2025年04月07日

「入社式が最初で最後の出勤」入社2日で退職願を提出した新入社員。上司の正体がまさかの…――人気記事ベスト

「入社式が最初で最後の出勤」入社2日で退職願を提出した新入社員。上司の正体がまさかの…――人気記事ベスト
2025年04月06日 SPA!

新入社員が今年もやってきました。そこで「すぐ辞めた新入社員」の記事の中から、大反響を呼んだ記事をピックアップ!(初公開2024年4月12日 記事は取材時の状況) *  *  *

 街には初々しい新入社員があふれている。
胸を膨らませている人もいれば、緊張している新入社員もいるだろう。
入社してみて、「あれ? 想像と違う」と思うこともあるかもしれない。
それは、迎え入れる側の“先輩”も同じで、ドキドキ、ソワソワするものだ。

 そんななかで、すぐに辞めてしまう新入社員もいる。
今回は、“ある理由”から、すぐに退職に至った人のエピソードを紹介する。

◆大学時代はガールズバーでアルバイトしていた

 鈴木真紀さん(仮名・20代)は、キャンパスライフの傍ら、地方都市の繁華街にあるガールズバーでアルバイトをしていた。
気の合う友だちと出勤を合わせて週2日ほど働いていたという。

 ときを経て、大学4年生の春。いよいよ就職活動を開始することになった。

「なんとか授業とバイトを両立し、単位もギリギリ取れそうだったので、友だちと就職説明会に行きました。
そのなかで唯一気になる会社があり、パンフレットと名刺をいただいてその日は帰宅しました」

 就職のため、ガールズバーでのバイトもあと数か月で終わりを迎えようとしていたころ、鈴木さんを指名した客がいた。

「40代くらいの男性でした。私は、ガールズバーでは基本的に焼酎を飲んでいましたが、その日は指名してくれたということもあり、その男性に飲み物を選んでもらいました。『モヒートを一緒に飲みたい』と言われたので、2人で頼んだんです」

 そこで“事件”が起きる。

◆気持ち悪い男性客とまさかの再会

 鈴木さんがモヒートを飲んでいると、その男性が突然、「ライム食べないの? ビタミン摂れるのに」と言い出し、鈴木さんのグラスのなかから素手でライムを取り、食べ始めたのだ。
あまりの衝撃に固まってしまったという鈴木さん。

「その男性は食べたライムを私のグラスのなかに戻したんです。そして、『あと少し残ってるから、飲みなよ〜』と……。さすがに気持ち悪すぎて、男性のスタッフを呼びました。男性は厳重注意を受け、お店を後にしました」

 それから数か月後、鈴木さんは志望していた会社から内定をもらったとのこと。

「待ちに待った新社会人。私は希望に満ち溢れていました。
入社式では、所属先が発表されました。新入社員は各ブロックにわかれて配属先の上司が待つテーブルに向かいました」

 鈴木さんは社会人としての未来に胸を膨らませていたのだが……。

「『よろしく』と握手した上司の顔を見た瞬間、血の気が引きました。
それもそのはずです。その上司というのが、ガールズバーでライムを食べた、あの客だったんですよね」

 上司は気づいているのかわからなかったと鈴木さんは話すが、「何度か私を見ているなと感じた瞬間は、本当に気持ち悪かった」と振り返る。

◆入社して2日で退職願「入社式が最初で最後の出勤」

 その日は会社が用意したホテルに宿泊することになっていたという。
「このまま黙って仕事を始めるのか」と部屋で1人考えた結果……。

「翌朝、自分のブロックの担当マネジャーに連絡して相談しました。
正直に理由を話すと、ブロックの変更を提案してくれました。
しかし会社の仕組み上、その彼とやりとりをしなければならないケースもあるようでした。
ただ、やっぱり気まずいと思って……こんなかたちで終わらせてしまっていいのかとは思いましたけど」

 入社してから2日目、鈴木さんは退職願を書いて提出した。つまり、入社式が最初で最後の出勤日となってしまったのだ。

<取材・文/chimi86>
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2025年04月06日

日本人の生活が苦しいのは社会保険料のせい…企業の賃上げを無効化する「ステルス増税」の中身

日本人の生活が苦しいのは社会保険料のせい…企業の賃上げを無効化する「ステルス増税」の中身
2025年04月05日 10時15分PRESIDENT Online

賃上げが叫ばれても手取りはどんどん減るばかり。
いったい誰が悪いのか。新著『新・貧乏はお金持ち』を上梓した作家の橘玲さんは「この国では“頑張って働く”サラリーマンは国家に惜しみなく奪われる。
この罠から逃れるには、〈貧乏はお金持ち〉戦略しかない」という――。
(第1回/全3回)※本稿は、橘玲『新・貧乏はお金持ち』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

■16年のあいだに、話は「あべこべ」に…

このたび上梓した『新・貧乏はお金持ち』は、2009年6月に講談社から刊行され、2011年3月に講談社+α文庫に収録された『貧乏はお金持ち』の内容を新しくしたものだ。

幸いなことに親本は多くの読者を得ることができたが、それでも新版にしたのには理由がある。
この16年のあいだに、話があべこべになってしまったのだ。

マイクロ法人は私の造語で、取締役一人か、役員が家族のみで構成される最小法人のことだ。
自営業者が法人化すると、「個人」と「法人」のふたつの“人格”を持つことができる。

本書は「一人なのに二人」というこの不思議について書いているが、それを税・社会保険料コストの(合法的な)軽減に利用する場合、親本刊行当時の一般的なアドバイスは、「法人を赤字にして個人で納税する」だった。
それがいまでは、「個人の所得を下げて法人で納税する」に180度変わってしまった。

■令和のいまは個人より法人で納税したほうが有利に

その理由を詳述したのが本書だが、簡単にいうと次のようなことだ。

法人側の変化としては、「日本の法人税率は世界的に高い」という批判から、30パーセントだった法人税率が2012年から18年にかけて段階的に23.2パーセントまで引き下げられた。

さらに、資本金1億円以下の法人は課税所得800万円以下の部分について22パーセントの軽減税率が適用されていたが、世界金融危機を受けて2009年に18パーセントに、次いで東日本大震災からの復興を名目に12年に特例として15パーセントまで引き下げられた。
また地方法人税も、(東京都の場合)本則は7パーセントだが、課税所得800万円以下で5.3パーセント、同400万円以下で3.5パーセントに軽減されている。

その結果、親本では「マイクロ法人の(国税と地方税を合わせた)実効税率は30パーセント」としていたのが、現在の実効税率は最低で18.5パーセントまで下がっている。

それに対して個人所得税は、課税所得に対して5パーセントから最高45パーセントの累進課税で、住民税(東京都)の所得割は定率の10パーセントだから、実効税率は15パーセントから最高55パーセントだ。

そうなると、ほとんどの場合、個人よりも法人で納税したほうが有利になるだろう。
これが「あべこべ」になった第一の理由だ。

■どこまでも上がり続ける社会保険料

もうひとつは個人の側の変化で、じつは親本では法人の役員が国民年金と国民健康保険に加入することを前提にしていた。

当時も法律上は、役員一人の法人でも社会保険に加入しなければならなかったが、これはあくまでも建て前で、どちらも公的社会保険制度なのだから、家族経営の零細法人は国民年金/国民健康保険と社会保険のどちらか有利なほうを選べばいいというのが実態だった。

人類史上未曾有の超高齢化によって日本の財政は逼迫(ひっぱく)しており、社会保険料の負担は大幅に上がっている。
本書の親本が刊行された2009年当時、厚生年金の保険料率は15.704パーセントだったが、それが現在(2025年)は18.3パーセントになっている。

同じく中小企業が加入する協会けんぽの保険料率は、40歳以上が支払う介護保険料込みで(自治体の平均で)9.39パーセントから11.6パーセントに上がった(同時に、保険料を支払う収入の上限も引き上げられ、高所得の会社員の負担が重くなっている)。

これをわかりやすくいうと、年収600万円のサラリーマン/サラリーウーマンの場合、2009年には(ボーナスをならして)月額50万円の給与に対して約6万3000円の社会保険料が天引きされていたが、それが現在は約7万5000円に増えている。この16年間で、毎月の手取りが1万2000円(年額14万4000円)も減ってしまったのだ。

あなたが給与明細を見て、「会社はベースアップしたというけれど、手取りは逆に減っているじゃないか」と疑問に思ったら、その理由は増税ではなく、社会保険料の負担増だ(会社が支払う社会保険料も同じだけ上がっているので、会社はその分、人件費を抑制しようとするだろう)。

■生活が苦しいのは「ステルス増税」のせい

消費税を上げようとすると国会で紛糾必至で、政権がいくつもつぶれるが、社会保険料率の引き上げは厚生労働省の一存でできるので、この「ステルス増税」が常態化している。
その結果、日本の社会保障制度の歪みはますます大きくなっている。

会社員が加入する社会保険と、自営業者が加入する国民年金/国民健康保険ではどちらが得なのか。
厚生年金の保険料が収入に応じて決まるのに対して、国民年金の保険料は定額(2025年時点で月額1万6980円)なので、この比較は簡単だ。

年収600万円の会社員の厚生年金保険料は、自己負担のみで年額約55万円(会社負担分を含めると約110万円)だが、国民年金なら年収にかかわらず年額20万円強だ。掛け金が少ないと将来の年金は減るが、厚生年金保険料との差額の35万円をNISAで非課税で運用したほうが老後資金はずっと大きくなるだろう。

ここまではシンプルだが、話がややこしくなるのは、国民健康保険の保険料が、社会保険の会社負担分と自己負担分の合計に見合うように引き上げられてきたことだ。

その結果、会社員が自己負担する健康保険料が年額30万円だとすると、生活水準が同じ自営業者は年額60万円の保険料を支払わなくてはならない。
そのうえ社会保険では扶養家族の健康保険は無料だが、国民健康保険は本人分のみなので、配偶者・子ども・親など扶養家族がいれば、その分の保険料を別で納めなくてはならない。

自営業者から「国民健康保険の保険料負担が重すぎる」という不満の声が上がるのはこれが理由だ。

■マイクロ法人で社会保険料のコスパを上げる

これはたしかに理不尽だが、一人二役のマイクロ法人では、自己負担だけでなく会社負担の保険料も支払わなくてはならないから、扶養家族の人数にもよるが、「国民年金は厚生年金より有利で、国民健康保険の負担額は(労使合計では)社会保険と同じ」になる。

さらに、かつては国民健康保険料の上限は60万円程度で、いったん上限に達すればそれ以上保険料は増えないから、個人の所得を大きくして法人を赤字にすることが「王道」とされていたのだ。

ところがその後、厚生労働省はできるだけ多くの労働者を社会保険に加入させるという方針を徹底するようになり、年金事務所は従業員10人以上の法人を重点調査すると同時に、マイクロ法人にも社会保険の加入義務があることを通知しはじめた。

それに加えて国民健康保険の保険料の上限が109万円(介護分を含む)に引き上げられ、その一方で法人税の税率が引き下げられたことで、「個人の所得を小さくして社会保険に加入し、法人で納税する」というまったく逆のやり方のほうがコスパ(費用対効果)がよくなったのだ(それに法律も遵守できる)。

社会保険料は収入(標準報酬月額)によって決まり、会社負担分と自己負担分を合わせて収入のおよそ30パーセントだ。
社会保険料(労使合計)は役員報酬600万円で180万円だが、300万円なら90万円と半額になる(最低額は年収75万6000円未満にしたときの年額約27万4000円)。

役員報酬を下げれば社会保険料は安くなるが、(扶養家族の保険を含む)健康保険のメリットは変わらない。

■「奇妙な世界」を賢く歩くための地図

このようにして、親本のアドバイスは16年で「あべこべ」になってしまった。
私はずっとこのことを気にしていたが、親本の担当編集者がプレジデント社に移籍し、声をかけてくださったことで、PART4「磯野家の節税 マイクロ法人と税金」の部分を全面的に書き換えて新版にすることにした。

ただし、「法人とはなにか?」という話や税・社会保障の仕組み、超低利融資が可能になる理由など、それ以外の部分はできるだけ親本の記述を活かすことにした。
このような文章はいまの自分には書けないということもあるし、日本社会の制度の歪みがほとんど変わっていないということでもある(数字は適宜、最新のものに置き換えた)。

また親本では、コラムとして会社の設立方法、法人税の申告、公的融資制度の利用方法などを具体的に記述したが、制度の細則は頻繁に変更されるし、いまではネット上に懇切丁寧な解説がたくさんあるので、すべて削ることにした(そのかわり、「副業で節税できるか?」と「補助金を受け取る」のコラムを加えた)。

2024年の衆議院議員選挙をきっかけに、「103万円の壁」「106万円の壁」「130万円の壁」が注目されることになった。だがほとんどのひとは、それがなんなのかうまく理解できないだろう。それほど日本の税・社会保障制度は複雑怪奇なのだ。


本書を、そんな奇妙な世界を賢く歩くための地図として使ってもらえればうれしい。

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橘 玲(たちばな・あきら)
作家
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2025年04月05日

「期待外れ」「案内板少ない」 万博テストランの来場者から不評の声

「期待外れ」「案内板少ない」 万博テストランの来場者から不評の声
4/4(金) 毎日新聞

 2025年大阪・関西万博が13日に開幕するのを前に、万博を運営する「日本国際博覧会協会」(万博協会)は4日、会場となる大阪市此花区の人工島「夢洲(ゆめしま)」で実際に来場者を招いた「テストラン」(リハーサル)を始めた。
参加者からは「期待外れ」「がんばって開幕までには仕上げて」など、さまざまな感想が聞かれた。

 万博の会期は10月13日まで。国内外から2820万人の来場を見込んでいる。


 テストランは6日までの3日間で、大阪府と大阪市が無料招待した一般の参加者4万人を含め、計約9万人が参加する予定だ。万博協会は今回のテストランで、パビリオンや店舗の運営などを最終確認する。

 万博協会の高科淳副事務総長は4日、会場内で報道陣に「ついにここまで来たという気持ちだ。しっかり課題を洗い出し、本番までに万全の体制を組みたい」と語った。

 万博協会によると、テストランに参加する海外パビリオンのうち、参加国が自前で建設する「タイプA」は、全47カ国のおよそ半数の23カ国(19館)にとどまる。
開幕に向けて急ピッチで工事が進められている。

 ただ、一部のパビリオンは工事が間に合っていない。
テストランに招待された70代女性(大阪府河内長野市)は「パビリオンの多くが工事中だった。がんばって開幕までには仕上げてほしい」と話した。

 妻(69)と2人で訪れた無職男性(71)=東京都多摩市=は、いくつかパビリオンを見たが期待外れだったという。   「東京では万博が話題になっていない。無料なら良いが、お金を払ってまで2度目はない」

 今回の万博は、先端デジタル技術でストレスを感じさせない「超スマート会場」を掲げている。
の中で、40代の公務員の女性(大阪市阿倍野区)は注文を口にした。

 「地図を見るにも、パビリオンに入るにも、そのために全てスマートフォンが必要。
トイレの場所も分かりにくく、案内板をもう少し増やしてほしい」

 元万博協会整備局長で、大屋根「リング」の基本設計に携わった阿部正和さん(62)=大阪市住吉区=は夫婦で参加した。

 「バリアフリーについて障害者団体の方と膝詰めで話し、たくさん怒られた思い出もある。
当時は大変だったが、形になってうれしい。万博への批判的な意見も多いが、百聞は一見にしかず。多くの人に足を運んでほしい」【岡崎英遠、藤河匠】
posted by 小だぬき at 01:00 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする