うつ病(3)
被害妄想で過呼吸…再び入院
2013年12月26日 読売新聞
テレビから突然消えて1か月がたった2011年9月末、うつ病の診断書を会社に提出した。
そして、看板キャスターを務めていた夕方のニュース番組の降板が発表された。
もらった薬は、こっそり病室の隅に放り投げていたから、体調は悪化するばかりだった。
しかし、2か月も入院したので、帰宅することになった。
マッサージや神社に祈願などに通ったが、回復しなかった。
体力が落ちて、実家の2階へは、階段をお尻ではって移動した。
悪いことばかり考えていた。髪が数本抜けると、「全部抜けて、ツルツルになるに違いない」と。
父のズボンのベルトを見たら、「これで首をつったら、らくになるだろう」とも。
「親たちには、うつ病で帰ってきた娘は重荷でしかないはずだ」などと思い込んだ。
「こんな状態になったのは、母がヒ素を盛ったからだ」とさえ信じ始めた。
被害妄想に陥っていた。
とうとう過呼吸で、口がパクパクの状態になる「過換気症候群」を起こし、精神科の病院に入院した。
この入院がすべてを救ってくれた。
看護師の前で薬を飲まねばならず、ごまかせなかったのだ。
きちんと薬を飲むようになると、すぐに眠れるようになり、食欲も出てきた。
わずか2週間で体調が戻り、被災地の取材から出来た頭の発疹も消えていた。
◇ ◇ ◇
元テレビキャスター 丸岡いずみさん 42
