか実のところ誰にも分からないはずです。
でも「私はそんなことをしないし、されない」と思っているものです。


 ストーカー事件の原因の所在を被害者に向けることや、被害にあった人をなじることは、人としてやってはならないことだと言うのは簡単かもしれませんが、本当にそう思うところまでいくのは難しいかもしれません。
今まで、見てきた中で、ひとつだけ言えることは、被害者だって相手ばかりを責めているわけではないことです。

罪を憎んで、人を憎まず。
私はかつてこの言葉をストーカー事件で何度も使ったことがありましたが、ついぞ理解されることはありませんでした。


 痛ましい事件が頻繁に起こるようになった今、もう一度この言葉を言ってみようかと思っています。

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2013年10月17日

香山リカのココロの万華鏡:「恋愛外来」があれば…

香山リカのココロの万華鏡:「恋愛外来」があれば…
毎日新聞 2013年10月16日 東京地方版


 また痛ましいストーカー殺人事件が起きた。
被害者の女性は高校生。
容疑者は元の交際相手だという。


 恋愛に失敗し、相手が他の異性と交際、結婚することを想像するだけで、胸が張り裂けそうになるという経験を持つ人は少なくないはずだ。
しかし、そこからさらにつきまとい、ついに相手や家族を脅かしたり傷つけたりするまで至った場合は、もはや正常な心理では説明がつかない。


 中には、「相手が冷たい態度をとるのは私の愛を試しているのだ」などと、自分に都合のよいストーリーを作ってしまうケースもある。

「警察や親は、自分たちのピュアな愛を邪魔しようとしている」と、攻撃の矛先が本人以外に向かう場合も。

相手がこれ以上交際する意思はないことを告げると一気に感情的となり、暴力に発展してしまうこともある。

生活のほとんどが相手への思いや恨み、怒り、復縁の画策などで占められると、「そんなことをしても誰も得はしない」といった常識的な説明は、もはや通じなくなってしまうことが多い。


 では、どうすればいいのか。電話やメールだけではなく実際に家に来たり待ち伏せしたりする可能性があれば「一人にならない」「場合によっては親戚宅などへ避難する」という慎重な対応が必要になる。

自分たちだけで解決しようとはせず、ストーカーになってしまった人にも何とかして冷静な大人が接触し、話に耳を傾けつつ気持ちを落ち着かせたり、医療の介入が必要な場合は受診を勧めたりしなければならない。


 しかし、実は精神医療の専門家も「妄想にまで発展しかけている恋愛問題」への対処が得意だとは言い難い。

本人が「自分でもどうにもできない。
この執着を何とかして」と積極的に治療を望めばカウンセリングや薬で対応することも可能だが、「彼女が好きなだけ。治療なんて必要ない」と拒絶されたら通院を中断しないように「また来週、詳しく話を聞かせてくださいね」と、話を引っ張るのが精いっぱい、ということもある。


 実際には恋愛にまつわる心の悩みはたくさんあり、うつ状態に陥ったり自殺を考えたりする人もいれば、「どうしてもあきらめきれない」とストーカーになっていく人もいる。

もし、メンタルクリニックに「恋愛外来」が設置されていれば、恨みや怒りを抑えられない人ももう少し気軽に受診してくれるようになるだろうか。
精神医療がストーカー被害に対してできることは何か、考えてみる必要がある。

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2013年10月19日

石井苗子の健康術:気がきいた言葉を添えて治療してくれる医師がほしいだけ

石井苗子の健康術
気がきいた言葉を添えて
治療してくれる医師がほしいだけ

2013年10月18日 読売新聞yomiDr.

(別に心理士によるカウンセリングなんかしてくれなくてもいいんです)

 コンビニで買える薬の種類が増えることになり、ますます便利な社会になってきています。
24時間やっているのは、なんといってもコンビニですが、アメリカで生活をした経験のある方はご存じだと思いますが、あちらは夜中に開いている店といえば「ドラッグストア」でした。
まさしく「薬屋さん」です。
ドラッグストアで他の雑貨も売っていたし、ピザやホットドッグも売っていた。

日本のコンビニとは発展の歴史に違いがあります。


 夜中に薬剤師さんがていねいに薬の説明をしてくれるドラッグストアがあったらいいでしょうね。
今のところ日本で24時間やっている薬局はネットで調べれば出てきますが、本来なら人口が少ない地域にこそ、薬剤師さんがいるお店がほしいところです。


 最近になって、心療内科に相談の電話をかけてこられる方のお話の内容に変化がみられるようになりました。
軽い抑うつ症状の方が増えました。
「診察を受けずに楽になれる薬をどこかで簡単に買えませんか?」と質問されるのです。
胃薬や風邪薬のように、医者に行かなくても市販で手に入れる方法はないかと質問されるのです。


 理由は、「ちょっとイライラする」「眠りたいけど眠れない」「朝起きられない」くらいでメンタルクリニックに行く時間がおしい。

さらには、診察を受けたけれどクリニックの目の前にある薬局に行きにくい。自宅付近の薬局にも行きたくないから、ひとつ前の駅の薬局に行っているのだが面倒だ、有名な先生についたら一回で治るか?という質問もありました。

その他で多いのが、薬局の薬剤師さんが、医師が処方した薬がどうして自分の症状に効くのか説明できなくて不満だとおっしゃる。

薬効のところを読んだら「睡眠導入剤」と書いてあったが自分は眠れないわけではない、その薬を飲んだら大イビキをかいて寝たらしく夫に嫌われたという相談もありました。

内容は様々ですが、たしかに胃薬のように「ちょっと調子が悪い」と個人が判断して飲むようなメンタル系の薬はありません。

いずれも心療内科、あるいはメンタルクリニックや精神科の医師による処方が必要ですし、薬も薬効のところに書かれてある目的だけで使われているとは限りません。


 筋肉弛緩(しかん)剤を睡眠導入剤として使うこともありますし、効き目に個人差が大きく出るので、胃薬のように簡単に選べないのです。


 アメリカの例を冒頭であげましたが、日本はここまでアメリカナイズされたと言われているにもかかわらず、心のケアだけは顕著な文化的違いがあると思います。

心理学を専門的に勉強した人に自分を分析されることについて、あまり価値を感じないという点です。
医師が適当に心のケアの役割を果たしてくれれば一番いいとする傾向にあります。
医師が気のきいたことを言って癒やしてくれたり、心の支えになってくれたりすればいい、わざわざ、もうひとりの専門家からあれこれ性格の癖や 歪(ゆが)みのようなものを指摘されたくないという雰囲気があります。

アメリカは逆で、専門家でもない人から自分の性格をあれこれ分析されたくないという社会です。


 私が研修をしている心療内科でも、担当の医師が有名なので来るという方が多いのです。
有名なカウンセラーに会いに行くだけのためにお金を払う人は滅多(めった)にいません。
ドクターから薬をもらって、ちょっとした愚痴の対処方法のようなものを教えてもらえるなら一番それがいい。
これが一般的な考え方です。


 なるべくなら病院に行かないで治したいと思うのが日本のメンタル治療の問題です。

メンタルクリニックに行くのを面倒がるのも、そのあたりに理由があるのかもしれません。
有名な先生だからという点だけで、遠方から治療に来られる人もいます。

そのドクターからカウンセリングを勧められると目的は愚痴のはけ口になってしまうこともあります。
「なになに療法」といった作業をカウンセラーから勧められても、なんとなく努力が怠慢になっていく。


 もちろん保険が利かないという制度の問題もありますが、アメリカも保険ですべてやっているわけではありませんから、やはり人が人のカウンセリングをするという点について専門性を求めていない違いだと私は思っています。


 社会にカウンセラーの働く場所を広く提供していない問題もあります。
産業医についても同じことが言えます。
中小企業のメンタルケアを誰が担当しているかといえば、明確な答えがないと思います。

軽いイライラを早いうちに解消したいと思っている人がこれだけ増えてきている現実社会で、手軽に手に入る治療も薬もアドバイスもないとなると、社会問題ではないでしょうか。


 医師と薬剤師の連携する方法も開発していかなくてはならないと、問題を解決していく組織を仲間と社団法人の形で最近になって作りました。
私も創立のメンバーに入って働いていくつもりでいます。

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2013年10月20日

嘘だらけ原産地表示 中国産をイタリアで加工すればイタリア産

嘘だらけ原産地表示 
中国産をイタリアで加工すればイタリア産
2013.10.18 16:00 newsポストセブン

 食の安全は私達にとってとても重要な課題だが、消費者がスーパーなどで食品を購入する際、頼りになるはずの「原産地表示」が実は抜け穴だらけだと食政策センター ビジョン21の安田節子代表は語る。


生鮮食品はほぼすべてに原産地表示が義務づけられているので、スーパーで『中国産』を見分けられますが、加工食品はすべての原産地を明示しなくていい。

例えば原料の一部を中国から輸入して日本国内で製造しても、原産地表示は『国産』になるんです」


 消費者の不安を解消するために年6月に成立した「食品表示法」でも、いくつかの食材が混ざった加工食品の場合、原産地表示を義務づけるのは「重量の50%を超える食材」のみ。

例えば「中国産49%、メキシコ産51%」の加工食品でも、表示は「メキシコ産」になってしまうのだ。


 さらに最近はあっと驚く意外な食品にも中国産が紛れ込んでいるという。
中国食品事情に詳しいジャーナリストの椎名玲さんが言う。


「中国産のトマトをイタリアに輸入して、現地でホールトマトやトマトピューレに加工して日本に輸出すれば、立派な『イタリア産』になります。


 同様にして、中国産の枝豆やウナギが台湾経由で日本に入ったり、中国産の白菜が韓国でキムチになって輸入されることもあります」


 菓子類も要注意だ。

「どら焼きやまんじゅうなどのあんは和菓子といえども国産とは限りません。法律であんは加工食品でも原産地表示を義務付けられていますが、『砂糖を加えたあん』はなぜか表示対象外となるため、中国産が増えています。


 洋菓子でもタルトやマカロンは基礎の部分を中国で作り、デコレーションなど、もうひと加工を国内で行うものが意外と多い」(椎名さん)


 知れば知るほど加工品が怖くなるが、中国産にどう対処すべきだろうか。


「中国からの輸入食材で多いのは、野菜なら玉ねぎやにんじん、キャベツに乾燥野菜。肉類は唐揚げなど鶏肉、ウインナ、ソーセージで水産物はえび、いかなどです。
こうした食材が含まれている加工品のうち、値段が比較的安いものは中国産が含まれていると考え、なるべく避けるべきです。


 対策の基本は加工食品や冷凍食品をなるべく使わず、家で手作りをする。
スーパーなどでも安いからというだけで飛びつかず、できるだけ国産と表示されている食品を選びたいですね」(椎名さん)

※女性セブン2013年10月24・31日号

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2013年10月21日

台風直撃で東京湾が危ない!? 放射能汚染物質が大量流出

台風直撃で東京湾が危ない!?
      放射能汚染物質が大量流出
2013年10月18日 16:21  日刊ゲンダイ更新

<土砂ごと流され撹拌されて海へ>

 この10年で最も強い台風26号が関東を直撃。
多数の死者・行方不明者を出したが、その影響は思わぬところまで及んでいた。
“東京湾”である。
 京大の研究グループによると、東京湾の放射能汚染は2014年3月まで悪化し続け、その後10年間は同じ状態が続くという。
湾口が狭いため、一度汚染してしまうと浄化されるまでに時間がかかるのだ。

 原因となる汚染物質は山から流れてくる。環境ジャーナリストの天笠啓祐氏が言う。

林や森にたまった放射性物質は除染できません。山林は範囲が広いですから人の手で作業していくのは困難です。
ずっと汚染されたままになる。木の葉や土と一緒に河川に流れ込むことになります」

 汚染はジワジワと時間をかけて下流に向かうのだ。
実際、今年も江戸川の中流で捕獲されたウナギ4匹から放射性セシウムが検出されている。
最大で国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える158.9ベクレルだった。

 放射性物質の移動について調査を続ける東大大学院新領域創成科学研究科の鯉渕幸生准教授が言う。

「詳細は分かりませんが、海水と淡水が混合した汽水域に生息するゴカイなどを食したウナギに移行した可能性はあります。
河川の土砂は汚染濃度が高い。
汽水域も影響を受けています。

ただ、汚染された土砂は現在、河床表面から数十センチ下にたまり、その上には汚染されていない土砂が積もっている状況です」

 汚染土はキレイな土砂で“ブロック”されているわけだ。
 しかし、台風で崩されれば、海まで流れ込んでしまう。

「特に、今回は相当水量が増えましたから、汚染物質は土砂ごと流された危険性は高い。
しかもそれを台風が撹拌(かくはん)するから汚染範囲も広がります。
湾内はかなり危ない状況ですね。そもそも、汚染物質についても、測定されているのはセシウムのみ。

東電が放出した放射性物質は、1000種類といわれてますから、ストロンチウムやトリチウムなどの影響は計り知れない。
細かな調査が必要です」(天笠氏)

 東京湾は規制の対象外。
潮干狩りや海水浴、五輪ではトライアスロンの会場になる……大丈夫なのか。
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2013年10月24日

香山リカのココロの万華鏡:「困り感」の理解から 

香山リカのココロの万華鏡:「困り感」の理解から
毎日新聞 2013年10月22日 東京地方版

 医療型障害児入所施設「びわこ学園」(滋賀県)で働く小児科医、高谷清氏の「『困り感』を『感じる』」というエッセーを読んだ。


 心身や知能に障害を持つ人を見ると、健康な人は自分と比較して「さぞ生活に不自由するだろう」などと想像する。

しかし、本人自身にとってはその状態が「普通で当たり前」の日常なのだ。
そこで「いや、どうもこれは普通ではないらしい」と気づいた時、特有の「困り感」が生じる。
高谷医師は、「障害の理解」とはその人の「困り感」を理解し、感じることではないか、と述べている。


 これを読み、私はもう20年も前に関わっていた患者さんのことを思い出した。
統合失調症を患っていたその男性は幻聴がなかなか治まらず、仕事をやめた後、ずっと家に引きこもって暮らしていた。
幻聴さえ消えればまた仕事に戻れるはずなのに、これでは毎日がむなしいに違いない、と思った私は、その人が外来に来るたびに処方を変え、リハビリのため作業所に通うようにと促した。


 そういう日々が1年も続いた頃だったろうか、ある日の診察室でその人がおずおずとこう切り出した。


 「先生は私の生活が退屈じゃないかと心配してくれてるみたいだけど、その反対なのです。
いろいろな『声』が聞こえてきて、その意味を考えているうちに一日はあっという間で過ぎていきます。
私の悩みは『この気ぜわしさを何とかしてもう少しゆっくりしたい』ということなんですよ」


 私はいつのまにか「仕事に追われて忙しく生活するのが普通」と考え、彼を早くそんな“普通の生活”に戻そうと焦っていた。

しかし、彼の「困り感」は、まったく別のところにあったのだ。
患者さん自身の「困り感」に寄り添おうとせず、一方的に「人間の健康な生活とはこうあるべきだ」というモデルに彼を合わせようとしていたわけだ。


 「障害があるなんてかわいそうに。本当は自由に走り回りたいでしょう?」「うつ病さえなければ、世界を相手にバリバリ働きたいでしょう?」と、その人の病や障害を理解しようとしながら、私たちはいつのまにか「人間とは本来こうあるべきだ」という、単純な理想モデルを自分にも他人にも押しつけようとしがちだ

いや、障害や病のあるなしにかかわらず、誰もが世間の期待や理想と実際の自分との間に「困り感」を抱いているはずだ。
まずは、自分自身の「困り感」に気づき、見つめること。
私もそこから始めたい。

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2013年10月26日

泥んこ遊びをする権利

【私説・論説室から】
泥んこ遊びをする権利
2013年10月23日  東京新聞:佐藤直子

 毎朝、福島市内からマイクロバスに子どもを乗せて隣の山形県まで連れて行き、夕方にまた帰ってくる。

福島市の保育園「たけの子」の代表辺見妙子さん(52)がこの二年、往復を続ける「サテライト保育」だ。


 原発事故の後、放射能の影響を気にしながら室内でばかり過ごす保育に苦悩を深めていた。

子どもに泥んこ遊びもさせられない。
田んぼや土手の散歩にも連れていけない。
花や草木の名前も知らないで大きくなっていく。
限界だ。

その年の秋、約五十キロ離れた米沢市の幼稚園を間借りした。


 自然の中で再び過ごせるようになり、子どもに笑顔が戻った。

時には福島市や周辺の別の園の子も連れて行く。
二年も散歩していなかった子、ススキやコスモスを知らなかった子。
歓声が上がるたび、原発事故を起こした大人の罪を思う。

園舎の家賃や運転手の手当などにかかる二十万円は寄付に頼るため心配だが、踏ん張る覚悟を決めている。


 「子ども・被災者支援法」の基本方針をめぐって先月、福島市内で開かれた説明会で辺見さんは窮状を訴えた。

だが、アリバイを重ねるように事務的な説明に終始する復興庁の人たちに思いは届かなかった。


 質問の手がまだ挙がるのを副大臣は時間切れだと制した。
「後はメモにしてください」。
辺見さんは悲しかった。これが苦労を重ねる被災者にかける言葉なのか。子らに恥じない政治といえるのか。 
(佐藤直子)

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2013年10月28日

石井苗子の健康術:セカンドオピニオンの謎

石井苗子の健康術
セカンドオピニオンの謎
2013年10月25日 読売新聞yomi.Dr

(自分にとって一番いい選択とは)


 セカンドですから2番目です。
先入観を持たずに客観的に事態の判断をしてもらうという意味でオピニオン「意見」という言葉が後ろについている。


 最初はがんなど命にかかわる病気について他の医師にも判断してもらいたいという希望から生まれたものでした。

気持ちには二通りあったと思います。
「本当に必要がないのなら手術はしたくない」。
もうひとつは「問題ないと言われたが何か見落としてないか」です。


 前者は「がんは手術をしない方が治る」という説まで生み出し、後者は、患者側がより精密な検査を望むという社会的傾向を作り出しました。

確かに無駄な手術をしてしまうとか、何か見落としてしまうというミスもありえないとは言えません。

医療情報が手軽に手に入る時代になり、患者自身が治療方法を選択するという行為が、「権利」という言葉で全面的に前に出てきています。

しかし個人の迷いはますます大きくなる一方です。そこでセカンドオピニオンが欲しくなる。一体なにが自分にとって一番いい選択なのかです。


 場合によっては、医師を替えることになりますが、実は一番難しいのではないでしょうか。
「そうしたいのであれば紹介状を書きます」と現在の主治医から言われると、なんとなく不安になります。
本当はどっちが言っていることが正しいのか分からないという不安です。


 3人の医師が同じ治療方法を推薦しても、どこかに手術をしないで楽に治る方法があるのではないかと、何度もセカンドオピニオンを聞いて回られる方もいらっしゃいます。

手術を勧めない医師には、どこかで必ず行きあたるものです。
高額な治療費をそのために払うのも今では患者の選択の権利となっていますので、誰にも止める権利はありません。


 私の知り合いの教授は、毎日のように上記について相談を受けているようです。

ほとんどがセカンドオピニオンで何々先生がこう言っているが正しいかどうか教えてもらいたいといった内容です。
東京には優秀な医師が集まっていると思う方が多いので、そんなことはないと説明するところからやらなければならない」とこぼしていらっしゃいました。
電話で尋ねられても返答に困るし、やみくもに知り合いの医師を紹介するわけにもいかないとおっしゃっていました。


 がんなどの場合と精神疾患では、セカンドオピニオンに対する気持ちが異なるのかもしれませんが、主治医と「お別れ」しないですむセカンドオピニオンがほしいというケースが多いように思います。

病状が改善しないので、現在の主治医がセカンドオピニオンに沿って治療方法を変えてくれればありがたい、だからそうするように書いてくれないかというご希望があります。

これは上記の教授よりセカンドオピニオンを聞かれた医師の方が悩みは大きいでしょう。


 医師は、他の医師の批判だけすることはめったにありません。
自分の治療方法の説明はいくらでもします。

「これでよろしければ、こちらにいらして治療して下さい」と伝えるのが礼儀ですから、結局患者側が自分で判断しなければならない。
「現在の治療方法でいいと思いますよ、私でもそうします」と説明する医師もいるでしょうが、いくら病気が改善しないと訴えても同じ説明が繰り返されます。


 セカンドオピニオンだけのために4か月も先の予約を取られる方がいらっしゃいます。
それだけのために紹介状を持ってこなくてはならない病院もあります。
セカンドオピニオンは保険では受けないというクリニックもあります。


 紹介状は過去の治療の経緯があり、それに沿って治療継続をお願いする形になっているものです。
セカンドオピニオンと一緒にこの患者を自分に返してくれと書いてある紹介状を私はまだ見たことがありません。

私の指導担当官の医師はセカンドオピニオンを嫌っています。
理由は、「1回の意見を聞いてそれでどうしようというのだ」です。

心に精神的な問題を抱えている場合は、今の治療で改善しないと感じたなら医師を替える決心を最初にしてから予約を取ってほしいとおっしゃいます。
2人の医師にかかりたいと希望する患者さまの場合は、「先の医師がやりにくいと思いますよ」とキッパリおっしゃる。


 心療内科や精神科の治療は、気持ちがまた異なるのだなぁと実感しているこのごろですが、セカンドオピニオンについては、医師と患者の間で理解にギャップがあるように感じています。

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2013年10月29日

[マンションのスラム化]がヤバ過ぎる!

[マンションのスラム化]がヤバ過ぎる!
2013.10.28   日刊SPA

 アベノミクス効果や五輪招致の成功で活況を呈すマンション市場。

ベイエリアを中心に高層マンションが次々に建設されているが、その一方では、経年劣化の激しい“おんぼろマンション”も増加し、なかには深刻なトラブルを抱える物件も少なくない。

 特に築30年を超えるような物件では、住民の高齢化や建物の老朽化、それに伴う空室率上昇や資産価値下落など、問題が山積している状況だ。

 そうして“負のスパイラル”にはまったマンションには、「スラム化」という悪夢が待つ。
共用部にはゴミが溢れ、ほとんどが空室になり、やがて怪しげな人間が住みつく……。
そんな状態に陥ったマンションがすでに首都圏でも増加しているのだ。
その惨状を追った。

◆完全なるスラム化で建物がゴミの山に……

 スラム化の兆候が表れ始めた神奈川県内の中古マンションに住む40代男性はこう話す。

「ウチのマンションは住人の多くが60代以上の年金生活者で、管理費を払わない世帯が多い。
今はもう完全に管理ができていない状況で、共用部は荒れ放題です。

もっと高齢の世帯だと老人ホームに入ってしまう人も多いため、空き家が増えるので、泥棒など治安上の心配もあります。
エレベーターなんて扉が破損したままで、『完全に壊れるまではこのままでいい』なんて言われています」

 “管理不全”の状態が長く続けばどうなるのか。
埼玉県屈指の商業都市にある4階建て分譲マンションBは、そのいい例だ。

 駅から徒歩数分という立地のよさながら、その佇まいはまるで廃墟。
共用部には粗大ゴミが大量に打ち捨てられ、溜まった雨水にはボウフラが湧き、草木は伸び放題でジャングルのようになっている。
なぜこのような惨状になったのか……。
付近の不動産屋が事情を話す。

「あの物件は築25年くらいで、バブル期に建てられたものです。
当初は賃貸用に建てられたものが家主の資金繰りが悪化して売りに出されたのですが、1棟だと買い手がつかず、1部屋ごとに売却した。
でも、正式な分譲ではないので管理組合なんてない。
だから所有者たちはそれぞれやりたい放題ですよ。
共用部が荒れていって、いつの間にかあの状態ですよ」

 近隣の住民もこう話す。

「たぶん今も何人かは住んでいると思うんだけど、外国人も出入りしてたし、どんな人なのかわからない。正直、不気味だよ」

 管理不全がスラム化を招くのは賃貸物件でも同じだ。
JR東京駅から30分ほどの埼玉県のベッドタウン。
付近ではタワーマンションの建設が次々に進むなか、不気味なオーラを放つ5階建てマンションCがあった。

 ツタが絡まる壁面はヒビ割れがひどく、窓ガラスはところどころ割れたまま。
1階には飲食店テナントが入居していたようだが、今は閉店し、その荒廃感を際立たせている。
ただ、この物件、廃墟かと思いきや5階だけ共用部の照明が灯っている。
近隣住民曰く「夜になると電気のつく部屋がいくつかある」そうで、驚くべきことにまだ居住者がいるようだ。

 ちなみに、登記簿によるとマンションCは築40年で、元の持ち主から別の人物に売却され、数年前にその息子2人に相続されている。
付近の不動産屋は「相続で揉めているのか、その頃から荒れ具合がひどくなった」と話すが、いずれにせよ、管理が放棄されてしまっているのは明らかだ。

「地方ではさらに問題が深刻になっています。
売れ残った部屋を大都市在住のサラリーマン向けに投資物件化したマンションなどは、当初から管理組合の機能が弱いところが多い。
そういった物件の増加も、スラム化の進行に拍車をかけています」(日本マンション学会の松本恭治理事)

 このようなマンションが各地に林立する未来が迫ってきている。

◆スラム化に対する行政の対応は?

 老朽化マンションへの対策として、東京都豊島区では今年7月より「マンション管理推進条例」を施行。マンション管理に特化したこの条例は全国初の試みとなった。

同条例はマンション管理状況や長期修繕計画の届け出を義務づけるというもの。
悪質なものはマンション名を公表するという罰則規定を設けたせいもあり、区内の900件以上ある分譲マンションのうち、早くも270件が届け出をしています。
また、管理組合や長期修繕計画がなかったマンションでは作ろうとする動きも出ています」(豊島区都市整備局)

 また、京都市も高経年マンションへの対策を講じている。

「景観条例もあって、京都では老朽化したマンションの建て替えは現実的に困難なので、現状の建物を修繕しながら活用していくしかありません。

そこで、管理運営に問題を抱える物件を『要支援マンション』に指定し、管理士の派遣など、管理に関するさまざまなサポートを行っています。
『要支援』にはすでに47件が選定されています」(京都市都市計画局住宅室)

 ただ、これらの対策はあくまで今後スラム化が懸念される物件が対象で、“予防策”の意味合いが強い。
すでにスラム化してしまった物件への対策はどうするのかという点は、依然不透明なままだ。

◆ブームの裏で増加している 「リノベーション失敗」物件

配管類が劣化し水漏れやカビが繁殖した物件。

 近年、老朽化したマンションの活用法として、リノベーションをしてから売り出す「リノベ物件」が注目されている。
しかし、人気の高まりとは裏腹に、杜撰な工事によるトラブルも続出しているという。
住宅診断を行う個人向け不動産コンサルティング会社・さくら事務所の辻優子氏が話す。

「特に問題が多いのは水回り。
工事が終わって『あとは購入者に引き渡すだけ』という状態の物件を診断すると、洗面台下の排水管から水漏れしていたり、触れただけで管が壊れて水が噴出した物件もありました。
表面上はきちんと補修を行っているように見えても、床下などでは配管の劣化によって水漏れし、カビが増殖しているケースもあります」

 また、それ以外に「驚くほど初歩的なミスも多い」という。

「トイレや台所の換気扇のファンが逆に取り付けられていて、室内の空気を排出せずに“逆流”するケースがありました。
そうなると、臭いは住居内に流れ込むし、コンロの火を逆に煽ってしまう。
ほかにも、本来なら耐火性がある素材を使わなければいけない部分を無視してしまっていた例もあります」

◆参入障壁の低さがリノベ失敗を招く

「洗面台やシンクの水を長時間流し続けたり点検口を目視するのも不具合を見抜くには効果的」と辻氏
 杜撰な工事が行われてしまう背景について、「リノベーション業界がまだ過渡期にあるから」と、辻氏は指摘する。

「実はリノベーションの工事は役所への届け出の義務がありません。
そういった障壁の低さから、次々に新規業者が参入し、なかには正確な知識がないまま施工を行う業者も出てきているのです。

だから、悪意のもとで杜撰な工事を行っているというよりも、『何をどこまでやればいいかわからない』という状態でリノベーションに失敗しているケースが多い。
もっと業界自体が成熟してくれば改善されると思うのですが……」

 老朽化マンションが増え続けるなかで、スラム化を防ぐためにもその活用方法は重要になる。
リノベーションはその一助となるか?

◆老朽化マンションに集う、トラブルを起こす住人たち


 経年劣化の進んだ物件では、スラム化以前に、その予兆ともいえる住人トラブルも頻発している。
特に老朽化と住民の高齢化が激しい’70年代以前に建てられた分譲団地では、その傾向が顕著だ。

23区内にあるT団地の住人が話す。
「ウチの団地には約7000人が暮らしていますが、住人の半数以上は年金生活者。
認知症の老人も多く、ボヤ騒ぎがしょっちゅう起きます。
火にかけた鍋を忘れてしまうようなことならまだしも、階段の踊り場で枯れ葉で焚き火をした老人がいて、消防車が来る騒ぎになった。
窓から生ゴミが投げ捨てられるのも日常茶飯事です」

 そういった団地物件は、違法テナントに狙われることも。

「団地の1階に飲食店が入居したのですが、実はそこは、裏で違法売春の斡旋もしていた。風俗雑誌にその情報が載ったことで発覚し、怒った住人が怒鳴りこんだので退去していきましたが……」

◆格安になった中古物件に粗悪な住人が集まる

共用部の私物などはルールを守らない住人が増えた証しであり、スラム化が進んでいるサイン。
結局は住んでいる人間次第なのだ。

 一般的な分譲マンションでも、老朽化をきっかけに住人トラブルは増加しやすい。
空室を防ごうと値下げするだけでなく、「ペット飼育可」「楽器可」などと諸条件を緩和した結果、“無法者”が紛れ込んでしまうという悪循環だ。

都内にある築30年の中古マンションを7年前に購入した男性が話す。
「ウチのマンションでは最近、空室を埋めるために管理会社がシェアハウスを容認したんです。
すると、どう見ても“堅気じゃない”男が出入りするようになった。
建前上はシェアハウスを運営しているようなんですが、その部屋に出入りしているのは明らかにお水系の女性ばかり。
ほかの住人とは『風俗の待機場になってるんじゃないか?』と話をしています。
管理会社に苦情を言ったんですが、『いや、○○号室はシェアハウスのはずですよ』の一点張りです」

 また、全ての外国人が問題を起こすわけではないが、外国人入居者の増加とともに、コミュニケーション不全によるトラブルも増加。
「中国人住民が増えて、ゴミ捨てのルールを無視するので困っている」、「隣の東南アジア系住人の部屋の騒音が酷い。
深夜なのに十何人も出入りして騒いでいる」などの声は多く聞かれた。

 ほかに、文化の違いからトラブルになることも。神奈川県の築38年のマンションに住む男性が話す。

「ウチのマンションは『ペット飼育可』なので小型犬を飼っているのですが、ある日、入居してきたばかりのマレーシア人男性にウチの犬が気絶するほど蹴り飛ばされて……。
向こうで犬は不浄な生き物とされているらしいけれど、それでウチの犬が殺されたらたまったもんじゃない。
結局、警察を呼ぶ騒ぎになりました」

 こういった住人トラブルが多発する物件の場合、「管理組合の運営やコミュニティ活動が正常に機能していないことが多い」と話すのはマンション修繕支援を行うNPO法人「匠リニューアル技術支援協会」の玉田雄次氏だ。

「特に’81年以前に建てられた旧耐震基準のマンションは、管理組合の規約が緩く、問題に対処できないことも多い。
そういったマンションでは住民の高齢化も進んでいるし、そもそも理事のなり手がなかなかいない場合も多い」

 管理組合が“形骸化”したマンションでは、理事長が不正に手を染めるケースすらある。
都内のある中古マンションでは、「理事長が修繕工事を行う業者からバックマージンを受けていた。
普通よりも速いペースで工事をくり返した結果、必要な修繕積立金がほぼゼロになってしまった」(住人)という。

 そこに住む人間次第で、スラム化はまたたく間に進行するのだ。
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2013年10月30日

香山リカのココロの万華鏡:精神論の限界、広めたい

香山リカのココロの万華鏡:精神論の限界、広めたい 
毎日新聞 2013年10月29日 東京地方版

 毎週のように日本列島を台風が襲う。
伊豆大島などで大きな人的被害が出たが、診察室にもいろいろな意味で台風の影響を訴える人がやって来る。


 一番多いのは、「直撃されたらどうしよう」と不安を訴える人。

東日本大震災以降、「いつまた大きな天災がやって来るのか」を考えて、いても立ってもいられなくなる人や、避難の準備をしておかないと夜、眠れない人も増えている。
そういう人にとって、時々刻々と近づいてくる台風は「目に見える恐怖」そのもの。

特に今年は突然の竜巻や土砂崩れなど予想のつかない被害も相次ぎ、「次は何が起きるのか」と不安を募らせる人も多い。

「大丈夫です。家から出なければ」などと慰めながら、こちらも「でも、思わぬ被害もあるかもしれない」と、正直言って不安になってくる。


 さらに、台風の接近で気圧が変化することにより頭痛、肩こり、血圧の動揺、うつ症状の悪化など心身の不調を訴える人もいる。

「気象と健康」との関連については諸説あるようだが、患者さんたちの話を聞いていると確かに気圧や湿度変化に敏感な体質の人もいると言ってよさそうだ。
その人たちが言うには「特に台風のように急激に気候が変わる時が一番つらい」という。


 ただ、ここまで台風や「ゲリラ豪雨」による被害が続いた結果、社会全体の防災意識が高くなってきたのは、よい傾向だと思う。

かつては、「少々の風雨なら休むなよ!」と出勤を強要していた会社や工場も、台風の接近が予想される日は従業員を自宅待機にしたり早退を促したりするようになってきた。
学校も早めに休校を決定しているようだ。

「根性さえあれば荒天も苦にならないはず」という誤った精神論が、ようやく消え去りつつある。


 とはいえ、台風や地震など以外では、まだまだこの精神論を振りかざす人がいる。
学校や職場で「頑張れば何でもできる」「気合があればもっと働ける」などと追い込まれ、ボロボロになって診察室に駆け込む人は後を絶たない。

「うつ病で2カ月の自宅療養が必要」という診断書を書いても、「経営者に見せたら『長期の休み? とんでもない』と一蹴された」というようなケースも実際にあるのだ。

 台風には早めの警戒や慎重な対応が必要。
精神論だけでは自然災害には対処できない。
そういう考えがようやく広まりつつある中で「頑張りすぎ、働きすぎにも早めの注意を。
精神論を押しつけてはいけない」というメッセージも一緒に広まらないものだろうか。

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2013年11月04日

「がんで余命3カ月…」医師の告知って本当に信用できる?

「がんで余命3カ月…」
医師の告知って本当に信用できる?
2013.11.03 16:00  NEWSポストセブン

 「がんがかなり進行しています。余命は3カ月から半年……」

テレビドラマではおなじみの余命告知シーン。

あなたも自分自身、あるいは両親などの病状について、いつか余命告知を受ける機会があるかもしれません。


もしもの場合、あなたは余命告知をどのように受け止めますか?
 また、そもそも余命告知はどれくらいの信ぴょう性があるのでしょうか?

 医師、医学博士の岡本裕氏の著書『医者が教える 本当に病気を治す医者の選び方』をもとに、余命告知の実態についてお届けしたいと思います。

■余命告知は天気予報よりも当てにならない!


岡本氏によれば、余命告知は天気予報よりも当てにならないとのこと。
専門家であるお医者さんから告知を受けると、その瞬間から命のカウントダウンが始まったかのように感じられますが、実はそれほど信用できるデータではないのだそうです。


そもそも「余命〜カ月」というのは、どのような根拠があるのでしょうか?

 岡本氏は著書でこう述べています。


「医者はマニュアルにあるとおりに余命のデータを告げているだけなのですが、そのマニュアルそのものが、かなりいい加減なのです。
どうしてかというと、マニュアルに書かれているのは3大療法だけを受けた人のデータで、素直に医者のすすめに従った人たちのことしか載っていないからです」


3大療法というのは、外科手術、抗がん剤、放射線治療の3つ。

これら3大療法は、がんの治療に必要であるものの、患者がどれくらいの期間、生存できるのかというのは、患者の自助努力によっても大きく左右されます

さらに岡本氏はこう続けます。

「たとえば、私のまわりにいるがんからの生還者たちは、医者からさじを投げられながら、自助努力で生還を果たした人たちです。

医者のもっているマニュアルには、この人たちのことはまったく載っていません。
(中略)こういう人たちのことをまったく無視した統計は、これからがんを治そうとしている人にとっては無意味でしょう」


つまり、医者まかせにせず、患者自身が生活習慣や生活環境を見直すなどして、自己治癒力を高めていくことで、「余命3カ月」と告げられた人が10年後もぴんぴんしているなんてことは十分ありうるのです。 

■余命告知をどう受け止めるべきなのか?


余命告知がなされた場合、病状が深刻であることはたしかです。
どんなに本人や家族が努力しても、体質や年齢、病気の進行具合、その他さまざまな条件が重なって、延命を果たせないこともあるでしょう。


ただし、医者は神様ではありません。「余命は3カ月」といった告知がなされても、「3か月以内にあなたは死ぬ運命です」というお告げではなく、例外はいくらでもある、ということをぜひ覚えておきましょう。


余命告知の後、病気を克服した人や、大幅に生きながらえた人の体験談などが参考になるかもしれません。


何よりもよくないのは、余命告知を受けた途端、「自分はもうダメだ」と絶望してしまうこと。

生きる気力を失っては、余計に死期を早めてしまいます。

万一の機会に備えて、余命告知の実態についてぜひ頭の片隅に置いておきましょう。
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2013年11月06日

石井苗子の健康術:ストレスがあると分かったら、どうすればいい?

石井苗子の健康術
ストレスがあると分かったら、
                      どうすればいい?
2013年11月5日 読売新聞yomiDr.

 (ストレスをコントロールする余裕がないんです)


 ブログのコメントの中にこれと同じ言葉があったのに驚きました。
研修先の病院の患者さまに、最近よく言われる言葉だからです。

「ストレスをコントロールする余裕がない」


 医師が、「ストレスは逃げるか慣れるかのどちらかです。
逃げることができなければ慣れるためにストレスをコントロールするように」と言われても、「今日は休めないのに、無理して病院に来てるぐらいなんです。

帰れば私の仕事がたまっているだけです。
誰も助けてくれません。
ストレスをコントロールする余裕なんかありません。
仕事を辞めなくては余裕ができません」と言い返されてしまいます。


 「体を壊してまでやる仕事はありません」と言えば、「すでに壊しているからここに来てます」となります。

そして多くの方が治療の途中で退職してしまうか、とりあえず仕事を辞めて勉強や趣味を始めるかになっていきます。
私は8年間、心療内科の研修をしていますが、ここ3年の間にこうした現象が増えてきているような気がします。


 どうすれば、過酷な仕事を続ける若者が心身ともに健康でいられるのでしょうか。


 本来、人間の身体は1日の疲労を1日で取り戻せるようにできているといいますが、そんな生活をしている現代人はほんのわずかしかいない。
老若男女とも、解決できない問題を引きずっていることや、限界を超えた長時間労働で疲労を蓄積していることが多い。


 こうした労働者の自律神経がどのような状態になっているか、つまり自分では気が付かないストレスの状態を測る自律神経測定機が、多くの企業によって開発されるようになりました。


 理想としては静かな部屋で2回測るのがいいのですが、ちょうど血圧を医師が測ると普段より高い結果が出る「白衣症候群」と同じように、自律神経も環境の変化に敏感に左右されます。

しかし、自分の自律神経が環境によってどう影響されているのかの目安ぐらいにはなります。
神経が高ぶっていると交感神経が優位に出ます。
一見落ち着いているように見えても本当はイライラしていれば、副交感神経が働いていない状態だとデータが知らせてきます。
交感神経と副交感神経のどちらも低い値しか出てこないと、自律神経失調症という結果が出されます。

どちらの神経もともに高い値が出れば、集中すべきときに集中し、それが終わればすぐにリラックスできる理想的な生活を送っている、と結果が報告してきます。


 問題は、自分の結果が悪かった場合に「どうやったら良くなるんですか? どうコントロールすればいいのでしょう」という質問に、その個人に合ったコントロール方法を見つけるためのカウンセリングをする時間の余裕がないことです。


 多忙な若者は、暇があったら寝ていたいと思うほど疲れているのが現実だからです。


 先週の心療内科早朝勉強会で、上記の問題解決のひとつとして紹介されたのが、自分で呼吸のリズムを訓練できる小型器材でした。
大きさは携帯電話ぐらいで、左手の人さし指をクリップに差し込むと現在の自分の呼吸のリズムがグラフの山の形になって表示されてきます。
吸うと上がり、吐くと下がり、山の形で表してくれる。

私などは吸ってばっかりで全然山の形になっていませんでした。
しばらくすると、機械のピッピッという音に合わせて「吸って〜、吐いて〜」と音に合わせグラフを見ながら呼吸で山の形をつくり、神経を落ち着かせる訓練をさせられます。
こうしていると、短期間でイライラがおさまって、眩暈(めまい)や血圧のコントロールができるようになるというものです。


 どこでも自分でできるというのが売りなのですが、私は音に合わせて山の形がうまく出て来てくれないとイライラが増してくるという、手に負えない性格をしていることが分かりました。

こういう人間は、何事も自分の思い通りにならないとストイックになんとかしようとするし、失敗すると過度に悔しがるタイプなので、常に交感神経が優位なのです。

ストレスのコントロールには、ヨガの呼吸法がよいとされているのはよく知られていることですが、ヨガも1回やったらそれで良くなるというものではなく、継続していくことで達人になっていくというものです。
そんな余裕がないという若者の意見はよく理解できます。


 先日私は、若者の診察を優先してあげたらどうかと意見しましたところ、猛反対にあいました。

理由は、人権にかかわるからです。
高齢者も若者もひとりの人間であるのだから、たとえ命にかかわる場合であったとしても、その中でも順番は守るべきだと。
風邪の熱なんだから若者を先に診てあげたらどうかはないと。
早くから待っている慢性病の高齢者の順番が先だと。

実際問題として、薬だけでつないでいた若者が、たまたま先生と長く話し込んでいた時に、廊下のイスに座っていた高齢者から、「薬は予約なしの飛び入りだそうですが、あんなに長く話をしているんじゃ診察と同じじゃないですか。

朝からずっと待っている私の時間はどんどん遅くなっていって。
私も今から薬に変えてもらえません? その方が早いなら!」と言われたので医師に相談すると、「どうして暇なのにそう急ぐのかな〜〜、4か月に1日の予約日なのに、待ってくれればいいのに」と苦笑されていました。

そこが人権にかかわりが出てくるところなのでしょう。
高齢者は暇なんだから待っていればいいは通らない。
心療内科は他の科の患者さんよりイライラする方が多いのが特徴ですが、これが急性の内科診療なら譲り合ってくれるだろうかといえば、なかなか実現しないのが現実です。


 高齢者は治療費も少なくて済むし、もし総合病院なら色々な検査をしてくれる。
静かで設備も整っていて、働いている人のほとんどが医療従事者で、便利でかつ安心できる場所です。
時間さえあれば朝から来たくなる気持ちもよくわかります。
そこを、どうやったら地域医療を改善して、高齢者がなるべく病院に行かないようにできるだろうかと、今考えている最中なのですが、医師も商売ですから患者さんが減っては困るのでしょう。


 「高齢になるほどたくさん医療費を払う制度にして若者を守りましょう」なんて公約して当選する政治家もまずいないでしょうし、日本の若者を守るにはどうしたらいいかは、考えても考えても良い案が浮かばない、案があったとしても反対されるという、頭が痛い難問です。

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2013年11月11日

石井苗子の健康術:ストレスに強い人の秘訣は?

石井苗子の健康術
ストレスに強い人の秘訣は?
2013年11月8日 読売新聞yomiDr.

(どうして過酷な仕事を平常心でこなせるのでしょう?)

 本題に入る前に、私自身の話をさせてください。
楽天ゴールデンイーグルスの優勝についてです。


 私は先週の連休に福島県へ出向いておりました。
2011年の大震災の後、郡山市にある「ビッグパレットふくしま」という大きな避難所の中で、2000人を超える避難住民の方々の医療支援活動のお手伝いをしておりました。
あれから2年7か月が過ぎて、初めて、同じ場所で講演をさせていただくことになりました。


 会場に入った途端に胸が詰まる思いがしました。
すでに建物はきれいに清掃されていて、うそのような静けさなのですが、頭の中で当時の風景が動画のようによみがえってくるような気がしました。


 その日の夜、楽天が巨人に敗れました。


 まさかということがあるものです。「神の子」とまで称賛される投手でも勝利の女神が微笑(ほほえ)まなかった。

「3対3」、私の気持ちはどん底でした。明日がラストチャンスになってしまったと。

次の日は、磐梯山のふもとで講演でした。
集まってくださった人々に配られた私のチラシには「東京都出身」と書いてあるから、きっとジャイアンツファンだと見られているかと思うと、「なんてとこに来ちゃったんだ」です。

ヒヤヒヤしながら壇上にあがっていきました。


 その夜、テレビにかじりつきました。
正直、野球はどうでもいい。
東北の人々が負けた時に落胆する顔を私は見たくない。
なにもここまで登り詰めてから負けなくてもいいじゃないかと、それだけなのです。
私が負けを味わいたくない。
自分自身がくじけてしまうような気がしました。
実に身勝手な性格です。

自分が嫌な思いをしたくないだけで応援しているのですから。
負けたときのマスコミ報道のアレコレまで想像しながら見ている。

こういう悲観的な性格は、イザという時の大勝負に「勝てやしないや」と、われながら情けなく思いました。

「もう1人の自分」を持つ

 驚異的な仕事を成しとげ、どんな精神的な打撃を受けても、いきいきと生活を続けることができる人がいます。

余計な心配をふっきって前に進める人です。


 心療内科の研修先のドクターがいつもおっしゃることに、「ストレスに強い人の秘訣(ひけつ)は、たいてい、1人になれる空間と時間を持っている」があります。

1人になって自分を客観的に見つめ「もう1人の自分」を育てている人は、ストレスに強いというのです。


 自然と触れ合うのもいいでしょうし、部屋にこもって音楽を聴くという人もいます。
しかしこれは、自分の好きな空間や時間じゃなければ意味がありません。


 考えてみればぜいたくなことです。
まず1人になりたいほど、その人は毎日が忙しくなければなりません。
でなければ、断ち切られた空間を持つ価値がないことになります。

いつも1人では、独居という生活だったり、ひきこもりだったりとなってしまう。つまり常に孤独ということです。

しかし、孤独に強い人も中にはいます。
それは、孤独の時間が長くても平気というバランス感覚を持っているということで、決して社会から疎外されていたり、断絶されているわけではありません。


 私のように、1人の時はパソコンに向かって仕事かメールをするかで、テレビを見れば出ている人が気になり、その他の時間はいつも誰かと関わり合って生きているような人間は、1人になれる空間と時間を全くもってないということになります。
従ってストレスに弱い。


 先日、日比谷公園を歩いていたら「ガーデニングショー」というのをやっていました。

東京都知事賞を受賞した作品の前でボーッと見ていると、関係者の方に「お座りになってみてください、また景色が違いますから」と勧められるので座ってみました。

「楽縁」というタイトルがついた作品でしたが、そういえば昔はこんなような縁側という場所が家にありました。
ひとりでじっと小さな庭の花や草を見る。
子どもまでが学校から帰るとランドセルを放り投げて、縁側でひと時の空間と時間を作っていたような気がします。

私のひとつ下の世代が小さかったころにはまだゲームが子どもの最大のオモチャではなかった。

ふと、現代人のひとりになる空間と時間は、地下鉄の座席に座っている時のゲームの時間なのかと思いました。

しかしそれは、自分を見つめ直すことにはならないでしょう。
でも「もうひとりの自分を育てる」の意味では当たっているのかもしれません

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2013年11月13日

香山リカのココロの万華鏡:人間、脳がすべてじゃない 

香山リカのココロの万華鏡:
     人間、脳がすべてじゃない 
毎日新聞 2013年11月12日 東京地方版

 とても夢のある記事を雑誌で読んだ。


 「プラナリア」という生き物がいる。
日本でも水の中などで普通に見られる、ヒルの親戚のような生物だ。

このプラナリアは体を再生する力がとても強くて、細かく切断してもそれぞれに脳や目にあたる器官ができて、元の大きさに戻ることで知られている。


 切られても「倍々ゲーム」のように増える、驚異の生き物プラナリア。
とはいえ、これまでは、元のプラナリアと再生された第2、第3のプラナリアの脳の中身は全く別物、と考えられていた。

考えてみれば当然だが、新しく作られた脳は、元の自分だった時の記憶を持っていないということだ。
もちろん、増えたプラナリア同士が「オレたちって似てるなあ」「もしかして、元は同じだったんじゃない?」などと気づくこともない。


 ところが最近、研究者が大きな発見をした。
それは、プラナリアにエサの場所など簡単なことを学習させてから切断すると、再生したプラナリアも以前、覚えたエサの場所を思い出すようだ、というのだ。


 脳は全く新しく作られたわけだから、エサのことを知っているわけはない。
となると、元の個体の一部、腹や足にあたるところに記憶が残っていて、それが新しい脳に移動したのだろうか。


 なぜこの話に、夢があるのか。
それは「生き物は、脳でだけ考えたり、記憶したりするわけではないのかも」という可能性を示しているからだ。

実は、私たちは日常的に
「腕に仕事のコツが染み込んでいる」とか、
「舌が優れた味を知っている」などと、よく口にする。
「体が考え、覚える」ということを知っているかのように。

 
理屈では「思考や記憶は脳だけの能力」と言っていても、「体だっていろいろなことを記憶できる」と感じているわけだ。


 プラナリアでの今回の発見は、私たちの経験が科学的にも正しいことを明らかにしてくれるかもしれない。


 そして、もしそうだとしたら、私たちは脳にばかりこだわらず、もっと「体の記憶」を大切にしてもいいはずだ。

また、年を取って脳が衰えてきたとしても、「まだまだ体は覚えている」と自分の体に働きかけて、記憶のリハビリもできるのではないだろうか。


 小さなプラナリアが教えてくれた、体で考え、体で覚えること」の大切さ。

人間、脳が全てじゃないよ」とつぶやいてみたら、なんだか私も、ちょっと前向きな気持ちになれた。

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2013年11月15日

どうすれば安全安心:実は怖い、冬の静電気 

どうすれば安全安心:
実は怖い、冬の静電気 
         火災やアレルギーを誘発
毎日新聞 2013年11月14日 東京夕刊

◇金属触る前に革製品を/
重ね着素材には要注意/特殊素材の靴にも効果


 ドアノブに車のドアハンドル……。
金属に触れるのがイヤな季節がまたやって来た。
そう、バチンとするあの静電気だ。
たかが、と侮るなかれ。
痛いだけならまだしも、時によっては思わぬ災難を招くことがある。
冬本番を前に、専門家に静電気対策の伝授を請うた。
                          【吉井理記】


 分かっているようで実はよく分からない静電気。
その正体をおさらいしておこう。

独立行政法人「労働安全衛生総合研究所」の山隈瑞樹・上席研究員によると、どんな物体も基本的には電気のプラス、マイナスのバランスが保たれている。
しかし、衣服と車のシートなど物体同士がこすれてバランスに偏り(帯電)ができると静電気が生じる。


 帯電した服を着れば人体も同様に帯電する。

指先がドアノブに触れるとバチッと火花が発生するのは、プラス、マイナスのバランスを取り戻そうとドアノブと指先との間で電気が一気に流れるためだ。

夏は電気を逃がしやすい湿気が多く、人体も物体も電気をため込むことは少ないが、冬は乾燥しているから電気が逃げず、体にたまってしまうのだ。

「静電気の電圧は3000ボルト以上に上ります。けれど100万分の1秒以内の出来事で電気の量も少なく、体に直接の悪影響を与えることはありません」(山隈さん)


 ならば大丈夫、と安心した記者を見透かすように山隈さんはこう続けるのだ。
「ところが、この火花が思いもよらない事故を引き起こすことがあるのです」


 まず給油の際の火災だ。

総務省消防庁によると静電気の火花が原因のガソリンスタンド火災は昨年1年間で5件。
車やバイクのガソリンタンクのキャップを外すと、気化したガソリンに、指先などが車のボディーに触れて発生した火花が引火し、燃え上がるのだ。

セルフ式スタンドでは体の電気を逃がす「静電気除去シート」に1秒以上、手を触れ、すぐに給油作業を始めるよう注意を促している。

しかし過去には除去シートに触れた後にすぐに給油せず、車内のごみを片付けるなどして再び静電気をためてしまい、引火事故を招いたケースがあるから要注意だ。

室内にも危険が潜んでいる。
「多いのが噴射剤に可燃性ガスを使ったスプレー缶による事故です。

洗面所やクラブ活動用の部室といった風通しの悪い室内で長時間スプレーを使ったためにガスが充満し、静電気で引火する事故が発生しています」。

1999年2月には福岡県で、男性がベランダで携帯コンロ用ガスボンベのガスを抜く作業中、静電気によると見られる火花で爆発し近くにいた妻が死亡する事故が起きている。


 こうした重大事故はまれだとしても、静電気に驚いて転倒するケースもあるから気を付けたい。


 「体に直接の悪影響はない」と先に書いたが、間接的に災いをなす恐れはある。

日用品メーカー「ライオン」で静電気対策を研究する山縣義文さんは「帯電させた下敷きに髪の毛がくっつく現象と同じように、静電気は空気中の微粒子を体や衣服に吸着させてしまうのです」と話す。

静電気を帯びていれば、アトピー性皮膚炎に害があるとされるハウスダストはもちろん、花粉も引き寄せてしまうため、アレルギー体質の人は症状をさらに悪化させかねないのだ。

中国から日本への飛来が増えているPM2・5(微小粒子状物質)も含有物によっては帯電した物体に吸着されやすいという。
発がん性も指摘されるだけに心配だ。


 では、静電気のリスクにどう立ち向かうべきか。
山隈さんに問うと
「完全な対策はないのです。
生活していれば必ず何らかの摩擦が起き、電気が発生する。
ポイントは電気をためこまない、または火花を出さないよう、ゆっくり電気を逃がしてやることに尽きます」と話す。


 例えば、ドアノブなどの金属に触れる直前に地面やコンクリート、木の壁に手を触れるか、財布やキーケースなどの革製品を1秒ほどドアノブに接触させると電気をゆっくり逃がすことができ、火花は生じない。

車に乗っている時も衣服とシートの摩擦で静電気がたまる。
降りる際にドアの金属部分に触れながらシートを離れれば、体の電気を車に流すことができるそうだ。


 衣服の組み合わせによっても静電気は減らせる。
「マイナスに帯電しやすいアクリルやポリエステルの服に、プラスに帯電しやすいナイロンやウールといった素材のものを重ね着すると静電気が発生しやすい。
どちらか一方だけにするか、帯電しにくい綿や麻を合わせるのが効果的です。
衣服のタグについている素材に注意してください」。
山縣さんはそうアドバイスする。

洗濯時に柔軟剤を使ったり、出かける前に静電気防止スプレーを衣服に吹きかけたりすれば、繊維同士の摩擦が軽減でき、空気中の水分を捕まえる成分も配合されているから効果がある。

結果的に花粉やハウスダストの吸着も防げるが、山縣さんによると「PM2・5にはさまざまな物質があり、効果があるかどうか実験と研究を進めている段階」とのこと。


 インターネット上には静電気をため込まないための健康法や食品も紹介されているが、山隈さんは「専門家の立場から言えば非科学的。

『自分は人より静電気がたまりやすい』と言う人がいますが、体質は無関係です。
静電気の原因は人体そのものではなく、その人が着ている衣服に由来するからです」とバッサリ。

静電気対策グッズについては「効果的なのは電気を通しやすい特殊素材を靴底に使った『静電靴』や、高級紳士靴のように革を底に張った靴。
体の電気を地面に逃がすことができます。
ドアノブに当てて体の電気を抜く器具などもお薦めですが、中には科学的根拠に疑問符が付くようなグッズもあります」と語る。


 春まで続く静電気シーズン、快適かつ安全に過ごしたい。

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2013年11月17日

20代でも脳年齢が50歳!? 脳にダメージを与える10個の悪習慣

20代でも脳年齢が50歳!?
脳にダメージを与える10個の悪習慣
2013.11.16 12:00 NEWSポストセブン

 皆さんは脳に良い事をしていますか?

 脳は身体の中で一番の司令官で、脳が命令を起こさなければ、私達は身体を動かしたり感動したり生きていく事はできません。


実は最近では、早いと20代で脳の委縮やダメージーを受けている人が多いのです。
簡単に言うと、年齢が20代でも脳の年齢が50歳になってしまっている人が、急激に増加しているのです。


更に恐ろしい事に、一度委縮した脳は二度と元に戻る事はありません。

これからお伝えする脳にダメージを与える生活習慣は、誰もが少しは当てはまるのではないでしょうか?

アメリカの情報サイト『Balance』から、脳にダメージを与える10個の習慣を御紹介します。身体を大切にするだけでなく、脳の事を意識して大切にしましょう。
■脳を破壊する10個の習慣


(1)朝食をぬかす

朝食を抜かす事で低血糖になります。
これは、退化を引き起こしている脳に対して栄養が不十分となり、脳にダメージを与えます。


(2)食べ過ぎ

食べすぎると、脳の動脈硬化を引き起こしてしまいます。
そして、精神的にも弱くなっていきます。


(3)タバコを吸う

タバコを吸う事で脳萎縮を引き起こして、アルツハイマー病に至る可能性が高くなります。


(4)大量の糖分摂取

大量の砂糖を摂取すると、脳が栄養失調の状態になります。
つまり、タンパク質や栄養素の吸収が中断される事で、脳の発達を妨げる可能性が高くなります。


(5)大気汚染

脳は体内の中でも一番、酸素を必要とする臓器です。
汚染された空気を吸う事で脳への酸素供給が減少し、脳の効率低下をもたらします。


(6)睡眠不足

脳は常に動いているので、睡眠をとっている間は脳が唯一休息をとれる時です。
しかし、睡眠不足が続く事で、脳細胞が破壊されていきます。


(7)頭まで布団をかぶって眠る

頭を布団でカバーして眠ると、二酸化炭素の濃度を増加させ酸素不足となるため、脳損傷の影響に繋がります。


(8)病気の時に頭を使う事

病気や風邪の時に勉強や仕事などで脳を使ってしまうと、能率が悪くなるだけでなく、脳損傷につながる可能性があります。


(9)刺激不足

考える事は脳にとって必要不可欠です。
考えなければ脳は刺激されずに、どんどんと委縮されていきます。
考える習慣をつけましょう。


(10)あまり人と会話をしない

知的な会話は脳の効率をよくしてくれます。
会話をしていないと、脳は老化してしまうのです。

いかがでしたか? 脳には栄養と酸素が必要不可欠だという事を忘れずに、刺激と休息を交互に与える事で活性化しましょうね。

いつも新たな事に挑戦している方が若々しいのは、きっと脳年齢が若いからなのでしょう。

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2013年11月20日

香山リカのココロの万華鏡:ムダな「前置き」大切に

香山リカのココロの万華鏡:ムダな「前置き」大切に
毎日新聞 2013年11月19日 東京地方版

 ちょっと体調を崩して病院を受診し、検査を受けた。
いつもは検査をしたり診断をつけたりする側なのに逆の立場になったわけだ。

診察室に呼ばれ医師の前に座る。
机の上のパソコンモニターに自分のものとおぼしきCT画像が並んでいるのを見ると、さすがに不安になってくる。


 医師はデータを一通りチェックして私のほうに向き直り、柔らかな笑顔でこう言った。
「ご安心くださいね。大きな問題ではありません。これから詳しく説明します」


 「ご安心ください」というその一言で私は気持ちを整え、その後の説明をしっかり聞くことができた。
診察室を出てから「最初の一言って大事なんだな」と、改めて実感した。


 医師には「腕はよいけれど会話は不得意」というタイプも少なくなく、そういう人のために「医療コミュニケーション講座」なども開かれている。

そのテキストにも「患者さんが心の準備をするための言葉が必要」と書かれている。

たとえ良くない結果を伝える時でも、いきなり具体的な病名などを告げるのではなく「申し上げにくい話なのですが」「治療すべき問題が見つかりましたので、これからお話ししますね」といった「前置き」を忘れない。

その後に伝えられる内容が一緒だとしても、患者さんは前置きによって少しでも心の準備をし、医師が誠実に問題に向き合っているのを感じることができる。


 私は診察室でどうだろう、と我が身を振り返った。

精神科の場合血液検査などでいきなり病名を告げることはないのだが、初めての患者さんに対して記入してもらった問診票を見ながら、あいさつなどもなしに「えーと、眠れないんですか? いつから?」などと切り出してはいないか。
また、一通りの診察後に「そううつ病ですね、お話からすると」といきなり診断名を伝えてはいないだろうか。


 「ご心配でしたね」「大丈夫ですよ」「問題はありますが一緒に乗り越えましょう」といった「前置き」やクッションのような一言は、診察室だけに限らず他の仕事の場でも日常生活でも、ともすればムダと省かれてしまう場合もある。
必要な情報だけをやり取りするのが効率のよいコミュニケーション、と考える人もいるようだ。


 しかし、人間は「いきなりデータ」「結果だけ伝える」といったやり取りに耐えられるほど強くはできていない。

私も診察室であいさつ、ねぎらいや慰めの言葉などをもっと大切にしなければ、と改めて思った。

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2013年11月21日

石井苗子の健康術:悪事に惹かれる人間の心理

石井苗子の健康術
悪事に惹かれる人間の心理
2013年11月19日  読売新聞yomi
Dr.

手早く儲けられたらいい、ばれたら謝る)


 かつて私に
「悪いことでも、ばれなきゃそっちで儲(もう)けた方がいい、ばれたら謝るしかないけど、悪いことはするなとか偉そうなことをいう人間は偽善者だ」、と言った人がいましたが、正直な方だと思いました。

 人間の心の中に誰にでも多少は、悪事に惹(ひ)かれる欲求が存在している。
 今日はその犯罪心理について書きたいと思います。

 あの悪事がうまく回っているうちは、このまま続くのではないかとタカをくくってしまう。
これが人間の恐ろしいところです。


 行く手に何が待ち構えているか分からないほどの悪事でも、魔が差すことがある。
もしかしたら、ずっとできるかもしれないとタカをくくってしまう。


 先週、「悪の法則」という映画を見ました。
内容はどこにも書いてはいけない約束になっていますが、タイトルを見ればおよその想像がつきます。
悪事の末路はどうなるのかという「法則」がある。
それに比べると、どんな善行の行く末も誰にも分からないものです。


 近頃、日本の市場でエビの種類について偽装があったことがニュースになりました。
あとからあとから同じような業界の方が「申し訳ございませんでした」とテレビに出てくる。
共通点は、どなたも必ずしもお金に困ってやっている人とは思えないところです。

やむにやまれずこうなってしまった、という犯罪は情状酌量という言葉が存在しますが、それぞれの弁明を聞いていても、どこがやむにやまれずなのか理解できません。

ばれなければずっと儲けていられたという悪事だったという他に何があるのでしょうか


 人は生活できるお金があっても、もっと儲けたいと思う。
たとえそれが誰かをだましていることになっていたとしても、商売上手と紙一重とさえ言われる業界もあります。
でも、「ごめんなさい」でおさまる悪事ばかりではないことは、誰でも知っています。

謝ってすまないどころか、知り合いから愛する人まで殺されてしまう悪事にかかわっていたことで分かる。
これほどの「後悔先に立たず」という法則が他にあるでしょうか。


 その一方で、殺人事件の裁判でも平然としている被告人もいます。
自分の心の中にある欲求に負け続けているうちに、まるで、悪事に対する判断神経が麻痺(まひ)してしまう病にかかってしまったように、人が変化してしまう。法的証拠がなければ、なんともならないでしょうと平然としている人もいます。
悪事が何なのか自分の心の中で整理がつかなくなってしまうほど、悪事に魅了されつくしてしまった人間の末路でしょう。


 悪事は、異常なほど怪しい魅力を持っているものです。
やってはいけないと言われているものほど、やりたくなる。
もともと人間の欲求が満たされるものだから悪事なのかもしれません。
だから、罰則が存在するのではないかと思うぐらいです。


 誰だって、人生の晩節を汚すようなことにならないようにと願うものです。

お金に限らず、権力もそうでしょうが、そういったものを手に入れてみたいという欲求のストレスから解放されるような生活が早くからあったら、人は本物の幸福感を感じながら生きていけるのだと思います。

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2013年12月01日

子どもをしからない最近の親たち

石井苗子の健康
子どもをしからない最近の親たち

2013年11月29日 読売新聞yomiDr.

(でも、本当に昔の親のほうがよかったと思えますか?)


 「子どもの人権という言葉を初めて聞いた。
子どもに人権なんかあるのか?」。

これは私が今から20年前に40代のある男性から聞いた言葉です。
メディアの仕事をされている方でしたが、子どもの人権の勉強会に行かなければならないと言ったあと、さきほどのように私につぶやきました。

人権がなくていいとおっしゃったわけではなくて、むしろ、子どもの人権は親や社会が守るものではないのか?と、こちらの方を強調していらしたのだと思います。

 あれから20年経(た) って、子どもの人権は教育や虐待のテーマで多く話題にされるようになりました。


 「最近の親は子どもをしからないで平気でいる」。
これは私と同年代か上の年齢の人たちの話題になります。
そして、「もう放っておくしかない、怒るとこちらが嫌な目にあうから」とおっしゃる方が多い。

でも一方で、「しからない親ばかりじゃないだろう、平気でいる親が目立つだけだ」と訂正する方もいます。
私は、こちらに賛成なのです。

少子化ですから、親子連れや子どもが目立つ。
静かにしている子は、大人の数の多さに紛れ込んでしまって目立たないという説の方が私には分かりやすく感じました。


 目立つから話題になる。
それはそれで仕方ありません。

先日も、心療内科の研修先で心理学の先生たちが半分楽しそうに話をしていました。

どこかの公共広場でイベントが行われていた日の経験だそうですが、ひと組の親子連れがいたのだそうです。

親が音楽を楽しそうに鑑賞している間、子どもがステージにあがってマイクなどをいじって走り回っていた。
なのに親がまったくしからないと驚いていらっしゃいました。
自分たちの親だったら許してもらえなかったと。


 確かに、「じっとしてなさい」「静かにしてなさい」「今度やったら怒りますよ」は私の親の3大ワードでした。

仮面ライダーが「ライダーキック!」と最初に宣言してから技を出すように、私の親は「またやったら頭たたきますよ!」と宣言してからガツンと本当にたたかれていました。


 私の記憶の中で、運動会とか町内会の行事や初詣など、多くの人が集まる環境に子どもは大勢いたものです。
こちらの方は大勢いるから目立つのですが、大人の役割も大勢いるから親代わりをやっていたように思います。

「危ないからこっち来るんじゃないの!」「熱いからさわるんじゃない」「うるさいから、向こうに行って遊んでなさい」。
これらは大人がどんな子どもに対しても、ほんのちょっとした教育責任を負っているという気持ちがあったのだと思います。


 でも私の母親を振り返ってみると、母はいつも自分の今の楽しみを犠牲にしていたように思えます。

わが家に2人しか子どもができなかったことを身体が弱かったせいだと申し訳なく感じていたり、逆に近所に5人の子どもがいる家庭があると、「あそこのお母さんは子育てに追われて、気が付いたら50歳になって“お婆(ばあ)さん”になっているわね」と、決してイヤミではなく女の人生をそういった目で見ていたような記憶があります。

 私自身にも思い出があります。わんぱくな男の従兄弟(いとこ)が3人いたのですが、母親の言うことを聞かず、どこへ行っても母は「すみません」と「申し訳ありません」しか言っていなかった。

そこに周囲が「いいんだよ、男の子はきかないからね」とニコニコしていたような気がします。


 周りに気をつかって叱ったりしている母親を見ると、「いいよ、いいよ」と周囲は気分が良くなるけれど、父親と2人で子どもを放ったらかしにして何かに楽しんでいると「無責任!」と怒りたくなる。

立ち止まって考えてみると、これって、大人の受け取り方からくる気まぐれではないでしょうか

子どもが危なければ、守ってあげるのが社会の大人の立場の基本であるとしたら、走り回っている子どもに目をやって、たまに楽しんでいる母親の代わりをしてやればいいのでは?と私は思います。
親じゃないのだから、たまにやればいい。


 先週、私の知り合いの若いご夫婦が2歳の女の子と9か月の男の子を連れて「焼き肉レストランの個室を取ったから、一緒に食べませんか」と誘われたのですが、
どうして小さな子を連れて「焼き肉」じゃなければいけないのか、やけどをしたらどうするんだと思ったのですが、

案の定、その場で焼いて食べるスタイルのテーブルに火がついても、子どもたちはテーブルから下りようとしません。

状況判断の結果、私が焼いて親子が食べるということになり、私はビールだけで終了。

でも、若い夫婦が「今夜は焼いてくれる人がいる」とうれしそうな顔をするので、普段は大変なんだろうなと久しぶりにいいことをしているような気持ちになってしまいました。

ご飯が出てくるころには下の子は寝てしまうし、もう1人は廊下を走り回っています。

でも親は楽しそうにそれを眺めている。

せっかく個室を取ったのに、静かに焼き肉を食べられず、どこかの子が走り回っていると感じた他のお客様もいたかもしれませんが、ちょっと前だったらそんなの当たり前だったのかもしれません。

本当に嫌なら子どもが来ないような高級レストランに行けばいい。このごろは、そこでもお金持ちのご夫婦が子ども連れで食べているかもしれませんが……。


 高齢化社会になって、大人の人口の方が圧倒的に多いと、自分たちが楽しい環境にばかりに目がいってしまう、
高齢になればなるほど足腰が弱ってくるのと同じように、精神的にも煩わしいことから解放されたくなる。

そんな気持ちもあって、親がそれも特に母親が楽しそうにしていることに対して「子どものしつけを放ったらかしにして」と言いたくなるのではないでしょうか
そこに誰かの子どもがいたら、一旦(いったん)自分の楽しさを棚にあげ子どもに目を配ることをもう一度考えてみればいいと私は思います。

子どものために「すみません、すみません」しか、ボキャブラリーがないようなお母さんを見るより、夫婦で仲良く楽しそうにしている方が、「今日は、ま、いっか」という気分になります。

走り回っているその子に気を配っていればいいのかと。

子どもがあふれていた昔の日本社会より楽だろうと。
子育てに疲れているお母さんを見て胸がつまるような気持ちになるより、こちらの方が私は好きです。

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「明日は月曜…」げんなりするサザエさん症候群を防ぐ方法4つ

「明日は月曜…」げんなりする
サザエさん症候群を防ぐ方法4つ

2013.12.01 12:00  NEWS ポストセブン

 「あぁ、これで休みも終わりかぁ。明日は月曜日かぁ……」

休日の終わりになると、こんな憂鬱な気持ちになってしまう人も多いことでしょう。

日曜日の夜、アニメ『サザエさん』が終わる時刻に、このような憂鬱な気持ちになることから、“サザエさん症候群”とも呼ばれるこの症状。


『Yahoo!ニュース 意識調査』の「休日最終日の夜、憂鬱になる?」調査結果によりますと、休日最終日の夜に憂鬱になる人は74.9%にものぼっており、多くの方がサザエさん症候群に悩まされていると言えます。


症状が重い人だと、頭痛やめまいなどが起こってしまうこともあるそうです。

そうなると、翌日からの仕事にも支障が出てしまいますよね。
どうにかしてこのサザエさん症候群を防ぐ方法はないのでしょうか。
元心理カウンセラーのしゅうまいさんに教えてもらいました。

■1:熱中できる趣味をもつ


熱中できる趣味があれば気持ちの切り替えもできて、仕事にも前向きに取り組めます。疲れているからといって、休日は一日ゴロゴロして過ごすのではなく、趣味の時間に費やせば、良いリフレッシュになるはずです。

■2:夜9時頃からスカッとするDVDを観る


この夏大ヒットとなったドラマ『半沢直樹』は、サザエさん症候群を吹き飛ばした時期があります。
ドラマの内容はもちろん、日曜の夜9時から放送という時間も良かったのでしょう。
その“半沢効果”を利用するため、日曜の夜9時からスカッとするDVDを観賞しましょう。

■3:スカッとするDVDを観たら夜10時には寝る


スカッとするDVDを観たら、夜10時には寝てしまいましょう。
正しい生活リズムを送れば、必要以上に気持ちは落ち込みません。
夜遅くまで起きていると、ますます憂鬱な気分に陥ってしまいますし、睡眠不足のまま仕事に行くと、気分だけでなく仕事の効率も落ちてしまいます。
憂鬱な気分になる前に床に就くことが大事です。


人間である以上、気分の浮き沈みがあって当たり前です。

楽しかった休日を仕事に倍返しできるよう、うまく付き合っていきましょう。

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2013年12月05日

石井苗子の健康:術高齢者の「小さなお困りごと」にだれが対応するか

石井苗子の健康術
高齢者の「小さなお困りごと」に
                    だれが対応するか
2013年12月3日  読売新聞yomiDr.

(役場に「電気が切れた」と電話がくるそうです)


 来年で3年目に入る福島県の支援ですが、2011年震災当時の態勢とは違って、地元の自治体、社会福祉協議会や地域包括支援センターの方々と相談をしながら、私たちのプロジェクトチームが何をしたらいいかを決めていく作業をしています。


 少子高齢化という言葉はよく耳にするようになりましたが、地域で進み続ける高齢化が作り出す問題を解決する方法は、どうしても後手になってしまいがちです。
被災地でも、その問題は他の地域と何ら変わりはありません。


 私たち日本人の人口が、どういう状態であるかは多くの人が知っています。

しかし、それは情報として聞いているだけで、実際に自分が高齢になったとき日常生活が困ったらどうすればいいのかといえば、とりあえず役場に電話をして聞いてみようという方が多いのだそうです。

たとえば「電気が切れたので替えてほしいが、どこに頼めばいいのか」も、その電話のひとつです。
電気が切れて役場に電話をするという行為は、若い時には考えなかったことです。


 将来、自分が高齢になって、身体的・精神的・環境的にどうなっていくかを想定して準備をするという気持ちで地元の講習会や勉強会などに出かけていく人は少ないのだそうです。

介護保険制度の説明会も含め、役場が招集をかけても「忙しい」を理由に参加者は少なく、具体的に何か起きて初めて「はて!?」と思い立って役場に電話をしてくるのが特徴だと保健師さんたちから説明を受けています。

 「とりあえず役場に電話して聞いてみよう」となるのだそうです。

 以前このブログに、予防ほどつまらなくて退屈で、面倒で億劫(おっくう)なことはないと書いた記憶があるのですが、人はいよいよとなるまで面倒なことはやりません。
予防もそうです。「まだなんとかなっている」うちは、しばらく大丈夫と慢心しているものです。


 作家の渡辺淳一さんが、東海道新幹線の機関誌にエッセイを載せていらっしゃるのを拝読しました。
彼は医師でもありますが、ご自身の体験から「老いは急に訪れる」といった内容でした。

なにしろ今まで出来ていたことができなくなるのだから」とありましたが、「今まで出来ていたこと」とは、スポーツのような非日常的なことではなくて、買い物や家事、身づくろい、といったことも含まれます。

なんとなく「今日は疲れているから明日」と言ってごまかしてしまいがちです。

そうするうちに、突然転んだり、だんだん家の中が片付かなくなっていっているのに、気を払わなくなったり…。


 先日、ある市町村の社会福祉協議会主催の福祉大会で、ボランティア活動について講演をしてきましたが、そちらでも電話が増えてきているそうです。

重い物を動かしたい、部屋を掃除したい、買い物をしてもらいたい、ひとりの食事をつくるのが面倒だ、電化製品を取り替えたい、探し物が見つからない、銀行に行きたい、などなど。

こうした電話に「どなたかお近くに相談に乗ってくださる人はいませんか」と尋ねれば、「いない」か「いても遠い」とか、「頼むのが面倒」という答えが、全国的に増えてきています。
これからはもっと多くなっていくでしょう。


 社会福祉協議会は、戦後アメリカから導入された地域福祉事業で、日本では運営資金の多くが行政機関の予算措置によるものでした。

「半官半民」とよく呼ばれている運営方針で地域の方々からの募金集めも行っていますが、募金は強制的なものではありません。

地域の高齢者が増えていくにつれて、上記のような「小さなお困りごと」のお助けボランティア活動も活性化していかなくてはならないと思っている自治体も多いのですが、昔とは違い、独り暮らしや老夫婦の生活が増えていく中で、医療制度の改革だけでは回らないものも増していくことでしょう。

団体も運営費用がなければ、人も雇えません。ボランティア活動だけに頼っていても限界があります。


 「どうせ人口は減っていくのだから、各家庭が自己責任でやってもらおう」というご意見の方もいらっしゃいますが、どうにもならない時代に突入していくような気がします。


 今年の夏は熱中症で家の中でお亡くなりになる高齢のご夫婦もいらっしゃいました。

まだ動けるのに、どうして水を飲んだり、エアコンをつけたりできないのかという質問もありますが、足腰が思うように動かないほどの高齢になるということは、こうしたなにげない日常のことでさえ億劫に感じ、つい動かないで我慢してしまうものなのです。

筋力が弱れば、掃除も片付けも疲れてしまいます。
なるべく、小まめに出来るところまでやり、地域のボランティア活動をしている方々にお金を払ってでも、少しずつ家のゴミを片付けていくことから始めるといいと思います。

そうするにはどうしたらいいかの組織づくりを、地域の個性を観察しながら始めていかなければならないと思います。

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2013年12月10日

生活保護法改正 不安と期待

生活保護法改正 不安と期待
2013年12月9日 08:01  沖縄タイムズ


 生活保護の引き締め策と、保護を受ける手前の働ける人への支援策をセットにした、改正生活保護法と生活困窮者自立支援法が6日の衆院本会議で可決、成立した。

生活保護法は1950年以来の大幅な見直しで、申請のハードルを上げる「水際作戦」と批判が上がる。
支援法には期待の声もあるが、自治体の「任意事業」が多く、効果的に使われるかどうかは「やってみないと分からない」との声も。
(小寺陽一郎)


 改正生活保護法は、受給者の伸びを遅らせるため、不正受給の罰金を30万円以下から100万円以下に上げる。
申請者を養える親族がいるのに応じない場合、自治体が親族に説明を求められるようにする。


 申請手続きも厳格化していて、「違法な水際作戦をこれまで以上に、助長、誘発させる」として日弁連などが廃案を求めていた。
一部を除いて来年7月施行だ。


 「ムチ」の改正生活保護法に対し、生活困窮者自立支援法は、生活保護に至る手前の人の支援を想定していて「アメ」とも言える。


 生活に困る人が相談を1カ所で受けられる窓口をつくり、就職に向けた計画を作ることを自治体に義務づける。
職を失い住むところがない人への家賃補助も制度化した。


 このほか、自治体の判断でやるかやらないか決める任意事業として、基本的な生活習慣を取り戻すための就労体験や、職業訓練などをする「就労準備支援事業」などもある。
施行は2015年4月。

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2013年12月11日

必読!意外とやりがちな「間違ったインフルエンザ予防」まとめ

必読!意外とやりがちな
「間違ったインフルエンザ予防」まとめ
2013.12.10 17:00 
NEWSポストセブン

 例年12月〜3月頃に流行するインフルエンザ。
いったん流行し出すと、短期間に多くの人へ感染していきます。
インフルエンザは高熱にうなされるだけでなく、命を奪うことさえあります。
特に幼い子供や高齢者は注意が必要です。


「うがいしておけば大丈夫でしょ?」

いいえ、そうではありません。そこで、『WooRis』の過去記事から、みなさんが意外と間違えてしまっている“インフルエンザ予防”についてまとめてみました。
正しい対策をしないと、効果ナシですよ!

■予防接種は早すぎても意味ナシ!


インフルエンザは流行する前に予防するもの。
これは確かに間違いではありません。
しかし、早すぎた予防はムダになってしまうこともあります。


以前『WooRis』の過去記事「早すぎてもムダになる!? インフルエンザ予防接種の良い時期とは」でご紹介したように、11月後半から12月上旬に接種するのがお勧めです。
効果は5ヶ月程
なので、早ければ早いほうが良いということでもないのでご注意を。

■うがいは予防に効果がなかった!?


「風邪やインフルエンザなどの流行した病気には、うがいが当たり前!」と思っていませんか? 
実は、インフルエンザ予防としては、「超意外…“うがい”はインフルエンザ予防に効果がないって本当?」でご紹介したように、実は“うがい”は予防策として向いていません。

日頃の疲れをとることや、食事をすることなどが重要です。
■手を洗うことで予防可能or不可能?


うがいと同じように、予防法としてよく行うのが、「たった20秒でできる!冬の困った病気に嫌われる方法」でご紹介した“手洗い”。

感染している人に近づかない、マスク着用などいろいろな予防法がありますが、実は手洗いが簡単かつ最も効果が高い予防法なのです。
石けんを泡立てて20秒かけて洗いましょう。

手洗いは簡単で低価格にできて、インフルエンザだけでなく、風邪、ノロウィルスといった冬に感染しやすい疾病の予防法にもなります。

冬はさまざまな病気になりやすい環境です。
「これがカギ!本格化するインフルエンザ撃退法4つ」でご紹介したように、日頃の意識づけが大切になってきます。
「私は大丈夫」と油断している人が一番危険。


多忙な毎日だからこそ、毎日の生活を振り返ることが重要。元気に冬を過ごすためにも、正しいインフルエンザ予防をしてくださいね!

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2013年12月13日

石井苗子の健康術 小中学生が作文に書く人権問題

石井苗子の健康術
小中学生が作文に書く人権問題
2013年12月10日  yomiDr.

(「ゆとり世代」を批判する大人たち)


 毎回コメントをいただきありがとうございます。
実は最近になってやっとコメントをしっかり読めるようになりました。
以前は辛口コメントを読むと、しばらく立ち直れないことが続き困っていましたが、今は冷静に読むことができるまで成長しました。
忠臣蔵のブログに賛成というご意見もあってほっとしているところです。ありがとうございました。


 コメントは本当に大切な宝物です。
実は、「人権週間」で岐阜県に講演に行く機会があり、小学6年生と中学3年生が書いた人権についての作文をじっくり読んでいきました。

作文をコメントとは呼べませんが、与えられた課題について幼いなりに意見を述べた文章でした。
多くの中から選ばれた優秀作品の中のほとんどが「いじめについて」のテーマだったのには驚きました。


 私には子どもたちが「いじめ」問題について、悲鳴を上げているのではないかとさえ感じました。

いじめられるとか、いじめるといった事実の紹介ではなくて、世間の大人たちがこの問題について多くの議論を交わしているにもかかわらず、ちっともよくなっていないことについて、学校の「いじめ」の現場にいるのは私たちなのだという叫びのように思えました。

「人権」は、身近なでき事に関心を持つことから感じるもの

 テーマは「人権について思うこと」なので、歴史を勉強したり、インターネットで人権を検索したのか日本国憲法の条文を文面に書いて、そこから感じる何かを身の回りに起こっている何かと結び付けてみて、気が付いたのが「いじめ」だったのではないでしょうか。


 これが小学校6年生の文章かと思うほど、考えが整理されてある作文に驚きました。
中のひとつに、いじめの原因の一つとして「いじめと家庭環境」に注目したいと文頭にあり、家庭環境の関係には2つのパターンが観察される。

一つは親が子に「人の平等とは何か」という教育ができないこと、もう一つは親が子に無理な期待をするため、子どもに負担やストレスが蓄積していること。

 これには脱帽です。まるで大学の論文です。


 家庭環境といえば、私も常々反省している点があります。
それは、少し前の、「ゆとり世代教育」で育った子どもたちが社会人になって、離職率が高いとか「がまんが足りない」「自分勝手だ」などと批判することです。

彼らより年上の世代が、自分たちはこう育ったから「ゆとり世代は理解しようとしてもくたびれるだけ」と思っているふしもあります。
一種のあきらめ現象でしょう。

あきらめほど責任負担が軽くなることはありませんから、親が 子どもをあきらめるように、学校にいじめの責任を転嫁していると、先の作文は言いたいのかもしれません。

人の平等を教えるなんて、ものすごい勉強と努力と時間がいるものです。そんな難しいことはできないとあきらめるほうが、親にしてみれば簡単です。


 先の作文には「いじめている側もきっと心の底ではつらい思いをしていると思います。
彼らのサポートも必要です。
ストレスや負担をわかってほしいのだと思います」とあり、この辺が悲鳴のように私には読めました。


 人権を考えるとき、「思いやり」という言葉が頻繁に登場します。

思いやりは、柔らかい響きで分かりやすい言葉に聞こえますが、こんな難しくて勇気のいる行動を表現した言葉もありません。

思いやりは誰でも自分の中にあってほしいと願うのですが、どこかにあるだろうとは感じられても、具体的な行動にすることは難しいものです。

「思いやりを持って人に接しましょう」は、「人権を考えて行動しましょう」よりはるかに言いやすい言葉ですが、「思いやりの実行」には勇気がいります。


 分かっていても、行動を起こした後でなんていわれるか怖いからやらないとか、何もしないでいることを「空気を読む」といって、周囲の「和」を保つためにと正当性の言い訳に使われることもあります。


 身体の障害をからかわれていた子の障害のある方の手を握って登校していた同級生が、その子と一緒に石を投げられていた。

あれがもし自分だったら、そんなことまで耐えて同じ行動ができただろうか、そこまで勇気が持てただろうかと書かれてある作文を読んで私は、私自身が「子どもの何に向き合って話をしているのだろうか」と悲しくなってしまいました。

そういう話題を真剣に話せるのは、「人権週間」に限られているわけではないのですが、日頃から勇気や行動の是非について、何の自信をもって年下の人々に語ることができるだろうかと。


 子どものいじめは大人の物の考え方にも責任があるのかもしれないと、考えさせられました。

「何かする」に対して「偽善者ぶって」という目でみる態度は、大人になればなるほど口にするようになります。
全員とまではいいませんが、子どもたちは今の自分の年で感じる素直な感情を、どこでむき出しにするのかを遠慮していたり、くたびれているのではないかと思いました。

家庭環境に問題があるという言葉は大きく響きました。

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2013年12月15日

一瞬の恥ではすまない「間違いだらけのNG年賀状」の特徴9つ

一瞬の恥ではすまない
「間違いだらけの
    NG年賀状」の特徴9つ
2013.12.14 12:00 NEWSポストセブン 

 日ごろお世話になっている人や親しい人へ、新年のお祝いの言葉や、健康、多幸を願って送る年賀状。この時期になると、年賀状の準備に追われる人も多いのではないでしょうか。

このように、年賀状を送るのはいいことなのですが、本文に間違いや失礼があってはいけませんよね?

 そこで今回は、意外と知らない年賀状のNGマナーについてお話していきたいと思います。



■1:赤ペンはNG

目上の人や取引先の人に出す年賀状に、赤ペンを使うのはNGです。
黒、紺、青色のペンや筆、万年筆を使うようにしましょう。



■2:“新年”の使い方に注意

よく、「新年あけましておめでとうございます」と書く人がいますが、“新年”と“あけまして”は同じ意味なので、重複していることになります。
この場合、新年と書かなくてOKです。



■3:“謹賀新年”の意味を知る

謹賀新年には「謹んで新年のお喜びを申し上げます」という意味があり、この言葉自体が新年を祝うものなのです。
ですので、“謹賀新年”と“あけましておめでとうございます”の両方を使うと、重複していることになるので気を付けましょう。



■4:“A Happy New Year”は年越し前に

“A Happy New Year”は、年越し前に使う「よいお年を」という言葉です。年賀状には、“Happy New Year”と書きましょう。


■5:忌み言葉は使わない

“去”という文字はお祝いにふさわしくないので、去年→昨年にしましょう。
その他にも、失う、倒れる、滅びるなどの言葉は使わないように。

また、相手が不快に感じたり、暗くなるようなことは書かないのがマナーです。


■6:“元旦”は一月一日の朝という意味

“元旦”には、一月一日の朝という意味があるので、“平成二十六年一月元旦”では一月が重複してしまいます。
また、年賀状は一月一日の朝に届くとは限らないので、終日という意味のある“元日”を使い“平成二十六年 元日”と書いても問題ありません。



■7:相手への感謝や気遣いを先に伝える

年賀状を書くときは自分の近況を報告する前に、相手への感謝や気遣いを伝えるのがマナーです。
自分のことを書くときは、2割程度におさまるようにしましょう。



■8:イラストの多用は控える

年賀状は送った本人だけではなく、その家族の目につくこともあります。
縁起物のイラストを入れるのはいいと思いますが、多用するのは控えましょう。
品格を疑われるようなものは絶対にNGです。



■9:一月七日を過ぎたら寒中見舞い

到着が一月七日を過ぎてしまうようなら、年賀状ではなく寒中見舞いとして送りましょう。

「へぇー」と驚くものはありましたか?
 文面からもマナー美人だと伝わるような、品のある年賀状を送りたいものですね。

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2013年12月17日

「がんは放置してもいい」は本当か 主張と反論

「がんは放置してもいい」は本当か 
              主張と反論
2013年12月16日 朝日新聞

 医師の近藤誠さんが書いた「医者に殺されない47の心得」は、今年のベストセラーとなりました。
しかし、近藤さんの「がんは放置してもいい」という考えには、ほとんどのがん専門医が「助かる命も救えなくなる」と批判しています。
近藤さんの主張と、第一線の腫瘍(しゅよう)内科医である勝俣範之さんの反論を紹介します。


■「医者に殺されない47の心得」の著者 
   
慶応大医学部講師・近藤誠さん

【主張】
・がんは発見時に転移が潜む「本物」と、転移しない「がんもどき」に二分類される
・「本物」は手術でも抗がん剤でも治らない。
「もどき」は治療が不要。
よって、無症状なら治療はしなくてよい
・検診を受ければ死亡数が減るという根拠はない
・抗がん剤の臨床試験の生存曲線は形が不自然で、人為的操作があったと推測できる
・生活の質を上げるための治療は必要

慶応大医学部卒。
83年から同放射線科講師。
米国留学後、乳房温存療法を国内に広めた。65歳。

■自覚症状なければ治療は不要

 がんは検診で早期発見されても、その時点で転移が潜む「本物」と、転移しない「がんもどき」に分けられます。
本物は基本的に抗がん剤で治らず、手術はがん細胞の増殖を速める恐れがあるから治療は無意味です。

「もどき」は転移しないから治療の必要がありません。
どちらにしても、自覚症状がないなら何もしなくていい。
これが「放置療法」です。

 今のがん診療は、早期発見して治療したら治るという前提で組み立てられています。
しかし、根拠がありません。

 外国の研究で、肺がんの検診を受けた人の方が、受けていない人より死亡数が多いとの報告があります。
早期発見で余計な手術や抗がん剤治療を受けたせいでしょう。
ほとんどの国では肺がん検診は行いません。
乳がんも、検診を受けても亡くなる人の数が減らないという報告があります。前立腺がんは死亡数の差がありません。

 一般的に早期だと「もどき」の割合が多いのです。
マンモグラフィーで見つかる乳がんは99%「もどき」なので、私は「診断を忘れなさい」と言って帰します。
これまで検診でさまざまな部位にがんが見つかった150人以上を様子見してきたが、ほとんど転移が出ません。

 まれに「本物」の場合もあります。
5ミリの乳がんを放置した私の患者さんは、数年後にがんが大きくなり、その後転移も出てきて、18年後に亡くなりました。
がんの成長速度から、初発病巣が0・04ミリのときに転移していたと推定されました。

 ただ、すべてのがんを放置するわけではありません。
大腸がんによる腸閉塞(へいそく)など、生活の質を下げる自覚症状があるなら、治療すれば長生きできることもある。

肝がんは「もどき」でも早期発見に意味がないとはいえません。
乳がんの「もどき」も乳房の皮膚を破る場合は部分切除を勧めることもあります。

 抗がん剤に延命効果があるとした臨床試験の結果には、人為的操作の疑いがあります。

多数の患者さんをきちんと追跡すると、生存曲線は下に凸になるはずですが、不自然に持ち上がっている。
転移患者は多くが数年以内に亡くなるのに、追跡できなくなった人を「生存」とするから生存率が落ちないのです。

 乳がんの抗がん剤ハーセプチンも生存期間は延びません。
臨床試験の生存曲線に人為的操作が疑われます。
薬が効いて元気なのではなく、「もどき」だったのです。
ほかの分子標的薬も、肺がんなど固形がんには無力です。
ただし、血液のがんや睾丸(こうがん)のがんなどは、抗がん剤で治る可能性があります。

 国内外の論文分析と、患者さんの症例をもとに主張しています。症例報告は科学的根拠が低いと批判されるが、放置しても転移しない例が一つでもあれば強力な反論材料になるのです。

 4月にセカンドオピニオン外来を開き、1300人来院しました。
無症状の人は治療しない方がいいと伝え、生活の質が向上しそうなら治療方法を示します。
決めるのは患者さんですが、最良の結末になることを願います。
 (聞き手・小林舞子)

******************
■第一線の抗がん剤専門医 
日本医科大武蔵小杉病院教授・
                       勝俣範之さん

【反論】
・がんは「がんもどき」と「本物のがん」に二分類はできない
・過剰治療の側面はあるが、治療しなくていいがんかどうかは見極められない
・検診による過剰診断を示すデータはあるが、検診の全否定にはつながらない
・「臨床試験の生存曲線は人為的に操作された」という主張に科学的根拠はない
・放置療法により助かる命も助からないこともあり、この主張は危険 

富山医科薬科大卒。国立がん研究センター中央病院乳腺科・腫瘍内科外来医長を経て現職。50歳。

■一部患者に当てはまる「仮説」

 近藤先生は、がんには「がんもどき」と「本物のがん」しかなく、積極的な手術や抗がん剤は不要、と主張しています。

面白い説ですが、これは一部の患者さんに当てはまる「仮説」です。
 がんの治療には色々な考え方、選択肢があるということを提案した点では、近藤先生の主張は評価できると思います。

ただ、医学的データを近藤先生の個人的な偏った見解に基づいて極端に示しており、患者に混乱をもたらしている点は注意が必要です。
近藤先生が本で書かれている主張を「すべて正しい」と判断するのではなく、「一部の患者さんに当てはまる」と読むと、理解しやすくなると思います。

 がんに積極的な治療が行われているのは、こうした治療に効果のあるがんが確実に存在するからです。
一部の患者さんには、過剰治療になるかもしれませんが、
どんながんなら手術や抗がん剤が不要なのか、まだよくわかっていないのが現状です。

 検診による過剰診断を示すデータがあることも確かです。
それでも、一部の研究結果をもって、検診の有効性をすべて否定することにはなりません。

最近、乳がん検診で過剰診断が行われていることがわかってきましたが、検診をすべてやめた方がいいとの見解にまでは至っていません。

 現在、遺伝子のタイプを調べて積極的な治療の必要の有無を見極めようという研究が進んでいます。
例えば、乳がんの抗がん剤ハーセプチンは特定の遺伝子に変異があるがん患者さんには非常に有効で、生存期間が大幅に延びました。

 近藤先生がハーセプチンの臨床試験について「生存曲線がおかしい。
人為的操作が加わったと思われる」と主張しているのは、全く根拠がありません。
承認に関わる臨床試験(治験)のデータは国による立ち入り調査も行われるため、人為的操作を行える隙がありません。

 「放置療法の勧め」という言葉を聞いたときは、本当に驚きました。
近藤先生の元に通う患者という一部の偏ったデータに基づいているわけで、それは科学的根拠になりません。

 
インフォームド・コンセントは、患者さんの自己決定が大切と言われますが、正しい情報を提供されることが大前提です。

5ミリの早期の段階で乳がんが見つかった近藤先生の患者さんも、手術をすれば、90%以上の確率で治ったはずです。
正しい情報をしっかり伝えられた上での自己決定だったのか、疑問です。

 進行がんにやみくもに抗がん剤を使うのは、私も反対です。
そういう意味では放置療法もやはり、一部の患者さんには当てはまるのです。

ただ、「放置すべきだ」という一方的な言い方ではなく、
正しい情報提供と、患者さんの意向を尊重する良いコミュニケーションが大切です。

 
放置療法は、近藤先生の個人的な考えによる「仮説」です。
患者さんやその家族は、放置することの危険性を十分に理解してほしいと思います。
 (聞き手・岡崎明子)

*******************
◆日本対がん協会から 

  がんの経験者が自らの病気について語る、とはどういうことでしょうか。

 今月初旬の土曜日、東京・秋葉原でがん経験者、医療関係者、国の政策担当者、メディア関係者が集まり「キャンサー・サバイバー・フォーラム」(日本医療政策機構、キャンサーネットジャパンなど主催、日本対がん協会など後援)が開かれました。

 「職場では後遺症も含めがんを知ってほしい。
患者もがんを言い訳にしない」(清水敏明さん=舌がん経験)、「情報が得られず退院後に苦労した。
情報は貴重、シェアすることも大切」(岸田徹さん=胎児性がん経験)、「婦人科のがんは偏見をもたれやすい。
事実を訴えていくことが使命と思う」(麻美ゆまさん=境界悪性腫瘍経験)と重みのある発言が続きました。

 ろう者で乳がん経験のある皆川明子さんは「医師とのコミュニケーションに不安がある。
筆談や身ぶりでは情報量も限られる。
すべての人が安心して治療を受けられる社会にしたい」。

 初めて講演台に立つ人もいます。
嗚咽(おえつ)しながらも明るく振る舞い、命の大切さを訴えてました。
 阿南里恵さんは23歳で子宮頸(けい)がんを発症。
人には同じ苦しみをさせたくないと講演を始め、日本対がん協会でがん征圧に向け奮闘中です。
「講演活動で人生が大きく変わった。
多くの出会いがあり、国のがん対策推進協議会にも加わっている。皆さんも勇気をもって発信してください」
 がんを知って、がんの偏見をなくそう!」と宣言し、幕を閉じました。
 (協会事務局長・塩見知司)

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2013年12月19日

石井苗子の健康術:人生における「ストローク」の持つ意味

石井苗子の健康術
人生における
「ストローク」の持つ意味
2013年12月13日 読売新聞 yomiDr.

(打つ、なでる、という意味ですが、人間関係を形成している言葉でもあります)


 先日、心療内科医師から「石井君、心臓のエコーを取ってきなさい」と言われて驚愕(きょうがく)しました。
「私、血液検査でどこも悪くないですから!」と申し上げたのですが、なんとなく咳(せき)が気にかかると先生がおっしゃる。

結核でも風邪でもないのだとしたら、なんなのだろうと思い、調べた結果は「心臓に少しだけ逆流が見られる」でした。
原因は、ネガティブストロークの多い環境に長くいるからなのだそうです。


 ストロークという言葉を心理の分野で使うときは、本来の「打つ」という意味ではなくて、人が人に投げかけるサインのことを示します。

ポジティブストロークとは、好感度をもって人が人に接するときに投げる言動です。
たとえば、成績の良い子に対して親が「おまえを誇りに思っている」とか「何々ちゃんは、本当にいい子ね」などに、笑顔を見せながら、時には物を買って与えるとか、あるいは頭をなでるなどの行動をもってすれば、ポジティブストロークのよい例です。


 ではネガティブストロークとはなんでしょう。


 上の例をとって説明すると、病気で学校を欠席し、それが原因で同じ子どもの成績が落ちたとしましょう。
看病中は優しかったお母さんが、成績がふるわなくなったとたんに、「どうしたの、あなたらしくもない」とか「もっと頑張ればできるはずなのに」などと、心配顔と冷たい言葉を持って接すれば、このサインをネガティブストロークだと受け取ります。

言った本人は励ましたつもりでも、相手はそれをネガティブに受け取り、落胆してしまうのです。


 弟や妹ができてから、年上の子どもが母親の関心を引きたくて、いたずらをしたり困らせたり、すねたりするのもネガティブストロークと呼んでいます。


 こういった態度は、大人になってからの組織内あるいは狭い世界の仕事仲間の間でも、常に起きています。

人間関係はこのストロークで形成されていると見ることは、心理学的にはひとつの現象を頭で整理するときに役に立ちます。


 ストレス続きが原因で、私の心臓に機能的な問題が起こっているかもしれないと指摘された背景には、3年以上続くことになる福島県の支援活動を組織的にどう運営していくかで、今、すごく疲れているからだと思います。
体は大丈夫でも神経がまいっているのかもしれません。


 今はもう2011年の当時ではありません。
緊急支援対策の時期は過ぎています。
医療支援をどう続けていくかを、保健という分野で創造しなければなりません。
同時に、人をどうつないでいくかも細かく考えなければなりません。


 人間はいつも同じ感情で自分と付き合ってはくれないものと前提してのち、さらにその人と良いストロークを維持しながら先をつないでいくにはどうしたらいいか、そればかりを考える日々を送っています。


 震災当時は、派遣に協力してくれる人をどうやって見つけるか、寄付金をどうやって集めるかで夜も眠れないほどの戦闘態勢でした。

現在は、人間関係がネガティブストロークになってしまわないようにしなければならないということで、頭がいっぱいです。


 これがなかなかうまくいきません。
じっとしているとドンドン増えてしまうのは、ネガティブストロークの方で、ポジティブストロークは努力しないと急速に減っていってしまうものです。


 私は震災当初から無二の親友と一緒にプロジェクトに参加してきました。
彼女がいなければ、何もできなかったと思うほどの人です。

ところが今、彼女は彼女の所属する組織で、私は私が所属するもう一方の組織でお互いが別々に人間関係の調整に追われています。
つじつまが合わなくなってしまうことすら起きています。

ともすれば、これだけは間違いないと思う信頼のきずなさえ、心の中で疑ってしまいそうになることもある。
勇気を出して胸のうちを明かさなくては、あっという間に自分からネガティブストロークを出してしまいそうで怖いと感じることすらあります。


 私は、そろそろ引退か? と考えることもあるのですが、2人して辞めてしまったら、活動が瓦解するだろうとも感じています。


 活動の原動力となっていたのは、人間関係のポジティブストロークでした。

しかし活動に参加しなかった方々からのネガティブストロークも、この何年か強く受け続けてきていました。
誰が何をやっても、相手からネガティブストロークしか返ってこないということもたくさん経験しました。
俗にいう、すねた態度でしか返ってこないということです。
子どもが親の関心を引こうとして悪さをするのと似ているとすら感じる態度もありました。


 私は昔、組織内での人事異動に理不尽さを感じた時代がありました。
人をあるところから別のところに動かすというのは、栄転でもないかぎり、あるいは栄転であったとしても心理的に大きな影響を与えるのに、なぜやらなければならないのだろうかと。

同じポジションでずっと平和に仕事を続けられないものだろうかと思ったのです。
それでも今は、人事異動が必要であって、それが残酷なものであってもやらなければいけない時があるとよく分かるようになりました。


 しかし早い時期にその人の人生の先を見て、よい方向に人を動かす。
それが一時理不尽な行動のように思われても、なんとかポジティブストロークで状況説明することは、一種の人間力のような才能が必要なのだとつくづく思います。

場合によっては、一生相手から理解されないだろうと思っても決別しなければならないこともある。

時には、自分の中に2人の人間を意識するような行動を取ることもあります。組織を守るためという心理的武装は、逃げ道になるかもしれませんが、組織を離れたところで人間関係を維持しようとしたら大変難しい。


 大きな組織の中でも、昔の武士道精神のような潔さは、なかなか通用しない現代社会です。

まして小さな、しかも人間関係だけで成立しているような環境で、ポジティブストロークを増やしていこうとして心臓までくたびれてくるのかと、自分の人間力のなさを情けなく思いました。


 ドクターに治療方法を聞けば「ストレスを減らすこと」だそうで、私はストレスをストレスと認めない性格をしていますので、そこから治さなければなりません。
私のような性格の方は他にもいらっしゃるのではないかと思いますが、そろそろどこまでやるか、残り時間との相談になってきた年齢かなと思います。

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2013年12月20日

ジェネリック医薬品の利点と問題点

ジェネリック医薬品の使用はすべて自己責任です
ジェネリック医薬品とは何か?
AGAラボ
http://www.aga-report.com/generic.html

ジェネリック医薬品って何?


ジェネリック医薬品とは日本語では「後発医薬品」と呼ばれています。


薬品メーカーによって一番最初に開発された医薬品を先発医薬品と呼ぶのですが、「先発医薬品」は開発した企業の知的財産権として特許で保護され、他の企業は製造・販売することが出来ません。


しかし、特許が切れれば他の企業も特許料を全く支払わずに製造・販売することが可能になります。
こうした医薬品をジェネリック医薬品(後発医薬品)と呼びます。


ジェネリック医薬品とは特許が切れた先発医薬品の成分を真似て作った薬
です。
様々な問題があり欧米に比べ、日本ではまだあまり普及していません。


ジェネリック医薬品の利点と問題点

価格が安い


  先発医薬品よりも価格がかなり安価に提供されています。
新薬の開発には数百億円という莫大な費用がかかりますが、ジェネリック医薬品メーカーはその費用を一切負担していないので安価に提供できるのです。

先発医薬品とすべてが同じではない可能性があります

  有効成分そのものは同じかもしれませんが、製造時に有効成分以外の物質を違うもので代用している可能性があります。

同じ錠剤だとしても、コーティングの仕方や内部構造、その他添加物が変われば、体内で薬の溶け出す速度が変化したり、有効成分が分解されやすくなったりと、薬の作用が大きく変化し、薬の効き過ぎ、効果の有無などをもたらす危険性があります。

安全性試験がありません

ジェネリック医薬品は製薬会社での「有効性試験」はありますが、「安全性の試験」はないと言われています。

もちろん
先発医薬品は「安全性の試験」をしっかり行います。
 
技術力の差によって効果に違いが出る可能性があります先発医薬品メーカーが製造方法を細部まで公表することはないので、
ジェネリック医薬品メーカーは公表されていない製造方法の不明な部分を独自の技術で補って製造しなければなりません。

投入している予算が全く違うので、その技術には雲泥の差があると言われています。
 
同じ成分、同じ添加物、同じ剤形、すべてが先発医薬品と同じジェネリック医薬品でも、不明部分の製造方法に大きな差が出て、効果に違いが出てしまう可能性があります。
 
ジェネリック医薬品は医師に処方してもらいましょう

現在日本では医療費削減を図る為に、ジェネリック医薬品の普及を推進しています。

しかし、上記のような問題点から、ジェネリック医薬品に対する信頼性が未だ十分でないのと、医師が慣れ親しんだ先発医薬品を処方することからあまり普及していません。


それでも2006年より、処方箋の様式が変更になり、医師が署名すれば、処方薬をジェネリック医薬品に変更してもらえることになりました。
これにより、患者側から医師にジェネリック医薬品の処方を要求することが可能になったのです。


しかしながら、医師の判断を仰がずに個人輸入等で日本未認可のジェネリック医薬品を入手し服用した場合は、副作用等何が起きても一切自己責任となるので注意しましょう。

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2013年12月23日

石井苗子の健康術:息を吸うと咳が出るという人いませんか?

石井苗子の健康術
息を吸うと咳が出る 
       という人いませんか?
2013年12月20日 読売新聞yomiDr.

(呼吸器領域における心理的作用の見直し)


 時代に関係なく、人は恐怖や緊張を感じると不安になり、共通な現象として「息が詰まる思い」という反応が出ます。


 「息が止まるんじゃないかと思った」とか、息苦しい雰囲気、激しい言い争いに息があがっていたなど、心理的ストレスには呼吸困難や咳(せき)などの自覚症状があります。
わかりやすいのが、緊張時の咳払いです。


 息をのむ、息を殺す、あわてて咳(せ)きこむというような言葉の表現は英語でもありまして、with bated breath(息を殺して)、 breath again(ホッとする)、 hold one’s breath(固唾〈かたず〉をのむ)など、
日本語の方が語彙(ごい)にたけているように私は感じるのですが、いずれも不安と呼吸に関連したフレーズです。

ちょっとおどろいたのは、咳という意味の英語 cough に「白状する」とか「告白する」という意味があることです。
日本語では「彼が咳してくれた」なんていいませんよね。笑ってしまいました。


 一般的に咳をすると「風邪かしら」と疑うものです。
風邪でもないのに緊張から咳が止まらなくなるなんてことは、あまり考えないものです。


 でも心理学の分野では、咳をしているから何かの病気とはすぐ考えません。


 自分の生活習慣に急変が起こったり、周囲の人間関係で悩んでいると、胸の周りの筋肉が緊張したり、ときには痙攣(けいれん) を起こしていたりすることもあり、締め付けられてきて、呼吸が大きくできなくなってくることがあります。

女性の場合で一番分かりやすいのが、窮屈な補整下着をつけていると胸が苦しくなるという症状です。


 体のラインをきれいにみせるためにそれをがまんし続けていると、失神を起こす人もいます。
昔、西洋の女性がコルセットをつけたままワルツを踊り、気を失ったところを男性に介抱してもらい、恋が芽生えるなんて話も(嘘〈うそ〉か本当かは知りませんが)あったといわれています。


 補整下着の話はおいておいて、胸や背中の筋肉が緊張するのは、不安やストレスをがまんしている時によく起こります。

するとなんとなく、締め付けがキツイものは着たくなくなる、男子の場合でもネクタイをしたくなくなるといった現象が起きてきます。

着やすいものだけを身につけていたいので、毎日同じものを着るようになってしまう男性もいらっしゃいます。


 こういった現象は、年齢に関係なく、高齢者でも体の締め付けが原因で、手や腕がだるくて、しびれるような感じがすると訴えられる方がいらっしゃいます。


 単に「もうお年ですから、色々不自由が出てきます」で片付けずに、筋肉の緊張を緩める薬をしばらく飲んでいただき、不安を軽減する漢方薬を併せて服用していただくと、筋肉の緊張や不安の軽減にともなって、咳や呼吸困難が治まって身体が楽になってくることがあります。


 女性の場合も、ランドセンという薬に柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)エキスを一緒に1週間ほど試していただくと、呼吸が楽になったとおっしゃる方や、肩こりが軽減した方がいらっしゃいます。


 そこにヨガ体操のイスに座ったままできる呼吸改善方法を学んでいただき、あとで自律神経測定機械を使って交感神経を測ると、イライラが落ち着いているというデータが出ることがあり、咳も治まっていることがあります。


 人を総合的に診るというのは、血液審査やレントゲンやMRIも必要ですが、これからの日本人の健康維持には、自分に合ったストレスの健康管理をより科学的に見ていくという、ひとりひとりの関心を高めることが重要だと思います。

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2013年12月27日

家計直撃! 安倍政権の“庶民イジメ”負担増フルコース

家計直撃! 安倍政権の
“庶民イジメ”負担増フルコース
2013年12月25日 日刊ゲンダイ掲載

年収700万円世帯は年40万円も…

 24日政府が2014年度予算案を閣議決定した。
その中身を見て、お人よしの国民も、安倍首相の庶民イジメにカンカンになったはずだ。
家計に痛みを強いる増税メニューがズラリなのだ。

「来年度予算案を見て、“安倍政権の正体見たり”と思いました。
歳出総額を96兆円規模と過去最大にしたのは、財政バラマキをしなければ、景気の底が抜けると危惧したからでしょう。
これでアベノミクスの限界がハッキリしました。
たまらないのは、負担を押し付けられる国民です」
(経済ジャーナリスト・荻原博子氏)

 来年4月に消費税率が8%に引き上げられると、6兆円の家計負担となる。世帯平均8万5000円の負担増だ。
しかし、「安倍予算」が家計に与えるダメージはこんなものじゃない。

 日本医師会の要望通り診療報酬0.1%増を認めたことで、来年度から患者が窓口で払う医療費は増える。
新たに70代になる人の医療費負担も1割から2割にアップだ。

さらに復興特別税として来年6月から住民税が上積みされ、2024年まで10年間続く。
好評だった高校無償化も、年収910万円以上の世帯は対象から外される。

“庶民の足”軽自動車の税金(地方税)も、15年4月から、現行の1.5倍となる1万800円にアップだからたまらない。

開始時期がバラバラだから、痛みに鈍くなりがちだが、徐々に生活が苦しくなり、気づいた時には家計が火の車になっているのは確実だ。

「悲惨なのは子育て真っ盛りの30代、40代のサラリーマン家庭でしょうね。

昨年、子ども手当が廃止され、さらに15歳までが対象の年少扶養控除が廃止されたままなので、年収700万円の専業主婦世帯だと約10万円の実質増税になっています。

そこに年金・医療・介護保険料の引き上げと消費増税が重なると、年40万円近い負担増になる計算です」(アナリスト)

 ほぼ給料1カ月分が消えるということだ。前出の荻原博子氏が言う。

「厚労省の毎月勤労統計調査を見ると、サラリーマンの給与が減り続けていることは明らかです。
それなのに、負担ばかり強いれば家計は疲弊し、ますますみんなお金を使わなくなり、景気はさらに悪化してしまいます」

 国民もおとなしく黙ったままではダメだ。

【恐怖の負担増シミュレーション】
◇年収(万円)/700/900
◇消費増税/14.3/16.6
◇年少扶養控除廃止(住民税)/6.6/6.6
◇復興増税(所得税+住民税均等割)/0.7/1.4
◇年金保険料/6.3/6.6
◇医療保険/4.6/5.9
◇介護保険料/1.0/1.3
◇子ども手当・児童手当(給付減)/3.6/3.6
◇軽自動車増税/0.3/0.3
◇負担増+給付減 合計/37.4/42.3
※専業主婦、小学生2人の4人家庭
※11年度と消費税10%になる16年度で比較
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2013年12月30日

香山リカのココロの万華鏡:患者と医者と薬の関係

香山リカのココロの万華鏡:
   患者と医者と薬の関係
毎日新聞 2013年12月17日 東京版

 患者さんにとっても医者にとっても悩ましいもの、それは薬。
医療の現場にいると、つくづくそう思う。


 もちろん、薬全般が患者さんにとって悪い影響を与えるという意味ではない。
「毒にも薬にもならない」ということわざがあるが、薬自体が「毒にも薬にもなる」場合があるのだ。


 例えば、今の医療の世界では「なるべく処方はシンプルに」というのが常識になりつつある。

私が若い頃は、「気持ちが落ち込む?それでは抗うつ薬を4種類、少しずつブレンドして出しましょう」という“合わせワザ”がよく行われていたのだが、今はそれよりもなるべく1種類、多くても2種類を十分な量で処方することが推奨されている。


 しかし、患者さんによってはあまりに単純すぎる処方に、「医者の手抜きなのでは」などと不安を抱く人もいる。

「4種類を10ミリグラムずつ」なら抵抗がなくても、「1種類を50ミリグラム」と聞くと「そんなに大量に出して『薬漬け』にされるのでは」と警戒心を持つ人もいる。

こういう不安や警戒心が、時として薬の効果を帳消しにしてしまうこともあり、「やっぱりあの医者の出す薬は効かなかった」とか、「かえって具合が悪くなった」ということにもなりかねない。


 「えっ、『これ大丈夫?』と不安を抱くことで薬の効果が落ちるなんて事があるの?」と思う人もいるかもしれないが、実は薬が効く、効かないには飲む側の「こころの問題」も結構関係する。

「イワシの頭も信心から」ということわざほどではないが、医師と良い関係が築けている時と不信感がいっぱいの時では、明らかに効果が違うのを感じる。


 ということは、まずは「薬を処方してくれる医師を信頼できるかどうか」が大切なのだろう。
話をよく聞いてくれるか。
病気や治療についてわかりやすく説明してくれるか。
別の医師にも意見を聞いてみる。セカンドオピニオンを希望した時に快く紹介状を書いてくれるか−−。信頼の判定ポイントはたくさんある。


 そんな話を、長年の付き合いになった患者さんとしていたら、こんなことを言われた。
「でも、その先生を信頼できるか、処方された薬を安心して飲むことができるかって、結局は患者と先生の相性の問題だと思うんですよ」


 「じゃ、その相性はどう決まるのか」などと考え出すとキリがない。
患者と医者と薬の関係は、とても大切だけれど、やっぱり悩ましいものなのだ。

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2014年01月01日

午年、幸多い1年にしましょう!!



2014年 (平成26年)のスタートです。

一人ひとりが お互いに「生きていて良かった」と心から思える1年の日々にしていきましょう。

@原発廃炉
A生活できる社会保障を
B秘密保護法施行停止
C消費税・増税反対
D反動政治打破
E笑顔・潤いのある家庭・社会を

皆さまのご多幸をお祈りします。
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2014年01月05日

お正月疲れ解消の5つのコツ!

体がダルい…
お正月疲れ解消の5つのコツ!
All About更新日:2013年11月01日


<お正月の疲れが残って、仕事がはかどらないという経験はありませんか? お正月の疲労の原因と疲れ解消のコツをご紹介します。
執筆者:吉鶴 亜紀子

お正月、食べては寝て……を繰り返していた人は、体がだるい、重いなどの疲れを感じているのではないでしょうか?
食べすぎて胃腸が疲れている上に、体内時計が乱れている可能性もあります。
今回は、お正月をすっかり満喫した人へ送る疲労回復法をお送りします。
 
休み明けは、病気になりやすい!

お正月で、しっかり休んだはずなのに、どうして辛いのか、その原因を探ってみましょう。

■食べ過ぎは、風邪をひきやすい!

食べ過ぎた翌日、体が重くだるいという経験をしたことはありませんか?
 風邪をひいたとき、食べすぎや飲みすぎた日が続いたりはしていませんでしたか?
 食べ過ぎると体は毒を出そうとします。そのとき、起こるのが風邪と同じ症状。

そして、食べ過ぎると血液がドロドロになり、免疫力や疲労回復力が低下するといわれています。
その結果、風邪をひいてしまうことがあるのです。

お正月で食べ過ぎた人はこの時期、風邪やインフルエンザなどにかかりやすい状態と言えるでしょう。

■寝正月は、疲労感を増大!

月曜日は、血圧が上がったり、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高くなると言われています。

原因は、週明けに仕事に取り掛かるストレスや、土日のレジャー疲れが影響しているようです。

寝正月だったという人は、仕事をしているときの生活リズムが崩れてしまい、体内時計が乱れている可能性もあります。
そうなると、疲労感も大きいはず。
今年の初出勤はかなりストレスがかかりそうです。

■休み明けはこころも辛い!

休み明けの月曜日。
気分が憂鬱で仕事に身が入らず、ミスをしてしまって、さらに憂鬱になった……なんて経験はありませんか?
 それは、ブルーマンデー症候群といわれるもの。行動科学研究所の山村昌隆氏によれば、月曜日には肉体的には好調でも、知性、感情・気力は不調であることが示されています。(参考:ブルーマンデー症候群 )

このような状態で、休み明けの初出勤で頑張って仕事をすると、疲労感はますばかり。
お正月明けは、徐々にリハビリをしながら出社をしてほしいものです。
ただし、会社でリハビリ出社なんてできないですよね。

では、どうしたらいいのでしょうか? 体の調子を整えるコツをご紹介します。

お正月疲れ解消の5つのコツ!

体内時計の調整には太陽が欠かせない!
お正月の疲れが残って、1月は仕事がはかどらないという経験はありませんか?
 お正月疲れを解消する方法をご紹介しましょう!

1.胃腸の休息日をとろう!

食べ過ぎた人は、疲れた胃腸をいたわるために休息日を設けましょう。食事量を減らし、脂濃いもの、乳製品、カフェインを避けます。
胃腸の休息日には、以下のような食事をしましょう。

朝:梅醤番茶(梅干をよく練り、醤油少々と番茶を入れて飲みましょう)
昼:大根粥(消化を助ける大根をすりおろし、お粥に乗せるだけ)
夕:ポトフ(胃腸薬の成分でもあるキャベツをメインに、野菜たっぷりで食べましょう。リラックスするハーブを入れて)

2.汗ばむくらいに歩いてみよう!

普段運動をしない人にとって、激しい運動は禁物。
汗ばむ程度に運動をしましょう。
太陽の光に当たる外で過ごすのがお勧め。
例えば、歩いて1時間程度のところへ初詣に行くなど。
太陽の光は、夜間の眠りを深くしたり、体内時計を整えるので寝つきを良くするなどの効果があります。

3.温泉や岩盤浴ですっきり!

温泉や岩盤浴は、血行を促進したまった疲労物質を排出する効果が。
精神的にも、とってもリラックスできます。

4.出勤イメージトレーニングを!

今日でいよいよ休みが終わる……という日にぜひともして欲しいイメージトレーニング。
仕事をしている自分の姿を想像し、「うまく行っている」「楽しい」など前向きなことを考えましょう。

5.初出勤の日は、会議は入れない!

休み明け早々に会議や大事な用事を入れると精神的にも憂鬱に。
できる限り大事な用事を入れないようにしましょう。
そして初出勤日こそ、早めに帰るようにしましょう。

簡単にできるお正月明けの疲労解消方法を、ぜひ試してみてください!
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2014年01月11日

コンビニと薬局の薬はどこが違うの?「値段よりも分類が重要」

コンビニと薬局の薬はどこが違うの?
「値段よりも分類が重要」
2014年1月11日(土)マイナビウーマン

  いれたてのコーヒーから日用品まで手に入るコンビニエンス・ストア。
ドリンク剤やカゼ薬も扱う店が増えているから、急に具合が悪くなっても安心だ。


コンビニで売っている薬は、薬局のものとは違うのか?
 高価なものほど効きめが強いと言われているが、ドラッグ・ストアのほうが安いこともあり、迷うひとも多いだろう。
薬の効きめは値段ではなく、誰が販売できるかによって決まる。

その薬がどのグループに属しているかが決め手になるのだ。


■値段よりも分類が重要


医薬品は医療用と一般用に大別され、医療用はその名の通り医師の指示によって出される「病院」の薬だ。

対して一般用は薬局やコンビニで売っている薬のうち、処方(しょほう)せんがなくても買える薬を指す。

その薬が必要かどうかを医師が決めるか、自分で決められるかの違いは、効果の違いでもあり同時にリスクの大小でもある。


病院で出された薬はよく効くと言われるのは正解で、強い効きめの代償として量や必要性を誤ると悪影響となるリスクが高い。

対して一般用は効きめもリスクもマイルドなため、専門知識がないひとでも購入できるのだ。


コンビニではドリンク剤が中心に販売されているが、薬局のものと違うのか? 製品名やシリーズ名だけを見るとドラッグ・ストアと同じに思えるが、効きめの強い高価なものは置かれていない。
これは高い=売れないからではなく、販売することができないからだ。


一般用の薬は効きめによって3段階に分かれ、販売できるひとや店が異なる。名称と効きめ、誰が販売できるかを比較すると、


・第1類医薬品 … 効きめ大(=リスク大) … 薬剤師

・第2類医薬品 … 効きめ中(=リスク中) … 薬剤師 または 登録販売者
・第3類医薬品 … 効きめ小(=リスク小) … 薬剤師 または 登録販売者

となり、第1類は薬剤師がいないと販売できないのに対し、第2/3類はきちんと手続きを踏めばだれでも販売できるのでハードルが低い。
特に第3類は販売時の情報提供、つまり薬の説明も不要なのでネットや通販でも販売できる。


ややこしいことに、含まれる成分によって「指定第2類」に分類される場合もある。
第2類よりも効きめが強く、標示の2が○や□で囲まれていればこのグループの証拠だ。


■部外品ってなに?


さらに不思議な存在は「指定医薬部外品」や「化粧品」だ。
指定医薬部外品はリスクが低いため、薬でありながら薬「未満」として扱われている。
そのため薬剤師も登録販売員も不要なので、ジュースやお菓子と同じ立場と言える。


滋養強壮系のドリンク剤にも多く見かけるので、効きめ重視なら第2/3類のものを選ぶと良いだろう。


化粧品も同様に「医薬部外品」と微妙な立場で、さらに薬用化粧品も存在し、複雑な分類になっている。

髪や肌の手入れを目的としているのが化粧品で、シャンプーや石けんが代表例だ。
対して、肌あれやにきびを防ぐなどの効果があると薬用化粧品に分類されるが、基本は化粧品なので薬ほどの効きめはない。


悪い状態になってから使っても効果は期待できないので、迷わず薬をチョイスしよう。


まとめると、


・薬は効果によってランク分けされている

・良く効く薬は、薬剤師がいないところでは買えない
・部外品に分類されるものは、効果もリスクもマイルド
どこでも売っている=効きめもリスクも控えめだから、ガツン!と効く薬は残念ながらコンビニでは手に入らない。


■まとめ


効きめが強い(=性能が良い)ものは薬に限らず高価になる傾向が強いが、販売価格が高い=良く効く、の図式は成り立たない。
まずは第何類かを確認すれば、ムダな出費も抑えられるだろう。

とはいえ健康第一。あまり薬の世話にならないことを祈る。
(関口 寿/ガリレオワークス)
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2014年01月15日

石井苗子の健康術 電子カルテの弊害 私のカルテが病院から消える

石井苗子の健康術
電子カルテの弊害 
私のカルテが病院から消える
2014年1月14日  読売新聞yomiDr.

(人間の頭脳はコンピューターを超えるものであると、よく分かりました)


 年明けからテンヤワンヤです。
研修先の心療内科のカルテが、今年から電子カルテに変わることになりました。


 心療内科が特別な所なのかもしれませんが、患者さんの過去から現在までの経過は、とても大事な情報なのです。
そして今日の診察にすぐに使えなくてはなりません。

例えば今日、4年前と同じ心理検査をしたとき、その方がどういうコメントをしたかについて知りたいときは、先生が分厚い紙のカルテを勘に頼るような速さでページをめくって過去に戻り、何秒後かには何月何日にこう言っていたが今はどうですか? なんて質問を患者さんにすることができていました。


 患者側も先生も覚えていない事実なんて多々ありますから、紙のカルテに先生の直筆で書かれてあることは非常に重要な情報なのです。


 人間の能力って、ものすごいものがあるなと、私は常々その光景を見ながら感じておりました。


 ところが、年明けからやっている電子カルテに移行する作業をしながら、
紙カルテの事実がどこに消えてしまうのだろうかという不安を感じています。


 実際、紙カルテの情報をどのように整理するかに追われながら、同時に患者さんの診察を行っています。

電子カルテを考案した会社のスタッフが終日、我々の後ろに背後霊のように立って技術的な質問を受けてくれるのですが、ほとんどの場合、「会社に問い合わせてみます」で、即効性のある回答は得られません。

当然、先生方はイライラの連続で、「ここにあるものが印刷されて出てきてほしいのに、なんで出てこないのですか」なんて質問ばかりでした。


 私の質問は、同じ患者さんの情報を入れる際に、逐一スキャナーの種類の登録からやり直さなくてはなりませんか? とか、クリアネスのところは100%最初からセットしておいてくださいませんか、と言っても、時間をかけて本社に連絡をしたあげくが、「今後の検討課題とさせていただきます」という答えでした。


 電子カルテにすることによって紙媒体などの無駄な消費を少なくするという大義があるのですが、
紙カルテにある問診票をスキャナーで電子カルテに入れるためには、まずコピー機で紙カルテを1枚1枚コピーしなければならないのです。どこが節約なのでしょう


 先生やカウンセラーが長年、その患者さんの経過を書きこんだ詳細にわたる病状はどのように電子カルテに移行されるのですか? の質問には、「先生方にサマリーとしてあらためて書きこんでいただきます」が会社側の答えでした。
一体誰がそんな仕事をするのでしょう。


 特にめんどうくさい保険会社関連や介護関連の申請や情報については、パソコンの文字に三文判を押しただけでは信用はもらえませんから、当然、先生方の直筆のものが必要になってきます。
我々は一体なにをしているのか、だんだん分からなくなってきました。


 ましてや、患者さんにしてみれば、自分のこれまでの人生の病気の歴史やカウンセラーとの会話がデータ上から消えてなくなるわけです。


 私の研修先の先生は来年で定年退職されます。

最も多い患者さんの質問は「先生がいなくなられたら、私はどうすればいいのですか」です。
その答えが「他にもいい先生はいっぱいいらっしゃいます。
私である必要はありませんよ」なのですが、「いい先生って、どなたかご紹介いただけるのでしょうか」とか「誰が先生のように私のことを真剣に考えてくださるのですか」という質問が多いのです。


 お気持ちは痛いほど分かりますが、どうしようもないのかもしれません。
電子カルテには初診時の情報はありますが、現在のご自身の状態は自分でしっかりと把握し、他の医師にどこから治療を再開してもらうかは自分で考えなければならない時代になりました。

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2014年01月18日

今夜から始めよう 「去年より幸せに生きる」7つの方策

今夜から始めよう
「去年より幸せに生きる」7つの方策
2014年1月17日 日刊ゲンダイ掲載

 年末ジャンボはあっさりハズレ、競馬の金杯はかすりもしなかった。
だれかが“午(うま)年はウマくいく”な〜んて言ってたけど、うそっぱちだ――。
と、新年早々、ネガティブな気分でいては幸せは訪れない。
去年より“幸福を感じながら暮らしたい”と思ったら、自ら動くべし。
具体的方法を考えた。

(1)素直に生きる

 加齢とともに幸福感が増す――。こんな研究結果があるというのは、脳科学に詳しい諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授だ。

「去年より1つ年を取る分、今年はほうっておいても幸せに生きられます。
加齢で困難や不安などを少しずつスルーする能力が高まるからです。
ただし、頑固者はこの範疇(はんちゅう)にあらず。素直に生きることが幸福への第一歩です」

(2)健康が第一

 UCLA(カリフォルニア大ロサンゼルス校)のブレスロー教授が提唱した7つの健康習慣も重要だ。

「適正な睡眠時間をとる」
「喫煙をしない」
「適正体重を維持する」
「過度の飲酒をしない」
「定期的な運動を行う」
「朝食を毎日食べる」
「間食をしない」

「この正しい健康習慣を、55歳より45歳からなど、早くからかつ数多く身につけた人ほど健康で長生きすることが分かっています。
健康が幸福感を支えるのです」(篠原教授)

(3)毎週、瞑想をする

 座禅や腹式呼吸などでの瞑想(めいそう)トレーニングには幸福感を増す効果がある。

「瞑想で、不愉快感や身体状況の把握に関わる脳の島皮質と、自己モニターや矛盾の調整に関わる白質のつながりが充実することが報告されています。これにより幸福感がアップします」(篠原教授)

 せめて毎週1回は実践したい。

(4)出来たことリスト

 毎日、出来たこと、出来なかったことのリストを作る。
ただし、後者が多いとへこみが蓄積され幸せ感が減じられるので、前者と後者の割合を4対1以上とすること。
「この2つをキチンと把握し前に進むことは、より良い結果を得て快楽物質のドーパミンの分泌を得るうえで重要です」(篠原教授)

(5)人やモノに感謝する

 心理学からのアプローチも効果的だ。
「感謝日記」をつけることを勧めるのは、埼玉学園大学人間学部の古澤照幸教授だ。

「1週間に1回、その週を振り返って“ありがたかったこと”“恵まれていること”を考えます。
これを日記に書き出すことで意識し、幸福感が得られるのです」

 両親が元気で過ごしている、同僚に助けられた、いい音楽が聴けた、うまい店を見つけた……など、何でもいいそうだ。

(6)人に親切にする

 人に親切にする、あるいは助けてあげる。
こうした行動は、自分自身も幸せになるという研究がある。

「相手を手助けしてうれしそうな顔をされると、自分自身も共感して気分が良くなってくるのです」(古澤教授)

 会社では新人の指導役などもいいそうだ。

(7)考えすぎない

 嫌なことやつらいことを思い出してクヨクヨしていると、ネガティブ感は増大する。
ヒマな時はなおさらだ。

「いったん他に目を向ける意味で、体を動かしたり、楽しいゲームをするといい。
20〜30分間夢中になって何かに熱中すると、ダメージは薄れます。
結果、客観的に見ることが出来て『なんてことなかった』と思うことも多いのです」(古澤教授)

 やれることばかり。今夜から是非始めよう。
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2014年01月24日

石井苗子の健康術:逃げずに夢を追いかける

石井苗子の健康術
逃げずに夢を追いかける
2014年1月21日 読売新聞yomiDr.

(努力が報われない恐怖とストレス)


 役者の仕事をしていると「私の過去を調べて用意したの?」と思うようなセリフに出会うことがあります。


 今、私の手元にある台本に「報われるだけが努力じゃないわ」というセリフがあるのですが、胸にこたえます。

努力しても報われないという経験をたくさんしてきたからかもしれません。


 私は大学受験に失敗した高校3年生の時、不合格というレッテルに耐えきれず、ずっと受験から逃げ続けてきました。
一度追いかけた夢をごまかして、逃げ続けていたのだと思います。

それからは、社会人になってもどこに行っても、一度追いかけた夢から逃げたことを後悔していました。


 「困難を受け入れ、自分の力で立ちあがることを努力という」とか、
「一度追いかけた夢から逃げたら、どこに行ってもそれから逃げ続けることになる」も辛(つら)いセリフです。


 44歳のときに受験に再挑戦したのは、何がそうさせたかと考えたのですが、自分の夢から逃げ続けることに終止符を打ちたかったのかもしれません。

夢を追う限界の年齢になっていたからだと思います。
私の悪い性格に、報われないことを恐れて努力を惜しむというのがあります。
だんだん「もう年だから」という言葉が、上品な言い訳として認められるようになってくると、諦めた事を美談として語ることさえしてしまう。


 いつまでも芽が出ないのに俳優業を続けていると、「独り善がり」と中傷されることがありますし、自己満足という言葉を使われることもある。
でも本当にその仕事が好きならきっと続けるのでしょう。

辛いのは、周囲の目がその人の商品価値を決め、それを自分が甘んじて受け止めるしかないときです。
売れなくなると誰からも求められなくなっていく職業です。
だから諦めてしまう人も多い。


 映像の世界は撮り直しができますが、舞台は、台本どおりに言わないと次の人がセリフにつまってしまい、全体が止まってしまうという地獄があります。

稽古の時から何度もこれをやってしまうと、とんでもないストレスになっていきますし、間違えない役者さんがそろっていると焦りの気持ちがストレスになり、だんだん夜も眠れずご飯も食べられないという状態になっていきます。

こうしたことを、喉元すぎれば…とストレスにせず、気にしないことが出来る人は、どんなに辛くても夢を追い続けることができる。


 夢を諦めないことです。
一度追いかけた夢から逃げ続けると、いつかきっと、どうしてあの時にそうしておかなかったのだろうという後悔に変化していく。

後悔をたくさん蓄積することは、体に悪いストレスです。
それでなくても、自分ひとりの力ではどうにもならないことが人生には多い。


 今できると思えるよいことは、ひとつでも多くやっておこうと今年は年頭に考えました。
色々理由をつけてやらないのはきっと、努力が報われない恐怖がそうさせていると思ったからです。

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2014年01月27日

石井苗子の健康術:物忘れを治す薬

石井苗子の健康術
   物忘れを治す薬
2014年1月24日 読売新聞yomiDr.

(アルツハイマー病の予防薬というのはありませんか?の回答です)

認知症を恐れる人が増えました。


 職業や家事の能力と無関係に襲ってくること、必ず効くといわれる予防薬がないといったことが、人々に不安をもたらしているのでしょう。

「なるようにしかならない」「その時が来たらその時」と楽観的な方でも、周囲に認知症が増えてくると怯(おび)えるようになっていきます。


 認知症には、意識が鮮明な時と、そうでない時が交互にやってくる「まだらタイプ」があり、覚えていないことを周囲に指摘されると否定したり、短気になって乱暴を働くこともあります。

「自分がそんな事、するはずはないのに」という自尊心の喪失は、本人にとって大変悲しく、心理的に強いストレスを与えます。


 私はこのごろ思うのですが、ひとりひとりに体の差があるように、脳もそれぞれ異なるのではないでしょうか。

今から私が脳の専門家なんかになれるはずもないのですが、認知症にかかっていない人が何をしているかを、よく観察してみようかと思いました。


 物忘れが多くなったと嘆かれる方が多いのですが、覚えていたことを思い出せないところにばかり気持ちを奪われていて、新しく覚える方に気が向いていません。
これは、脳を鍛えるという視点で見ていないのではないでしょうか。


 認知症にかからないという薬は現在ありませんから、自分で脳を鍛える方法を考えてみることは、それぞれの予防になるのではないかと思っています。


 福島県の医療支援活動で、生活を活発にする方法を考案中なのですが、これはいいかえれば脳を活発にすることであり、何の運動でなければいけないというルールはないのだと気付きました。

先日、コタツに入って毛糸の編み物をやっている女性の会があり驚いたことがありました。
実にテキパキとリーダーが手順の指導を他の人に与えていて、その会話の的を射ていることとスピードがあること、専門用語が多くて分からないことったらありません。

身体運動も積極的でした。
ずっと座りっぱなしではいけないと、伸び運動を促進してみたり。
それを見ていて、そうか!と思ったのです。
やってみたかった大切なことに挑戦する。
いやいややるのが一番いけない。


 ちょうど筋肉が鍛えれば戻ってくるように、鍛えようとするとものすごい筋肉痛が襲ってくるように、おそらく脳も使ってない能力を鍛えようとすると最初はすごいストレスに襲われるのではないでしょうか。

でも、もしかしたら、そのストレスと向き合うことが、予防になるのかもしれません。


 新しいことも、あこがれと達成感があるなら続けられます。

編み物は完成品を着る自分を見るという夢もあります。
似合いたいという希望もあり、この辺が脳にいい刺激を与えます。

思ったイメージと違っていれば悔しいという刺激もあるし、次に挑戦するかどうかは友達や周囲の励ましも必要でしょう。


 ずっと同じことをやり続けてきた人生。
専門家とまでいわれるほど、同じことを繰り返してきた仕事。
これが認知症を招くのではないか。

とんでもない自己流の仮説ですが、趣味を見つけるって何をやればいいのか思いつかないという時点で、すでに認知症の兆候が表れているではないか。

「今までこればかりやってきてたから」を捨てて、新しいことを1日のわずかな時間でやってみる。


 年を取ると筋肉と同様に脳の集中力も衰える事を、私は今、体験中です。

舞台の台本に興味も責任感も感じるのに、途中で読むのをやめて他のことを考えている自分がいる。
没頭できない、丸暗記できない、どうしても自分の言い回しにセリフを置き換えてしまう。

若い役者さんが一字一句間違わずに、あっという間に暗記し、速いスピードで演技をするのについていく苦しさったらありません。
何回もやめてしまおうかと思う。

ところがけいこの後、私と同年代の人と話をすると「あれはあれだから」といった、とりあえず口に出す短気な言葉が減っている自分に気が付きます。

やっぱり訓練なんだなと思いました。

相手のセリフに集中しなければ演技が出来ないから、人の話を集中して聞く訓練になっているのでしょう。


 演劇は立派な運動にもなります。
時には過激な運動を知らず知らずのうちにやっていて、帰宅すると筋肉痛だったりする。

高齢社会の活性化のひとつに、演劇サークルの奨励は必要だと思います。誰にも応援されなくても、やってみたいと思ったら集まって劇を作っていけばいい。
ただし、演劇なんて大嫌いだという人を、強引に勧誘してはいけません。
ここが肝心です。

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2014年01月29日

香山リカのココロの万華鏡:他人の立場で考えよう 

香山リカのココロの万華鏡:
他人の立場で考えよう 
毎日新聞 2014年01月28日 東京版

 診察室にいると相対する立場の人から「それぞれの言い分」を聞く機会がある。
親と子。妻と夫。いわゆる姑(しゅうとめ)と嫁。

そのたびに「もっともだ」と納得しながらも、「どうすればわかり合えるのか」と頭を抱えてしまう場合も少なくない


 違う立場同士の関係の中でも難しいのが、「職場での妊娠あるいは育児中の女性とシングル女性」なのではないか。

最近は妊娠、出産しても仕事をやめずに頑張ろうという女性が多い。
しかし、妊娠しながら働く女性に上司が「退職すれば?」などと言ったり、体調を考慮せずに重労働を命じたりする「マタニティー・ハラスメント」で苦しむ話をよく聞く。

「仕事と家庭、両立を」と意気込んでいても、心ない人の冷たい視線や言葉に傷ついてしまうのは気の毒だ。


 一方で、子育て中で短縮勤務制度などを利用する女性の陰で、負担のしわ寄せで息切れするシングル女性もいる。

「保育所のお迎えが」と、早めに会社を出る同僚の分の仕事を引き受け、うつ状態に陥って診察室に来た女性が言っていた。
「その人の分まで仕事をやってあげても、周囲が口にするのは『育児と仕事、頑張ってるよね』という彼女へのほめ言葉ばかり。

自分もほめられたいわけじゃないが、何となく『子どもがいない人は価値がない』と言われているような気がして肩身が狭くなる」。
こうした言い分もよくわかる。


 子育て中の女性も大変。
でも、シングル女性が自由を謳歌(おうか)し、何の苦労もないかと言えばそれは全く違う。
自分も結婚や出産を、と望んでいても、さまざまな事情やタイミングでできない人もいる。

考えてみれば、「どちらもそれなりの苦労、悩みがあるよね」というのはごく当然のことなのに、みんな自分のことで精いっぱいになると立場の違う人のことを想像できなくなってしまうのだ。


 家庭でも職場でも、「私ってこんなに大変」と思ったり主張したりするばかりでなく、
互いが自分と異なる立場にある人のことを考えて「あなたも頑張ってるんですね」と言い合う日があればいいのに、などと空想する。

義務教育で道徳教育の復活を、という声が高まっているが、礼儀や愛国心などを学ぶだけではなく、ぜひ「他人の立場に自分を置いて考える」という練習もしてほしい。

「あの人も、きっと苦労があるんだろうな」とお互いが考えてみるだけで、日常のストレスは激減するはずだ。

「大変ね」「いいえあなたこそ」。その一言から始めたい。

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2014年01月31日

起きた瞬間から疲れてる…それって睡眠中にアレをしてるせいかも

起きた瞬間から疲れてる…
それって睡眠中にアレをしてるせいかも
2014年1月30日(木)19時0分
美レンジャー

「起きた瞬間から疲れている」「良く寝た気がしない」など、起床時に疲れを感じたことがあるという人はいませんか?
 実はそれ、睡眠中にあることをしているからかも……。


質の良い睡眠を取ることができないと、美しさからは遠退く一方ですよね。
そうならないためにも、今回は睡眠中にやりがちな3つ行動の原因と対策をまとめてみました。


■1:目を開いている


眠り始めたときは目を閉じていたはずなのに、時間が経つと半目、薄目、全開になってしまうとお悩みの人。

このように、睡眠中に目が開いてしまうのは、まぶたの状態と関係があります。


私たちの体はまぶたを持ち上げる筋肉が縮むことで、目が開くようになっているのですが、何らかの理由によってまぶたの筋肉が緊張した状態が続くことで、睡眠中に目が開いてしまうのだとか。


そのせいで乾燥してドライアイになったり、ほこりなどのゴミが入って傷がついたりするので、起床時に目の疲れや充血を感じるようになるのです。

目を乾燥や刺激から守るためには、アイマスクを着用したり、就寝前に目元にホットタオルをあてて、緊張をほぐしてあげるのが効果的です。


■2:歯ぎしりをしている


小刻みにカチカチ鳴らす、ギリギリとすり合わせる、ギュッと?みしめるなど、歯ぎしりにも種類があるのですが、実のところ原因は解明されていないのだそう。

とはいっても、日常生活でのストレスや癖、力を入れる職業などによる習慣性、噛み合わせの問題が関係しているのは確か。


それだけではなく、頑張り屋の人、負けず嫌いの人、多忙な人ほど、睡眠中に歯ぎしりをしやすい傾向にあるそうで、日本人の8〜15%の人が悩まされているといいます。


睡眠中の歯ぎしりは力の制御が効かないため、咀嚼時の2倍以上の力がかかっており、歯が欠ける、すり減る、ヒビが入る、割れるなど、歯の健康を脅かしたり、顎関節症や頭痛、肩こりの原因にもなるので、早急に改善したいところ。


朝、口元にこわばりがある、顎が疲れているという人は、歯ぎしりをしている可能性が高いので、下記のような対策を取ってみてはいかがでしょうか。


(1)就寝前にストレッチやヨガをしたり、その他にも好きなことをしてリラックスする

(2)顎の筋肉を優しく揉みほぐす
(3)歯医者さんでマウスピースを作ってもらい、装着して寝る


■3:いびきをかいている


睡眠時は口元や喉周辺の筋肉が緩んで、舌の付け根が落ち込み喉が狭くなります。
すると、息をするときに喉周辺の粘膜が震えて、いびきをかくというメカニズムはみなさんご存じですよね。
では、いびきをかいているとき、体にはどのようなことが起こっているのでしょうか。


喉が狭くなっていると、取り込む空気量が少なくなり血液中の酸素が減ります。
その結果、体も脳も酸素不足になり、疲れが取れないなど日常生活にも支障をきたすようになるのです。


あお向けで寝ている人や口呼吸をしている人、太っている人、小顔であごが細い人、疲れている人、ストレスが溜まっている人、鼻に持病がある人はいびきをかきやすい傾向があるので、下記の対策を参考にしてみてください。


(1)抱き枕を使ったり、背中に毛布をあてたりして、横向きで寝るようにする

(2)上気道が狭くならないように、首に合った高さの枕を選ぶようにする
(3)運動習慣を取り入れる
(4)鼻に持病がある人は治療をする


このほかにも、睡眠中に高い所から落ちるような感覚でビクッとして目が覚める“寝ピク”も、質の良い睡眠の邪魔をします。

この寝ピクが起こるのは、大体が疲れているとき。


肉体的な疲労や精神的な疲労のサインを見逃さず、入浴や運動、マッサージなどリラックスできることを生活に取り入れて、美しくなれる睡眠を取れるようにしたいものですね

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2014年02月01日

STAP細胞開発の小保方晴子さん

【STAP細胞開発の小保方晴子さん 】
  
否定にめげず、実を結ぶ 
       「今日だけは頑張ろう」    
    一進一退、論文まで5年 
2014/01/31 16:46   共同通信

 世界的な英科学誌から一度は「歴史を 愚弄 (ぐろう) している」とまで否定された研究が実を結んだ。

スタートは2008年、留学先の米ハーバード大の実験室だった。
結果に首をかしげる周りの研究者。

20代半ばだった理化学研究所の研究ユニットリーダー 小保方晴子 (おぼかた・はるこ) さん(30)はめげずに実験を積み重ね、画期的な成果につなげた。


 「誰も信じてくれなかったことが何より大変だった」。研究発表の記者会見で、小保方さんは報道陣を前に振り返った。


  ハーバード大の担当教官の助言を得て、極細のガラス管を使ってマウスの脳や皮膚などさまざまな細胞から幹細胞を取り出す実験を進めた。

すると想定以上の幹細胞が取り出せた。

細胞は細い管を通ることでストレスを受け、いろいろな細胞に変化する前の幹細胞に戻っているのではないか―。


 だが実験は一進一退。共同研究者も見つからず「泣き明かした夜は数知れない。今日だけは頑張ろうと思って続けた」。


 当時理研にいた 若山照彦 山梨大教授(46)との出会いが研究を大きく進めたが、英科学誌ネイチャーへの最初の論文投稿では「何百年の細胞生物学の歴史を愚弄している」と厳しい反応だった。

2度目の投稿で論文が受け入れられるまで、最初の実験から約5年を要した。


 千葉県松戸市の出身。
高校時代にたまたま手にした科学雑誌の特集記事を読み「社会に貢献できる」と再生医療に強い興味を持った。

進学した早稲田大では応用化学を専攻。
実験対象は東京湾の微生物だった。

指導教官から「今ならまだ専門を変えられる」と声を掛けられ、東京女子医大で細胞の培養を習い、再生医療への道を歩み出した。


 第一線の研究者ら周囲をうならせた成果だが
「まだ何もできていない。数十年後とか100年後の人類社会への貢献を意識して研究を進めたい」と将来を見据える。


 「お風呂の時もデートでも四六時中、研究のことを考えていた」というほどの研究の虫。

実験で着るのは白衣ではなく、祖母からもらったかっぽう着。
「おばあちゃんに応援されているような気がするから」と語る。


 実験室の壁はピンク色に塗り替えた。
机や棚にはムーミンのグッズがあふれ「女子」の側面をのぞかせる。
研究室にはペットのスッポン。
「この子が来てから実験が軌道に乗ったので幸運の亀なんです」と笑顔を見せた。

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STAP細胞 理系女子の発想が常識覆した

STAP細胞 
理系女子の発想が常識覆した
2014年2月1日付・読売新聞社説

 理化学研究所の小保方晴子さんのほか、米ハーバード大などのチームが新たな手法で、様々な組織や臓器の細胞に育つ「万能細胞」を作り出すことに成功した。


 マウスの細胞(リンパ球)を弱い酸性の液に漬けた。毒素を加えたり、細いガラス管に通したりと別の刺激でも作製できた。

 ヒトの細胞でも成功すれば、傷んだ組織や臓器を蘇(よみがえ)らせる再生医療に応用できる。
幅広い可能性を開く成果を称(たた)えたい。


 研究チームは、こうして作り出した万能細胞を「STAP細胞」と呼んでいる。STAPとは、「刺激によって引き起こされた多能性の獲得」という意味だ。


 生物は、受精卵から始まり、組織や臓器に分化していく。
分化後は受精卵に逆戻りしないとされてきただけに、STAP細胞に世界が注目するのはうなずける。


 意外な手法に、研究チームが一昨年、科学誌に論文を初投稿した時は「細胞生物学の歴史を愚弄している」と突き返された。

だが、研究リーダーの小保方さんたちは粘り強く実験を重ね、データを補強して発表にこぎ着けた。


 万能細胞には、ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)がある。
作製には遺伝子操作など複雑な工程を経る。


 これに対し、「第3の万能細胞」であるSTAP細胞は、生物の細胞にもともと備わった能力を生かして作られる。


 刺激を加えたことで細胞に何が起きたか。
その詳しい仕組みの解明が今後の重要課題だ。
生物の成長と老化、病気の仕組みの探求にも貢献するだろう。


 今回の成果の背景には、政府が再生医療研究を重点支援してきたことがある。
小保方さんが所属している理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)も政府が整備した再生医療の研究拠点だ。


 この分野の国際競争は激しい。引き続き支援が必要だ。


 小保方さんはまだ30歳の若い研究者だ。
発想力に加え、ベテラン研究者と協力関係を築く行動力など若手研究者の模範となろう。


 女性研究者や、研究者を目指している理系女子「リケジョ」の励みになるかもしれない。


 日本の女性研究者の比率は14%にすぎず、先進国で最低だ。
政府の科学技術基本計画は30%を目標に掲げるが、出産などを機に研究現場を去る女性は多い。

家族の協力はもちろん、リケジョの活躍を後押しする政策が重要だ。

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2014年02月02日

がん細胞を正常化 鳥大研究グループが手法発見

がん細胞を正常化 
鳥大研究グループが手法発見
2014年1月31日 日本海新聞

 鳥取大学医学部の三浦典正准教授(54)=薬物治療学=の研究グループは30日までに、細胞内に存在して生命活動を制御する小分子リボ核酸(RNA)「マイクロRNA」の一種を悪性度の高いがん細胞に入れると、がん細胞が正常な細胞に変化することを発見した。

抗がん剤が効かない末期がん患者に対して有効な治療になる可能性がある。
 24日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」電子版で発表した。


 三浦准教授は長年、生命活動のためにデオキシリボ核酸(DNA)から発生するマイクロRNAを研究し、5年前からはマイクロRNAの一種の「520d」の働きを調べてきた。


 人間の肝臓がんの細胞をマウスの体内に入れると、通常ならがんになるが、事前に520dを細胞内に導入した肝がん細胞だと悪性腫瘍にはならず、人工多能性幹細胞(iPS細胞)や正常な細胞になることを確認した。

悪性度が高い「未分化型」のがん細胞でその作用が現れるのが特長という。


 実用化のためには、体内に入れるとすぐに無くなってしまう性質があるマイクロRNAを、がん細胞に届くまで無くならないように保護する方法を確立する必要がある。


 三浦准教授は「抗がん剤が効かないがんの治療に成果が生かせると期待している。

患者さんに使えるように研究を続けたい」と話している。

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2014年02月04日

集団予防接種を復活させよう インフルエンザの季節だ

(論説委員・木村良一)
集団予防接種を復活させよう
 インフルエンザの季節だ
2013.11.23 17:28    産経新聞


 インフルエンザの季節がやってきたのでその予防接種のあり方について考えてみたい。

まず子供のころに受けた接種を思い出してほしい。
小中学校で注射をしてもらった人が多いと思う。

ところがこのインフルエンザワクチンの集団接種、「子供を犠牲にして流行を抑えるのは問題だ」との批判を受け、20年近く前に中止になってしまった。いうまでもなく、その後、接種率は落ちていった。


 インフルエンザの感染は学校という集団の中で生活している児童や生徒の間で始まる。

子供がウイルスを持ち帰ることで学校から家庭へと感染が広がり、大人が罹患していく。
流行が拡大すると、お年寄りや心臓病、糖尿病などの持病のある人にまで広がり、彼らの命を奪う。
厚生労働省によれば、多い年で高齢者を中心に2000人も亡くなっている。


 これがインフルエンザの流行の典型的なパターンで、この流れを食い止めるのには、流行を生む学校で子供たちに直接、ワクチンを投与するのが効果があると考えられた。

昭和51(1976)年の予防接種法改正で小中学校での集団接種が本格的にスタートする。


 しかしその後、インフルエンザ以外の感染症のワクチンで副反応が問題となり、ワクチン全体が悪者扱いされた。

インフルエンザワクチンも例外ではなく、
「効かないうえに副反応がある。子供を犠牲にすべきではない」と問題視され、平成6年から他のワクチンとともに学校での集団接種が中止になり、医療機関まで足を運ばないと接種できなくなった。

 ここであらためて検証しよう。
インフルエンザワクチンに効果はあるのか、ないのか。
感染症の専門家は「感染を防ぐのではなく、感染したときに症状を和らげるものだ」と説明する。

つまりワクチンはそれを接種すれば感染しないと考えがちだが、インフルエンザワクチンの場合はそうではないのだ。
そこから「効かない」との誤解が生まれたのだろう。


 次に副反応の問題。
専門家によれば、注射を打ったところの腫れや痛み、頭痛などは起きても数日で治る。
ただ卵に対するアレルギーがある人や熱の出ているときは接種を避けた方がいいという。


 私自身は家族も含めて毎年、接種している。
そのおかげで私も子供も高熱などのインフルエンザ特有の症状で苦しんだことはない。
もちろん、ひどい副反応を起こしたこともない。


 ところで今年10月、日本公衆衛生学会で国立国際医療研究センター(東京)の医師が、ひと冬に7割以上の成人がインフルエンザワクチンを接種していないとの調査結果を発表した。

その調査の中で20〜50代の多くの男性が接種しなかった理由について「医療機関に行く時間がなかった」と回答している。

やはり接種率を上げるには、かかりつけ医など身近な医療機関の有無が焦点になる。


 子供の場合も同じで、小中学校で集団接種が実施されれば、親が子供を医療機関に連れて行く手間が省け、接種率は必ず向上する。
それゆえ集団予防接種を復活させたいと思う。
そのためには社会全体が予防接種について議論を深めていく必要がある。

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2014年02月05日

石井苗子の健康術-ピンチをプラスに変えるリラックス法

石井苗子の健康術
ピンチをプラスに変えるリラックス法
2014年2月4日 読売新聞yomiDr.

(突然起こるハプニングで、自分の心身の状態を知ることができる)

 天災のように、個人の日頃と無関係なハプニングも含め、多くのハプニングは「避けられない出来事」として受け止められています。

ハプニングはまた、自分がその時どういう行動や心理的状態になるかを知るよい機会でもあります。


 2011年3月11日の東日本大震災の時、私の隣にいた30代の男性は2度目の地震が来たときは動けなくなってしまいました。
当時オフィスの10階にいたのですが、激しい揺れのせいで、まるで生き物のように本棚の本が飛び出して鉄砲弾のように人に当たる現象を見てその男性は腰が抜けてしまったようでした。
反対に私は咄嗟(とっさ)に本棚に向かって走り出して倒れないように押さえていました。
あとから「石井さん、まるで熊みたいに本棚の前に仁王立ちして押さえてた」と言われました。


 このように、非常時の際に自分がどんな行動に出るか、どんな心理状態に陥るかは日常生活の中では、なかなか測れないものです。

天災を経験することはさすがに人生で何度もないでしょうが、交通事故に遭遇したり、仕事場で起きたりするハプニング体験はよくあります。


 役者の業界では、自分や相手がセリフを忘れるというハプニングがありますが、それに怯(おび)えていたら仕事が出来ません。
鈍感に構えて、「やってみなければわからん」という度胸が必要になってきます。
どんな上手な役者でも完璧ということはありません。

ちょうどオリンピック選手が本番で初心者のようなミスをするハプニングと同じように、舞台でセリフが記憶から飛び、頭が真っ白になってしまうことがあります。
何回も自己練習してリハーサルの時は何も問題なかったのにです。
咄嗟にとんでもないセリフが飛び出してくることもある。

だから出番前は全員が緊張しており、とくに若手の役者たちは各々がリラックス方法を考えています。
中には笑い上戸になってしまうほどテンションが上がる人もいます。
でも、そういう人と楽屋が一緒だったから芝居が出来なかったというのは言い訳にならない業界です。
それぞれのリラックス方法なのですから。


 ところが、思わぬハプニングが全員をリラックスさせた出来事がありました。


 先週の舞台初日の幕開きで照明がつかなかったのです。
照明、音声、舞台セット、舞台裏はすべてその道のプロの人たちがやっていますから、我々はハプニングはないものと勝手に決めつけてスタンバイしています。
舞台に明かりが差してこないと客席がザワザワッとなってきます。
こうしたハプニングの場合に仕切るのが「舞台監督」の仕事です。

咄嗟に全体にむかって安心してよいという説明をするのも大変な仕事です。原因をただちに究明して発表しなければなりません。
ぐずぐずしているとパニックになっていきます。

幸いにしてすぐに復旧しました、その間何分何秒という短い時間でも人間の心理状態の変化は様々で、その短い体験がその後の生活に影響するという人がいないとも限りません。

 最初からは舞台にいなくてもいい役者たちは、楽屋でモニターを睨(にら)みながら自分の出番を見計らっているのですが、当然ながら「どうした!」と騒ぎだす人や、ジッとしている人、自分が行ってなんとかするべきなのではないかとソワソワする人など、様々な態度が見られました。
私は不思議と落ち着いていましたが、隣にいた役者さんが言った言葉が印象に残りました。

 「おれ、こういうのって意外にリラックス方法になるんだよね。
ミスしてくれるとホッとするんだよ。
ああ、僕らだけじゃないんだってね」


 そうか〜と思いました。何もかもそろっているんだから、あとはアナタがやるだけ、プラス客席に感動を与える責任もアナタにあるんだからね、と言われるプレッシャーというのが役者にはあるんだと気がつきました。
時には無関係なハプニングがリラックスにつながるということもある。


 気を取り直して始まった舞台は、全員のチームワークが良くなったようです。
役者たちが「ここから踏ん張るのはこちらだ」と無言で言っているような感じがしました。

余談ですが、私は幽霊役で、セリフの中に「スタジオの機材が故障するのは幽霊の念力が強すぎるからだ」というのがあり、実際に今いる劇場内で起きたハプニングを経験しながら、もしかしたら自分がなにかやっているんじゃないかという幻想に浸っておりました。

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2014年02月06日

再確認! 最新インフルエンザ予防策

再確認! 最新インフルエンザ予防策

(SPA! ) 2014年2月5日(水)配信

 今年も流行中のインフルエンザ。

マスクの着用、うがいや手洗い、十分な睡眠などの体調管理が予防策として一般的だが、一昨年あたりからインフルエンザ予防策として注目されているのが、乳酸菌の予防効果
乳酸菌を日ごろから摂取してカラダの免疫を高めておけば、インフルエンザにかかりにくくなるという。

 実際にスーパーやコンビニの売り場に足を運んでみると各社各様、実にいろいろなネーミングの乳酸菌入り商品が並んでいる。
一見同じように見えるが、どれも同じような効果を得られるのかといえば、そうではない。

 そもそも人間には、細菌とウイルスを見分けて防御システムが働く免疫機能がある。
なかでも重要な枠割を果たしているのが、免疫細胞のなかでも1%に満たないpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)と呼ばれる免疫細胞。

pDCは体内でウイルスを発見すると、I型インターフェロンという抗ウイルス物質を出してウイルスの増殖を防ぐとともに、ウイルス攻撃を得意とする免疫細胞にウイルス排除の指令を出して体全体の免疫を高めるのが特徴だ。
要するにpDCがウイルス排除の起点になっているというわけだ。

「pDCは、ほかの免疫細胞に比べてI型インターフェロンを多く産生します。

理化学研究所で行われた研究によれば、生体が病原体に感染すると、最初にpDCが感知しI型インターフェロンの分泌をコントロール。
免疫細胞などを活性化することがわかりました」とは、免疫細胞に詳しい宮崎大学医学部の佐藤克明教授。

「ウイルスに対する防御策としては、免疫細胞の一つであるNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化する方法が知られています。
このNK細胞にもI型インターフェロンの産生能力が備わっていますが、pDCのほうがNK細胞より1000倍もI型インターフェロンを産生できる。
pDCはウイルス感染防御に関するプロフェッショナルと言えるでしょう」

 実は、このpDCを活性化できる乳酸菌は、今のところ数ある乳酸菌のなかでもプラズマ乳酸菌だけ。

図のように、一般的な乳酸菌は特定の免疫細胞だけを直接活性化するが、プラズマ乳酸菌は、さまざまな免疫細胞に働きかけるpDCを活性化する。
つまり免疫を高めるには、pDCを活性化するのが効率的なようだ。

 取引先と交渉するとき、平社員よりも社長に働きかけたほうが効率がいいのと似ている。
そしてプラズマ乳酸菌だけが、社長であるpDCに働きかけることができるのだ。

 昨年11月の日本ウイルス学会では、新たにヒトの風邪・インフルエンザ様症状に対するプラズマ乳酸菌の効果が発表された。
プラズマ乳酸菌の摂取は、今もっとも注目されているインフルエンザ予防策と言っていいだろう。 
<文/日刊SPA!取材班>

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8日、関東で大雪のおそれ 東京都心でまとまった積雪も

8日、関東で大雪のおそれ
 東京都心でまとまった積雪も
ウェザーマップ 2月6日(木)17時22分配信


 低気圧が発達しながら関東の南海上を通過する影響で、
8日(土)は関東地方の広い範囲で雪が降り、大雪となるおそれがある。

東京都心では8日未明から雪が降り出し、日中にかけて雪が降り続く見通し。

 昨年1月には東京都心で積雪8センチを記録し、首都圏の交通機関はマヒ状態となった。

8日(土)の天候が予想を越えて、気温が低くなり、降水量が多くなった場合には、昨年1月と同様の大雪となるおそれもある。

 気象庁は大雪や路面の凍結による交通への影響に注意し、早めの対応を呼びかけている。
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2014年02月09日

医者が語る「困った患者」とは?

医者が語る「困った患者」とは?
2014年2月9日(日)11時0分配信 R25


  体調を崩しやすいこの季節。
病院にかかるときに気をつけたいのは、自分が「困った患者」にならないようにすること

匿名を条件に6人の医師に「困った患者」の特徴を聞いたところ、

「絶対に腸炎、などと病名を決めつけてくる」
「診断に対して、この病状は○○病では? など聞きかじりの知識を振りかざす」といった態度が挙げられた。

なかでも困るのは、「風邪と診断しても、空腹時の胃痛や疲労時の頭痛など、様々な症状を相談される」ことだとか。

『患者トラブルを解決する「技術」』の著者、尾内康彦氏によると、
「テレビの健康番組で病気を取り上げると、その病気を疑って診察を受ける患者が増える」とのこと。

また、ネットで調べて、症状から病気を推察して相談する人も増えているそうだ。
しかし、「様々な症状について質問攻め」は、患者の気持ちとしては理解できるような気も。

「患者は一人だけではありません。
ひとりにかける時間が延びると、診察できる人数は減ってしまいます。
ほかの患者の待ち時間も長くなるし、極論をいえば、病院経営が成り立たなくなることも理解してほしいですね」

不安な患者心理からすれば、医師は親身に寄り添うのが当然、と思いがち。

だが、症状が軽い患者に対しては、そうも言ってられない現実があるようだ。

「“困った患者”の増加は、消費者意識の肥大が原因のひとつ。
特に、2001年の厚生労働省による“患者には様をつけるのが望ましい”という指針以降、患者は消費者で病院はサービスを提供する店、と意識する人が増えた気がします。

ただ、医師も人間。わざわざ、医師を困らせるような態度で診察を受けるのは得策ではないと思いますよ」

症状が重い場合は仕方がないが、ちょっとした体調不良なら、医師の立場にも配慮できれば、円滑なコミュニケーションが取れるのかもしれない。
(笹林 司)
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2014年02月11日

真面目な人こそ要注意!自分を責めると大損すること5つ

真面目な人こそ要注意!
自分を責めると大損すること5つ
2014.02.10 17:00  NEWSポストセブン

「自分はなんてダメなんだろう……」
「私ってダメママかも……」と、真面目な性格や完璧主義の人ほど、自分を責める人は多いもの。


でも自分を責めることにメリットはあるのかといえば……冷静に考えれば、ほとんどないのです。
むしろ自分を許さないと、反省を活かして変わることはできませんし、場合によっては大損してしまうことになります。


今回は、つい自分を責めてしまうとお悩みの方のために、
“自分を責めると大損する5つのこと”についてお伝えします。


■1:目の前の仕事のパフォーマンスが下がる


自分を責めると、落ち込みや自己嫌悪、自己否定など、マイナスの感情で頭はいっぱい。
当然今やるべき、目の前の仕事のパフォーマンスは
下がります。


■2:満足なフォローができなくなってしまう


自分を責める事態が起きたということは、何かしらフォローをする必要があるでしょう。
たとえば迷惑をかけた取引先や、怒り過ぎてしまった子どもに謝るなど。

しかし自分を責めると、「私ってなんてダメなのだろう」「社会人失格だ」など、頭の中は“自分”でいっぱい。
相手の立場に立って考えることができず、満足のいくフォローができません。


■3:一緒にいる人も息が詰まってしまう


マイナスの感情は、表情や態度から一緒にいる相手にも伝染します。


■4:愚痴や不満が増える


自分を許せない人は、他人も許せません。
自分と同じだけ他人への評価も厳しくなり、愚痴や不満を抱えやすくなります。


■5:美容や健康に悪影響をおよぼす


自分を責めると緊張状態で体が強張り、息が浅くなります。
血液が十分に循環せず、肩こりや便秘、さらに肌荒れを起こしやすくなります。


以上、“自分を責めると大損すること”について5つお伝えしましたが、いかがでしたか? 


反対に、“自分を許す”ことのメリットは、上記の反対になります。

つまり、目の前の仕事のパフォーマンスが上がり、満足なフォローができるようになり、一緒にいる人の負担が減り、愚痴が減り、美容や健康に良い影響がある、と、いいことづくめですね。


もちろん、ときには反省することも必要です。

でも、そんな時にも、自分を責めるような感情を入れることはお勧めしません。
そもそも頭の中が自己嫌悪や自己否定でいっぱいの状態で、果たして冷静に反省できるでしょうか? 


失敗を反省して改善するには、“精神的な落ち着きと余裕”が必要です。
自分を許すことで心に余裕ができ、はじめて冷静に物事を見て、変わることができるのです。
冷静な状態で、客観的に物事を考えて反省するようにしましょう。

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香山リカのココロの万華鏡:誰もが感動依存症?

香山リカのココロの万華鏡:
   誰もが感動依存症?
毎日新聞2014年02月11日 東京版

 聴覚を失った音楽家が作ったはずのヒロシマ鎮魂の交響曲は、実は別人が作ったものだった。

それどころか替え玉による作曲は18年にも及んでいた。

その交響曲も、もともとは広島や原爆と関係ない作品だったというのだから、怒りを通り越してあきれてしまう。

実は私もそのコンサートに出かけ、迫力ある曲に感動し、最後に登場した“作曲家”に立ち上がって拍手を送った一人。

聴覚だけではなく全身にいろいろな病があるとかで、腕には包帯、つえをついて歩く姿に涙を流している聴衆もいた。


 事が発覚してから、交響曲のCDを聴き直してみた。
重厚な作品であることは変わりないが、やはり感動は半減。
ある評論家が言っていたように、確かにさまざまな名曲をつなぎ合わせて作ったようにも聞こえてくる。


 「ひどい話だ」と思いながらも、「では以前は何に感動していたのだろう」とも思う。

「別の人が作っていました」とわかっただけで薄っぺらく聞こえてしまうということは、その作品にではなく、あくまで「聴覚障害がありながら生まれた作品」という物語に感動していたということなのだろう。


 もう何年も前、クラシック音楽CDの制作に携わる人から聞いたことがある。「最近はただ名曲、名演奏というだけではCDは売れない。
演奏家が悲劇を背負っているとか難病に立ち向かっている、といった物語がないとだめなんです」


 テレビを見ても、毎日のように「感動のドキュメント」が放映されている。
会社が倒産した、家族を失った、余命を告知された−−といった困難な状況に巻き込まれ、それを乗り越えようと頑張っている姿に多くの人が涙し、励まされる

しかし、いつしか私たちは周囲にあふれる感動の物語にマヒしてしまい「もっと感動させて」と、刺激を求めすぎていたのではないか。
だからこそ、「被爆2世で幾多の病と闘う作曲家」という物語に飛びついてしまったのだ。


 もちろん、純粋に応援していたファンを裏切った“作曲家”の罪は大きい。
彼が作ったことになっていた楽曲で演技をするフィギュアスケートの高橋大輔選手ら、直接の被害に遭った人もたくさんいる。

とはいえ、私たちの側にも考えるべき問題はある。
それは誰もがいま、「もっと泣きたい、もっと感動したい」という感動依存症になっているのではないか、ということだ。

ソチ五輪でも多くの感動物語が生まれるはずだが、ちょっと複雑な気分の私である。

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2014年02月12日

石井苗子の健康術:奇跡を望む人の心理

石井苗子の健康術:
      奇跡を望む人の心理
2014年2月11日読売新聞 yomiDr.

(ゴーストライターは今始まったことではないのです)

 今は日曜日の午後です。
これを書きながら、「都知事選挙の投票に行きましょう」というアナウンスと、雪かきの音を一緒に聞いています。


 大雪の土日にソチオリンピックの開会式から、競技をゆっくりご覧になった方もいらしたでしょう。

上村愛子選手の最後の挑戦や、浅田真央選手の演技をどんなお気持ちで見ていらしたでしょうか。

中学生の年齢で世界一を獲得していく中で、20代や30代が「年配」として期待を寄せられるストレスはどれほどのものかと、胸がつまる思いで見ていました。

燃焼しきった若き栄光の先に、せめて困難に巻き込まれない人生がありますようにと祈るばかりです。


 開幕直前に、佐村河内守氏と新垣隆氏のゴーストライター問題が世間を騒がせた1週間でした。
フィギュアスケートの高橋大輔選手が競技で「ヴァイオリンのためのソナチネ」を使うと決まってから、新垣氏の気持ちが大きく動いたと報道されていました。


 たいへん残念なことです。
でももうこれ以上じっとしていられなかったというのが、新垣氏の気持ちだったのでしょう。


 聴覚が不自由な作曲家として名声を得ていた佐村河内氏が、新垣氏に18年間作曲を頼んでいたという事実は、今後どんな情報が追加されても、変えようのないことです。

ただ、私は、なにが「事実」だったかより、なにが「心理的に動いたのか」の方が本質的な問題だったような気がします。


 2人が最初から音楽プロデューサーと作曲家の契約であったらなら問題はなかったのかもしれません。しかし、一方の「儚(はかな)い夢」が現実化した「奇跡」が、もう片方の心を大きく揺るがすような出来事に発展してしまったのが、今回の出来事でした。


 今回は、ゴーストライターの事実より、障害というものが、人の心に何を植え付けるのかという危険性の方に私は関心がありました。


 義手をつけてバイオリンを演奏する少女を、「テレビに出してあげたのに、感謝が足りない」と佐村河内氏が言った、という記事を週刊誌で読みました。

「我々はなにもテレビに出して欲しいとは頼んでいない」と彼女の両親が発言したとも書いてありました。

もしそうだとすれば、佐村河内氏は、障害者に対して大きな誤解をしていたように思います。
つまり、誰でも彼のように表に出ることを夢見ているに違いない、というような思い込みをしていたのではないでしょうか。


 実は、ほんのちょっとでも体に障害がある人の「儚い夢」というものがどういうものか、私は個人的にいやというほど感じながら暮らした経験があります。


 私には足が不自由で背骨が湾曲している妹がいました。彼女がどんなにがんばって走っても、たいして速くもない姉を追い抜くことなく逝(い)きました。
だからとはいいませんが、私はどこかに障害がある人が健常者より優れた才能を発揮する姿を見ると、畏敬(いけい)の念を払ってしまうところがあります。

また、そうした人の気持ちを利用して有名になりたいと思う人についても、「ああ、そうか、そうだろうな奇跡が欲しいのだろうな」と偏った気持ちを持つこともあります。


 妹は書道をやっていましたが、実際には私が何度も学校の書き初めを代筆してあげたことがあります。
ある日、母親に見つかって叱られやめました。

成人してから、彼女が書道家になればどうだろうと思ったことが何度もありました。
自分が書くのと彼女が書くのを混ぜて世間に売り出したら、成功するのではないかと思ったこともありました。
私が代筆を続けていたらどうだったか、体が曲がっている不自由さを売りにしていたらどうだったか、ましてそれが嘘(うそ)だったらなんて、想像しただけでもゾッとします。

やるかやらないかは別として、奇跡を望む人の心は「闇」の中から生まれることもあります。

「健常な心を持て!」などと言うのは簡単ですが、今回は私には過去を振り返って考えさせられることが多かった騒動でした。

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2014年02月13日

自分を追いつめないために知っておくべき魔法の言葉5つ

自分を追いつめないために
知っておくべき魔法の言葉5つ 
2014.02.13 12:00  NEWSポストセブン

 ちょっとした些細な事で、つい自分を責めてしまうとお悩みの方、いませんか?


以前『WooRis』の「真面目な人こそ要注意!自分を責めると大損すること5つ」では、自分を責めると冷静な判断ができず、失敗も前向きに活かすことができないとお伝えしました。


そこで今回は、自分を責めそうになった時に思い出したいフレーズを5つご紹介します。これを知っていれば自分を必要以上に追いつめることから避けられるかも! さっそく見ていきましょう。

■1:「ま、いっか」


そもそも“完璧”を求めることは、人間には無理。
その時々によって、忙しさ、体調不良、タイミング、運もありますし、相手の状況など外部環境も異なります。


常に未完成の状態で、物事は進むもの。
自分で納得できるだけの努力をしたら、あとは「ま、いっか」と思う癖をつけることも大切です。

■2:「なるようになるしかない」


時間を戻すことはできず、起きたことは仕方ありません。
大切なのはその後のフォローですし、それでダメなら縁がなかったとも言えます。

■3:「みんな経験している」


自分が悩んでいること、失敗していること、落ち込んだことは、多くの場合、みんなも経験していることです。
試しに友達に話したり、ネットで検索したり、本や映画を見てみてください。
同じような経験をした人は多いのです。
そうすると少し楽な気持ちになりますよね。

過剰に「自分だけ」と思わないことが大切です。
■4:「失敗してもいい」


この他に、「弱くてもいい、ダメでもいい」と口に出して言ってみましょう。
誰でも失敗するし、弱いし、ダメで情けない部分は持っています。
それをダメと決め付けているのは、実は自分自身なのです。


一度ダメな自分を許してあげると、気も楽になります。
失敗や弱いことがダメなのではありません。
それはあなたの個性であり、“その部分をどう操縦するか”という手段を考えましょう。

■5:「ありがとう」


自分を許せない間は、頭の中が自分でいっぱいになりがち。
「自分は何でこんなにダメなんだろう、この前もあんなことをして、本当に私ってば……」と、延々と自分について考えます。
ある意味自己中になっています。


ダメな自分でも対応してくれる相手に、「ありがとう」を言うことで、思考が相手側に向きます。
相手の立場に立つことで心も落ち着き、冷静な思考を取り戻します。

以上、自分を責めそうになった時に思い出したいフレーズを5つご紹介しましたが、いかがでしたか? 


筆者が出会ってきた人たちは、自分を責め過ぎる人こそ、むしろ責める必要のない人が多かったです。
自分を許せれば、同じように他人を許すこともでき、日常の小さなイライラも減りますよ。

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2014年02月14日

薬剤師「薬は体にとって毒」と断言

『薬剤師は薬を飲まない』著者
   「薬は体にとって毒」と断言
2014.02.13 07:00
※週刊ポスト2014年2月21日号

 世界第2位の製薬会社ノバルティスファーマが白血病治療薬の臨床研究に不正な圧力をかけていた問題が波紋を広げているが、日本人の薬に対する信頼感はいまだ大きい。

2009年には大衆薬のコンビニ販売が解禁され、昨年11月には約99%の大衆薬のネット販売を認める方針を政府が打ち出した。

今後、薬はますます身近な存在になり、体の不調を感じたらすぐに手を伸ばす気軽な商品になっていくだろう。


 そんななか、薬を調剤・処方する、いわば「薬のプロ」であるはずの薬剤師から衝撃的なアドバイスが飛び出した。


 昨年12月に発売され、医学界で話題を呼んでいる『薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂出版刊)の著者で薬剤師、そして栄養学博士でもある宇多川久美子氏は次のようにいう。


「私自身、35歳から40歳過ぎまで頭痛や肩こりに悩まされ、毎日10数種類の薬を飲んでいました。
しかし、あるとき、すべての薬を手放して生活習慣を改善したところ、薬を飲まなくとも症状が軽減されていったのです」


 そもそも“薬が効く”ということ自体がとても怖いことだと宇多川氏はいう。

「たとえば、火事が起きたら消防車を呼びますが、消防車は火事の家だけに放水します。
しかし、薬は体の不調なところにだけピンポイントで作用するわけではありません。

飲み下された薬は胃で消化され、全身を駆け巡ります。
言うなれば、住宅街をくまなく回り、火事でない家にも放水して屋根や壁を痛めつけているようなものです。
そうした薬の本当のメカニズムを知っているからこそ、私は薬を飲まないのです」


 宇多川氏が「飲んではいけない」と唱える理由を挙げてもらった。


 体調が悪いときに飲むものなのだから、体に悪いはずがない
―薬についてそう思う人も多いだろう。

しかし、宇多川氏は「薬は体にとって毒」だと断言する。


「薬は自然界には存在しない合成品です。
薬には、石油から合成して作られたものが多くあります。
つまり、元をたどればプラスチックと同じ成分から作られているのです。
そうした合成品は体にとって異物。

効き目があるところにはよいですが、全く無関係のところに行き渡れば重い副作用を及ぼす毒になるのです」(宇多川氏)

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2014年02月15日

「20km先の目的地に時速60kmで行ったら何分で着く?」の答え

「20km先の目的地に時速60kmで
         行ったら何分で着く?」の答え
2014.02.14 16:00  
※女性セブン2014年2月27日号

  マー君の奥さんであるところの里田まいは、おバカキャラを演じているだけで、本当はバカではないとまことしやかに囁かれている。
確かに、バカっぽいけど、本当はバカではないという人はいるもの。

静岡県に住む建築業の、Hさん(39才)の奥様も、そんなバカのようでバカでない女性だという。

 * * *
 うちのカミサン(32才)は決してバカではないんです。
ただ、モノゴトを正確に覚えられないのに、それを人前で言う度胸だけはピカイチなだけなんです。


 ボクがテレビでサッカーを見ていると
「ねえ、パパ、このバイアグラの選手ってさあ」と、とんでもないことを。

「ん? バイアグラ、バイアグラ。エッ! もしかしてパラグアイのことか?」と聞き返すと「あっ、そうそう。そのバイアグラよ」とか「そうともいう」とか。


 結婚する前にうちの実家に泊まりがけで行ったときのこと。

母親が「せんべい布団でごめんね」って言ったら「おせんべいが入ってるんですか? 珍しいですね。
夜中、食べてもいいんですか」って真顔で。


 あとで父親に袖引っ張られて「お前、ほんとにあの娘を嫁にするのか? なら、こっちにも考えがあるぞ」と脅されました。


 でも妻は決してバカではないんです。
この前「20km先の目的地に時速60kmで向かったら、何分で着く?」ってクイズを出したら

「えー? 信号とか渋滞とかで変わるじゃない。
質問そのものがおかしいよ」って。
「確かに!」と、思わずひざを叩いちゃいました。

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2014年02月16日

医療介護改悪法案/行き場をますます奪うのか

医療介護改悪法案
行き場をますます奪うのか
2014年2月15日(土)しんぶん赤旗「主張」

 安倍晋三内閣が、消費税増税社会保障「改悪」路線を具体化した医療・介護改悪法案を国会に提出しました。

地域での医療と介護の「総合的な確保を推進する」とうたう法案には、患者・利用者に大幅なサービス利用制限と負担増を強いる内容が次々と盛り込まれました

安心して医療や介護を受けて暮らすことを願う高齢者・家族の切実な思いに逆らうものです。
老後の安心を壊す法案を強行することは許されません。

支援を締め出す


 医療・介護改悪法案は
“患者追い出し”につながる病院機能再編などの医療法改定と、
利用制限・負担増の介護保険法改定など、本来なら別々の法案として審議すべきものをひとまとめにした異例の法案です。

国会の十分な審議を確保するうえからも、きわめて乱暴なやり方です。


 政府は、昨年の国会で強行した社会保障改悪プログラム法を根拠に、医療関係は今年10月、介護保険関係は来年4月から順次施行の構えですが、日程先にありきで強行すべきではありません。


 なかでも介護保険法改定は、2000年に制度発足以来、初めてとなる大改悪が目白押しです。

要支援1、2の高齢者が利用する訪問介護や通所介護を、
国の基準とする介護保険サービスの対象から切り離し市町村ごとの事業に移すことは、どこでも平等に介護サービスを受けられる国民の権利を覆すものです。

訪問・通所介護が市町村の事業になれば、自治体の財政状況などに左右され、いまと同じサービスを受けられない地域が出ます。

居住地域によって格差が広がることは介護保険への不信を高める結果しか生みません。


 年金収入280万円以上の単身高齢者などのサービス利用料を1割負担から2割負担に引き上げる改悪は筋が通りません。
対象は高齢者の5人に1人にのぼります。

月々の保険料で収入による負担を求められたうえ、いざサービスを利用するときにまで収入で差をつけられることは保険の建前に反します。

医療は1割負担なのに介護は2割負担という人も生まれることも不条理です。

病気やけがが治れば基本的に治療が終わる医療と違い、介護はほぼ一生続きます。負担は計り知れません。


 いまでも高い利用料負担でサービスを断念する事態が後を断たないのに、それに拍車をかけるものです。

特別養護老人ホームの入所を「要介護3」以上に限定することは、入所を待ち続ける高齢者・家族にとってあまりに過酷です。


 法案の狙いは、「軽度者」の利用を削減・抑制して公的介護保険にかかるお金を抑え込むことです。

しかし、サービスから締め出された「軽度者」の重度化は、公的費用をさらに膨張させます。
目先の“費用抑制”による改悪は制度の将来も揺るがすものです。


切り捨て路線転換こそ


 医療・介護改悪法案は、国民・家族に「自助・自立」の名で自己責任を迫る社会保障改悪の危険な姿を浮き彫りにしています。


 高齢者や家族から「サービスを切られたら生活が成り立たない」
「認知症の患者と家族の願いに反する」と怒りが噴出し、地方自治体からも異論が相次いでいます。

政府は改悪法案を撤回し、安心の医療・介護の再生・充実に向けた制度づくりに転換すべきです。

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2014年02月18日

首都圏の大雪 雪かきでご近所付き合いのいい機会になる例も

首都圏の大雪
雪かきでご近所付き合いの  
        いい機会になる例も
2014.02.17 16:00
※週刊ポスト2014年2月28日号

 2週続けて首都圏に降り積もった大雪。
特に2月9日は都心で最大27cmを記録する45年ぶりの大雪となった。


 週末ということもあって、自宅にいた都民が多く、家の周りや商店街、駅前など各所で慣れない雪かきに追われた。
そこで見えてきたのは、人々の人間模様だった。


 幅50cm──人ひとり歩ければとりあえずは十分だ。
朝7時から金属製ショベルを手に雪かきを始めた。
玄関前から始めて、駐車場前へ。昨夜のうちに、車のワイパーを上げておいたのは正解だった。


 少しすると一軒向こう隣の奥さんが長靴姿で顔を見せる。

「大変ですねー」

 あちらの奥さん、雪かき専門のプラスチック製ショベルに、よけた雪を運ぶソリまで持っている。用意周到だなァ。
でもうらやんでも仕方ない。


 重くてツライが金属製でとにかく進める。
20分もするとかなり腰に来る。
休み休みで1時間過ぎ、お互い自分の“敷地内”を終えた頃、その奥さんと、はたと目があった。

(どうしましょうか……)。

挟まれた家の人が待てど暮らせど雪かきに現われないのだ。
時間は朝9時をまわっている。
高齢の一家ではなく40代夫婦、高校生の一人娘の3人家族だ。
家の中には人の気配もある──。


 いまだ雪かきの筋肉痛が続いているというこの50代男性は、深いため息をもらした。

雪かきは自分の家の前だけやっても意味がない。
みんながそれぞれの持ち場を行なってはじめて道ができるわけです。
もちろん強制じゃないですが、なぜやらずにいられるのか。
結局お隣さんは出てこないままでした。
たかが雪かき、されど雪かき。
これからの近所付き合いを考えさせられましたよ……」
 
 ショベルさえ持たない家も多かった。

大雪特需に、前日には各地のホームセンターで完売御礼。
9日に探し回っても入手は困難な状況だった。


 とある住宅街ではお風呂の残り湯をタンクにつめて必死に往復する父親の姿も見られた。
園芸用スコップで雪を崩して足でズズッと移動させ、必死に雪かきをしていた人もいる。


「気の毒になってね、自宅周りがある程度終わった時に、貸してあげたんです。
とても感謝されました。


 ただ、ショベルを貸してあげてしばらくして外へ出ると、これくらいならいいだろうとやり残してあったウチの雪もすべてやってあった。
かえって気を遣わせてしまいました。
貸すことひとつでも難しいと思いました(笑い)。


 でも、ウチの周りは新興住宅街であまりご近所さんと付き合いがなかったので交流ができるいい機会になりました」(世田谷区・40代男性)

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2014年02月19日

「ノロウイルス」昔は聞いたことがなかった…集団感染なぜ起きる

「ノロウイルス」
昔は聞いたことがなかった
    …集団感染なぜ起きる
2014.2.17 08:00   産経新聞

 「昔はノロウイルスによる食中毒なんて聞いたことがない」と思う人も多いのではないだろうか。

「おなかの風邪」と呼ばれていた可能性が高いとい


 ノロウイルスの集団感染が相次いで報告されている。
今や冬の食中毒の原因として知られるようになったノロウイルスだが、
「昔はノロウイルスによる食中毒なんて聞いたことがない」と思う人も多いのではないだろうか。

集団感染は、大量調理施設で調理する食品が増えるなど社会の変化とも関係しているといえる。
感染予防にはノロウイルスの性質をしっかり知って対応することが大切だ。(平沢裕子)


◆昔はおなかの風邪


 ノロウイルスは手指や食品などを介して経口で感染し、1、2日の潜伏期間後、嘔吐(おうと)や下痢、腹痛などを起こす。

軽い風邪のような症状で、かつて「おなかの風邪」と呼ばれていた多くがノロウイルスによる感染性胃腸炎の可能性が高い。


 京都大学東南アジア研究所の西渕光昭教授(微生物学、公衆衛生学)は「ノロウイルスは培養が困難で、以前は電子顕微鏡でしか検査できなかった。
今は遺伝子検査で簡単に検査できる。
集団食中毒が発生したとき、原因がノロウイルスかすぐに分かり、報じられるようになった。
ノロウイルスの名前をよく耳にするようになったのはそのためだろう」と説明する。


 ノロウイルスによる食中毒はかつて、カキなどの二枚貝が原因とされることが多かった。

最近は感染者が調理することで食品が汚染され、それを食べた人が感染するケースの方が圧倒的に多くなっている。
原因食材はさまざまで、浜松市の小学校で相次いだノロウイルスによる集団食中毒は、学校給食で提供された食パンが原因だった。


 過去には、仕出し弁当や漬物、菓子など大量調理施設で調理された食品が汚染源となり、多数が感染したケースが報告されている。

仕出し弁当など昔は1つの施設で作るのは多くても数十人分ぐらいだったが、今は数百人、数千人分を調理する施設も珍しくない。
このため、問題があると一度に大量の食品が汚染されてしまう。
食品をめぐるこうした社会環境の変化もノロウイルスによる食中毒が増えている一因といえる。


◆症状ない人も


 嘔吐や下痢の症状は通常は2、3日で回復する。
ただ、症状がなくなった後も2〜3週間にわたって糞便(ふんべん)中にウイルスが排出される。

また、全く症状が出ない不顕性感染もある。
「症状が出ず、感染に気づかない人も多いが、自覚症状がなくても感染後、1週間ぐらいはウイルスを排出する。

食品を扱う仕事や家庭で調理をする人は症状の有無にかかわらず、調理前に丁寧に手を洗うことが大事だ」と西渕教授。


 手洗いは、せっけんを十分泡立て、指先、つめの間、指の間、親指の周り、手首まで念入りに洗い、十分に水や温水で流し、洗い終わった手はペーパータオルや清潔なタオルでよくふくこと。

子供や高齢者など抵抗力の弱い人の食事は生ものを避け、加熱調理を十分行った方がいい。


■乾燥すると空気感染も


 ノロウイルスは10〜100個の少量のウイルス量でも感染する。
ノロウイルスが酸に強いためで、胃酸で死ぬことはなく、腸に達し、腸管内で増殖する。


 ノロウイルスは乾燥すると空中に漂い、口に入って感染することもある。

以前、ホテルの廊下で感染した人が嘔吐し、清掃したものの乾燥して舞い上がったウイルスを吸い込んだ人が感染したこともあった。


 嘔吐物などの処理は、使い捨てのマスクや手袋を着用し、ペーパータオルなどでふき取り、塩素消毒後、水ぶきをする。
ふき取った嘔吐物や手袋などはポリ袋に密閉して廃棄し、終わったら必ず丁寧に手を洗う。

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2014年02月21日

香山リカのココロの万華鏡:京のカエル、大阪のカエル 

香山リカのココロの万華鏡:
京のカエル、大阪のカエル 
毎日新聞 2014年02月18日 東京版

 自分と同じ世代、つまり50代前後の人たちで集まると、インターネットをよく使う人とそうでない人とで「触れている世界がまったく違う」と感じることがある

特にソーシャルメディアと呼ばれる対話型のツールをよく使う人は、自分と同じ分野に関心を持つ人たちと絶えず情報交換をしているせいか、「今みんなの関心があの事件に集中しているね」などと言う。


 ところが、50代ともなると「パソコンもほとんど使わない」という人も少なくない。

そうなると当然、ネットやソーシャルメディアともあまり関わらない生活なので、テレビや新聞が情報収集の中心になる。
今であれば、「やっぱり気になるのはオリンピック」ということになろうか。


 もっと下の世代になると、「情報はネットで」という人たちがぐっと増えるのかもしれないが、50代くらいではちょうど「新聞・テレビ派」と「ネット派」が半々という感じなので、集まっても話題がかみ合わないということもしばしばある。

しかもネットを多用する人たちは、一般的に「新聞やテレビは真実を報道していない」と思いがちで、誰かが「テレビで見たんだけど」と言うと「ダメよ、テレビなんかに頼っちゃ!」と否定し、場の空気が険悪になることさえある。


 ネットも好き、でもテレビも好きな私は、こういう場面に出くわすといつも昔話の「京(京都)のカエルと大阪のカエル」を思い出す。

これは、京のカエルが「大阪の町を見たい」と、大阪のカエルが「京の町を見たい」と思い、互いに見物に出かけ、旅路の途中の山の峠に出会ったので立ち上がって向こうを眺め、互いに「京も大阪も何も変わらんな」と言って戻ることにした、という話だ。

これにはウラがあり、カエルの目は頭のてっぺんについているので、立ち上がったときには背後が見え、京のカエルは今来た京を、大阪のカエルは大阪を見ていただけだったのだ。


 この物語の教訓は、「物事を確かめるにはまず自分自身をよく知らなければいけない」ということだが、「新聞・テレビか、ネットか」も同じだろう。

「そっちのメディアは正しくない」と批判の対象にしているのは、実は自分が見ていたメディアのほうでした、ということもあるかもしれない。

もちろん、一番望ましいのは「ネット、新聞、雑誌、テレビ……と、いろいろな情報源をバランスよく見ること」なのだが、それほど難しいことではないのは、あえて言うまでもないだろう。

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2014年02月22日

[なっ解く]銭湯、温泉の入り方

いきいき快適生活
[なっ解く]銭湯、温泉の入り方
2014年2月20日 読売新聞

湯汚さず 周囲に気遣い


 銭湯や温泉などの入浴施設では、何気ない行動が他人に不快感を与えることがある。

気持ちよく過ごせるよう、改めてマナーを確認したい。


 体を洗い流さず、いきなり浴槽に入る、シャワーを周囲に飛ばしながら使う、浴槽を独占するように長湯する――。

東京都文京区で銭湯「ふくの湯」を経営する村西彰さんは、最近こうした利用者が増えたと感じている。
客同士がけんかになったり、長湯しすぎた客が倒れてしまったりというトラブルも度々あるという。


 村西さんが副理事長を務める、東京都公衆浴場業生活衛生同業組合では、「浴槽に入る前に身体を洗い流しましょう」「周りの人に湯水がかからないようにしましょう」などと書かれたポスターを組合員に配り、利用者にマナー向上を呼びかけている。

村西さんは「みんなで使うお湯を汚さない、人に迷惑をかけないというのがマナーの基本。

銭湯を利用する機会が減り、他人へのちょっとした気遣いを忘れてしまった人が多いのかもしれません」


 首都圏と関西、東海地方の日帰り温泉やスーパー銭湯を紹介するウェブサイト「ぽかなび.jp」(http://pokanavi.jp)編集長の上沢卓美さんは「知らずに、マナー違反をしている人が多い」と話す。

例えば、体を拭かず、びしょぬれのまま脱衣所に出るのは、滑ったり、体から落ちた滴が他人に不快感を与えたりするのでマナー違反だ。

だが、「なぜいけないのか分からず、脱衣所に出る前に、手持ちのぬれタオルを絞って体を拭く対処方法すら知らない人もいる」という。


 他にも、サウナの後、汗を流さずに水風呂に飛び込む、浴槽の中で体をこするなどは、「湯や水を汚すことになると気付かず、無意識にやってしまう可能性もあります」。


 上沢さんは、24項目のマナーを「入浴の心得」としてまとめ、ユニークなイラストを添えて同サイトで公開している。

入浴施設を利用したときに目にしたり、取材の際にスタッフから聞いたりした話を元にした。
誰もが、楽しみに来たお風呂でいやな思いをしたくないはず。気持ちよく過ごすためにも、マナーを知っておきましょう


◇        ◇        ◇
■銭湯や温泉で気をつけるべきこと  
 
 ・浴槽に入る前に体を洗い流す
 ・浴槽内でタオルや石けんを使わない、体をこすらない
 ・周りの人に湯や水がかからないようにする
 ・毛染めや洗濯はしない
 ・脱衣所やサウナに入る前に体をよく拭く
 ・湯や水を出しっぱなしにしない
 ・体調が悪いときは入らない
 ・子どもから目を離さない、遊ばせない
 ・使った洗面器、いすなどはざっと流す。ゴミや髪を残さない
 ・おもちゃや美容グッズ、雑誌、飲料などを持ち込まない
  (村西さん、上沢さんの話より)
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2014年02月26日

解決難しい「社会的孤立」

香山リカのココロの万華鏡:
  解決難しい「社会的孤立」 
毎日新聞 2014年02月25日 東京地方版


 記録的な豪雪で、関東甲信越地方を中心とした多くの集落が「孤立」という状況に陥った。

災害に関連した行政機関のサイトで調べてみると、「孤立」とは「道路交通や海上交通による外部からのアクセスが途絶し、人の移動、物資の流通が困難もしくは不可能となる状態」を指すのだそうだ。


 いくら電話やネットは世界とつながっていても、道路が雪で埋もれモノが届かなければ生活は成り立たない。

3年前の東日本大震災の際にガソリン、食料不足に苦しんだ被災地の友人は「つい、『食べ物がないならネットでピザの宅配を頼めばいいじゃないか』とパソコンに向かい、『何をやってるんだ。無理に決まってるじゃないか』と気づく。

でもまた時間がたつと『ネットで水を頼もうか』なんて思ってしまう。
つくづく便利な生活が身に染み付いていたと感じる」と話していた。


 久しぶりに道路が開通し、移動販売の車とともにテレビカメラが入った集落では、隣近所同士で助け合って、孤立していた期間を乗り切ったようだった。

高齢者が多い中で少しでも体力のある人が除雪をし、食べ物の備えがあった人は近所でそれを分け合う。
孤立は1週間近くに及んだのに、人々の表情は意外に明るかった。
「え、この人が87歳?」と驚くほど若々しい高齢者もいた。


 診察室に来る人々の中にも、「孤立」に陥っている人がいる。
その人たちは物資がないわけではなく、家族や友人、近所の人々との交流が途絶えている、いわゆる「社会的孤立」と呼ばれる状態にあるのだ。
高齢者が多いが若い人でも、気づいたら孤立していたという人は少なくない。


 この人たちはコンビニにも自由に行けるしネットで好きなモノを手に入れることもできる。
しかし、日々の暮らしの中で面と向かって誰かと会話することもなければ、生活の中で困ったことが起きても気軽に誰かに相談することもできない。

診察室で「今週、誰かと話したのは今日が初めて」と言う人もいる。
その表情は当然ながら暗く、年齢よりもずっと老けて見える人もいる。


 雪害によって生じた集落の「孤立」と、都会の中での「社会的孤立」。

それを比べて、どちらがマシ、などと言うべきではないだろう。
ただ、雪による道路の通行止めは除雪が進めば解除になるが、誰とも交流がない人たちへの解決策は、より難しい。
うれしくないことではあるが、「孤立」が時代のキーワードになっている。

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2014年02月27日

命の大切さ、若者に教えることができるか

命の大切さ、若者に
         教えることができるか

宋 美玄(そん・みひょん)
産婦人科医、性科学者
2014年2月26日  読売新聞yomiDr.

  遅ればせながら娘の誕生日プレゼントが到着しました。
アンパンマンのジャングルジムと滑り台とブランコのセットです。
かなり大きいので我が家のリビングは窮屈になってしまいましたが、天気の悪い日でも体を動かしてもらえるのでいいと思いました。
ブランコを上手にゆらゆらしている姿はすっかり子供です。

精神科と産婦人科、本質は同じ?


 先日、リストカットなどの自傷行為や薬物依存をする若者を診ておられる精神科医の松本俊彦先生の講演をききました。

一見産婦人科と関係ないように思える分野かもしれませんが、実は共通する部分が非常に多いことが分かり、むしろ本質は同じであると感じました。


 自傷行為をする若者には、自尊心が低い、摂食障害が多いなどの他にセックス経験が多く避妊をしていないという特徴があるそうです。

自傷行為は決して他者の気を引くためのアピールではなく、心に辛(つら)いものを抱えた人が、自傷行為によってエンドルフィンなどの脳内麻薬が出ることで一時的に苦痛から解放されるために行うものです

麻薬と同じで、同じ量だと効かなくなるため、どんどん傷つける量が増えていくとのことでした。


 自傷行為をやめさせるためには、「傷つけちゃだめ」「もうしないって私と約束して」と言ってもだめで、結局その人の抱えている辛(つら)さを解決しなければいけません。

「ハッピーな人は自傷行為をしない」との言葉に、深くうなずきました。

「親からもらった体を傷つけるようなことをしてはいけない」と自傷行為を道徳の観点から否定しても、その人は心を閉ざしてしまうだけなのです。


 産婦人科医や助産師が担うことの多い「命の教育」にも同じ危うさがあります。

「命は大切だ」「あなたは望まれて生まれてきた」と言っても、そもそも育てられる過程で自分は他者にとって大切な存在だということが実感出来ていない若者からすれば、「みんなは大切な存在なんだ、でも自分は違う」と余計に追いつめられてしまうそうです。

赤ちゃんを実際に抱っこさせるという命の教育もあるようですが、虐待された経験のある人は大事にされている赤ちゃんを見ると腹が立つことがあるのだと言います。


自分を大切に出来ない若者、
               友達の助けが必要


 結局、そういった命の教育で「命は大切なんだ」と思える人は、もともと大切に育てられて自分を大事に出来ている人で、1〜2割いると思われるそうでない人が置いてけぼりになってしまうのです。

本当はその1〜2割の人にこそ、届けなくてはいけないにも関わらず、です。


 生きづらさを抱えて自分を大切に出来ていない若者は、今まで裏切られてきた経験から大人というものを信用していないことが多いので、年の近い友達がどれだけそれに気付き、力になれるかによって大きく違うとのことでした。

命の教育は、メルヘンチックなものではなく、残り8〜9割の命を大切に出来る若者たちに、「周りにそういう友達がいたら力になって信頼出来る大人につないであげてほしい」ということを伝えるものとなるべきではないかというお話に、私も深くうなずきました。


 講演の後に、今まで命の教育を行ってきた方からの困惑の声があがりましたが、「教育は子どものためであって、教育を行う者の存在意義や自己満足のためではないのでは」と発言してしまいました。


 産婦人科では、性感染症や望まぬ妊娠のために若い女性がよく受診します。

実用的な体の情報だけでなく、どうすれば出会った若者たちが自分を大切にすることを手伝えるか。

時間の制約もある中、簡単なことではないと思いますが、つながりが大事という松本先生の言葉を胸に、現場でがんばってみたいと思います。

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2014年02月28日

予報士が警鐘 3月、4月も大雪降らす「南岸低気圧」猛威のクセ

予報士が警鐘
3月、4月も大雪降らす
「南岸低気圧」猛威のクセ
2014.2.26日 日刊ゲンダイ掲載

 今月の大雪はつらかった。
8〜9日と14〜15日の2度にわたって雪が降り、東京・大手町では戦後4番目となる積雪27センチを記録。
山梨県甲府市では観測史上を大幅に更新する114センチに達した。

 このところ寒さがやわらいでいるので、「もう雪は来ない」とタカをくくっている人もいるだろうが、考えが甘い。
3月、4月にまた大雪が関東甲信地方を襲う恐れが強まっているのだ。

 そもそも今回の大雪は南シナ海や東シナ海で発生する「南岸低気圧」が原因だった。
気象予報士の佐藤大介氏が言う。

「日本の南岸を北東に進むため、この名で呼ばれています。
南岸低気圧は北上する際に内部で反時計回りに風が吹きます。
この風が南側の暖かい空気と北側の冷たい空気をかき回し、その結果、冷たい空気を南側に引きずり込んでしまったのです。
普通、南岸低気圧は移動する速度が速いので降雪は短くて3時間程度、長くても6時間くらいです。
ところが今回は速度がゆっくりだったため、長時間にわたって雪が降り、かなりの高さまで積もってしまいました」
どうやら今年は、この南岸低気圧が3月になっても活動を緩めそうにないのだ。

「3月や4月になっても南岸低気圧が雪を降らせることが考えられます。
というのも、台風が前のルートをなぞるように、低気圧も前回と同程度の猛威を振るうクセがあるからです。

偏西風の蛇行などが引き金になって再び大雪を降らせる可能性も考えられます。
実際、45年前の1969年3月12日は東京で30センチの積雪を記録しました。

このところ土曜日に天気が崩れがちなので、週末の天気は注意が必要。
まだ長靴やスコップをしまわないほうがいいでしょう」(佐藤大介氏)

 今年の大雪はしつこい……。
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2014年03月01日

石井苗子の健康術-カウンセラーという職業に就く決意

石井苗子の健康術
カウンセラーという職業に就く決意
2014年2月28日 読売新聞 yomiDr.

(なぜ日本では心理職が国家資格にならない?)

 読者の方から、ブログの内容が健康ネタではないというご意見がありました。
ブログのタイトルは「石井苗子の健康術」ですが、日頃、心身に関することについて自分が感じることを書いています。


 私はご依頼があればカウンセリングをやる時もありますが、それだけを専門に仕事をしている人間ではありません。
なので、このブログはカウンセリングにかかわるテーマだけではなくて、震災支援活動も含めて、日々の暮らしの中で私が感じる「心の気付き」を健康に関連づけて書くことにしています。


 医療心理士の方たちとは、都内の病院で毎週ご一緒していますが、臨床心理士も医療心理士も国家資格でないことが、最近ますます問題になってきているように感じます。

専門講座の認定を受けたカウンセラーとの差別化もあいまいになってしまいます。


 医療心理士の資格試験を受けるには指定大学の大学院を卒業していることが条件にあったりして、とても厳しい分野です。

医師は条件なしに受験ができますが、看護系の大学やその他の保健学系列や健康学系列の博士号を持っている人でも、それだけでは受験資格はもらえません。

指定大学の心理学部の修士を修了していることや、その他の学会的な条件が必要なのです。


 ここまで厳しくても、国家資格にならないのはどうしてなのか。


 この10年以上、国家資格取得にむけて国会に意見提出をする運動を続けていらっしゃる教授も知っていますが、まだ最終的な結論にいたっていません。


 私は病院で性格検査の採点のお手伝いをさせていただく時、ふと不思議に思うことがあります。


 それは、患者さまは医師から性格検査を「宿題」と言われて渡されても抵抗されないのですが、本来なら内科の医師から性格検査を勧められるより、心理の専門家から心理テストのどれをやるべきか等を、説明と解説付きで丁寧に教えてもらいたくはないのでしょうか。

日本は専門職に対する尊敬の念が強い国ですが、心理テストについては、「心理の専門家でもない医師から、なんで私の性格のあれこれをテストの結果から言われなくてはならないのですか」と、直接質問した人を、私は、一度も見たことがありません。

カウンセラーの資格も取得している医師の方ならなおさらのことですが、自分の心理面にまで気にかけてくださっていて、「ありがたい」と感じていらっしゃるように見えます。
治療を受ける側としては、主治医の意見が一番だという気持ちが働くからだと思います。


 また、どのカウンセラーに付きたいかという点についてですが、これも受診する側の気持ちと一致したカウンセラーを望むという姿勢が大変強いと思います。

ちょっと風邪をひいただけだ、3分治療の医師でもいいから早く風邪薬を下さいとおっしゃる患者さんが時々いらっしゃいますが、カウンセリングはそうはいきません。

またカウンセリングの治療は自由意思ですから、医師から勧められてもお断りになる方もいらっしゃいます。別料金がかかることに納得されない様子なのです。


 カウンセラーにも個性がいろいろありますから、それぞれ自分のことをよく知っていないといけません。

性格検査はまず自分が最初にやっておくべきかもしれません。

この10年で医療ミスの訴訟問題が世間に認知されてきましたが、心の問題でカウンセラーを訴えるなんてことになると、治療のミスのようにどこの時点で問題があったかについての境界線が難しくなります。
精神科医の医師についても同じことが言えるかもしれません。


 世の中、簡単な職業なんてどこにもないでしょうが、
心の治療を専門とする分野で働く人間は、何を言われても仕方のない出来ごとに遭遇する仕事だといった決意がある程度は必要でしょう。

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2014年03月03日

消費増税間近 「駆け込み」過熱は禁物

消費増税間近 「駆け込み」過熱は禁物
毎日新聞「社説」 2014年03月02日

 4月の消費増税まで1カ月となり、増税前に駆け込み的に増える需要を狙った販売商戦が日用品にも広がってきた。

だが、「駆け込み需要」の盛り上がりが大きければ、4月以降にその反動で消費が落ち込む「反動減」の谷も深くなる可能性が高い。

小売業界は反動減を見据え、消費意欲を持続させる工夫が必要だ。


 駆け込み需要は高額品から始まり、徐々に日用品に移りつつある。
スーパーの店頭では2月半ばから飲料や調味料、洗剤といった保存がきく商品を対象に、まとめ買いセールや期間限定のポイント付加、カード割引が行われている。
百貨店も時計や家具の特売セールを頻繁に開いたり時期を前倒ししたりしている。


 業者がセールを一斉に繰り広げるのは、他社との競争に出遅れるわけにはいかないからだ。
買い替え需要の掘り起こしは期待できるが、消費を先取りする面も大きい。
先のことを考えずにセールに走り、4月以降、ぱたっと商品が売れなくなってしまえば困るのは業者自身だ。


 消費税が初めて導入された1989年にも駆け込み需要と反動減はあった。
ただ、当時はバブルの好景気の最中で、経済全体に大きな影響は出なかった。

ところが、97年に消費税率が3%から5%に上がった際の反動減は長びいた。
経済情勢も悪く、銀行や証券会社の破綻が相次いで不安が広がり、消費不振は最近まで続いたデフレの象徴となった。


 今は経済状況が当時とは大きく異なる。
株価は底堅く、大企業を中心に賃上げのムードも出ており、17年前の消費不振が再現する可能性は低い。
それでも、4月からの反動減に備え、購買意欲を一気に冷やさないよう準備をしておく必要がある。


 消費者の嗜好(しこう)の変化を把握することは大切だ。

小売業界には、97年の反動減の際に、低価格商品に偏り過ぎ、「安かろう悪かろう」で消費者の売り場離れを招いた苦い教訓がある。

最近、値段は少し高くても品質の良い商品の売れ行きがよいことから、その品ぞろえを充実させる企業がある。

「低価格」と「高品質」の二極化が進むと見る企業もある。


 集客力を上げるため売り場を改装した店も多い。
来年10月には消費税率の10%への引き上げも予定されている。
今の販売状況を分析し、次に生かすことも必要になる。


 一方、家計への影響を抑えようと、税金の少しでも安いときに買いたいと消費者が考えるのは無理からぬところだ。

ただし
「お得」の宣伝文句に踊り、余計な買い物をしては節約にならない。
「駆け込み需要」が叫ばれると何か買わなければいけない雰囲気になるのは避けたい。消費者も賢い選択が必要だ。

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2014年03月04日

香山リカのココロの万華鏡:失敗したいわけではない 

香山リカのココロの万華鏡:
失敗したいわけではない 
毎日新聞 2014年03月04日 東京地方版

 ソチ・オリンピックから帰国したフィギュアスケートの浅田真央選手が、外国特派員協会で記者会見した。

試合や今回の結果を振り返った後で、
外国人記者が森喜朗元首相の「あの子は大事なところで必ず転ぶ」という発言についてどう思うか、と聞いた。

踏み込んだ質問にも、浅田選手が笑顔で「人間なので失敗する。したくてするわけではない」と切り返した言葉にハッとした。


 これは、いろいろな場面で共通しているのではないか。

例えば診察室にやって来る人たち。
病が長引き、障害者として手帳や年金を申請しなければならなくなる人もいる。
申請書類は何通にも及び、医師の診断書もけっこう複雑だ。
「何とか今日中に診断書を書いてもらえませんか」と言われると、つい「診察が終わってから夜、遅くになりますけど」とぶっきらぼうに答えてしまい、患者さんは「本当にすみません」と何度も頭を下げる。


 その姿に「そうだった。この人も病気になりたくてなったわけではないんだ」と今更ながら気づいて「こちらこそごめんなさい。なるべく急いで書きますね」と、不機嫌な態度を取った自分が恥ずかしくなることがある。


 今はちょうど受験のシーズンだ。
合格する人がいれば不合格者もいる。
我が子が失敗すると、親はつい「どうして不合格なわけ? 勉強しないからこうなるのよ!」と叱ってしまうこともあるが、本人だって落ちたくて落ちたわけではない、ということは忘れないようにしたい。


 もちろん、「したくてしたわけじゃない」と言って全てが許されるわけではない。たとえうっかりミスや過失であっても、相応の罰を受けなければならないこともある。

ただ、
日常の場面では、特に一生懸命努力した人が期待された成果を上げられなかったからといって、「どうして?」「あなたが悪いから」と一方的に責めるのは控えたい。


 特に病や障害を抱えている人、事故や災害に巻き込まれた人は、「それだけは避けたい」と思っていたのに、そうなってしまったかもしれないということをしっかり胸にとめておくべきだろう。

そうすれば、なりたくもない病、経験したくもなかった災難に関わることになってしまった人に対して、もう少しやさしくなり力を貸そうとしたくなるはずだ。


 失敗したくてする人や、不幸になりたくてなる人はいない。
シンプルで、でもつい忘れてしまいそうになる大切なことをオリンピックから帰ってきた浅田選手は教えてくれた。

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2014年03月11日

3・11から3年 みんなが闘っている

3・11から3年 みんなが闘っている
2014年3月10日   東京新聞「社説」

 原発事故を抱えた町の再起がどれほど困難であるか。
震災からの三年はそれを思い知らせる時間だった。
闘う人々にずっと寄り添わなくてはならない。


 それは静かな時限爆弾のように胸底に沈み込み、あの戦争から七十年を経ても消えていなかった。


 福島県相馬市の診療所「メンタルクリニックなごみ」の精神科医、蟻塚(ありつか)亮二さん(66)は沖縄協同病院心療内科部長を務めていた二〇一〇年暮れ、長い診療経験にはない「奇妙な不眠」を訴える男性に立て続けに会った。


◆戦争の心の傷は70年も


 海外の論文を読みあさってみると、その不眠はアウシュビッツ収容所の生存者に見られた心的外傷後ストレス障害(PTSD)とそっくりだった。

男性に聞くと、太平洋戦争末期の沖縄戦を生き延びた人だった。


 住民を巻き込んだ米国との激しい地上戦で、県民の四人に一人が犠牲になった沖縄の戦闘。
その記憶は生き延びた者にとって深い心の傷となったのだ。


 二十年前からこの問題に取り組んできた元沖縄県立看護大教授、當山(とうやま)冨士子さん(66)と一緒に一昨年、沖縄戦を体験した高齢者四百人に調査をしたところ、PTSDを引き起こしかねない重度な心の傷を抱える人が四割もいた。


 蟻塚さんは不眠の高齢者を診ると、戦争の影響を疑うようになった。


 砲弾の雨の中を逃げた人、家族を失った人、住民が日本兵に殺されるのを目撃した人…。
つらい記憶が長い年月の後に仕事を辞めたり、家族の死に遭うなどふとしたきっかけでよみがえる。

 夜中に何度も目覚め、パニックを起こしたりする。
遺体の臭いを思い出すという人もいた。


◆沖縄の苦難に重なる


 戦後二十年たって行われた精神疾患に関する調査で、沖縄は本土に比べて統合失調症などを発症する割合が高かったというデータがある。


 それは戦争で負った心の傷が影響している。
本土から切り離された米軍の統治下で、人権を踏みにじられながら貧困に苦しんだことや、今も続く基地と隣り合わせの生活など、つらい経験を重ねてきたことが発症のその引き金になった−。
そう蟻塚さんはみている。


 沖縄の心の傷は原発事故で傷ついた福島の痛みに重なる。


 災害後の心のケアの重要性は阪神大震災や新潟県中越地震などの教訓として残された。


 東日本大震災後に有志の手で開かれた診療所に昨春、蟻塚さんが所長として招かれたのも、沖縄での経験を頼られてのことだ。


 毎月五十人の新患を受け入れ、五百〜六百人の患者を診る。
一割に震災や原発事故による遅発性のPTSDがみられるという。


 震災の日、運転していた車ごと津波に流された男性は転がった消防車と、泥に埋まった人の姿がよみがえるようになった。
眠れずイライラし、妻に怒ってばかりいた。


 放射能を浴びてしまったと恐れ、息子と一緒に県外避難している母親は、突然不安に襲われるパニック症状に苦しんでいた。


 PTSDだけでない。仮設住宅の生活が長引いてうつ状態やアルコール依存になる人も急増している。

 知らない人間関係の中で刹那的になり「死んでもいい」とふと思う人が目立っているそうだ。


 東日本大震災によって今も二十七万人が避難生活を送る。
そのうちの十四万人を占める福島がとりわけ厳しいのは、放射能汚染からの回復や、将来の生活の見通しが立たないことだ。


 福島はまた、震災関連死が千六百七十一人を数える。
地震や津波で亡くなった直接死の千六百三人よりも多く、被災三県の半数を超えている。


 長い避難生活で体調を悪化させたり、各地を転々とするうちに治療が遅れたりしたせいである。


 自殺の多発も際立っている。


 福島から聞こえるのは悲鳴のようなシグナルだ。


◆フクシマを忘れない


 政府は低線量被ばくの問題から目を背けてきた。


 年間の被ばく線量について、一ミリシーベルトから二〇ミリシーベルトまで許容できると基準を緩め、原発周辺自治体への早期帰還を促そうとしている。

東電も避難指示区域の見直しのたびに賠償を打ち切っている。
見せ掛けの事故収束と復興を急いでいるようにしか思えない。


 政府や東電の不条理に遭っても、町の再建がどんなに困難であっても、人々は生き抜こうとしている。


 本土は戦後、基地の負担を押しつけられる沖縄の苦難を忘れてしまっていた。
わたしたちは福島からの悲鳴に耳を傾ける。寄り添うことを忘れてはならない。

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2014年03月14日

香山リカのココロの万華鏡:復興っていったい何?

香山リカのココロの万華鏡:
   復興っていったい何?
毎日新聞 2014年03月11日 東京地方版

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から3年。
自分がどこにいて、この大災害とどういう関わりを持っているかで、「復興の進み具合」の捉え方は大きく違うと思う。

たとえ被災地に暮らしていても力強い復興への歩みを感じ、希望を持って日々を送っている人も多いはずだ。


 私は東京にいるが、正直に言うと、ほとんど復興を実感できずにいる。
それは私があの日以降、被災地の自治体職員の、心のケアに携わり続けているからだ。

こういった大災害が起きると、仕事の量や内容が最も大きく変わるのが、役場や公立施設などの職員だ。
この震災では税務係や戸籍係といった部署に関係なく、多くの自治体職員が避難所や遺体安置所で苛酷な労働に従事した。


 中には自分も家族や家を失い、悲しみの中にありながら、住民のために働き続けた人もいた。

それなのに、住民のために尽くすのが仕事である公務員にはねぎらいや感謝の声がかけられない。そんな中で心身の調子を崩す人も少なくなかった。


 そういう自治体職員のための電話相談や現地での相談室を続けているのだが、その件数は2年たっても3年たってもあまり変わらない。

とはいっても、その件数は最初からそれほど多くなく、かといってゼロになることもなく、いつも同じペースを保っている。

しかも
その内容は、震災直後より最近のほうが深刻になりつつある。


 
震災後、激増した業務のストレスに加え、自分の家族や同僚との人間関係など日常的な問題も出てきて悩みがより複雑になってきている印象がある。
なかなか進まない復興に、管理職らもイライラしてきているせいか、役所内でのパワハラも目立つ。


 被災地自治体職員の電話相談の日。

今日も電話が鳴る。
「ずっと相談したかったのですが、その余裕もなかった。ようやくかけられました」と、匿名で被災地の役所に勤める人が震災以降、たまっていた思いを吐き出す。
最初はおずおずと、そしてそのうち声が大きくなり、涙で言葉が詰まることもある。


 こんなことが2年前にも、1年前にも、そして今も続いている。
被災地の「支援者への支援」の重要性を感じている専門家仲間と一緒に相談に応じながら「復興っていったい何のこと?」と言いたくなることもある。

電話の件数ゼロが続く日など、本当にいつか来るのだろうか。
「きっと来るはず」と信じて、今は「進まぬ復興」に伴走していくしかないと思っている。

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2014年03月19日

春、一念発起 整理整頓を

香山リカのココロの万華鏡:
   春、一念発起 整理整頓を
毎日新聞 2014年03月18日 東京版

 春は卒業や入学、転勤などで「引っ越し」をしたり、部屋の模様替えを考えたりする人の多いシーズンだ。
それと同時に、「どうしてもっと早く片づけなかったのだろう」「これじゃゴミ屋敷だ」と自宅の散らかり具合やモノの多さにあらためて気づき、落ち込む人もいるのではないか。


 大量生産、大量購入の時代に、部屋の片づけやモノの始末に頭を悩ませる人は少なくない。

中には、足の踏み場もないくらいにモノが増え、積み重ねられた衣類や紙のすき間に身を潜めるように暮らしていて、「これじゃマズイ。もしかすると病気では」と診察室にやって来る人もいる。


 この「大量のモノを片づけられない人」は最近、精神医療の分野で、「ホーディング(病的なため込み)症候群」と呼ばれ注目を集めている。

なぜそんなことになってしまうのか。その人たちはけた外れの怠け者なのかというと、そうではない。


 もちろん「捨てるのはもったいない」と、モノを大切にする気持ちがまずある。
ただ、その“もったいない精神”だけではゴミ屋敷にはならない。

モノが増える過程では、日ごろのストレスを解消するためにはショッピングするしかない、という買い物依存症の傾向があることも確かだ。


 そして、「ホーディング」の人たちは、増え始めたモノにも独特のこだわりを持つ。
一つ一つのモノへのこだわりが強すぎて、「全てのモノには意味がある」「このモノと私との関係は独特」と思うようになる。

そうなると、たとえTシャツ1枚、パンフレット1冊だけでも「自分の人生にとって欠かせないもの」となり、「捨てるなんて私の体の一部を失うのと同じ」となってしまうのだ。


 「ホーディング」の人たちへの治療は、まず自分の家や部屋の状態を直視することから始める。もちろん、「あなたが掃除をサボるからだ」と責めることはしない。

そして、「捨ててはいけない」という思い込みの背景にある考え方の偏りを一つ一つ確認し、それを手放して気持ちをラクにすることで、モノの片づけにもつなげていく。


 とはいえ、その道のりは平坦(へいたん)ではなく、いくら一時的に部屋がきれいになっても
「ストレス解消は買い物だけ」という基本も何とかしなければ、すぐに逆戻りだ。


 私も、整理整頓は得意ではないのであまり大きなことは言えないが、この春は一念発起して、モノのため込みから脱出してみようかな。
皆さんもいかがでしょう。

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働くママが輝くには…「待機児童ゼロ」への課題

石井苗子の健康術
働くママが輝くには…
「待機児童ゼロ」への課題
2014年3月14日   読売新聞yomi.Dr

(「女性が輝く日本へ」の「女性」とは誰を指しているのでしょう)


 安倍首相が掲げた64年ぶりの「保育」大改革は、「待機児童ゼロ」です。


 ところがスローガンは「女性が輝く日本へ」になっています。
「待機児童」の話なのに、「働く女性が輝く日本」とは書いていないのです。


 母親になってもフルタイムで働き、残業もし、家では妻もやりながら「輝け!」は心身ともに疲れるからでしょうか。


 この20年間に、結婚せずに働き続ける女性が多くなりました。
その一方で、経済的に余裕のある専業主婦になりたい女性も多くなりました。

20年前に流行(はや)った言葉に「自分探しのやりがいのある仕事を選ぶキャリアウーマン」なんてのがありましたけど、最近はこんな甘いムードではありません。


 先日、私の知り合いで35歳の裕福なイケメン男性が真剣に結婚を考え、お見合いの要望を知人たちに出したところ20件以上の申し込みが入ってきたそうで、10件お見合いを実行したといっていました。
恵まれているといえばそうなのでしょうが、できることなら余裕をもって子育てをしたいのは、働く女性の本音なのでしょう。


 それにしても、私にはなにか非常に偏っているように思えます。

保育所で働いている女性たちだって働く女性なのです。
保育士という資格が必要で、中には母親である人も当然いらっしゃいますが、働く女性を応援するために働いている女性たちなのです。


 雑誌「WEDGE」3月号によりますと、「待機児童ゼロ」といいながら、保育士という職業の人気はあまりないそうです。

待遇の問題、重労働、長時間勤務、賃金面で恵まれないことや、中には学生の時から保育士になることを親に反対されているという理由もあり、保育士の資格を取って卒業しても、最初はまず普通の企業で働き、結婚して子どもの手が離れたらパートで保育士として働いてもいいという人が多いとか。
それでは人数は足りなくなる一方です(JPホールディングス調査)。


 男性の保育士が少ないのは、賃金が低く生活が成り立たないことや、周囲が女性ばかりという環境が敬遠されがちだからだそうですが、厚生労働省の「潜在保育士についての全国調査」を見ると、パートで働きたいという保育士が60%以上とのことでした。

「煩わしいことはしたくない、雑務や責任を回避したい思考の人が驚くほど多い」という理由で、フルタイムの働き手が少ないとありました。


 
「担い手不足のワケ」(厚生労働省出典)には、「賃金が希望と合わない」が1位で、他職種への興味、責任の重さ、事故への不安、自身の健康、体力への不安、休暇が少ない、就業時間が希望と合わない、ブランクがあることへの不安、業務への社会的評価が低い 保護者との関係が難しい、子育てとの両立が難しいという順に並べられていました。


 保育士に求められている現実は、朝夕の送り迎えだったり、残業で遅くなる母親への夜間サービスとされていますが、どこも人手不足です。

保健師・看護師・高齢者施設で働く医療従事者にも同じことがいえるのですが、できる人はいるのでしょうが、やりたい人がいないのです。

肉体労働が多いことに併せて、感謝の言葉よりも苦情が多い職業の上に、人間関係に神経も使うところから、「ついていけません」とか、途中復帰した人も、「もう年齢的に無理です」と言われることも多いとか。


 少子化なのに保育士が足りないのを不思議に思われる方もいらっしゃるでしょうが、担い手が少ないのに仕事を続けながら母親になろうとする女性が増えたと考えれば理解できることです。


 子どもを預けても安心していられ、できれば住まいの近所にあって、経済的な料金で、なおかつ長時間預かってもらえる保育園が少なくなるのも不思議ではありません。


 昔、託児所と呼ばれる施設がありました。
夜になっても独りでご飯を食べている子どもを「カギっ子」などと揶揄(やゆ)していた時代がありました。

今の時代は、子どもを預ける理由も多様化してきています。
祖父母が子どもを見ているという家庭も少なくなりましたし、兄や姉が親の代わりに下のきょうだいの面倒を見るという習慣も少なくなりました。
なにもかも昔が良かったわけではありませんが、家族で助け合うは少なくなったことは事実です。


 もし本気で日本の子どもの数を増やそうとするならば、これだけ高齢者が増えてきている日本社会で、何を優先するか、国をあげての重大課題だと思うのです。


 私からの提案は、まずは企業が雇う保育士を増やしていくのはどうでしょうか。
母親か父親と一緒に時間差通勤をするのです。
昼休みは、一緒に昼食を食べる、笑われるかもしれませんが、将来はそんな社会になっているかもしれません。

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2014年03月20日

石井苗子の健康術ー「自宅で死ねますか?」

石井苗子の健康術
「自宅で死ねますか?」
2014年3月18日  読売新聞yomiDr.

(質問の答えは「ご自身の意思決定次第です」)

 前回、保育改革をテーマに書いたところ、「『介護と仕事と子育て』をすべてこなすことは可能ですか?」という質問を受けました。


 私が30代のころ、「未来の女性像」をテーマにお話しする機会があり、育児や介護といったことについて意見を述べると「日本の古き良き伝統を大切にしない女性」と非難された経験があります。

「妻が家事と育児と介護するべき」と反論をする男性もいました。

しかし今や「男と女のどちらが悪かった」というようなことをいっている場合ではない時代になりました。
目先の問題をどうするかのほうが深刻だからではないでしょうか。


 問題を先送りにしてきた結果、超高齢化社会に間に合わなかった在宅介護や訪問看護なのですから、そう簡単に解決はできませんが、もっとも早い解決方法は、高齢者ひとりひとりが、自分の生活についてどうしていくかの意思決定を下すことです。

かかりつけ医との相談、地域の介護サービス情報の収集、現実問題になる前に知識を身につけておくことや、自己健康管理の標準を自分で決めておくことです。


 父親が、南の島で元気に独居生活をしていた知り合いに、最近、その父親が住む地元方からクレームの電話が入ってくるようになりました。

一度ボヤを出されたことがあったとかで、「東京にいる息子が医師なのに父親を放っている」などと非難され、父親の顔色がすぐれないというだけで電話がかかってくるそうです。

その都度、親族の誰かが島に飛んでいくのですが、ご本人から必要ないと追い返されるの繰り返し。

現役の医師である息子が親戚の女性に頼らざるを得ないのを申し訳なく思い、入院を勧めると父親にイライラされるのがイヤだとおっしゃる。


 家で最期を迎えたいと望む高齢者が増えてきているそうですが、自宅で行き届いた医療を受けられるかどうかの保証はありません。

独居生活では無理でしょう。

介護サービスを受けるにしても、最低でもひとりの付き添いが必要です。
私の妹の場合も、最期は私が仕事を辞めるか、入院させるかの選択をせまられました。


 知り合いで夫の母親の介護をしていた主婦が、ある日、在宅お風呂サービスの後で夕食を済ませた姑(しゅうと)が深い眠りについた様子を見て安心していたら、そのまま息絶えていたのだそうです。

あわてて救急車を呼び心肺停止が確認され、病院に運ばれたのはいいのですが、その後は警察の刑事さんが家に訪ねてきて、あれこれ質問され非常に不愉快になったと言っていました。


 最初から人を疑ったような質問を何度もされ、思い出したくもないほどの不愉快な経験をしたと言うのです。


 警察に知り合いがいるのでたずねましたところ、最近は様々な介護サービスと家族の間で問題が発生することもあり、仲介役として警察が中に入ることもあるとかで、自宅で介護中に息を引き取られた方についての調査は仕方ないことだと説明されました。

それに向けての一般的な講習会や説明会については、「特別に開いていません」とのこと。

昔の「縁側で日向ぼっこしているうちにお亡くなりになられていました」のような死に方を高齢者が望まれても、その後に警察に事情聴取のような形で訪問されるのは、介護をしてきた人間にとって気持ちのいいことではありません。


 末期のがんや認知症の親の最期を自宅で看取(みと)りたいと思うなら、早急に対策を立てないと時間的に間に合わないような状態になっています。

高齢者の見守りの家の草案を持っている聖路加の教授たちと建設内容も含めて、今から検討していく計画がありますが、実現は5年先かというスピードです。

看護師の医療的権限をもっと増やしていくことも早急改革のひとつに入れてほしいと思います。

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2014年03月21日

免疫力は下がり、肥満にも…「むくみ腸」の恐ろしさ

免疫力は下がり、肥満にも…
           「むくみ腸」の恐ろしさ
2014年3月19日 日刊ゲンダイ掲載

A〜C各1個以上なら可能性あり/(C)日刊ゲンダイ


 まずは写真のリストをチェックしてもらいたい。
A〜Cのそれぞれの項目で1個以上、該当すると、「むくみ腸」かもしれない。

 日本で初めて便秘外来を開設した腸のスペシャリスト、順天堂医院総合診療科(便秘外来)の小林弘幸教授が言う。

むくみ腸は私の造語で、むくんだ腸壁のことをいいます。
男女問わず、むくみ腸に該当する人は非常に多く、それがさまざまな弊害を招いています」

 顔や足がむくむように、腸もむくむ。
小林教授は便秘や下痢に悩む患者を何年も診る中で、そのことに気付いた。
詳しく聞いてみた。

「大腸では、便に含まれている水分を粘膜・腸壁を通して吸収します。
通常はその水分がスムーズに排出されるのですが、腸の血流が悪いと水分が流れず、粘膜や腸壁にたまってむくみを起こします」


■下剤の過剰服用は危険

 腸の血流障害の原因は、主に2つあるという。

まずは、便秘です。
便がたまると、腸に少なからず炎症が起きて血流が悪化します。
レントゲン写真を撮ると一目瞭然。
万年便秘の人は、腸の壁が厚くなるので白く写ります。
これが腸壁のむくみです」

だいたい3日以上便が出ない状態だと、血流障害を起こし始め、それが長期にわたるとむくみ腸が“定着”する。

 もうひとつの原因は、下剤だ。
 
「下剤は腸に刺激を与えて便を排出します。
ところが、慢性的に過剰に服用すると、腸の粘膜が炎症を起こすので、その影響で血流が悪くなるのです。
私の外来に来る患者さんはほぼ100%下剤を服用しており、従って、ほぼ100%むくみ腸になっています」

■過敏性腸症候群の原因にも

 むくみ腸は、腸が正常な働きを保っていないこととイコールだ。

腸は免疫力と直結していることがさまざまな研究で明らかになっており、むくみ腸を放置することで、風邪やインフルエンザなどの感染症に弱くなり、さらに発症するとこじれやすくなる。
また、過敏性腸症候群を引き起こしたり、慢性疲労、顔の吹き出物、代謝低下による肥満、体全体のむくみなどにもつながる。


 むくみ腸を改善するには、便秘改善が基本。

腸内環境を整える食生活を心掛けることだ。
日常的に、ヨーグルトや味噌、納豆、キムチなどの発酵食品、食物繊維を取る。

「ヨーグルトは、腸まで届く乳酸菌を配合されたものがおすすめです。
夜、寝ている時に副交感神経が優位に立ち、腸の活動が高まるので、夜に食べるとよりいいです」

 糖質オフダイエットが流行しているが、これに限らず、極端な食生活は腸内環境を整える上ではよくないとのこと。

 運動も忘れてはいけない。

腸内環境を整えるものとしては、腹圧を高めて血流をアップし、腸管を刺激する「セル・エクササイズ」を。
「腰を前後左右に回す。腸は固定されているので、腰を回すと、適度な刺激を加えられます」

 小林教授は、過去に虫垂炎で開腹手術を受けているため、どちらかというと腸は強くないそうだが、夜にヨーグルトを食べ、セル・エクササイズを日課にすることで、“快腸”を保っている。
代謝もよく、53歳の今も、大学時代と同じ体重65キロをキープしているとのこと。
 むくみ腸とオサラバしよう。
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2014年03月22日

石井苗子の健康術ー総合医ってなんですか?

石井苗子の健康術
総合医ってなんですか?

2014年3月21日 読売新聞yomiDr.
(「十種競技」でよい成績を出せる万能な地域密着型の医師)


 先日、市民講座を聴きに行ってきました。

東日本大震災を振り返って「これからは総合医師を必要とする時代」になるというテーマだったのですが、客席に参加者が少ないことに驚きました。


 もしかしたら総合医を何か特別な専門医だと思われ、来る人が少なかったのでしょうか。

まさかそんなことはないだろうとも思うのですが、それにしても、パネリストが6人、大きなスクリーン4台に震災の医療支援状況が映し出され、それらの解説が入るという丁寧な進行で、場所も東北の大きな町だったのに不思議でした。


 東日本大震災後に孤独死やコミュニティーの崩壊が起きたこと、被災住民の移住先で高齢者のケアがおろそかになっているなど理解しやすい内容なのですが、どの時点から総合医の時代の話になるのかと思って聴いていましたが、地域医療を見直そうというのがどうやら趣旨なのだと分かりました。


 ところが、参加者のひとりが「結局、病院を定年退職した年取った専門医か、あるいは最初から専門医として成功しなかった人がやる医者のことですか?」と質問され「総合医時代」がやってくるという趣旨は全く伝わってないなと感じました。


 医師が都心に集中している「偏在」問題と、総合病院や大学付属病院が混んでいる問題、紹介状がないと診てもらえない病院が増えているのにもかかわらず、慢性病の高齢者の方が多く、若い人は救急でも後回しにされることが多い問題などを解決するために、プライマリーケアとか家庭医、あるいは総合医といった呼び名で地域密着型の医師を増やそうという計画なのです。
呼び方も様々であることから、だれが総合医なのか診察を受ける側はよく分からないのです。


 「近所に内科・胃腸科・皮膚科とか色々書いてあるクリニックがありますが、あれが総合医ですか?」という質問もありました。
回答は「それは専門医の集合クリニックです」なので、参加者の方々は首をかしげていらっしゃる。


 これから大学に総合医という専門医をつくる医学部のカリキュラムを作成して、将来は地域に密着した医師を派遣し、そこでご高齢の方々を在宅医療で診ていく方向に変えていかないと日本の医療改革は進まないという趣旨でパネルディスカッションは進んでいったのですが、ある医師のパネリストは「オリンピックの十種競技でよい成績を出すような医師をつくらなきゃならないようなものだ。

ただの風邪だと思っていたら大変な疾患を見落としていたということでは総合医としての信用を得ることはできない。

そんな万能な医師をどうやって育成していくのか」とおっしゃるし、参加者の中には「総合医に診てもらって結局、大学病院に紹介されるのだったら、最初からネットで調べて名医に診てもらいたい」と反論される方もいる。

これはおおよその日本人の方のご意見を代表していると思います。
どこでも、いつでも、誰でも同じ金額で医師を選べるのですから。


 ところが、ある方が面白いことをおっしゃいました。
 「日本人ってなんでも専門家が好きなんですよね? なにかひとつできる人を尊敬する。
オリンピックに十種競技ってあるでしょ? あれ日本の代表選手なんていない。
でも欧州じゃ尊敬される選手らしいじゃないですか。

日本では放送してるのかどうかも私は知らない。
日本人はなんでもこの道一筋が好き。
そういう伝統があるんじゃないかな。
野球だって右か左かどっちかで投げろって言うし……。

医者も同じなんじゃないの? 
スウェーデンのように税金がおそろしく高い国もあるけど、やりたいことがはっきりしているし、国民はそれで納得している。

日本では、国民が納得しないことを医者の都合や理想でやろうとしている。
だから話がまとまらない。
紹介状をどこかの開業医に書いてもらってから病院に来いとか…地元の医者がどういう理由で紹介状を書いているのかさっぱり分からない。

難病を診られないからなのか、最初から患者が病院に行きたいから書いているのか、一体、医者は何に困っているんですか? その辺をもっとオープンに教えてくれれば、わたしどもだって一歩理解が進むのに」


 その通りなのです。

 医師会の構造や、医師が地域に行きたがらないのはなぜか、毎年医学部を卒業している者がいるのに偏在とか医師不足とはどういうことなのか説明してません。

なぜかといえば、あまり言いたくない内容ばかりで、しかも解決方法にむけて医療関係者全員がひとつの方向を向いてないからです。


 医師不足でよくいわれるのが、女性は医師になると辛(つら)い務めはいやがり楽な診療ばかりに回ってしまう、出産や子育てで医師を辞めてしまうが免許だけは一生もの。
低賃金や労働環境の悪い所にはいかない。

医師は男だけにしろなんていえないのは、「職業選択の自由」という原則があるから。

どう個人が職場を決めようが男女とも平等です。

在宅医療や、訪問看護、地域の総合医との連携で自宅で介護を受けながら最期をというのは理想論ですが、看護師の医療的権限はいまだに改善されていませんから、医師の判断をあおいでからでないと仕事ができない。

訪問医療をしている医師が録音した言葉を電子カルテに起こす仕事を、看護師の資格をもった人間がネットを使って、子育てをしながら在宅でもできるようにすれば、それだけ医師の時間が空いて、多くの患者を診ることができるという意見もありますが、テープ起こしをした内容を再度、医師が見直さなければならない時間を考えると、最初から医師が電子カルテに書きこむ移動システムを作ってしまった方が楽なのです。
在宅で家事をしながらノルマをこなすのはストレスフルなことです。

どんな仕事でも自宅でやるのは、気持ちがゆるみがちになる。
だから会社という建物に行く人が減らないのです。


 参加者のひとりがこう言っていました。
「要するに国の金をあまり使わないで死んでくれってことでしょ? でもね、ひと昔と違って医学がすごく進歩したというような最先端医療の番組なんか見ると、オレもああいう手術をしてもらって以前のように元気になりたいなと思うのは人の心情ってものでしょう。

治るものなら前のように治りたいもの。
だから最初から一流といわれているその道のプロの先生に診てもらいたいと思う。
これはしょうがない気持ちでしょ?」


 もうひとつ驚いた発言がありました。

 「聖路加の日野原さんでしたっけ? 高齢の医師が講演で全国を飛び回るより、総合医の教育に回って指導者になってくれればいいじゃないですか」


 最後にパネリストの医師のひとりがこう言いました。
「さまざまなご意見ありがたく、耳が痛い思いがします。
地域の連携と言ったとたんに協力したがらない医師がいることは確かです」と。


 参加者は少なかったけれど、その分質問が多くて中身の濃いおもしろいイベントでした。

私も参加者のひとりとして、コミュニティーとは何かをしゃべってきました。

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健康食品の過剰摂取が招く「アレルギー症状」「肝機能障害」

健康食品の過剰摂取が招く
「アレルギー症状」「肝機能障害」

2014年3月20日  日刊ゲンダイ掲載

 体にいいといわれている健康食品は時に“毒”にもなる。
国の機関も注意喚起を呼びかけている。
健康ブームだからこそ知っておいた方がいい。

 花粉症の人は豆乳に要注意! 
健康飲料として人気だが、昨年12月、国民生活センターが、豆乳や大豆を主な原材料とする飲料の摂取により、皮膚や粘膜のかゆみ、腫れといったアレルギー症状が発症したという相談が増えていると発表した。

 中でも、シラカバなどのカバノキ科の花粉症に悩んでいる人は、豆乳を飲んだことで「口腔アレルギー症候群」を発症する危険もあるという。
カバノキ科の植物の花粉に含まれているアレルゲンタンパクが、大豆に含まれるアレルゲンタンパクと似ているためだ。

 肝臓にいいといわれている「ウコン」にも注意が必要だ。

厚労省の調査によると、健康食品が原因として疑われる肝臓障害患者95人のうち、最多の36人がウコンを含む食品が原因だったという。

 また、肝硬変の60代女性が粉末ウコンを毎日スプーン1杯飲み始めたところ、2週間で症状が悪化して3カ月後には死亡した事例もある。
 
 肝機能に障害がある人は肝臓に鉄分が蓄積されやすく、ウコンに含まれる鉄分が過剰にたまることで症状を悪化させるといわれている。

 ウコンの主成分であるクルクミンの1日当たりの許容摂取量は体重1キロ当たり3ミリグラム以下。
健康な人も取り過ぎには気をつけたい。
 
 注意すべき健康食品は豆乳やウコンだけではない。
横浜創英大名誉教授の則岡孝子氏(栄養学)は次の4種類についても警鐘を鳴らす。

■β―カロテン

 高い抗酸化作用があり、がんや動脈硬化の予防効果が注目されている。
しかし、サプリなどから取り過ぎると、β―カロテン過剰症になり、全身の皮膚がはげ落ちたり、関節や骨の痛み、脱毛、頭痛などの症状が出るケースがある。

 また、喫煙者が毎日20ミリグラムを5〜8年間摂取し続けると、肺がん、前立腺がん、脳出血、心臓血管病のリスクが増加するという報告もある。
「野菜や果物から摂取する分には副作用の心配はありません」

■カルシウム

 骨や歯の主成分で、人間にとって欠かせない栄養素として知られている。
骨粗しょう症予防のため、サプリで補充している人も多い。

 しかし、過剰に摂取すると高カルシウム血症になり、腎結石が作られるリスクが高まる。
また、血管の細胞組織の石灰化が進み、心筋梗塞、脳梗塞、腎不全などのリスクが高まるという報告も。
成人の場合、摂取量は1日1000〜1200ミリグラムが望ましい。

「摂取が推奨されてきたカルシウムは、パンや菓子など、さまざまな食品に添加されています。
あえてサプリなどで補充する必要はありません」

■セレン

 強力な抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病の予防に有効だといわれている。
摂取上限値は1日350マイクログラムで、過剰摂取すると、胃腸障害や神経障害を起こしたり、髪の毛が抜け落ちる人もいる。

■脂溶性ビタミン

 ビタミンA、D、E、Kといった水に溶けないビタミンは、尿などで体外に排出されず体内に蓄積されるため、過剰摂取に注意したい。
 
「A」は上限値が1日3000マイクログラム。
過剰摂取すると吐き気や頭痛が起きたり、中枢神経系に悪影響を与える。
「妊婦が過剰摂取すると、赤ちゃんの先天性異常を引き起こすことが報告されています」

「D」はカルシウムの吸収を促進するため、過剰摂取すると筋肉や腎臓にカルシウムが沈着し、腎臓結石の原因になる。上限値は1日50マイクログラム。
 
「ビタミンCなどの水溶性ビタミンは多めに摂取しても尿などで排出されますが、それでも、過剰摂取は下痢や吐き気、筋肉疲労を促進します」

 健康食品には効能も害もあるのだ。
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2014年03月26日

香山リカのココロの万華鏡:若者のサポート、誰が?

香山リカのココロの万華鏡:
若者のサポート、誰が?
毎日新聞 2014年03月25日 東京版

 人気マンガに関連したイベントや単行本を売る書店などに脅迫状を送ったとされる、36歳の男性の公判があった。

法廷では被告が自ら書いた長文の陳述の一部が読まれ、ネットでは全文が公開されたが、その内容の深刻さに衝撃を受けた。


 被告は「自分の人生は汚くて醜くて無残」と言う。
母親に「お前は汚い顔だ」と言われ父親には殴り飛ばされた。
小学校ではいじめに遭うが、大人は誰も「まともに対応してくれなかった」という。

次第に被告は「生まれた時から罰を受けている」と感じるようになり、コンプレックスに苦しみながら孤独な人生を歩むことになる。


 それ以降の具体的な生活史は語られていないが、高校は地元の進学校に進んだものの、「年収が200万円を超えたことは一度もない」と言い、自らを「負け組の底辺」と称する。

この苦痛から解放されるため、自分に罰を与えた「何か」に復讐(ふくしゅう)を遂げてから自殺しようと考える中で、その「何か」として人気マンガの作者を選んでしまった、と動機を自己分析するのだ。


 もちろん、どんな理由があろうとも、不特定多数の人たちを不安に陥れるような脅迫を繰り返した行為を肯定することはできない。

しかし、ここではあえて行為を切り離して考えたい。
陳述を読む限り、被告は繊細な感受性と豊かな知識を持つ人物のようだ。
その点では劣等感を抱く必要もなく、それをうまく生かして仕事に就き、友人を得ることもできたはずだと思われる。


 なぜそうできなかったのか。
それは、彼が両親をはじめ、周りの大人に「あなたにはいいところがある」「大丈夫だよ」と支えられた経験を持てなかったからだ。

誰からもほめられず、受け入れられずに育つと、結果的には自分で自分を信頼することもできなくなり、被告のように「挽回する見込みのない負け組」と決めつけ、絶望のうちに生きなければならなくなる


 オリンピックでも高校野球でも、インタビューで「ここまで支えてくれた家族に感謝したい」と屈託なく語る若者がいる。
一方で、家族に否定され学校でも受け入れられずに、「なぜ生まれてきたのか」と自分を責めながら生きる若者もいるのだ。
昔のように地域の世話好きな人がそんな若者を家に招き、励ますようなこともない。

誰にも愛されることのない環境で生まれ育った子どもや若者をサポートするのは誰の役割なのか。その人たちにまで「自己責任で頑張れ」と言うのはあまりに残酷な気がする。

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2014年03月28日

消費税UPで変わる!節約TOP5

消費税UPで変わる!節約TOP5
2014年3月28日(金)17時0分 R25

いよいよこの4月に迫った消費税8%への増税。

給料は変わらず税金が増えるならば、必要になってくるのは「節約」だろう。

では、若手ビジネスマンは、どんな節約方法を考えているのだろうか。

25〜34歳の会社員200名(男女各100名)にアンケート調査を行ったところ、まず、今回の増税について、「賛成」と回答した人はわずか4.5%。

「反対」が最も多い49.5%となったものの、「仕方がない」もほぼ同数の46.0%と、あきらめムードの人も多いようだ。

加えて「消費税増税を機に何かしらの節約を行う予定ですか」という質問には、「しっかり節約する」(47.5%)「少しは節約する」(52.5%)と、回答者全員が「節約する」考えを示し、「節約しない」人は0%という現実的な結果に。

では、具体的にはどのような節約方法を考えているのだろう?
 節約の“ターゲット”について聞いてみたところ、トップ5は以下のとおり。

1位「ランチ代を抑える(弁当など)」(41.0%)
2位「飲み会の回数を減らす」(20.5%)
3位「衝動買いをやめる」(16.0%)
4位「夕食は自炊する」(15.5%)
5位「洋服代を抑える」(13.5%)

1位の「ランチ代」、4位の「夕食の自炊」に寄せられた意見のほとんどが「毎日の出費なので積み重なると大きい」というもの。

出費を抑える目的に加え「自炊すれば健康にも良さそう」(30歳・男性)のようなポジティブな意見も聞こえてきた
また、2位の「飲み会の回数を減らす」については「いま回数が多いのでいいきっかけになる」(28歳・男性)、3位の「衝動買いをやめる」については「本当に必要かよく考えてから買うようにする」(32歳・女性)など、日ごろから直したいと思っていた悪い習慣を増税を機に克服しようとする意見が多数。
増税というとネガティブに聞こえるが、少しでも前向きに「節約」に取り組みたいと考える人は少なくないようだ。 (有栖川 匠)
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2014年03月29日

マスクとうがい・手洗いの疑問

イグ・ノーベル・ドクター新見正則の日常
マスクとうがい・手洗いの疑問
(2014年3月28日 読売新聞)

  インフルエンザや風邪の予防に手洗いやうがい、そしてマスクなどを勧めるポスターを見かけます。

ドイツ人は日本のマスクに大笑い

 先日、ドイツの友達がはじめて日本に来て、一緒に食事をしたときに、「Masanori、地下鉄の中にマスクをしたひとがたくさんいるけど、なんでだ?」と質問されました。

僕はインフルエンザの予防のためだと思うと答えると、おなかを抱えて笑っていました。
彼にとってはナンセンスに映るのですね。

 だって、インフルエンザはウイルス疾患で、そのウイルスは本当に小さいのです。
A型インフルエンザの大きさは約100ナノメートル、つまり1ミリメートルの1万分の1です。
そんな小さなウイルスはいくらマスクをしても呼吸すれば、マスクの網の目を通り越して肺に入りますね。

マスクは自分のためより他人のためでは、なんでマスクをするのでしょう。
これはエチケットですね。

インフルエンザに感染した人が、くしゃみをすると四方八方に唾と一緒にインフルエンザウイルスが飛散します。
それをマスクが防止するのです。

 欧米では、くしゃみはちょっとお行儀が悪い行為で、しっかりハンカチで口を塞ぐという習慣がありますね。
そんな習慣が少ない日本ではマスクも感染防止に一役買っていると思いますよ。

でもそれは感染している人がマスクを着けるときで、他人に感染させるのを防止しているのであって、自分を感染から守るためではないですね。

 ですから、僕は病院ではマスクはしませんよ。
患者さんとの大切なお話がやりにくくなります。
僕の顔の表情も患者さんからはわからなくなりますからね。
おしゃべりすることも僕の外来業務の大切な要素ですから。

うがいは無効で手洗いは有効?

 うがいと手洗いは少なからず臨床研究があります。
うがいは無効で、手洗いは有効という論調の研究が多いかと思います。
臨床研究はいろいろなものがあって、すべてが同じ結論になることは少ないのですが、でも大いに参考になります。

 まずうがいに関してのお話です。
僕は、うがいはしません。
娘は学校の方針に従って、帰宅したときはしています。
でも水でさせるだけで、消毒液は使っていません。

僕がなんとなく実践していることは、コーヒーを携帯用の魔法瓶に入れて、患者さんとお話しするときは、頻回にちょびちょび飲んでいます。
コーヒーがないときは、ペットボトルのお茶です。
自分ではこれがいいのではと勝手に思っているのです。
消毒液でのうがいは、せっかく咽のどにいる悪さをしない細菌、つまり善玉菌まで殺しているようで嫌なのです。

 次は手洗いです
こちらも実は僕のイメージはいいかげんなのですが、病院ではしっかり手洗いをするように感染症が専門の先生からの指導を受けています。

確かに手洗いをした方が、院内感染のリスクが減るという臨床研究があります。
敢あえて逆らう必要もないので、僕も頻回に実践していますよ。

 でも、本当に有効かなと疑うときもあります。
いくら手洗いをしても、ドアにノブがあれば、それをみんな触りますよね。
つり革もそう、ハンドバッグの持ち手もそう、そしてキーボードも触りますね。

なんだかいくら手を洗っても、万人が触るものを介してばい菌は移動しそうですね。

病院では自動ドアやフットスイッチで開くドアが多いので、そんな心配は無用ですが、一般社会では、やっぱりみんなが手で触るところは無視できませんね。

 本当に一生懸命するのであれば、いつもアルコールを含んだティッシュを持参して、自分が触ったノブなどを、次の人のためにきれいに消毒するのもすてきですね。

でも、握手をした後に、後ろを向いて、アルコールティッシュで手を拭いたのではちょっと幻滅ですね。
やっぱり完璧主義は無理ですね。

 いろいろと問題がありそうですが、みんながやっていることに従って病院ではしっかり手洗いをしていますよ。
そんなアバウトな僕のお話でした。

 人それぞれが、少しでも幸せになれますように。
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2014年04月06日

「高いつもりで低いのが教養/低いつもりで高い…

余録
「高いつもりで低いのが教養/低いつもりで高い…
毎日新聞 2014年04月04日 01時40分

 「高いつもりで低いのが教養/低いつもりで高いのが気位(きぐらい)/深いつもりで浅いのが知識/浅いつもりで深いのが欲の皮/厚いつもりで薄いのが人情/薄いつもりで厚いのが面(つら)の皮……」。
これは「越中富山の薬売りの秘伝」の一つという

▲富山の薬売りがお客の家に置き薬と共に置いていく標語集にあった言葉というが、この後もある。

強いようで弱いのが根性/弱いようで強いのが意地/多いようで少ないのが分別(ふんべつ)/少ないようで多いのが無駄」(寺田(てらだ)スガキ著「『言葉』の置きぐすり」東邦出版)

▲最初に「教養」が出てくるが、昔は薬売りがへき地で「先生」と呼ばれ、代書や講演を頼まれる場合も少なくなかったという。

教養と礼儀とはお客の信頼を得る決め手とされていた。

だが今やもっぱら「欲の皮」「面の皮」ばかりが目立つ先端医薬の売り手も現れた

▲降圧剤の臨床試験疑惑を機に臨床試験への社員の関与を禁じたはずの製薬会社ノバルティスファーマである。

だがその後、白血病治療薬の臨床試験への関与が発覚し、調べるとその中で重い副作用があった事例を把握しながら国への報告を怠っていたことも判明した

▲試験への関与の中止よりも隠蔽(いんぺい)という「面の皮」の厚さ、薬の安全より販売促進という「欲の皮」のつっぱり方、いやはやなみたいていではない。

さすがにスイスの本社から来日した同社社長は日本法人のトップらの総退陣を発表した。
後任は全員が外国人となった

少なすぎたのは、やはり「分別」というしかない。こちらは薬の臨床研究と販売促進とを企業内においてはっきり「ぶんべつ」できるふんべつのことである。
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2014年04月10日

石井苗子の健康術:自分の体と相談して食べる

石井苗子の健康術
自分の体と相談して食べる
2014年4月8日 読売新聞yomiDr.

(ストイックな食事法って本当に体にいいのでしょうか?)

 「アナタの体は、アナタが今まで何を食べてきたか、今何を食べているかで作られている」  こんなビーガン料理レストランの案内を道で渡されました。

 確かに食物アレルギーがある人は、食べ物に気をつけるべきでしょう。

そばアレルギーだと知らずに仲間と「ざるそば」を食べたら、呼吸困難になるということもありえます。

以前、そば屋さんでたぬきそばの天かすにエビがまざっていたので苦しくなったという人とご一緒したことがありましたが、天かすの中のエビにも気をつけなくてはならないんだと、アレルギー反応の怖さに驚きました。

 自分の食物アレルギーを知らないことは恐ろしいことです。
少しずつ慣らしていくという治療法もありますが、細心の注意を払わなければなりません。

 こんな飽食の時代です。代用する食べ物があるならば、アレルギーを起こすものを避ければいいと思いますが、たとえば卵なんて色々な食品に入っているので、いちいち気にしなければならないなんて本当にストレスフルな食生活だと思います。

 アレルギーとは無関係に、宗教的にある種の動物を神聖な物として食さない人たちもいますし、ベジタリアン、マクロビオティックなど個人の考え方で食生活を決めている人もいます。

私の友人でビーガン料理しか食べない女性がいるのですが、動物に関するものは一切食べないという主義ですので、かつおだしのみそ汁もダメなら、卵も牛乳も食べない。ヨーグルトもダメ、パン類に卵が入っていたら食べない。

雑穀、白米、そば、うどん、餅、野菜や豆腐が中心ですから炭水化物が多くなります。
お酒はどうかといえばワインは全くかまわないし日本酒もOKとなります。
植物オイルで揚げたポテトチップスはいくらでも食べていいわけです。

「太らない?」とたずねると、「太っている人もいる」ということ。
「偏食とどこが違うんだろう」と私は疑問に思ったのですが、安全な野菜をたくさん食べるようになったので、肉を食べていたころに比べると体の調子が信じられないほど改善されたそうです。
彼女が動物に関するものを一切食さない理由は、「生き物を人間の食事のために殺さない」という思想的な考え方が入っているようで、食べ物に限らず私生活でも「動物愛護」のボランティア活動を行うなど食生活と生き方が連携して徹底しています。

 しかし一緒にレストランに入ると「これ大丈夫?これなら食べられる?」と、私たちも巻き込まれてしまいます。
最初からビーガンレストランに行くのが一番良いのでしょうがまだお店の数が少なくて、フラッと歩きながら見つけて入るってことはできません。

あと、お値段が高くて量が少ない。
これは私が大食いゆえの不満かもしれませんが、小鉢のようなお皿に入った野菜の豆乳グラタンが1180円、シイタケと昆布だしのつゆで食べる稲庭うどんが少量で1000円。

東京という場所がらかもしれませんが、やせるのは高くて少量のものを食べているからなんじゃないかと思ったぐらいです。

 日本はビーガンレストランがどこにでもあるという状態ではありませんから、私の友人は、自宅でビーガン料理を工夫して(たとえば豆腐でつくる酢豚料理など)作るのが楽しくてたまらないそうです。
そして体はデトックスされていくように快調になっていくとおっしゃる。

 一方で、私の周辺の男性に最近人気なのは、「糖質制限ダイエット」。
こちらはビーガンと正反対で、炭水化物カットです。
肉と野菜ばかり。日本酒もダメです。

白米、雑穀類、そば、うどん、パスタ、パン、ケーキ類、砂糖がふんだんに使われているお菓子やスイーツ、もちろんせんべい、カリントウ類もすべて食べない。

とにかく肉料理、野菜、果物ばかりの生活なのですが、10キロやせたという男性もいます。
単純にビールや日本酒をやめたからじゃないかと私は思うのですが、ワインは飲んでよいそうです。

 上記の方々の特徴は、突然「今日から始める」といった風にストイックに食生活の変化を開始する点にあります。

たばこは心理的に今日からやめるということも可能な嗜好品なのですが、食べ物はどうでしょう。

やせたい一心でとか、「糖尿病予防」に真剣に取り組むという考え方もあるでしょうが、私のように、おにぎり・そば・すし・うなぎが大好きな人間は、糖質制限ダイエットをすると人生の楽しみがどこかにいってしまったような生活になってしまうのではないでしょうか。

それでもやせたい一心で挑戦したことがありますが、やせるより先にものすごい頭痛に襲われました。
インストラクターによれば、これまでいかに炭水化物に頼ってきていたかの証拠ですと言われ、その頭痛が取れたら体がスッキリしますとアドバイスされましたが、泣きたくなるほど豆大福が食べたくなってしまい途中で挫折しました。

 最近、昼間の時間帯のテレビをつけると「女性に人気のレストラン」といった番組が大はやりですが、どれをみてもカロリーは高そうなものばかり。

私もかつては、「体によい食べ物講演会」を何度もやりましたが、集まるのは高齢者が多かったのです。
私の指導教官によりますと「高齢者は何を食べたら体が丈夫になるということはない、むしろ何を食べないかを考えた方がいい。

私が心配しているのは子供たちの食生活の改善」だそうで、なんとなく高齢者にとって夢がないアドバイスだなと思いました。

  私は時々食生活を変えてみるのは、人生の中で何回かあって良いことだと思っています。
高齢者は何を食べてももう関係ないではあまりにもさびしい意見です。

お腹なかがすいたら好きな物を「少量」食べるのは、年齢に関係なく良いことでしょうが、それよりお腹がすく前に時間が来たからとにかく食べるとか、空腹を無理に我慢して仕事するといったような習慣から直していくこと。
とにかく食べたいものを自分で作ること。
これが食事の健康法だと思います。

 現代人の食生活は自分のライフスタイルに合わせて食べる時間を工夫する必要があるでしょう。
ある程度いつも空腹にしておくことは必要でしょうが、空腹すぎるのも、満腹すぎるのも、食事にこだわりを持ちすぎるのも、健康的とはいえないと私は思います。

まず、自分で台所に立って食べたいものを作る。
特に男性はそこから始めるのがいいのではないでしょうか。
このごろは女性もあまり食事を作らないそうですから両者とも、まず料理をしてから自分の体と相談してみましょう。
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2014年04月11日

金銭感覚の危険度チェックリスト

金銭感覚の危険度チェックリスト
2014.04.10 11:01 NEWSポストセブン

毎月、気付くといつのまにか口座残高が減っている、なぜか貯金がたまらない…なんて人は少なくないだろう。

これは、自分のお金の使い方をきちんと把握できていない証拠。

将来を見据えて貯蓄をしていくためにも、まずは自分の金銭感覚をしっかり把握し、危機感を持つことから始めたほうがよさそうだ。

そこで、ファイナンシャルプランナーの横山光昭氏に金銭感覚の危険度をチェックできるリストを作ってもらった。

0〜2個しか該当しなければ「かなりの節約ニスト」。
3〜5個該当なら「ギリギリ節約ニスト」。
ここまではセーフだが、
6個以上は危険なゾーン!
6〜8個該当なら「厳しい…散財ニスト」。
9〜10個の該当までくると「危険! 借金ニスト」なのだ。
6個以上当てはまってしまった人は、早急に意識改革が必要だろう。

●金銭感覚“危険度チェックリスト”

□待ち合わせなど、時間にルーズで遅れがち
□コンビニに寄ると、ついで買いをしてしまう
□交通費と食費を全部電子マネーで済ませてしまう
□セールやバーゲン品は買わないと損な気がする
□部屋が散らかっている
□大抵のことは「なんとかなる」と思っている
□レシートやポイントカードで財布が膨らんでいる
□買い物の際に、ついで買いをしてしまうことがよくある
□節約は格好悪いし、面倒だと感じる
□クレジットカードの分割払いやリボ払いをよく使う

横山氏によれば、金銭感覚と生活態度は密接に関係しているという。

「時間が守れなかったり、片付けの苦手な人は、お金にもルーズな場合が多い」とのこと。
また、電子マネーで、交通費や買い物代などジャンルの違う出費を混ぜて支払うことも避けたい。
収支を把握しづらくなり、支出が増える原因となってしまうからだ。

消費税のみならず、この先も僕らの負担は増える一方。
少しくらい給料が増えたからといって、無駄な支出を続けていたら、お金なんて貯まるはずもない。
傷が深くなる前に、今一度、自分の“悪癖”を見直してみよう。
(井上真規子/verb) (R25編集部)
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2014年04月12日

「平成小保方忠臣蔵」の内蔵助は現れるのか

石井苗子の健康術
「平成小保方忠臣蔵」の
    内蔵助は現れるのか
2014年4月11日 読売新聞yomiDr.

(研究者は夢を強く持ち続けて)

 「風さそふ、花よりもなほ、我はまた、「科学」の名残を いかんとやせん」

 9日、理研の小保方さんの記者会見を見て、上の句が頭に浮かびました。
35歳でこの世を去った浅野内匠頭の辞世の句の「春」を「科学」に私が勝手に変えています。  

「風に吹かれ散っていく花も春を名残惜しいと思うだろうが、それよりも、春を(科学を)名残惜しく思う私の気持ちはどうすればいい」といった意味で、ちょうど桜が散っていく季節なので思い出しました。

 同じテーマでブログを書くのは今回初めてですが、彼女は、「STAP細胞はあります!」と言い残して去ってしまうのでしょうか。

彼女の意思を継ぐ、小保方さんの大石内蔵助が現れてほしい。
結果がどう出ても、再現してほしいと思います。

 これまでも大学の組織的仕業とも思える事件はありましたが、弁護士が同席したとはいえ、彼女のように大勢の報道陣の前で、ひとりで謝罪する報道はあまり見られません。

しかも「STAP細胞は本当はありませんでした。申し訳ございません」という記者会見ではないのです。

 「彼女は研究者としての倫理に欠けている」と理化学研究所の方がインタビューに答えていましたが、論文については何度も未熟だったと謝罪しています。

理化学研究所を「吉良上野介こうずけのすけ」とまでは申しませんが、どうしてもう少し擁護してあげないのか不思議でなりません。

彼女をフロントラインに置いて、組織的に研究発表を急いだ責任はないのでしょうか?

 確かに落ち度はあったでしょうが、「悪意」とか「改ざん」、あげくは「研究は小保方ひとりの責任です」という強い言葉をもって批判されました。

これでは彼女が「不服申し立て」したくなるのも無理ないと私個人は思います。

 彼女が「STAP細胞はあります。社会貢献に役立つことができるように研究を前進させてほしい」と発言したことで、今後、何かが動かざるを得なくなると思います。

 小保方さんが表に出てくることがないにしても、「再現して見せてください」という国民、特に難病を持つ人々の気持ちを粗末にしてはいけないと思います。

 研究者にとって最も大切なことは、研究者自身が強い夢をもっていることです。
自分の研究を信じる心です。
最初から悪意が存在する研究はそれこそ倫理に欠けるのです。

 しかし、あのアインシュタインでさえ、最終的には自分の夢とかけ離れた結果を生むことになりました。
彼は、原子力が大きなエネルギーであることを示す理論と公式を考えついただけです。
決して原子爆弾を作る作業に直接かかわっていません。

原子力が人類に大きく貢献するだろうという夢を持っていましたが、結果的には広島・長崎に原子爆弾が投下されたのです。
強烈なショックと自分の研究に対するストレスがあったことでしょう。
戦争という最悪の機会に自分の発明が利用されたことに対するストレスです。

 小保方さんの論文には手違いが多くあったと謝罪していました。
間違いはあったのでしょうが、あれこれごちゃまぜにしてバッシングされているのではないでしょうか。

「すでにiPS細胞があるのだからいいではないか」と言ったコメンテーターもいましたが、科学の選択肢はいくつあってもいいのです。

 若くして輝かしくデビューして注目された女性研究者に対して、あそこが間違っていた、ここが間違っていたと非難ばかりしている。

オシャレでブランド品を身に着けているとかまるで芸能人のような扱いですし、家の前には報道陣が集まり、外出もできないストレスにさいなまれたとも言っていました。

割烹着についても「メディアがおそろしくなりました」と本人が言うほど特別な目で書かれていました。
これでは入院もするだろうなと思います。

 長年かかってやっと認められたり、一生芽が出なかったり、研究的作法に振り回されて終わったりしても、学術や研究の世界の多くがそれに耐えており、またそれでいいのだという風習がありますが、私はそろそろ終わりにしたらどうかとも思っています。

独自の研究であらゆるところを転々と渡り歩いてきたと小保方さんが言っているのを聞いていて、とにかく体力を取り戻して生き続けてほしいと思いました。

小保方さんのストレスを緩和するには、早く新しい味方を見つけることです。
どの世界の仕事にも共通することです。
小保方さんはまだ30歳、先は長い。
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2014年04月13日

いのちに優しく:春に必ず気が滅入る

今日は、小だぬきの61歳スタート日
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いのちに優しく いまづ医師の漢方ブログ
春に必ず気が滅入る
2014年4月11日 読売新聞yomiDr.

  近所の小学校の入学式で、駆け出す子供を嬉うれしそうに眺める両親の姿を見かけました。

ふと目を足元に向けると、小さな花がきれいに咲いています。
タンポポ、スミレなど、いろいろな色の花が心を和ませてくれます。

 この季節、新しい出会いに、目を輝かせている人は多いと思います。
しかし、新しい環境で、精神的な負担を感じる人もいらっしゃいます。
期待と不安が精神的な重荷になっているわけです。

 「友達100人、できるかなぁ」と、新しい出会いにワクワクして、プラスに考えられる人もいますが、中には、「どうやって友達を作ればいいのだろう」と、マイナスに考える人もいます。

◇ 「先生、これは病気でしょうか」

 先日、外来にいらした方は、「毎年、春になると気分が滅入めいってしまいます。
わたしは春が苦手なんです」とおっしゃいました。
「手足の肌に、ぴりぴりとした電気が走ったような感覚になり、気持ちが落ち着きません」と、ご自身の腕をさすりながら話します。

 冬から春に季節が変わる時期、さまざまな訴えをされる方が外来におとずれます。
気分が滅入る、おなかを壊しやすい、昼間の眠気など、身体の不調を訴える方々です。

 今回のこの方を診察させていただくと、腹直筋が緊張してピンと張っていました。
「そんなに身構えなくてもいいですよ」と言いながら、診察を続けます。
今度は、みぞおちあたりに、軽い抵抗を手のひらに感じました。
「なるほど、なるほど」と、ひとり納得しながら、診察を終えました。

 「あなたにとって、春は大きな負担になったのですね」。
わたしは説明を始めました。

 土の中から草花が芽生え、冬眠から生き物が覚める季節、わたしは人の身体も大きく変わると考えています。

冬の間、縮こまっていたものが、春になって大きく伸びをするとき、身体の調子も大きく変わり、精神的にも肉体的にも、負担になると考えています。

 三寒四温、この時期は気候も安定していません。
気圧の変化に身体がついていけないことも、原因の一つだと思います。

 こんなときに、漢方医学では、「気き」の巡りが悪いと考えます。

 目に見えない「気」というものが、うまく身体の中をめぐっていないために身体の不調が起きているという考え方です。
この場合、「気」を春の時期にあった状態にすることが大切です。

胃薬で?

 わたしは、この方に人参湯(にんじんとう)をお出ししました。
この漢方薬は、胃薬として用いられるものです。

 どうして、「気」の病に胃薬を使うのでしょうか。
それは、元気を取り戻すには、胃腸が丈夫で、食事をしっかりととらなくてはならないからです。
食欲が増し、体力がつくことで気力も充実し、「気」が身体の中をめぐり、春にあった身体にしてくれるわけです。

 この方は、2週間後、元気な笑顔で診察室に入ってこられました。
「これまでひとりで悩んでいたのは、何だったのか。もっとはやく相談に来ればよかった」と笑いながらお話しになりました。

 みなさんは、春をうまく迎えられているでしょうか。
体調がすぐれなかったり、気分的に落ち込んでいたりしませんか。
そんな時は、ひとりで悩まず、近くの医師に相談してみてください。
そして、春をうまく過ごす手立てをいっしょに考えましょう。

 春をうまく過ごすことが、一年をうまく過ごすことにつながります。
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今津嘉宏(いまづ よしひろ)
芝大門いまづクリニック(東京都港区)院長
日本がん治療認定機構認定医・暫定教育医、日本外科学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医
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佐野実氏だけじゃない…中高年が蝕まれる“複合汚染”

佐野実氏だけじゃない
…中高年が蝕まれる“複合汚染” 
2014年4月12日  日刊ゲンダイ掲載

 有名ラーメン店「支那そばや」の店主で、“ラーメンの鬼”としてテレビ番組にも出演していた佐野実氏が11日、多臓器不全で亡くなった。
享年63歳。
糖尿病を患っていて、2月中旬から入院していたが、病室でも「支那そばや」のラーメンを口にしていたという。

 ラーメンは子どもからお年寄りまで愛される国民食だが、健康的なイメージはない。
6年前には、新横浜ラーメン博物館の広報だった武内伸氏も肝硬変で亡くなっている。
「3食ラーメン」生活を送っていたラーメン王。
48歳の若さだった。

 医学博士の米山公啓氏は「ラーメンの特徴はカロリーの高さと塩分の多さ。塩分の過剰摂取とがんの関係は医学的に証明されています。
やはり、控えめに食べるのがいいでしょうね」と言う。

■「41歳寿命説」に現実味

 最近は佐野氏と同じぐらいの年齢で亡くなる有名人が多い。

女優の安西マリアさん(享年60)がそうだし、蟹江敬三さん(同69)、大滝詠一さん(同65)もまだ若かった。
みんなの党の藤巻幸夫参院議員(同54)はさらに年下だ。

問題は塩分だけじゃないだろう。
1990年には、1959年生まれ(今年の誕生日が来て55歳)以降の人の平均寿命は41歳だとする書籍「41歳寿命説」が話題になった。

子どものころに防腐剤、着色料、保存料などの添加物や農薬を摂取し始めた世代は早死にすると説いた本だ。

 実際、戦後の1948年に60品目だった添加物は、60年代には約350品目になり、今や1500品目ぐらいまで増えている。
それだけに気になってしまう。

「危険食品読本」の著書がある食品ジャーナリストの椎名玲氏が言う。
「今の40〜60代は、子どものころに高度経済成長期を迎えています。

主婦も働きに出るようになった世代。
家庭では食生活に手間を掛けられなくなり、そこにレトルトカレーやインスタント麺が出てきた。
しかも、今ほど製造者が食品の安全性に意識がなかったから、危険な食品添加物がいくつも使われていた。
そんな食品を摂取すれば、体は複合的に汚染され病気を引き起こしかねません

また、化学物質は経皮吸収もします。
化粧品やシャンプーに含まれる成分でも病気につながるケースがある。
乳がんが増えたのも経皮吸収によるものだとの指摘があるくらいです」

 長生きしにくい時代である。
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2014年04月17日

PC漬けの人注意!「テクノストレス」が原因で起こる危険症状7つ

PC漬けの人注意!
「テクノストレス」が原因で
      起こる危険症状7つ
2014.04.16 19:00 美レンジャー

長いパソコン作業によって起こるドライアイや肩こり、腰痛……。
仕事とはいえ辛いですよね。

しかし、それだけでなくパソコンと絶えず向かい合っている人には、”テクノストレス”といわれるストレス症候群が発生しやすいので注意が必要です。

このストレス症候群は、処理速度の速い機械に人間のほうが合わせて作業することによって、心身に歪みが出てくることが原因だとされています。

この歪みを放っておくと、心身の病気に進んでしまうことがあるのです。

今回は、テクノストレスが原因で起こりやすい症状や病気を7つご紹介します。

■1:月経前症候群 生理前に精神的な不安定感に陥ったり、肉体的な苦痛が強く出やすくなります。

■2:仮面うつ病 肩こりや頭痛、倦怠感、疲労感などの症状が見られ、原因がうつ症状であるケースも多いようです。

■3:慢性疲労症候群 ストレスによってウィルスに対する抵抗力が低下し、全身の倦怠感や微熱、思考力低下などが起こります。

■4:過敏性腸症候群 長期的に下痢と便秘を繰り返します。

■5:自律神経失調症 ストレスによって自律神経の調子が狂い、偏頭痛など身体の不調が起こります。

■6:脱毛症 女性であっても頭のてっぺんから薄くなってきます。

■7:過換気症候群 ストレスが引き金となって呼吸困難に陥ります。

上記のような症状があったら、原因はパソコン疲れかもしれません。

オフィスのストレスといえば人間関係が最大理由といわれてきましたが、それに加えてパソコンばかりの環境というのも、こうしたストレス症候群を発生させてしまいます。

人間関係も悪くなく、ストレスが少ないはずなのに、心身の調子が悪いという人は至急対策が必要かもしれません。

目や肩の疲労を和らげ、長時間作業を続けずにリフレッシュすること。

そして休日は、自然体で過ごすなど、積極的にストレスを軽減させるようにしましょう。
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2014年04月18日

百害あって一利無し!「落ち込み癖」から逃れるための思考パターン3つ

百害あって一利無し!
「落ち込み癖」から逃れるための思考パターン3つ
2014.04.17 19:00 WooRis

上司や先輩に怒られた! 恋人に冷たい態度をとられた! 同僚に悪口を言われた!……などなど、嫌なことがあれば誰しも落ち込みますよね。

しかも、相手との今後の付き合いを考えると、建設的な対応をしたいし、マイナスの感情も引きずりたくないし……と、クヨクヨ悩んでしまうこともあるでしょう。

でも、必要以上に落ち込んだり、自分を責めたりすることは、“百害あって一利なし”です! 

そこで今回は、哲学を元にした“落ち込み癖を終わりにするための解決策”3つをご提案します。思考をちょっと変えるだけで心が楽になるはず。ぜひ1から順に試してみて下さい。

■1:相手に“された”のではなく“させた”のでは?と考える

相手に何かを“された”時に、セットで考えたいのが、自分が相手に”させた”可能性です。
たとえば、自分が相手の気に障ることや、問題や失礼に当たる発言・態度をしてしまった覚えはないでしょうか?
 思い当たるふしがあれば、今相手に何を言うべきか、今後どうすべきか、といった的確な対処がとれます。
原因が明確でない場合は、不必要に「自分が悪い」と思い込む必要はありません。

■2:相手に嫌なことがあっただけなのでは?と考える

1の項目に思いたるふしがなかった場合、可能性として考えられるのは、“単に相手に嫌なことがあった”ということです。

たとえば相手の個人的な問題で、“面白くないことがあった、二日酔いだった、疲れていた、寂しかった、寝不足だった”ということ