2017年07月16日

医師の半数が「国民皆保険は維持できない」と悲観! <無駄な医療>の見直しを急げ

医師の半数が
国民皆保険は維持できない」と悲観!
<無駄な医療>の見直しを急げ
2017.07.15 ヘルスプレス (文=編集部)

 体調が悪くなれば、誰もがいつでも自由に医療機関にアクセスでき、少ない負担で検査を受け、必要な薬を処方してもらえる。
すべての国民が何らかの公的な医療保険に加入するという「国民皆保険制度」のお陰だ。
  私たちにとっては当たり前のことだが、世界に目を向けるとそうではない。
先進国でも「民間保険」中心の国もあれば、「無保険」の国民が多い国も存在する。
日本の医療保険制度は非常に恵まれているのだ。
 しかし、現在医療の現場で働く医師たちの半数が「この制度は維持できない」と危機感を覚えていることが、最近の調査で明らかになった。

医師の52%が「国民皆保険は破綻する」  
 これは日本経済新聞と10万人の医師が登録する情報サイト「メドピア」が共同で、全国の医師に対して行った調査によるもの。
インターネットを通じて1030人の医師から回答を得た。
 その中で「現状の皆保険制度に基づく医療は今後も持続できると思うか」を聞いたところ、「そうは思わない」との回答が539人(52%)に達した。
その理由としては「高齢者の医療費の増大」や「医療の高度化」をあげる医師が多かったという。
 一方「持続できる」と答えた医師261人(25%)も、多くが「患者負担の増加」「消費税の増税」など、財源を確保できるという条件を追記。
どちらにせよ、現状のままでは維持が難しいとの認識が大半を占めた。

 国民医療費は1990年度に20兆円を超え、2015年度は概算で41.5兆円。
国民が支払う健康保険料と患者負担でまかなえているのはその6割にすぎず、残りの4割は税金などから補填されている状態だ。
 しかも政府の推計によれば、2025年度には国民医療費は54兆円に達するという。
日々現場を見続けている医師達の危機感は、想像以上に大きい。

 対策としては
「支払い能力のある人の負担増」「紹介状なしでも受診できる『フリーアクセス』に一定の制限を」という回答のほか、「医療の効率化」「過剰医療を見直すべき」という医療側の意識改革を求める声もあったという。

アメリカでは500もの
         <過剰医療>をリスト化  
 近年、現代医療における過剰医療は日本だけでなく多くの先進国で議論されてきた問題だ。  

本来、医療行為にはそれを行うに値する科学的なエビデンスが伴う。
しかし現実には「患者が要求する」「お金が儲かる」「患者に訴えられたくない」といった理由で、科学的な根拠に乏しい「無駄な医療」が行われている。
 たとえば、本来は必要のない検査や手術、抗生物質の使いすぎ、高齢者への多剤処方などだ。  

アメリカでは医療費高騰のかなりの部分を「過剰な治療」や「医療連携のミス」などの過剰医療が占めており、その割合は低く見積もっても「医療費全体の20%を超える」との報告もある。  

医療費支出」と「患者の身体」の両方に負担をかける過剰医療は改めるべき。
そうした声が高まったアメリカの医療界では、2012年に「Choosing Wisely(賢明な選択)」というキャンペーンが立ち上げられた。

 Choosing Wiselyは臨床系の医学会に呼びかけ、「考え直すべき医療行為」をエビデンスと共に具体的に5つずつ挙げてもらった。
 たとえば「ウイルスが原因の風邪やインフルエンザに抗生物質は効かず、逆に耐性菌の増加につながる」
「75歳以上がコレステロール値を下げても死亡リスクが下がるという明確な証拠はない」といった内容だ。
 最終的に70を超える学会が参加し、500近くにのぼる項目がリストアップされた。
これらはすべて、科学的根拠と合わせてインターネットで公開されている。

患者も適切な治療を選ぶ意識を  
 この活動は各国が注目し、現在では、カナダ、イタリア、英国、オーストラリアなど10カ国以上に広まっている。
日本でも昨年10月に「チュージング・ワイズリー・ジャパン(CWJ)」が発足。
今年6月1日には日本医学会がシンポジウムで取り上げた。  

 CWJ代表で佐賀大学名誉教授の小泉俊三医師は、「医療費削減が目的と誤解しないでほしい」と強調。
大事なのは患者と医師がじっくり考え、望ましい医療を一緒に決めること」と語る。
 それでも、医師と患者が協力して適切な治療を選ぶことが、結果として医療費削減に少しでも寄与するならば、運動を進める意義はさらに大きくなるだろう。

 国民皆保険制度を維持するためには、自己負担の増加や増税など何らかの財源の手当が必要になる時が来る。
しかし、負担を増やす前にすべきなのは、まず意識を変えることだ。
 私たち患者も過剰な治療のデメリットを知り、「心配だから」というだけの理由で安易に医師に求めないことを意識したい。
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2017年07月15日

 青山繁晴が教祖化、伝説とアート

本サイトに信者から批判殺到、
青山繁晴の“教祖”化がスゴイ!
産湯の中で立った伝説、
現代アート(笑)まで発表
2017.07.14 LITERA(編集部)

 10日の閉会中審査における前川喜平前文科省事務次官への質問で、なんともみっともない姿を晒した自民党の青山繁晴参院議員。
それまでDHCシアターなどでさんざん攻撃材料にしてきた“出会い系バー通い”問題については、「暴力団が絡んでいる」説がデマだとばれてしまったためか、まったく質問できず。
代わりに繰り出した質問がことごとく前川氏に論破され、逆にそのデタラメぶりが白日のもとにさらされてしまったのだった。

 たとえば、「あなたは『獣医師の不足はないのに新たに獣医学部をつくることは行政を歪める』という趣旨の発言をしている」と前川氏が言ってもないことをドヤ顔で質問して、「違います。規制緩和をすべきかどうかと、その結果、加計学園に獣医学部の新設を認めるかどうかは次元が違う」とあっさり切り返されたり、国家戦略特区ワーキンググループの議事録を詳しく読んでいるのかと上から目線で追及して、逆に青山氏のほうがきちんと議事録を読んでいないことを指摘されたり。

 しかも、青山センセイは前川氏に論破されるたびにまったく反論になっていない捨て台詞を吐くため、だんだん吉本新喜劇の池乃めだかに見えてきたほどだった。

 そこで、本サイトでは、こうした質疑における青山センセイの醜態を先日レポートとしてお届けしたのだが、しかし、公開直後から予想外の反応が返ってきた。
編集部に「この記事はフェイクニュースだ!」という抗議メールが殺到し、SNS上でも同様の意見が次々に寄せられたのだ。

「青山さんが論破したのに。どうしてあの青山さんの誠実な国会質疑を見ていて、こんな記事になるのでしょうか?
 見ているものが違うとしか考えられない」
「青山さんは見事に前川氏の嘘を暴き、加戸守行さんの獣医学部新設にかける情熱を伝えた。
それをリテラは見ていなかったのか」
「話をすり替えていたのは青山さんじゃなく前川だ。嘘を書くな!」

国会質問で
「僕の知り合い」の匿名情報を
ドヤ顔で語った青山氏
 たしかに、本サイトが政権批判を行うと、そのたびにネット右翼が「また反日リテラが何か言っている」
「さっさと半島に帰れ」と罵詈雑言を並び立てたメールを送ってくる。
しかし、そのネトウヨだって、自分たちの味方の右派論客やメディアが誰に目にも明らかな失態を晒したときはそのことにふれなかったり、話をすり替えたりするものだ。

 ところが、今回の青山議員の記事に対する抗議は、どこまでもまっすぐだった。
「青山議員が前川をフルボッコしていたのに!」
「ものの見事に論破したのに!」
「あれこそ神質問だったのに!」……。
その本気ぶりに「もしかしたら、本サイトの青山議員に対する“陰謀論芸人”という先入観が強すぎるのか」と不安になり、もう一度、青山議員の質疑を見返してみたくらいだ。
 しかし、残念ながら結論は変わらなかった。

それどころか、前回の原稿で閉会中審査のとんでもない青山発言を書き忘れていたことを思い出した。
青山センセイは獣医学部新設の特区対象から京都産業大学が外されたことについて、こんなことを語っていたのだった。
「京都産業大学が次回以降に期待をつなぐ形で、これもすみません、お名前は申せませんが、京都産業大学は取材に応じてないようですけれども、僕の知り合いに確認しましたら、今回ダメでも、次回に期待できるということで、無理はせずに、矛をおさめました、と。
ただしこれは非公式の発言ですから、信憑性は確認できません。
個人の発言ですからわかりませんが、しかし、みなさん、お聴きになってどうですか。
これごく真っ当な話ですよね」(発言を忠実に再現。念のため)

 国会で名前の出せない「僕の知り合い」に聞いた話を質問するというのも前代未聞だが、自分でそれを「信憑性は確認できない」と言い訳しながら、「これごく真っ当な話ですよね」とドヤ顔で胸を張る。
いったいこの人はどういう神経をしているのだろうか。
 というか、どうして、こういう質問を見て「誠実な青山さん」「神質問」になるのか。
たしかに「見ているものが違う」としか言いようがない、このとりつくシマのない断絶感──。
まるで、荒唐無稽な教義をもつ宗教にハマっている人と話しているときのようだ。

“教祖”青山センセイが語った
「生まれてすぐタライの中で立った」伝説
 いや、そう考えると、青山繁晴氏とその支持者の関係は、教祖と信者のようなものに近いのかもしれない。
少なくとも、青山氏にはトンデモ宗教の教祖の素養が備わっているような気がする。
 たとえば、2012年に公開された「チャンネル桜」での自身の番組『青山繁晴が答えて、答えて、答える!』では、出生時のこんな話を披露している。
「お袋にちっちゃいころ、よく聞かされたのは、こういうのほんとうにあるのか知らないですけど、まず僕が生まれたのは7月15日で暑い神戸の夏だったんですけども、予定より早く産気づいて、産婆さんが慌てて来たわけですよね。
そうしたらもう半ば産まれてて、そして、タライにお湯を張って、赤ちゃんの僕が産まれて、そのまま立ったそうです」

 産まれてすぐの赤ちゃんがタライのなかで立つ! 
まるで釈迦が産まれたときの話のようだが、青山氏はこのエピソードを紹介すると、「お袋は『この赤ちゃんはこれからどんな人生を歩むのか』と思ったそうです」と語っている。
この人は生まれながらに人知を超えた存在であるのでは……と(人によっては)感じずにはいられない話だろう。
 また、同じように青山氏は、昨年の夏、参院選に立候補したときに「週刊文春」(文藝春秋)が青山氏の共同通信社記者時代の経費流用疑惑を報じた際にも、「文春」記者の直撃取材にとても信じられない驚きのエピソードを(頼まれてもないのに)披露している。

 このとき青山氏は、ペルーで起こった日本大使公邸人質事件の際、4カ月の滞在期間のあいだに約1500万円の経費を使い、少なくともそのうち450万円に乗馬クラブの代金など私的流用の疑いがあると見られ、選挙ビラにも「趣味乗馬」と書いていた。
そのことを記者に問いつめられた青山氏は、なぜか「(乗馬したのは)十回いかないくらい」「趣味になってない」と言い張り、なぜか得意気に「申し訳ないけど、僕は運動神経いいから十回に満たない時に、障害を飛び越えられましたからね」と回答するのである。

 さらに、ペルーで現地の人間にどうやって取材していたのかを糺されると、こんな仰天回答を繰り出した。
「僕は当時スペイン語をしゃべっていた。
当時だけどね、今は忘れたけど。
余談ですけど、中国に行ったら二日目の夜から中国語を話せますよ」
 経費流用疑惑を追及されている最中に、なぜに突然、こんな武勇伝を語り出すのか……などとその神経を疑っていては青山氏を真に理解はできない。

直撃取材を受けるような疑惑があることを一旦脇に置いて、あらゆる常識を取り払って青山氏の発言をそのまま受け取れば、「世界の言語のなかでも難しいとされる中国語を1日でクリア! 青山さんってすごい!」となる、のだろう。

タックスヘイブンの意味を知らず
「金正恩は安倍首相が好き」発言も  
そして、ご母堂が「どんな人生を歩むのか」と期待したとおり、青山氏は他の追随を許さない稀有なジャーナリストへと成長したのである。
テレビやラジオ番組に出演すれば、ネイティブ風味な巻き舌英語を披露しつつ、
「◯◯国の政府要人から聞いた」
「日米の政府高官によると」と前置きして、聞いたこともない世界の機密を次々に紹介するようになった。
いわく、オバマ大統領時代、ケネディ駐日大使がオバマに「あなたは安倍さんを誤解している、安倍さんはあなたに似てる」と説得した、韓国の慰安婦問題運動は北朝鮮の工作員が操っている……。
さらには、「金正恩第1書記は安倍首相を気に入っていて、『好きなんだよね』と語っている」(『スーパーニュースアンカー』14年6月4日放送)などというとんでもない大スクープまで飛ばしている。

 そして、一方で、青山センセイがやたら口にするのが自分に「外国の工作機関による妨害工作」が仕掛けられているという話だ。
今回の閉会中審査直前にも「質問後、僕を陥れたい勢力、外国の工作機関がどっと動く」などと発言していたし、数年前、『ぼくらの祖国』という著書の執筆中に「ウイルスで、原稿が2回破壊されて、警察庁の外事情報部が関心をもったりしたこともあった」などと語っていた。

 無論、このような“独自すぎる”ネットワークをもっているのは世界でも青山氏だけだろうと思われるので、誰も情報を裏付けることはできない。
先述の「週刊文春」では、共同通信社時代の同僚記者が、青山氏がペルー公邸事件で“独自ネタ”を飛ばしていた事実を認めながらも、記事の中身が「○○筋によると」という情報源をぼかした話ばかりで、他社が追いかけても「一切ウラが取れない」ものだったと紹介し、その結果、社内で青山氏につけられたあだ名が「文豪(笑)」であったことを明かしている。

 また、青山氏はこれだけ国際政治に精通し、世界の政府関係者やインテリジェンスと太いパイプをもっていながら、びっくりするような無知をさらけ出している。
パナマ文書が話題になった昨年4月7日に放送されたネトウヨ御用達の『真相深入り!虎ノ門ニュース』で、タックスヘイブンについてこんな解説をしたのだ。
「英語では『税金天国』、タックスヘーブンと言ってて、日本では難しく『租税回避地』って言ってますけれども」
 言うまでもないが、タックスヘイブンって、「heaven=天国」じゃなくて「haven=避難所」。
こんな語学力、いや、語学力以前にそんな国際経済の知識でいったいどうやって世界のインテリジェンスと渡り合っているのか、と一斉にツッコミの声が上がったのだった。

青山氏が“現代アートに挑戦”、
その笑うしかない作品とは?
 しかし、青山氏の支持者たちはそんなことはまったく気にしない。
どんな記者が追いかけても掴めない事実を各国の要人やインテリジェンスからもたらされている青山氏は、「世界の真実を知るすごい人」であり、そうした人びとが青山氏を教祖よろしく絶対視して信仰を深めている、そういう絶句するような“界隈”が、この世に存在しているのだろう。  

それを象徴するのが、今年1月に京都のギャラリーで行われた、ある展示だ。
そのタイトルは、「現代アートに挑戦する青山繁晴展」。
青山氏の初の個展である。
入場料は無料だったこの個展で展示されたのは、青山氏の手によるアート作品。
〈現代アートに挑むにあたって、まずは現代アートこそを壊したいと考えました〉という青山氏だが、その作品はまさに衝撃の連続だ。
 たとえば、KISSのアルバム『DYNASTY』のレコード盤の中心に朱色で「壊せたか」と記す青山氏。
崎陽軒の「特製シウマイ」についてくるシュウマイ乾燥防止の紙に「武士道といふは死ぬことと見つけたり」と綴る青山氏。
やはり食べ終わったあとの何かの弁当箱に「脱私即的」と書く青山氏。─
─どの作品も青山氏のパッションが溢れすぎて、言葉を失う。

 しかし驚いたのは、美大なら提出したとたん、合評で「現代アートを壊すも何も現代アートっぽさをなぞってるだけだ」と確実にコテンパンにされるだろうこれらの作品が、なんと販売されていたことだ。
しかも、小さなキャンバスに筆で目が描かれただけの作品の価格は、なんと16万2000円。
これが初個展であるにもかかわらず、ずいぶんな価格設定ではないか。
 また、ラコステのポロシャツの両襟に「朋」「誠」、ボタン下に「祈」と記した作品には、「真夏の遊説のポロシャツが、一度は終えた命を甦らせる。
朋の胸で。」という解説(?)が付いていた。
つまり、青山氏の汗をずいぶん吸い取ったであろうポロシャツに文字を入れただけのものが「アート作品」として販売されていたのである。
 こんな酔狂な催しを成立させてしまうとは、青山センセイ、恐るべし。

「世界の真実を知る青山繁晴」という信仰の前では、本サイトの記述が「見ているものが違う」と批判されるのもいたって当然なのだろう。
 本来なら、その間違いをきちんと念押しして原稿を閉めたいところだったが、正直、この「現代アート」を見て、その気力まで萎えてしまったのだった。
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在来種vsヒアリの上陸決戦 “アリにはアリ”はありなのか?

在来種vsヒアリの上陸決戦
“アリにはアリ”はありなのか?
2017年7月14日 日刊ゲンダイ

 さながらヒアリ・パニックの様相を呈してきた。
5月下旬に国内で初めて見つかってから、これまでに東京、大阪、兵庫、愛知の1都3県で、計6件が確認されている。
 外来の“殺人アリ”の到来に戦々恐々となるのも無理はないが、ネット上では、既存の昆虫が“返り討ち”にしてくれるのではないか――と話題になっている。

 ネット上でヒアリの“天敵”候補として紹介されていたのが、在来種のクロオオアリとサムライアリだ。
これらのアリは本当にヒアリに対抗できるのか。
「人と自然の博物館」(兵庫)の研究員がこう指摘する。

「フロリダの先行研究によれば、在来種のいる土地にヒアリの女王アリを放ったところ、放たれたヒアリのうち、120日間生き延びたのは0・5%という結果があります。
アリの天敵はアリなのです。
在来種がいることによってヒアリの定着率が下がることはあり得ます。
『ヒアリが在来種を駆逐する』という定説がありますが、最近の研究の事例を踏まえれば、必ずしも正しいとは言えません。
むしろ、下手に人間の手を加えて、薬などで駆除しようとすると、在来種もその犠牲になるでしょう。
そうなるとヒアリ対策の意図とは裏腹に“ヒアリさん、いらっしゃい”みたいなことになりかねません。

ただ、現時点では、在来種がヒアリに対抗できるかは分からない、というのが正直なところです」
 ちなみに昆虫ではないが、アリクイVSヒアリはどうか。
「アリクイは働きアリを主に食べるので、女王アリを食べない限り、根本的な解決にはつながりません」(研究員)
 本格的な上陸はまだ確認されていないが、仮に営巣を始めているヒアリがいるとすれば、日本のアリの踏ん張りに期待するしかない。
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2017年07月14日

<年金プア 不安の中で>60代夫婦 食費節約、香典も断る

<年金プア 不安の中で>
60代夫婦 
食費節約、香典も断る
2017年7月13日 東京新聞

 公的老齢年金の受給額が少ない高齢者の世帯には、支出を徹底して切りつめなければいけないケースも多い。
パートなどで働いても、生活資金の不足分を埋めるだけの収入を得られないことが多いからだ。節約を徹底している世帯の実情を聞いた。
(白井康彦)

 東海地方に住む六十代後半の男性Aさんは、妻と合わせて公的年金の年金額は月約七万三千円。
いずれもパートで働き、その収入は合計で月十二万〜十三万円という。
「家計簿をきちんと付けて節約を徹底する毎日です」。

Aさんが、年金関係の書類を見せながら説明してくれた。
「この先、パートを何年続けられるか不安です」
 自営で自動車関連の仕事をしていたAさんは国民年金加入者。
六十代の妻は一時、会社勤めをしていたが、厚生年金の加入期間は五年と短い。
Aさんは仕事がうまくいかず、五十代前半の時期に破綻。
一億円以上の借金を抱え、返済に追われた。

「その影響で今も貯金は約二十五万円しかありません」。
そのころは、夫婦とも年金保険料の支払いはできず、滞納期間は十数年。
その分、現在の受給額にはね返っている。

 古い二階建ての借家住まいで、家賃は月約六万円。
パート先への通勤は、二人それぞれが軽自動車を使っている。
二十六年前と十五年前に発売された中古車。
ガソリン代や自動車税で月平均約二万円ぐらいはかかる。

 そのほか電気代などの光熱費や携帯電話代が合計で約二万円。
国民健康保険や介護保険の保険料は月約七千五百円。
新聞代が三千円余り。
年金とパート代の合計収入から、固定的な支出を差し引いていくと、残りは九万円を割る。  

「このあたりは田舎なので、野菜や米を知り合いが持ってきてくれるのがありがたい」。
それでも食費は切りつめている。
朝食は主に、二人で食パン三枚だけ。
外食はほとんどせず、買い物はスーパーの安売り時間帯などを利用。

出費を極力抑え、「食費は夫婦で月二万円ほど」。
今の住まいに十年ほど居住しているが、近所の住民や親族らへの香典やお祝いなども断っているという。
 二〇一六年の家計調査によると、六十五歳以上の夫婦のみの世帯の平均支出額は、家賃などの住居費を除くと約二十二万五千円。
Aさん夫妻は多くて約十四万円なので、約八万五千円も平均レベルより低い暮らしぶりだ(図参照)。
年金プアー.jpg
「夫婦でいろいろ話し合いながら節約しているので乗り切れている。もし一人になったらどうなるのか。今後のことを考えると、とても不安です」

◆支援団体が食料品配布
 年金プアの世帯は多いが、自治体や貧困者支援団体が支援活動を行うには工夫がいる。
具体的な支援策がほとんどない上、対象者も見つけにくい。
 賞味期限に近いなどの理由で市場に流通させられない食品を企業から譲り受けて生活困窮者らに無償提供しているフードバンク団体「神奈川フードバンク・プラス」は六月十三日、年金生活者が多い神奈川県内の古い公営団地で、食料品の配布を行った。

十五日が年金受給日のため、その直前に行えば、多くの人が集まるのではと考えたという。
事前にチラシを配布したこともあり、食料品を運ぶ軽トラックが到着する前から行列ができ、約百六十人もの住民が受け取った。
 「古い団地なので、年金受給者は多いと思ったが、反響は予想以上」と理事長の本岡俊郎さん(70)。
「こうした支援を今後も続けていきたい」と話した。
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2017年07月13日

熱血!与良政談 「不自由非民主党」の敗北=与良正男

熱血!与良政談
「不自由非民主党」の敗北=与良正男
毎日新聞2017年7月12日 東京夕刊

 小池百合子東京都知事率いた「都民ファーストの会」が圧勝し、自民党が惨敗した先の都議選は、フランス国民議会選挙で、マクロン大統領が作った新党「共和国前進」が躍進したのと似ているという人は多い。
 既存の政治家を否定して支持を得た点で言えば、トランプ大統領を生んだ米国も同じ。

確かに「既成」への失望感は世界に広がっている。
 そこで私は改めて、そもそも政党とは何だろうかと頭を抱えるのだ。

 愛用している新明解国語辞典によれば、「政党」とは「共通の政見を実行に移すために政権を取ることを目標として結ばれた政治的団体」とある。
その通りだろう。
でも今の政党はそうなっているか。

 気になるのは都民ファーストという党名だ。
かつて小沢一郎氏が「国民の生活が第一」という名の党を作った時も感じたことだ。
 もちろん、都民の思いや国民の生活を最優先することに何ら異存はない。
でも、それは政党として当然の姿勢であって、政党の目標ではないはずだ。

同様に「共和国前進」も、何をしたい政党なのか、私にはよく分からない。
 一方で、それは既成政党が基本を忘れていることの裏返しなのかもしれないとも思う。
どこを向いて政治をしているのか分からない政党より、よほどましだとも考えるのだ。

 自民党は党名に反し「不自由非民主党」と見なされたため敗北したのではないか
民進党は「国民とともに進む」と党名を変えながら国民のために体を張って闘っているようには見えない。
 政党とは何かの原点が崩れているから今の混沌(こんとん)とした状況になっているのではなかろうか。

 昨年、小池知事が誕生した時、小池氏は基本的に保守の人であり、保守のウイングがさらに広がったと見るべきだと本欄で書いた。
 その見方は変わらない。

今後、都民ファーストの国政進出が取りざたされるほど、小池氏は例えば憲法改正についてどう考えるのか、具体的に問われることになるだろう。
結局、自民党の補完勢力ではないかと見なされる可能性だってある。
 大切なのはどんな社会を目指すのかという目標であり、理念だ。
個々の議員が次の選挙に生き残るための離合集散に終わってしまうことだけは勘弁だ。
(専門編集委員)
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posted by 小だぬき at 00:00| 神奈川 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする