うつ病などから判明 気づきと受容
2012年1月24日 東京新聞
会社にいつも遅刻する、文書のミスが多い、思いつきをすぐ言動に移す−。
こんな“困った大人”の背景には、発達障害の一つ「注意欠陥多動性障害(ADHD)」があるかもしれない。
長年気づかないまま失敗などを重ね、うつ病などの二次障害が出て初めて分かる場合が多い。大人のADHDの現状や支援の状況を三回にわたって紹介する。 (竹上順子)
埼玉県所沢市の社会福祉士、芹沢忠行さん(40)は約十年前、うつ病になった。きっかけは、五年間勤めた職場での解雇。経営不振が理由だったが、専門学校卒業以来、三カ所目で初めて「自分に合う」と感じていたため、ショックは大きかった。
精神科クリニックで治療を始め、介護ヘルパーとして再就職。四年ほどして行政機関のソーシャルワーカーになった。
ただ、良い考えが浮かぶたび、周囲に相談せずに「上司に話してみます」と言う様子が「勝手ばかりする」と非難され、退職を余儀なくされた。
その後も人間関係が原因で、仕事は長続きしなかった。十回目の転職をした三十八歳のとき、主治医に「いくら何でもおかしい」と訴え、検査でADHDが判明した。
「頑張ってもうまくいかない理由が、やっと分かった」。子ども時代から忘れ物などが多かったが、ADHDの特性に「不注意」があることや、思いつきで行動してしまう原因に「衝動性」があることを知った。それでも挫折感はなかなか消えず、自己評価は下がり切っていた。
精神科や心療内科を受診し、診断で疑問が氷解する例も多いが、田中さんは「大切なのは、生きづらさを減らすること」と話す。
診断を受けなくても、生活環境の改善などで解決できることもある。「自分の中の違和感や困り事の程度により、受診するかどうかを判断してほしい」と話す。
芹沢さんの転機は、地元市議選でのボランティアだった。近所の候補者から事務局長を任され、福祉政策にアイデアが採用されたり、マニフェスト作成に関わったりした。
「自分も役に立てるんだと、自信と幸せを感じた」。ADHDを受容し、困った特性が長所にもなると気づいた。うつ病も良くなり、薬を減らした。
芹沢さんはその後、ADHDの当事者らでつくるNPO法人「えじそんくらぶ」に入会した。妻(34)も一緒にストレスへの対処法や生活上の工夫などを学び、忘れ物防止のため玄関に箱を置いたり、アイデアを忘れず実現するため、手帳やノートの使い方を工夫したりしている。
昨秋、社会福祉士事務所「ひびき」を設立した。組織にいるよりフリーの方が、個性を生かして働けると考えた。名前には、今の制度では手が届きにくい場所へも、福祉の力を響かせたいとの思いを込めた。
「ADHDがあるからこそ、利用者の気持ちをくみ取れることもある」と芹沢さん。工夫と支援で、マイナスをプラスに変えていくつもりだ。
<ADHD> 発達障害の一つで、主な特性に「不注意」「多動性」「衝動性」がある。生まれつきの脳機能のアンバランスが原因と考えられている。
これまで、小児期の障害と考えられてきたが、3〜7割は成人後も続くとみられる。浜松医大などの昨年の調査では、成人の約2・1%にADHDがあると推測されることが分かった。
発達障害にはほかに、自閉症やアスペルガー症候群、学習障害(LD)などがあり、併存している人も多い。


記事とはちょっと関係ないコメかもしれませんが。
私は高校の教員でしたが、昨年3月病気を理由に退職しました。私の場合は、心臓病と膠原病のダブルパンチでした。
で、昨年10月からブログをはじめました。歴史の教師でしたので、その授業内容を発信したいと思い始めましたが、今では、歴史関係だけでなく、シニアや写真やいろいろな分野の方とおつきあいをいただき、楽しいブログライフを送っています。
小だぬきさんともおつきあいをいただければと思います。よろしくお願いします。
高校の退職のときに障病手当金や心臓や膠原病の障害認定の説明もうけているかな・・・
私は 近現代史の研究が主ですが、YUMIさんのブログで視野を広めたいと思っています。
よろしくお願いいたします。